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中国大会と余談

 投稿者:hiroshijin  投稿日:2009年11月 8日(日)01時38分21秒
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  先に投稿が寄せられていますが、私個人も中国大会で気になった選手の寸評をしていきたいと思います。注目選手的には以前投稿された方とかぶりますので、なかなか難しいところはありますが。

堅田 裕太投手 (関西1年) 174cm73kg 左投げ左打ち
1年生投手とは思えない完成度を誇る実戦型左腕です。テークバックの時点ではサイドスロー、トップに入ってからは肘が上がり、左のスリークォーターの位置からリリースしてきます。MAXは142km/hとの事ですが決して力勝負せず、130前半~中盤位の直球と、変化球をコーナーに散らす投球が身上です。これだけ言うと技巧派に思われるのですが、中国大会では29回ちょっとで40奪三振というピッチングをしました。
ユニフォームがはちきれそうなくらい鍛えられた身体で、投球フォームがぶれないのが最大の特徴でしょう。それゆえに左腕投手特有の制球のブレも少ないです。あくまで直球は見せ球で、左打者にはスライダー、右打者にはスクリューで空振りを誘います。ただ、カーブを有効に使って打たせて取る事も出来るので、1試合の投球数も少ないです。
体格的にも、現状の見た目的にも凄みのあるタイプではないので、将来の読みづらい部分があります。ただ、この秋季大会を通じてタイムリーを1本も許さなかっただけに十分にスーパー名存在だろうと思います。実戦で結果を残してナンボのタイプだけに、今回の大会は十分過ぎる結果だったと思います。春のセンバツが楽しみです。

渡邉 雄基投手兼外野手 (関西1年) 180cm62kg 右投げ右打ち
130km/h中~後半の球速のある、エース堅田の控え投手の一人なのですが、今回は野手としての打撃センスが光りました。同じような長身細身の倉敷商の岡選手に似たリストを十分に利かしたスイングが魅力です。
基本的にはトップで大きく腕を引き、真ん中~外角の球を巻き込むように引っ張っていく打撃に特徴のある選手です。長打量産というわけではないのですが、甘い球ならばきっちり真に捉える確率は高いように思えます。緩急にもろさを見せるものの、奔放なスイングでミートセンスには光るものが有ります。
ネックは細身の体格で、それゆえにスイングの軸がぶれて、鋭さを活かしきれて居ないように感じます。特に下半身の安定性に欠け、足元がぶれるのは難点でしょう。もっともっと肉体を鍛える事が出来れば、今後のブレイクもありそうです。

糸原 健斗三塁手 (開星2年) 173cm 70kg 右投げ左打ち
走攻守すべてに秀でた、今年の中国地区1番の野手です。特に中国大会では4本塁打の活躍で、チームを優勝に導きました。身体能力やセンスに頼らず、常に全力プレーで試合前ノックでも大きな声を出すのも好感度が高いです。
技術面に関しては既に多くを語られているのであえて述べることも無いのですが、それ以上に精神面に充実したものを感じます。決して手抜きせず、常に相手にプレッシャーを掛け、さらに味方を鼓舞できるリーダータイプです。声の大きい開星の選手の中でも、トップクラスのうるささを誇っています。こういった気合いが、身体的に目立つわけではない彼を全国でも目立つ存在にしたのでは、と思います。
課題は、第1打席の結果次第でその日の打撃成績が決まってしまうムラが見受けられることでしょうか。準決勝の広陵戦ではショートエラーとは言えどヒットにならずに5打数1安打と消化不良でしたし、ノーゲームになった決勝第1戦も、ノーヒットでした。気合い勝負の反面、空回りになるところが、昨年からの引き続きの課題になると思います。

白根 尚貴投手(開星1年) 183cm 83kg 右投げ右打ち
う~ん、なんとも言えない選手です。上体主導の右クォーターからサイドハンドで、制球に難があるように思えるのですが勝負どころでは140km/hを越える球や変化の大きいスライダーやシンカーをバンバンコーナーに決める。かと思えばイニングの先頭打者を簡単に安打や四球で出塁させる。毎回のように走者を背負いながらもなかなか失点しない。その割には中国大会の初戦のように点差が開いた場面で相手の8番打者に簡単に一発を食らう。まぁ、そんな感じの投手です。
彼の考えは「とりあえず勝ちさえすればいい」というシンプルなものだと思います。広陵戦なんか際たるもので被安打10、与四死球7、被盗塁9ながらも12奪三振で3失点完投という訳の分からない投球をしました。この試合で176球投げながらも翌日連投して79球無失点、雨天中止で中1日置いたあとに完投と、とにかく精神的にタフです。
ただ、投球以外のことに気を向けられるタイプではないのか、フィールディングは非常に雑です。ファーストへのベースカバーは遅いですし、非常に足が遅いのが気になります。特に一塁手の森との連携面での不安は、この先確実に突かれてきそうです。ただ、それで崩れるような投手なのかは分かりませんが。
16歳にして、相手を顔で威圧できるのは一種の才能だと思います。センバツも確実ですし、全国の舞台でどれだけ通用するのか楽しみです。こういった「オレ様」タイプの投手も最近見なくなったので、見ている側には面白いのではないでしょうか。

