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ドラフト候補の投げ合い

 投稿者:赤間  投稿日:2011年 5月21日(土)18時29分28秒
返信・引用
  失礼します。鹿児島県NHK杯での樟南の戸田と鹿児島南の笛田というドラフト候補同士の投げ合いを観戦したので久しぶりに投稿したいと思います。


結果は1対0で樟南となりました。奪三振は笛田が15、戸田が12か13だったと思います。

見た感じでは、両投手とも140㌔中盤は出ていたのではないかと。スカウトの方も結構いらしていたので、もしかしたら明日記事に詳しく載るかもしれません。

戸田は新チーム以降不調で、このままでは指名は無いと思っていましたが立て直してきましたね。
相変わらずスリークォーターからのスライダーはエグイです。やはり左腕では全国屈指ではないですかね。

笛田は、関東大会で上沢を見てきた野球好きの友人が言うにはフォームのキレイさ以外は全て笛田の方が良かったとのことでした。
全国的な知名度は今はまだないようですが、九州大会で見た他のドラフト候補右腕と比べても全くひけをとりませんし、今日の投球を続ければかなり騒がれると思います。

ストレートで空振りが取れ、五回終了時点で二桁奪三振を奪っていました。後半はさすがにバテていましたが。


今日の投球だけでの判断ですが、志望届けを出せば二人とも指名されると思います。戸田は夏の出来によっては上位指名も十分あるかと。

ただ二人とも負担の大きそうなフォームで、おまけに線が細いので故障は恐いですね。特に笛田はかなり細いのでプロで通用するにはあと体重が15㌔以上は欲しいですね。

今蔵さんがおっしゃってる選手の内面まではさすがに分かりませんでした。ただ、どちらもお山の大将タイプなのは間違いないです笑
今年は鹿児島実業がかなり強いので、甲子園では見れそうにないですがぜひ二人とも寸評して頂いて、感想を伺いたいです。
どのような評価をなさるのかとても楽しみにしています。


いつも更新楽しみにしてます。おからだにはお気をつけ下さい。

長文失礼しました。
 
    (蔵建て男) スコアだけは、すでに鹿児島県の高野連のページで確認していて、いい投げ合いだったのだろうなと思っていました。

2人とも順調に夏に向けて来ているようですね。笛田は、あまり話題になっていなかったので心配していたのですが、夏に向けて期待。戸田も今年になってからの噂を聞いていなかったのですが、素材の良さを見せてくれたみたいですね。

彼等の活躍、大いに期待しております。夏に彼等の勇姿を観られることを、今から楽しみにしております。
 
 

臼田哲也

 投稿者:むむむ  投稿日:2011年 5月16日(月)21時26分54秒
返信・引用
  東海大相模高の臼田君の寸評読ませてもらいました。
彼は率も残すし、三振もしないんですよね。たしか秋から選抜まで公式戦では打率5割以上で三振は0だったはずです。
戸塚高の水上君には2三振したそうですが。

選抜で変化球に泳がされながらレフト前に持って行ったのは巨人の坂本みたいでした。確かな対応力を持っていて、走塁も良い。東海大にいって順調に成長すれば昨年ロッテに指名された伊志嶺のようになるかもしれません。そうなると青田買い的に下位~育成で指名するところも出てくるんじゃないでしょうか?特にパイプのある巨人とか伊志嶺を取れず右打ち外野手の少ないオリックスとか。

臼田君もそうですが日大三校の畔上君なんかはファームで2割以上は打てると思いますが、そんなに甘い世界じゃないんでしょうか?
 
    (蔵建て男) 結局投手のレベルが違えば、打撃の内容でも全然変わってきますからね。むしろ高校生で大切なのは、今の技術より性格的なもの。
カベにぶつかった時の対処の仕方や引き出しを持っているのかとか、何かを新たに見出し行こうと言うセンスや意欲だと思います。確かに畔上選手は、好いものを持っていますが、プロで売りにできるものが何なのか?と言うと
なかなかスカウトは推せる材料に乏しいと思うですよね。むしろ臼田選手の場合は、打撃がダメでも走力などで潰しも効きますし、あの性格や今のベースとある打撃技術は、上のレベルにもつながって行けると思います。ただそれが、
どのタイミングでプロ入りすべきは難しいですね。学長命令で、ほとんどの相模の主力選手は、そのまま東海大へと引き継がれるのではないのでしょうか。

臼田選手からは、何か更に自分の打撃を広げて行けるような可能性を感じさせてくれるプレーヤーですね。
 

鹿児島南VS報徳学園

 投稿者:ゆう  投稿日:2011年 5月16日(月)20時09分55秒
返信・引用
  結果は3対0で報徳が勝ちました。

笛田は、9回途中まで投げて5安打3失点11奪三振でした。7回には4者連続三振でした

打撃陣が報徳の徳永に4安打13奪三振で完敗でしたが、笛田はある程度投げれていました
 
    (蔵建て男) 全国レベルの報徳相手に、まずまずの内容だったのではないのでしょうか。夏に向けて、何処まで調子を上げて行けるのか神奈川の地から応援させて頂きます。  

大間幹起選手について

 投稿者:道産子  投稿日:2011年 5月16日(月)08時08分56秒
返信・引用
  5月15日、春季北海道大会の札幌地区予選Cブロック準決勝の札幌南ー札幌光星を観戦。
目当ては札南の大間幹起選手(176cm、75kg、右/右)。
元拓銀内野手だった父の血を受け継ぎ、主将、エース、3番を務める噂どおりのセンスある好選手でした。

①投手部門
 柔らかくきれいなオーバースローで、本日の最速は136km。
ストレートは125~130km前後が多く、力を入れると130~135kmが出るという感じ。
変化球は115km前後のスライダーと105km前後のカーブ。
何より制球がいい。ほとんど捕手の構えているところにきており、内角にも制球できる。
6安打、8奪三振、2失点で、安定した内容でした。

②打撃部門
 両翼が92m、中堅111mと狭い麻生球場だったが、2本塁打。2本目は風に助けられたが、1本目は文句なしの場外弾で上がった瞬間それと分かる見事な当たりでした。

もともとは内野手で、投手経験は昨秋からのようです。現時点では体格その他からしてプロ云々という選手ではありませんが、めきめき進歩しているようであり、持ち前のセンスのよさから夏までどれだけ成長するか、北海道では大いに注目される選手の1人だと思います。
 
    (蔵建て男) 大間選手の打撃、これから夏に向けて楽しみですね。投手としても、チームを上位に導いて欲しいものです。今年も北海道行きたいな。  

2011年 六大学5

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 5月11日(水)19時02分9秒
返信・引用 編集済
  六大学の選手を、何処まで取り上げればいいのかわかりませんが、今回も2人ほど取り上げてみたいと思います。

△多木 裕史(法大 3年)一塁 177/74 右/左 (坂出出身)

(どんな選手?)

高校時代は全く無名でしたが、1年春から法大の遊撃手として抜擢されたスーパー1年生として鮮烈なデビューを飾りました。その後も全日本などに選出され、中心選手として活躍。しかし最近は、どうも伸び悩んでいる感は否めません。今シーズンは、4番打者ながら一塁手として出場。打撃に集中できる環境を整えてもらいましたが、結果が伴っていません。

(打撃内容)

リーグ戦でも一割台と低迷してきましたが、ここに来て打率を上げてきました。基本的には、パンチ力を秘めた強打者タイプで、上手さも兼ね備えた選手です。

前足を引いて、懐深く実にバランスよく構えられています。仕掛けは、「平均的な仕掛け」を採用する中距離・ポイントゲッタータイプ。足を軽く引き上げて、真っ直ぐ踏み込んできます。真っ直ぐ踏み込むと言うことは、内角の球でも外角の球で同じように捌きたいと言う幅広い打撃が持ち味です。足の上げている時間は短くないのですが、着地のタイミングを図るような非凡なタイミングの取り方はしてきません。今は、上げた足が早く地面を捉えてしまっており、下半身が早めにロックされて上半身だけでスイングしてしまう傾向にあります。この辺をもう少し「間」を意識できると、対応力も増してきそう。踏み込んだ足は、しっかりカベを作り開かないので、外角の球でも突っ込むことなく捌くことはできています。

打撃の準備段階である「トップ」の位置に、早めにグリップを持ってこられています。ただそこから、またグリップを戻したり微妙に動かすので、どうしてもスイングに迷いが感じられ余計な動きが見られます。決めたらトップから一気に振り下ろす潔さが必要なのではないのでしょうか。バットの振り出しもよく、ミートポイントまで綺麗に振り抜けます。そういったスイング軌道の滑らかさは、この選手の持ち味。多少頭が上下しておりますが、身体の開きも我慢でき、軸足にも粘りが感じられます。そのため、低めの球にも食らいつくことができます。

(守備・走塁面)

けして上手いとは言えなかった遊撃守備が、一塁手にコンバート。さすがに無難にこなしておりますが、プロとなるとアピール度が薄くなるのは確かです。走力は、塁間4.1秒台とソコソコの脚力があり、足を売りにするほどではありませんが基準以内で走り抜けられます。

(今後は)

ただ今は、バッティングの調子を取り戻すことが第一です。守備・走力がと言っていられる状況ではありません。まだ3年生ですので、まずは打撃で六大学では図抜けていると言う、他を圧倒するだけのものを身につけたいところ。打撃には確かに非凡なものがありますから、その復活、更なる進化を期待してやみません。

△梅田 広久(法政大 2年)投手 179/73 右/右 (秀岳館出身)

(どんな選手?)

熊本の秀岳館時代は、早くから熊本屈指の速球派として、プロからも注目されていた投手です。ベイスターズに育成枠で入団した国吉佑樹投手と同期で、むしろ前評判ではエースの梅田の方が評判の高い投手として知られていました。

(投球内容)

元々中背の投手で、テイクバックも小さくスケールのある投げ方ではありません。球速は、常時130キロ台後半~140キロ台前半ぐらい。それほどボールに威圧感はなく、スライダーやチェンジアップだかフォークのような独特の縦の変化を交えます。

制球は、枠の中にボールを集めるのには苦にしません。しかしながら、ストレートが高めに浮く傾向があり、ボールにそれほど勢いがないので怖い側面があります。その分、低めのボールゾーンに切れ込むスライダーがあるので、右打者にはインハイにストレート、アウトローにスライダーと言う対角線の配球ができます。現状イマイチ殻を破れないのは、ストレート全体が高いからではないかと考えられます。

ただ、まだリーグ戦での経験が浅いせいか、マウンドでは落ち着いて地に足の着いた投球ができていません。元来マウンド捌き、投球センスはある選手なので、もう少し六大学の舞台に場慣れして来ると、もっと違う投球が期待できそうです。

(投球フォーム)

お尻を一塁側に落とせる投手なので、もっと緩急の利いたカーブや縦に鋭く落ちる変化球を修得できる土台はあると思います。そのためには、更に着地までの粘りが出てくると、投球の幅が広げられる可能性があります。

グラブの抱えが最後ほどけてしまっているので、どうしても両サイドの制球が不安定です。更に足の甲の押しつけはできてるいるのですが、膝小僧に土が着いてしまうほど重心が沈む瞬間があり、その割に下半身が使えないフォームで、ボールが高めに抜け気味です。球持ちも浅いので、もう少しボールを低めに押し込めるようになると良さそうです。

投球の4大動作においては、「着地」までの粘りは平均的ですが、「開き」が早くボールが見やすい欠点があります。また「球持ち」も浅く「体重移動」も不十分で、イマイチ体重が前に乗ってこないので、ボールが手元まで生きてきません。もう少し小手先で投げるのではなく、腕を強く振って、下半身が上手く使えて来ると、フォームに躍動感、ボールに威圧感が出てくるのではないのでしょうか。

(最後に)

持っている野球センスも悪くないですし、よくなる可能性も秘めています。あとは、いかに自分で投球の引き出しを増やしていったり、自分の欠点を見つめ修正してゆける意識が持てるかだと思います。現状、まだ高校時代の能力を充分発揮するまでには至っていないので、まずは場数をこなし自信をつけることで、地に足の着いた自分の投球ができるようになることではないのでしょうか。今後の投球に、期待してみたいと思います。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

縦社会隠された才能

 投稿者:野球爺  投稿日:2011年 5月10日(火)18時23分31秒
返信・引用
  私の息子のスイングは、変わってます。良く言えば、色々TV等で確認しましたが、新しい打ち方です。しかもミート率は、従来のスイングよりかなり高いです。にもかかわらず、自分のスイングさせてもらえません。指導者も悪意は、ないですが、日本縦社会の皆同じが、新しいものを生みにくい、組織に成っているようです。中学、高校未だ自分のスイングができない、我が子を見ると、切ないです。陰で隠れて、バッティングセンターで打つ姿が悲しい、辞めないか心配です。誰にも言えずに、消えていくのかな?????イチロー超え間違いなし、信じる、信じないは、自由です。  
    (蔵建て男) 指導者も結果を残さない。それも自分が教えられる範囲って、どうしても自分の経験論
から来るものが多くなって、なかなかその人の常識の範疇を越えることができない。それが
現実ではないのでしょうか。高校野球の名門なんて言われる学校でも、その多くが同じような
打ち方にみんななっている学校が多いです。

ただ自由奔放にさせていいなと思っていると、単に指導できないだけと言う
学校も多いので、3年間でちっとも伸びてこない。あえてわかって自分で考える力を養わせて
いる高校以下の指導者が、一体どのぐらいるのか? みんな限られた中で結果を残すことに飢えて
いるのでしょうね。そうするとどうしても、効率を重視して個性に欠ける指導になってしまう土壌が
野球界にはあります。
 

2011年 六大学4

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 5月 8日(日)09時14分16秒
返信・引用 編集済
  皆様おはようございます。昨日は、トップページが破損してしまい、それの修理に追われておりました。今日も新しくトップページを構築しようと思っております。そのため更新を午前中に行ってからにしたいと思います。今朝も六大学のレポートから。

○白村 明弘(慶応大 2年)投手 187/80 右/左 (慶応高出身)

(どんな選手?)

慶応高校時代は、関東屈指の素材として注目されました。慶大に進んだ昨年は、リーグ戦で、2試合のみの登板に留まりました。今シーズンから、ようやくその真価を発揮し始めた投手です。この選手の一番の特徴は、独特のスピンの効いたストレートにあり、球速以上にボールを速く感じさせます。その球質は、かつての与田剛(中日)の球を呼び起こさせてくれます。

(投球内容)

元々変則クィック気味な独特のフォームをしていたのですが、今は少し身体の突っ込みを抑えるべく、ゆったりした始動することを心がけているようです。球速は、昨年あたりは150キロ以上出せるようになっていたのですが、少し抑え気味で140~中盤ぐらいでしょうか。そのため球そのものには、それほど凄みは感じませんでした。それでも勝負どころで投げ込んで来る、高めへのストレートの勢いには観るべきものがあります。

変化球は、スライダー・フォークなど。一つ一つのボールの威力はあるのですが、まだ投球全体の組み立てやトータルでみると、未完成な投球。それでもその能力の高さから、ここまでのリーグ戦で、5試合に登板し防御率0.59でリーグ2位につけております。

(投球フォーム)