戸根 千明投手 (石見智翠館2年) 173cm72kg 左投げ左打ち
前出の堅田投手とフォームも体格もそっくりな選手です。こちらはMAX138km/hなのですが、球威型の堅田投手と違い、スナップのよさを生かしたキレのいい直球を投げ込んできます。ただ、変化球の制球に乏しく、甘く入った球を狙い打ちにされ、ベスト8の新庄戦で12被安打、準決勝の関西戦で8被安打6四死球と苦労しました。
制球の甘さがあり、特徴的な変化球がない為に結構走者を出すのですが、そこから粘って簡単に崩れないのが最大の特徴です。いい意味での開き直りがあるのではないでしょうか。制球のブレをものともしない気合いを入れた投球も持ち味です。
現状では速球に対応されると終わりの面があります。体格的に今後の球威の成長は望みにくいだけに変化球の精度UPがポイントになるでしょう。懐も積極的についてきますし、上の世界ではリリーフで生きるタイプなのでは、と思います。

これからは先のドラフトで指名された中国地方の2人の選手について述べたいと思います。

土屋 朋之投手(シティライト岡山) 178cm 70kg 右投げ右打ち
創部2年目のチームから「まさか」の指名でした。資料によるとMAXで145km/h前後の直球を投げるとの事ですが、実際に見たときは140km/h前後、それにスライダー・カーブ・フォークといった球種を織り交ぜてくる印象です。担ぎ投げっぽい投げ方で制球力がなく、自分が見た試合では3回途中くらいにKOされていました。現状ではプロ入りの旬ではないと判断し、特に記憶に残る選手ではありませんでした。
夏以降も投球に変化は見られなかったみたいなので、本当の意味でのサプライズ指名だったと思います。愛知大学2部リーグの名商大から新設チームに飛び込み、2年目で副主将を務めた人格的な面を評価されたのでしょうか。シティライトは社業(車の営業)をきっちりこなしながら、というスタイルなので、十分に野球に専念できる環境は今後が始めてだと思います。その意味では、伸び白は十分にあるのかもしれません。

大立 恭平(岡山商科大) 178cm 70kg
MAX148km/hの直球を誇り、昨年末には大学全日本候補合宿にも参加した、知る人ぞ知る素材型左腕投手でした。ただ、そのときの紅白戦で見事に打ち込まれ、それで歯車が狂ったのか元々悪かった制球面が制御が利かなくなり、今年のリーグ戦では春・秋ともに結果を出す事は出来ませんでした。左腕で球速があるという一芸のみを評価した、育成枠らしい指名でした。
非常に肩肘関節が柔らかく使える投げ方で、なかなか球を離さないのが最大の特徴です。速球は力を入れて投げさえすれば140km/hを越え、140km/h後半を記録する時もしばしばあります。これが右打者の膝元に決まる時は、手の出しようがありません。
ただ、そういった投球が見られるのはごくまれで、いつもは120km/h台、さらには110km/h台まで球速を抑えて投球します。暴れだしたら止まらない制球力を気にしての事だと思いますが、すっぽ抜けの球を多発させ、更に悪循環を生んでいるようにしか思えません。完投すれば10以上の四死球を与える事はざらです。
高校・大学と先発での起用が中心でしたが、もしかしたらリリーフで思い切り投げ込むことだけに専念させれば化けるかもしれません。ただ、場面によって投球リズムが大きく変化する部分があるので、メンタルの強化は必須ですが。相手の見逃しを誘える浮き上がる直球は見ものですので、プロでもひょっとしたら、という期待はあります。第2の山口になれればいいのですが。
 
    (蔵建て男) 詳しいレポート大変参考になります。特に大立投手のところでは、私の観た試合が素晴らしかった割に、周りの評判が聞こえてこなかったのは、なるほどそういった理由があるんですね。巨人に育成枠で指名されましたが、どんな活躍を見せてくれるのか。私に魅せてくれた投球を、安定して魅せてくれれば面白いとは思うのですが・・・。  
 
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