お尻を一塁側に落とせるフォームではないので、基本的に緩い球や縦に鋭く変化球には向きません。しかし着地までに大きな前へのステップをさせることで、ある程度の変化球を放れられる時間を確保します。また打者からも、この一伸びがあるので、タイミングが合わせやすいと言うことはなさそうです。

グラブを最後までしっかり抱えられていると言うほどではありませんし、指先まで力をしっかり伝えると言う指先の感覚の良さは感じません。足の甲の押しつけは見事ですが、膝小僧に土が着いてしまうぐらいものなので、高めにはボールを浮いてしまうのかもしれません。結構動作が激しいフォームなので、軸がブレやすくボールが暴れるのだと考えられます。

投球の4大動作においては、「着地」までの粘りを作れている割に、前に倒れ込むフォームのせいか?身体の「開き」が早く、球の出所は見難くありません。「球持ち」も独特のスピンを生み出すのですが、際だって好いようには見えませんでした。一番の課題は、なんと行っても前への「体重移動」が不十分な点。これは、恐らく前への大きなステップのせいで、踏み込んだ足と軸足の間にお尻が落ちすぎてしまって、滑らかなに体重が乗って行かないからだと考えられます。球の回転は素晴らしいのですが、これにもっと体重が乗せられるよう
になると、更にグッと勢いのある球が行って、手がつけられなくなるでしょう。

(今後は)

まだ短いイニングでの起用が多く、全幅の信頼はないようです。実際その投球も未完成で、成長途上の印象を受けます。しかし伸びしろは充分で、もう少し上手に身体を使えるようになったら、手がつけられない領域のストレートを投げ込めるようになるのではないかと期待しております。バラバラになって崩壊する危険性も秘めますが、どえらい投手に育つ可能性も感じます。今後もその可能性に期待して、見守って行きたい投手です。

△岡崎 啓介(立教大 4年)二塁 173/78 右/右 (PL学園出身)

(どんな選手?)

PL学園では、1年生ながら遊撃守備を任されるなど、早くから才能を示していました。立教大進学後もリーグ戦で活躍、今シーズンはキャプテンとしてチームを引っ張ります。やや体調を崩し試合に出られない試合もあったのですが、ボールを食らいつく執念のある打撃を魅せてくれています。

(守備・走塁面)

今シーズンは、二塁手としてソツのないプレーを見せています。高校時代から派手さはないのですが、堅実で信頼できるプレーをする選手。キビキビしした、メリハリのあるプレーをします。地肩なども悪くなく、上のレベルでも二塁手としてやってゆける選手だと考えられます。

走力に関しては、それほど際だつものは感じません。タイムは、やや抜いた時のタイムでは、4.75秒前後(左打者換算で4.35秒前後)。もう少し一生懸命走った時のタイムならば、4.2秒台も出るかもしれません。いずれにしても、プロの基準からやや劣るぐらいタイムといった感じでしょうか。この選手は、こういった肉体のポテンシャルよりも、気持ちの強さと安定感を持ち味として発揮するタイプだと思います。

(打撃内容)

甘いところにくれば、スタンドインのパンチ力を秘めます。右に左へと強い打球を打てますが、基本は巻き込んで長打を呼び込むタイプ。ただ難しい球にも食らいつける反面、ややボール球を強引に打ちに行く傾向があります。

スクエアスタンスで、オーソドックスに構えます。仕掛けは「平均的仕掛け」を採用するように、中距離・ポイントゲッタータイプ。足を引き上げ、軽くベースから離れたアウトステップ気味に踏み込んできます。特にタイミングを上手く取ると言うよりは、きっちり叩くことを重視したスタイル。腰の逃げが早い引っ張る打撃に適しますが、踏み込んだ足をブレることなく踏み込めるので、外の球でもある程度ついて行き右方向への打撃を可能にします。

打撃の準備段階である「トップ」を作るのは平均的。ただ少し気になるのは、腰が早く開いて、ボールを捉えるまでに遠回りなスイング軌道をする点。そのためスイングの弧は大きいのですが、対応力に少し粗さを感じます。それでも足下を抑えることで開きを最小限に抑えておりますし、頭の動きも足の上げ下げをするフォームの割には大きな目線のブレは感じられません。軸足の崩れも少ないので、課題もあるフォームなのですが、大きな破綻のないスイングにまとめることができています。

(最後に)

プロと言うほどの、絶対的な身体能力や図抜けた打力は感じません。しかし観ていて気持ちのいい選手ですし、抑えるポイントはしっかりおさえている選手なので、社会人でも勝負どころで好い働きができそうです。今後も末永く観て行きたい、ナイスガイでした。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

関東大会へ

 投稿者:花菱パチェコ  投稿日:2011年 5月 6日(金)14時05分42秒
返信・引用
  ご無沙汰です。群馬県春季大会から簡単に選手紹介します。

最大収穫は前橋商・岩崎巧。180センチの体の薄い一年生左腕で四回戦対前橋高戦、5回無死満塁のピンチをリリーフし(ここは失策され2失点だが)好投。以降エースとして活躍しました。投球パターンとかあまり詳しく知らせると関東大会に影響あるかもしれないので控えますが、肩肘に不安があって今は投げやすくスリークォーターにしてます。最速137、8キロの速球を武器にしてきます。

打者はドラフト誌で名前の知れた森澤翼に主将で4番の松井大輝(遊・右右)も先輩樺沢(東農大)までの凄味はまだありませんがちょっと面白い選手でした。

桐生市商には準々決勝・前橋育英戦で公式戦初先発延長12回完封の柿田兼章。中肉中背の140キロ力投型右腕です。しかし田面巧二郎程の威力ではありませんし、球が軽いのかよく外野まで運ばれるのですが、それでも低めスラが効果を発揮してました。
それまでリリーフやサードを守ってた柿田。5番打者の打撃はパワー系というよりしなやかスイングで弧を描くさま。出塁時の身のこなしなどいちいち動きに様式美あり、つまりセンスのある奴とみました。

前橋育英の元スーパー一年生・茂原は三番ショート。この試合イージーゴロをファンブルしサヨナラエラー。しかし元々腰高で危なかしかったのでヤリそうな気配はありました。外野向きかもしれません。
高橋亮はこの試合1番レフト。3番捕手の試合もありましたが打撃の成長は感じませんでした。

樹徳の4番根岸晃太郎(3年・遊・右右)は守備は凡庸ですが打撃はヒットメイクの引き出しはありそうです。二年生右腕・矢野剛士はアマ的ながら好投手。

昨年、牛若丸という印象を持った健大高崎の内田遼太(2年・右右)は身長が170センチくらいながら4番サードとなり、しかしスイングが大きくなりヒットポイントが狭くなったみたいでした。キャラ間違っている印象でした。



現段階で高卒プロを連想させる逸材は観られてませんが今後も地元の選手を追っていきますね!
失礼しました。


 
    (蔵建て男) ご無沙汰しております。話題の一年生左腕・岩崎投手は、15日に袖ヶ浦で見られると思います。
当日を楽しみにしたいところ。

樺沢や田面巧二郎との比較は、イメージがつくだけにありがたかったです。群馬では、高崎商の金井
の評判をよく聞きますね。ぜひ最終学年の投球ぶりを確認したいところです。また群馬情報お待ちして
おりますので、よろしくお願い致します。
 

甲斐の国のタカハシを観てきました。

 投稿者:DINAMO-JIN  投稿日:2011年 5月 6日(金)13時24分34秒
返信・引用
  ご無沙汰してます。
3日に春季山梨県大会準決勝を観に、甲府まで足を運びました。お目当ては今のところ高校球界No.1野手と目されてそうな高橋周平(東海大甲府)選手観戦。
「パワーは森野(中日)よりも上」
同校・村中秀人監督をして、かつて東海大相模で指導した教え子の高校時以上といわしめるほどであるならば、一度は足を運ばないわけにはいきません(笑)!
甲府の小瀬球場へ赴くのは2005年夏以来6年ぶり。高橋の先輩にあたり、現在東京ヤクルトで活躍する村中恭平投手を観に行ったのですが、中央道の渋滞で試合開始に間に合わず泡食った思い出があるだけに、今回は特急列車で出立(でも、行きは立ちっぱでしたが…)。相変わらずバスの本数が少ないので甲府駅からはTAXI使用、2300円強掛かったのには苦笑いでしたが、第一試合の序盤に球場到着することができました。



【 甲府工 5-3 甲府城西 】
4回に甲府城西が先制、7回に甲府工が巧打者望月のタイムリーで同点と中盤までは1点を争う展開に。8回にスクイズを見破った投球が暴投になり甲府工が逆転すると更に佐野のセンター横への二塁打で加点。しかし、粘りを見せる甲府城西はその裏同点に追い付き試合は延長戦に突入。迎えた10回表、8回途中からリリーフした甲府城西2人目の中西の制球が定まらないところを突いた甲府工が、再び8番佐野のタイムリー三塁打と暴投でリードを奪い勝利を収めたという試合でした。
最後は地力に勝る甲府工が押し切ったという試合でしたが、敗れた甲府城西も巧打連発で3安打を放った諏訪選手などは目を惹く存在でした。そして先発の新堀雄介投手が降板後そのまま捕手に就いたのはビックリ!軟投派の投球スタイルからも感じましたが、なかなかに器用な選手のようです。
そういえば、甲府工はユニフォームの袖にラインが入っていましたが、いつからなんでしょう(スタンド選手のユニフォームにはなかったので最近でしょうか?)。個人的にはラインなしの前のユニフォームのほうがカッコ良かったと思うのですが。うーん。


【東海大甲府 6-2 日本航空 】
初回に幸先良く日本航空が先制、先発藤本も上々の立ち上がりで4者連続三振を奪うなど、なかなか付けいる隙もなさそうな感じ。これは東海大甲府は結構厳しい戦いになりそうだな…と思った矢先の中盤、満塁から仲佐、入倉の連続タイムリーで逆転、試合の流れを引き寄せると6回にも加点し藤本をKO、8回には注目の高橋にも2点タイムリーが飛び出しリードを拡げます。守っては本多-石井の2年生バッテリーが日本航空の反撃を7回の1点に抑え、東海大甲府が快勝を収めたという試合でした。
POINTとなったのはやはり高橋だったように感じました。日本航空先発・藤本は、とにかく高橋に関しては徹底的に臭いところを突いて歩かせるのもやむなし…といった投球。それが序盤は奏効していましたが、5回にタ高橋に四球を与えて満塁として4番打者を迎えた場面は、ちょっと自身を苦しくしてしまったようにも映りました。そこでしっかり結果を残した打者陣の集中力は立派でしたし、以降日本航空ペースだった試合の流れが東海大甲府のほうに完全に移ってしまっただけに、一つPOINTだった気がします。
敗れたとはいえ、日本航空は個々の選手に関しては、東海大甲府の面々以上に素材やスケールに魅力を感じる選手が多かったです。身体能力の高そうな選手、身体の大きい選手も多々いたので、夏までの成長に期待したいところです。



◆ 高橋 周平 ③ 遊撃手(東海大甲府)182/85 右投左打
 サイズ通りのドッシリした下半身が目を惹く大型遊撃手。面構えも悪くない(去年の成田・中川に少し似てるかも…)。引いた右足で一旦タイミングを取ってから振ってくるバットスイングの鋭さと打球の速さは確かに非凡なモノがあった。
 この日は2打数2安打。8回には貴重な追加点となる2点タイムリーを放った。とにかく相手投手のマークが尋常でなく、最初の打席から死球、四球、四球。マジメな話、1回も打球を前に飛ばす機会も拝めず帰路に就くのではないかと焦らされた。幸いにも2番手以降の投手が勝負してくれて事なきを得たが…。
 2本のHITはライナーでセンターへ抜ける当たりと一二塁間をゴロで破る当たり。通算56本塁打という数字だけ見ると打球の上がる長距離砲のスラッガーという姿をイメージしがちだが、本質的には鋭いライナーを放つ中距離タイプの打者かもしれない。そういった点では確かに森野にダブるモノがある。
 秋がどうだったかは分からないがこの日は3番を打っていた。後ろに強力な打者が控えるなら、4番に座って歩かされまくるよりも3番を打つほうがチームとしての打線の回り、巡りとしては良いのでは!?
 プレー全体にダイナミックさを感じる場面はあったが、ショートの守備に鋭さやキレはあまり感じなかったので、上のレベルではサードか外野手タイプかもしれない。ベースランニングは結構速かったので、盗塁をビシバシ決めるほどではないにしろそれなりの走力を兼備。 スローイングは正確だし地肩も強そうだった。
 現段で今秋のドラフト上位24人に入る程かというとまだ何とも…といった印象だが、今後、特に夏までのアピール次第ではその可能性はなきにしもあらずか。東海大甲府は春季県大会を制し関東大会出場を決めたので、上手くタイミングが合えばそこでもう一度観戦してみたい。

◆ 藤本 鈴也 ③ 投 手(日本航空)180/70 左投左打
 手足が長くボールの出所が見辛そうなフォームから投げ込んでくるサウスポー。ストレートはほとんどが120㌔台だった(MAX133㌔)が、観た感じもう少し出ていそうにも映った。いつでもカウントを稼げる緩いカーブにスライダーをMIXする投球で、準々決勝の日大明誠戦では毎回の16奪三振を記録するなど、ボールのキレが良くスピードはさほど出ていないが三振が取れる。この試合でも2回から3回に掛けての4者連続をはじめ5回1/3で6三振を奪った。ノッてる時のマウンド捌きは良く、試合をまとめるコントロールも有しており、夏にまたバッタバッタと三振を奪い快進撃を見せれば、先輩“八木2世(日本ハム)”の形容が紙面にでも踊るかも!?
 波に乗った時は快投を披露しそうな反面、打席でアッサリ三振を喫した場面からは淡泊な一面も窺えた。

◆ 藤原 啓介 ③ 投 手(日本航空) 右投右打
 リリーフしていきなり先頭打者に頭部死球を与えるなどかなり荒削りではあるが、ストレートの球威や勢いという点ではこの日観た投手の中でも一番。
 総じてちょっと辛いようにも感じた小瀬球場の球速表示だが、この藤原に関しては常時135㌔以上、MAX142㌔を記録した。緩い変化球を交え右上手から投げ下ろす本格派だが、投球後軸足が後方に残ったまま体重移動しきれていないこともあるフォームや、細かいコントロールや試合をまとめるという点ではまだまだ課題はある。しかし、強いボールを放れる素材として面白いのは確か。今秋ドラフト対象ではないが、大学などで一伸びすると楽しみだ。
 日本航空は3番手で投げた長身2年生右腕、堀誠も138㌔を記録するなど、出てくる投手出てくる投手何れも将来性を感じさせる楽しみな存在だった。

◆ 安富 翔太 ③ 中堅手(日本航空)182/78 左投右打
 均整の取れた体格の4番打者。最後の当たりはちょっとエラー臭くもあったが、全打席HITで出塁した安打製造器。それほど威圧感は感じさせないが、程よくリラックスした構えでバットの出が良く、鋭い当たりを連発した。4番を打っているが長打を連発するというよりは、本質的には鋭く野手の間を抜く当たりを放つタイプと映った。センターを守ることから走力や身体能力もそれなりに高いことが窺えるし、将来的には中軸の周りを固めるタイプかもしれない。
 
    (蔵建て男) ご無沙汰しております。読み応え充分のレポート大変参考になります。私も昨秋甲府に行った時に、10時の試合に間に合わないとタクシー使って高かったのを覚えております(笑)。ここでお金を使ってしまい、北麓球場の帰りは1時間以上富士吉田の駅まで歩かざる得ませんでしたから。

日本航空の各選手のポテンシャルは、甲府以上だったと評判ですね。この藤原と言う選手、完全にノーマークで完全に掘り出しものだったようですね。夏までに評判になって行くのではないのでしょうか。
高橋は、1年春と夏に見ているのですが、その時と今の皆様の印象とそれほど変わっていないのかなと。勿論打者としては、成長しているのでしょうが、中距離で三塁手タイプと言うのは、おおかたどの人も同様の感想を言いますよね。私もそう感じられました。春季関東大会で、ぜひ私も
久々に彼の勇姿をみてきたいところ。当日を楽しみにしておりますよ。日本航空は、夏に見られることを期待しております。

甲府工の袖にライン?全くわかりません。なかったと思いますが・・・
 

2011年 六大学3

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 5月 6日(金)11時53分4秒
返信・引用
  皆様こんにちは。今日も、六大学のレポートの続きから。

△伊場 竜太(慶応大)捕手 175/80 右/右 (慶応義塾出身)

(どんな選手?)

中学時代からシニア日本代表として世界大会に出場し、大会5本塁打ホームラン王を獲得したり、慶応高校時代も、その強力なキャプテンシーと意識の高さでチームを引っ張ってきた選手。大学に入ってからは、先輩捕手がいたので外野を務めていたが、最終学年に捕手として戻ってきた。

(ディフェンス面)

ミットを投手にしっかり示し、一切下げないでそのままミットを構えます。どっしり座って来るタイプなので、けしてフットワークを活かすタイプではありません。キャッチング・ワンバウンド処理・リードなどに際立つものは感じません。スローイングも基準レベルはありますが、際立って肩が強いと言う感じは致しませんでした。捕手としては、最終学年まで任されなかったように、大学レベルに混ぜてしまうと際立つものはないかなと思えます。

(打撃内容)

やはり売りは、パワフルな打撃です。スクエアスタンスで、グリップを下げてリラックスを心がけます。仕掛けは「遅めの仕掛け」を採用するように、天性のスラッガータイプ。足を小さく上げ、少しベース側に踏み込みます。「間」を作れるタイプではないので、線より点の打撃。狙い球を逃さない鋭さが、より求められるスタイル。踏み込んだ足元もブレませんが、地面から離れるのが早い巻き込み型です。基本は、引っ張って巻き込んでの長打が持ち味だと思われます。

トップを作るのも平均的で、バットの振り出しも悪く有りません。そのためボールを捉えるまでに、大きなロスは感じれません。ただ強打者タイプにしては、意外なほどスイングの弧も小さくフォロースルーも活かせていないので、よほど上手くタイミングが合わないとオーバーフェンスとは行かないのでしょう。せっかくの仕掛けの遅さを生かしきれていなく残念。やや粗く打てる球も限られているのかなと言う印象もあり、まだまだ上のレベルを意識すると対応力が物足りません。

(最後に)

野球への意識も高く、気持ちも強い選手です。素材としてはA級とは言えないので、入るチームによっては捕手よりも他のポジションへコンバートされるかもしれません。自慢の打撃も、長距離砲としての資質はありますが、それを活かすスイングではありません。確実性を重視するあまりに、スイングが小さくなってしまっています。もう少しスイング後半を大きくとってみてもと思うのですが。大学を卒業しても野球を続けるかはわかりませんが、もし続けるのならば、少し長い目で見守ってみたい一人でした。

△吉越 亮人(法政大)投手 174/76 左/左 (国学院栃木出身)

(どんな選手?)

国学院栃木時代は、3年の春季関東大会ではプロスカウトから注目される存在になりました。それまで球速に乏しく弱々しい技巧派左腕と思っておりましたが、最終学年では躍動感溢れる力投派として、プロを意識できるだけの力を身につけてきました。大学入学後には更にパワーアップして、常時140キロ~中盤ぐらいの球速をたたき出し、リリーフ中心に見栄えのある球を投げ込む楽しみな素材です。

(投球内容)

テイクバックを小さめに取るので、打者としてはピュッと突然ボールが出てくる感じで、ボールの出所はわかりにい投手。ボールも常時130キロ台後半~140キロ台中盤ぐらいまで出ていると思いますが、あまり繊細なピッチングはできません。そのためボールの勢いは素晴らしいのですが、短いイニングしか任されません。

イマイチ数字が上がらないのは、球種がストレートとカーブなど使える持ち球が少ないこと。ボールの出所を隠したり、足の伸縮を使ってタイミングを外そうと言う意識はあるのですが、根本の着地までの粘りがなく、その効果が薄いことがあげられます。そのため、けして甘くないコースを突いた球でも、簡単に打ち返されるケースが目立ちます。

(投球フォーム)

お尻を三塁側にしっかり落とせるフォームでない上に、着地までの「間」が稼げないので、なかなか限られた変化球しか投げられません。また打者からもタイミングが合わせやすい傾向にあります。

グラブを内にしっかり抱えられ、両サイドの制球は安定しやすいはず。また足の甲の押し付けからも、けしてボールを高めに浮くタイプには見えません。しかし高校時代の繊細さは薄れ上体のブレが激しいのか、けして細かい制球力はありません。

投球の4大動作に当てはめても、「開き」「球持ち」などは平均的。「着地」などに課題を抱えます。けして「体重移動」が悪いとは思いませんが、ステップの幅が狭いのか?投げ終わったあとバランスを大きく崩します。

(最後に)

素材としては、プロを意識できるものがあります。しかし、まだその能力を充分生かしきれておりません。社会人に進んで好い指導者に恵まれると、一気にその才能を爆発させることができるかもしれません。今後も期待して、見守ってゆきたい一人です。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

鹿南 笛田

 投稿者:ゆう  投稿日:2011年 5月 6日(金)10時17分8秒
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  秋の大会は故障あけだったのもあり、勝ちあがれませんでしたが、春はベスト8まで勝ち上がりました。神村戦も2失点だったので・・・

打撃が弱いチームなので、好投しても報われないことが多いです。

ただ、ポテンシャルは高い投手です。
 
    (蔵建て男) 貴重な情報ありがとうございます。あれだけのボールを持っていて、何故あまり話題になっていないのかなと思ったら、そういった理由がやはりあったんですね。

夏に向け、クローズアップされて行くことを期待しております。報徳との招待試合。絶好のアピールの場となりそうで、期待したいところです。
 

2011年 六大学2

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 5月 5日(木)09時48分9秒
返信・引用
  皆様おはようございます。今日も六大学レポートの第二弾から。

△竹内 大助(慶応大 3年)投手 176/78 左/左 (中京大中京出身)

(どんな選手?)

とにかくマウンドでは脱力して、ゆったりと力みのないフォームから投げ込んで来る実戦的な左腕です。好い時は、普段ゆっくりで、要所でピュッと言うギャップを生み出すのが、この投手の持ち味。ただ最近は、「緩い球」ばかりに走って、鋭さと言うかギャップがなくなってきているのが気になるところ。そのため成績も伸び悩んでいて、序盤で降板するケースが目立ちます。

(投球内容)

ストレート、カーブ・スライダー・スクリューなど一通りありますし、球速も135~140キロ強ぐらいは出ていると思います。ただストレートの手元までの勢いはイマイチで、ボールに自己主張が足りません。四球で自滅するようなことはないのですが、コースを突く制球力よりも、枠の中へスピードや曲がりの変化で翻弄するタイプの投手です。

投球が遅い球中心なので、打者にその球を狙い打ちされます。ストレートを見せておいての遅い球は有効ですが、遅い球ばかりの遅い球は正直あまり意味がありません。あくまでも投球の基本はストレートと言われる所以がそれです。完全に六大学の打者には、その投球が馴れられてしまっているのだと私は思います。その投球スタイルを、根本から見つめ直す時期ではないのでしょうか?

(投球フォーム)

最大の課題は、前に乗って行かない「体重移動」にあると思います。そのためボールが、打者の手元まで来ません。もう少し踏み出すステップの位置など考えて、下半身が上手く使えるようにしたいです。したがって「着地」もやや早く、ゆったりモーションしている割には、打者からタイミングが合わせられます。

グラブは最後まで抱えられているのですが、足の甲の押しつけが浮き気味です。これも「着地」やステップの位置とも深く関係しているのですが、重心が高くストレートを力一杯投げてしまうと、高めに浮いてしまう傾向があるようです。

(最後に)

元来球威・球速でねじ伏せるようなタイプではなく、イヤらしい投球を追求する実戦的なタイプだと思います。そのためには、もっと着地などを工夫して、重心の沈み込みと体重移動を考え、粘っこい投球を追求すべきです。そうしなければ、相手に馴れられて、活躍できても一時的なもので終わってしまうはずです。そのフォームやピッチングが形になってきたとき、プロを意識できる投手になっているのではないのでしょうか。

○山崎 錬(慶応大 3年)三塁 176/80 右/左 (慶応義塾出身)

(どんな選手?)

慶応高校時代から、通算40本塁打以上を打つスラッガーとして鳴らした選手でした。慶大に進んでからも、勝負に絡む場面での活躍が目立つ選手として、来年に向け楽しみな強打者です。

(守備・走塁面)

高校時代は二塁手でしたが、今は三塁手。少しフットワークや足の運びに不安を感じますが、打球への反応・守備範囲は広く、強肩を活かした守備にも磨きがかかってきました。

高校時代から走力でアピールすることはなく、大学時代に入ってもその傾向は変わりません。塁間も4.35秒前後と左打者としては、基準以下の脚力です。

(打撃内容)

高めのカーブでも、上から被せるように捉えることができますし、内角の球でも開かないで捌けるスイングは魅力。

スクエアスタンスで、あらかじめ捕手方向にバットを引いて構えます。その割に、打席ではリラックスして構えられ、力みが感じられないところが好いところ。仕掛けは「平均的な仕掛け」を採用するように、本質的には中距離・ポイントゲッタータイプ。

足をしっかり引き上げ、真っ直ぐ踏み込みます。着地のタイミングを図るような対応型なのではなく、しっかり強く踏み込むことを重視したスタイル。その踏み込んだ足下がブレず、開きを我慢したバランスの取れたスイングができます。

あらかじめトップの位置にグリップを持ってきているので、速い球に差し込まれにくいタイプです。バットの振り出しもよくミートポイントまで大きなロスがない割に、大きな弧を描いて、しっかり最後まで振り切れます。足を上げ下げするタイプにしては、目線のブレも小さく、開きを我慢しながら軸足の崩れも少ない安定した打撃が期待できます。技術的には、大きな欠点は見あたりません。

(今後は)

来年は、伊藤隼太のあとを追う存在になることが期待されます。彼のように、けして長距離打者ではないのですが、甘い球を逃さないことで結果を残す打撃を期待したいところ。彼の背中をみて得るものは少なくないはずで、その方向性を間違えなければ、来年ドラフト候補としてマークできる数少ない野手の1人になれるのではないのでしょうか。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

2011年 六大学1

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 5月 4日(水)02時45分45秒
返信・引用 編集済
  皆様こんばんは。本当に、ここに書くのは久々となります。今回は、六大学の中継を見直すことができたので、この春確認して気になった選手たちについて、ここで短評を行って行きたいと思います。

◯小室 正人(立教大 3年)投手 172/68 左/左 (日野出身)

(どんな選手?)

これまで通算で2勝しかしておりませんでしたが、今シーズンは立教のエースに成長したサウスポー。140キロ台のストレートに加え、タイミングの取りにくい実戦的な投球ができる実力派です。

(投球内容)

ワインドアップで振りかぶり140キロ台のストレートに加え、カーブ・スライダー・スクリューなど、左腕としてのひと通りの球を持ち合わせます。右打者にも左打者にも、外角にボールを集めることができますし、右打者には内角の攻めも忘れません。特に膝下に食い込んで来るスライダーを活かします。特に凄みのある球を投げ込むわけではありませんが、打者からタイミングを合わせやすいような、あっさり感がないのが良いところです。

ただ左腕の割には、鋭い牽制を魅せるとか、素早いクィックがみられるとか、マウンドセンスが感じられタイプではありません。また物凄く三振をバシバシ奪うとか、ピンポイントの制球力があるわけでもありませんが、試合をトータルで組み立てることができるようになってきました。

(投球フォーム)

お尻を三塁側に落とせるフォームではないのですが、地面に着きそうなところから、前への一伸びがあり、着地を遅らせることができています。そのため打者からはタイミングが取りにくいですし、ある程度の変化球を投げられる時間を確保できています。

グラブを最後まで内に抱えられ、足の甲の押し付けもできており、両サイドにボールを投げ分けられ、高めに浮くことも少ないです。ただ少し無理に腕に角度をつけているので、負担が大きいフォームなので、故障には注意したいところ。

投球の4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」に関しては、「着地」までの粘りがよく、ボールの出所も見難い「開き」の遅さがあります。逆に「球持ち」が浅いので、ボールの回転や指先でコントロールするような繊細さはありません。また「体重移動」もイマイチで、ボールにウエートが乗って行かない傾向にあります。あとは、腕があまり振れない投手なので、ボールを置きに行った時が怖いなと言う印象は残ります。

(今後は)

コンスタントに左腕から140キロ台を投げ込める力はありますし、試合を壊さないだけの制球やまとまりもあります。まだ身体が振れない、生かしきれない部分もあり、その辺で凄みと言うか、ボールが自己主張してこれないのが惜しいところ。そういった存在感のある投球ができるようになると、スカウト達にも訴えかけられるのではないのでしょうか。そういったことって、スカウトも人間ですから敏感に感じ取るんですよね。感情移入できない選手に、スカウトも力を注げませんから。

◯岡部 賢也(立教大3年)投手 182/86 右/右 (立教新座出身)

(どんな選手?)

立教大伝統の上下にギッコンバッタンするフォームながら、気持ちのこもった球を投げ込む力投派です。今シーズンはリリーフで活躍し、六大学を代表する速球派に成長致しました。

(投球内容)

足の横幅をしっかり取り、ワインドアップから投げ込みます。ダイナミックなフォームから投げ込むそのストレートは、常時145~後半ぐらいを記録し非常にボールに勢いを感じさせます。その速球を軸に、ブレーキの効いたスライダーや縦に鋭く落ちるフォーク(縦スラ?)のような変化球があります。また走者への意識は低く、目配せなどもイマイチ。クィック動作も1.2秒台後半と大きいので、リリーフ投手としては、盗塁をフリーパス状態にさせる危険性を感じさせます。そのため一つ一つのボールの威力は素晴らしいのですが、トータルで投球を組み立てる総合力に課題を残します。

ハッキリいって、細かい制球力・繊細なマウンドさばきはありません。実際成績をみてもそうなのですが、イニング数に近い四死球を出している一方、イニング以上の奪三振を奪う極端なタイプ。勢いがある時は素晴らしいのですが、一つ歯車が狂うと完全に崩壊する微妙なバランスの上で成り立っています。

(投球フォーム)

その最大の要因は、癖のある投球フォームにあります。上下動の激しい独特のフォームで、フォーム後半からは、サイドスローのように前に身体を倒し、重心を深く沈めて投げ込んできます。当然お尻を一塁側に落とせるフォームではないのですし、着地までの粘りに欠けるので、勢いはあっても一辺倒な投球フォームになってしまいます。これでも縦の変化を結構使って来るので、体への負担は少なくなさそうです。

グラブも抱えも最後にほどけてしまうので、両サイドへのブレも激しいです。また上下動への動きも多いので、制球が不安定です。ただこの辺は、彼が長年培ったフォームであり、修正は極めて難しいです。またそれを修正すれば、当然持ち味であるダイナミックさも失うので、今のスタイルで微調整するしかありません。

投球の4大動作では、「着地」までの粘りがないので、どうしても投球が一辺倒に感じられます。また体の「開き」が我慢できないので、ボールの出所がわかりやすい。これでは、よほどボールに勢いがない限りストレートの効果は薄いものになります。ただ「球持ち」に関しては、思ったほど悪く有りませんし、腕の角度にも無理している印象はありません。「体重移動」も、けして出来ていないわけではないのですが、最後に一塁側に流れてしまうように、ステップの位置含めて「着地」を見直す必要性に迫られそうです。

(今後は)

修正が厳しいほど、癖のあるフォームをしております。そのため根本的なメカニズムの改善は厳しい中で、いかにポイントだけを抑え矯正を加えてゆくのかが今後の大きな課題になります。下手にいじると0になってしまうほど危うい投球フォームであり、さりとてこのままでは、同じことを繰り返します。

ボールの勢いは素晴らしいのですが、少しでもその勢いに陰りが見られる時は、修正や誤魔化しが効かないタイプだけに不安定です。それでも数少ない魂のこもった本物のストレートを投げ込める投手であり、リリーフで上手く活路を見いだせないかと、思わず期待を込めたくなります。球一つ一つの威力は、来年のドラフト組の中でも上位の部類。それを上手く安定して引き出させることができたならば、プロの世界でも活躍して行けるだけのポテンシャルは秘めているといえるでしょう。こういった個性のある選手の長所を引き出してゆくことこそ、プロのプロフェショナル所以ではないかと密かに指名への期待も膨らみます。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

釜田がやっぱりナンバーワン

 投稿者:虎キチ  投稿日:2011年 4月23日(土)12時21分16秒
返信・引用
  選抜で投げた投手達を見直しましたが、プロ入り後やはり素材と性格面共に
選抜ナンバーワンだと思ったのは釜田でした。
球質が劇的に改善されたのも素晴らしいですが
それよりも感心したのが動画で工藤を参考にしたという点。
プロ野球選手のOBの多くが成功するには優秀な選手の技術を盗むべしと言っていますが
私も何年かプロ野球を見ていて、今まで作ってきた型に拘る選手よりかはチームの優秀な選手の技術を積極的に取り入れる選手が多いです。
故に優秀な選手を見よう見真似でもいいですから、技術を取り入れようとする姿勢は
大成する為の条件だと思いますし、そう言う姿勢がある釜田はプロで活躍できる可能性は
高いと感じました。
 
    (蔵建て男) 私も松田(波佐見)よりも、釜田投手を評価したポイントは、人間としての幅を持っていそうに感じたからです。

そういった幅が、これから壁に当たっても、それを乗り越えて行く術を見出して行ける可能性を感じたからです。
精神的には少し弱い部分は感じられますが、その幅の部分に期待して評価しております。

この2人が、将来的にどのような成長曲線を描くのかは、個人的に大変興味があります。
 

東北の好投手

 投稿者:花まる  投稿日:2011年 4月17日(日)23時34分7秒
返信・引用
  東北大会が中止となり東北の好選手を観る機会が減ってしまい残念です。その分練習試合をマメに観ようと思い、今日は共に好投手のいる花巻東-山形中央の試合を見に行きました。
山形中央の先発は期待どうり横山。立ち上がりはまずまずだったのですが味方のエラーが絡んで失点を重ね、終盤は一発を浴び結局9回を完投したものの12失点でした。
球のばらつきが目立ちキレもいまひとつの印象。
花巻東は大谷が6回から登板。ろくにブルペン投球もせず力の入れ具合も7割程度といった感じなのですが、いきなり3者三振。長身から角度ある速球にチェンジアップと思われる落ちる球を混ぜて、それが打者には見分けがつかないようで空振りばかり。
結局打者12人に投げ三振11個を奪う圧倒的なピッチングでした。
一冬越えて下半身が安定してきており、この夏の甲子園デビューを期待したい投手です。
 
    (蔵建て男) どうも貴重な情報ありがとうございます。レポートを拝見していると、横山は課題をまだ充分克服出来ていないのかなと言う印象を受けます。

逆に大谷は、評判どおり大器なんだなと改めて感じさせますね。夏には、良い形で2人が予選に挑んでこられることを期待せずにはいられません。
 

畔上

 投稿者:虎キチ  投稿日:2011年 4月15日(金)20時54分30秒
返信・引用
  畔上の寸評を拝見させてもらいました。
私は長打を狙って大振りする選手よりも、追い込まれても、崩されても粘ってヒットを量産する選手の方が好感が持てるので、ああいうタイプは好みです。
横尾が選抜では4番でしたが、春季大会からは畔上が4番かもと思わせる位頼りがいのある
活躍でした。
変化球で多少崩されてもヒットゾーンにボールを運ぶ打撃技術はプロレベルの魅力を感じさせますが、本当に惜しいのはアピールできるのが打撃だけと言う事ですね。
ただ、大学でも早くから木製に対応できる、1年目からレギュラーをつかめる選手だとは
選抜を見て強く感じました。
 
    (蔵建て男) 選抜では、勝負どころで打てそうな感じがしたのは、間違いなく畔上でしたね。チームとして打線を昨日させるのならば、その方が良いと思います。その方がプレッシャーで力みまくっている横尾の力も抜けて良いと思います。

畔上選手は、基本的にいじるところがないぐらい悪い癖がない選手ですね。大学でも早くから活躍が期待できますし、何より気持ちの持ちようが素晴らしい選手だと思います。
 

猿川拓朗投手(花巻東→東海大)

 投稿者:まさ  投稿日:2011年 4月11日(月)22時04分40秒
返信・引用
  2年前の選抜で蔵さんが投手として注目された猿川拓朗選手が、
東海大で投手としてリーグ戦デビューを果たしましたね。

東海大野球部の公式サイトでは最速147キロと、
高校時代の球速を塗り替えたようです。
何よりも、2年で菅野の次に先発を任されたというのは
大きいんじゃないかと思います。

高校時代は、変化球でかわすタイプのピッチャーだっただけに
今、どんなタイプの投手になったのかは分かりませんが、
一度投球を見てみたいものですし、投手としての将来も非常に
楽しみです。
 
    (蔵建て男) 選抜で投げた時に、そのストレートにビックリさせられました。しかしその年の6月ぐらいに神奈川に遠征してきたときに生で観たのですが、あまりにマウンド捌きが野手そのものだったので、やっぱ野手なんだなあと思ったものです。

威力のある球を投げると言う資質には素晴らしいものを持っているので、どんな剛球投手に育つのか今から楽しみですね。
 

亜大 中西

 投稿者:たかメール  投稿日:2011年 4月 5日(火)20時15分35秒
返信・引用
  今日の東都開幕戦、3年間は度重なる怪我などもあり、目立った活躍のなかった亜大 中西(青森山田)が、国学院の高木から豪快なホームランを含む2安打を見せ、最終学年でのブレイクを予感させました。もともと、打球のスピード、飛距離は目を見張るものがあり、潜在能力が開花すれば、指名される可能性の高い選手だと思うので、注目していきたいです。  
    (蔵建て男) 私も生で観ていましたが、相変わらずパンチ力がありますね。対応力の粗さを解消して、大形野手として大成して欲しいと期待しております。  

平良裕馬

 投稿者:山原  投稿日:2011年 4月 4日(月)23時10分48秒
返信・引用
  平良 裕馬(前原1年 180・68 右・右 投手)
1年生エースの屋宜と同じくらい期待されている投手だと思います。
深めに振りかぶってゆったりとした感じのフォームで真上から投げ込んできます。癖の無い纏まったフォームという印象で体重もある程度乗りますし、投げ終わりのバランスもいいです。ただ、やはりまだまだ体幹が弱く力強さには欠けますね。直球のキレはまずまずですが、リリースが安定しないのか制球はあんまりで、また3ボールになると必ず大きく外れてしまうなどセルフコントロールはいまいちでしょうか。
牽制やクイック、マウンド捌きも安定しており投手としてそれなりに纏まっているような印象です。ただ、全体的に平均的過ぎるというか、個人的には現状おっと思うのは無かったです。とはいえ体格もあってバランスは良いので成長が楽しみです
 
    (蔵建て男) 体格にも恵まれているようなので、それでいてバランスもある。それだけで、資質の高さが伺われますね、楽しみにしております。  

富士大レポート

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 3月31日(木)09時55分39秒
返信・引用
  最近は、高校野球.COM様に高校生の寸評をUPしてしまうので、なかなかこちらへの書き込みも減ってしまい申し訳ございません。久々にアマチュアのオープン戦を観戦してきたので、簡単に選手レポートを作成したいと思います。今回は、野球小僧のリストにも掲載されいた富士大の2人の4年生を取り上げたいと思います。

△佐藤 弘典(富士大 4年)中堅 174/70 右/左 (金足農出身)

(どんな選手?)

一昨年の大学選手権で、富士大がベスト4に入った時も、1番・中堅手で出場していた選手です。その選手が、最終学年を迎えました。俊足・巧打の三拍子バランスの取れたプレーヤーです。

(守備・走塁面)

一塁までの塁間を、4.1秒台で走り抜けるなど、基準以上ではありますが、際立って足が速い印象はありません。そのため上のレベルで、足を武器にできるかは疑問です。

ただ中堅守備は安定しており、安心して観ていられる選手です。地肩に関しては、正直よくわかりませんでした。

(打撃内容)

完全にアベレージタイプの打者だと思うのですが、難しい球を上手く捌くと言うよりは、甘い球を逃さないタイプの選手です。そのため極めてボールの捌きやミートセンスに、非凡なものは感じませんでしたし、打球が鋭いと言う迫力もありませんでした。

これらの打撃の特徴は、大学選手権の時のフォームを見なおして、その理由がわかりました。この選手は、「遅めの仕掛け」を採用するなど、幅広くボールを捉えると言うよりは、狙い球を絞って叩く強打者タイプの打撃を採用しているのです。ですから長距離打者と言うよりは、生粋の2番タイプであり、社会人などではそういった役割を果たして行くのではないのでしょうか。

また打撃の準備段階である「トップ」をしっかり作れないまま振り出すので、どうしても手打ちと言うか、リストワークだけで対応してしまう傾向があります。そのため強く振り抜くことができず、打球にもイマイチ強さが感じられません。恐らく先日の観戦からも、この傾向は変わっていないように思えました。

(今後は)

北の好打者として、社会人などで野球を続けて行くことになるのではないのでしょうか。守備・走力とバランスはあるので、あとは上で通用するだけの確かな打力を身につけたいところです。

△古川 貴広(富士大 4年)一塁 183/80 右/右 (菊華出身)

(どんな選手?)

一昨年の、大学選手権ベスト4に入ったときからの4番打者です。がっちりした体格から繰り出すパワフルな打球と勝負強さが自慢です。特にボールに食らいつくダイビングキャッチを果敢に挑んだり、初球からガンガン振りに行くなど、気持ちを全面に出すプレースタイル。

(守備・走塁面)

大学選手権の時もそうでしたが、この日も一塁手として出場しておりました。上手いとか下手と言うことに関係なく、ボールに飛びつきます。そういった守備で、味方を鼓舞できる貴重な選手です。

残念ながら、細かい走力はわからず。けして動けない選手には見えませんが、足を売りにするタイプだとも思えません。ただずっと守備的負担が低いポジションを任されているので、売りにすると言うほどではないのでしょう。

(打撃内容)

完全に打撃オンリー型のプレーヤーです。当たったときの打球は力強いのですが、外のスライダーの見極めができていない点と、緩急などへの脆さも魅せるなど、まだまだ粗い印象は否めません。

少しクローズ気味ですが、スクエアスタンスでバランス良く構えます。ただ仕掛けが「遅すぎる仕掛け」を採用しており、一定レベルの球速やキレのある球に対応しきれない可能性があります。特に打てるポイントが、非常に限られたタイプだと考えます。

残念なのは、踏み込んだ足元が早く地面から離れてしまう巻き込み型なので、体の開きが我慢できず、外に逃げて行く球に対応しきれません。この辺の欠点も、生観戦の際に感じたとおりです。

ただ動作が非常に小さくシンプルであるので、軸がブレない良さがあります。またスイングの振り出し角度もよく、インパクトまでに無駄は感じられませんし、力強く最後まで振りきれています。

(今後は)

動けない強打者タイプと言うことになると、社会人でその需要があるのかは微妙です。それでもリーグを代表する強打者なので、なんとか野球を続けて行って欲しいと願います。

課題は、始動が遅すぎることでのポイントの少なさと、足元のブレによる開きの早さ。上半身の使い方、体軸の安定感は好いので、この辺を改善できてくると、大きく対応力が変わって来るかもしれません。最終学年での進化に、期待して見守ってみたいと思います。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

(無題)

 投稿者:佐賀者  投稿日:2011年 3月27日(日)17時59分32秒
返信・引用
  2010年の夏の甲子園で1年生ながら登板した伊万里農林の梅崎潤平投手は1回戦の佐賀農は7イニングを投げ被安打はわずか3(内野安打2)の毎回の12奪三振を奪う快投で佐賀農を1失点に抑え、最速を143キロに更新した。3回戦の唐津商に敗れはしたが延長12回190球を一人で投げぬき、許した安打は7本、うち内野安打が3本。奪三振は14と好投。だがそれ以上に相手の九州屈指の豪腕投手北方悠誠が良すぎた。最速149キロのストレートを武器に三振の山を築き、9回2死までノーヒットピッチングで延長12回を被安打2の快投だった。佐賀北に敗れたが佐賀商の田中豊樹も秋までの四球連発が無くなり、最速146キロの馬力のある身体を生かした投球にカーブなどの緩急をうまく使うピッチングをしていた。佐賀の夏はこの3投手に注目です。  
    (蔵建て男) これから、昨夏の佐賀大会の模様に触れてゆきたいと思いますが、この3人が今年の佐賀の中心投手なんですね。

北方投手は、球速もあるのですが、適度にまとまっているタイプですよね。149キロまで記録しているのですか、ぜひその成長ぶり確認できたらと思います。

これからも、佐賀の最新情報、いろいろ教えてくださいませ。
 

センバツ大会

 投稿者:かものはしメール  投稿日:2011年 3月26日(土)20時45分38秒
返信・引用
  はじめまして
私が観戦して良いと思った選手は、
松田選手(波佐見)見た目は力一杯で投げているようだが、フォームにタメが
あり、しかも内角に140キロを超えるストレートが投げ込めるあたり、リリーフなら面白いのでは。
井上選手(加古川北)松田選手とは、逆に8割のフォームから、投げる瞬間に10割で投げ込み、指にかかったストレートは
140キロを超えるので、育て方次第で145キロを超えれば、上でも面白いのではと感じた。
釜田(金沢)、野村(静清)も、面白い存在だったので、また記載します☆
 
    (蔵建て男) 松田は、今まで観たことがなかったので、想像以上に素晴らしい投手だったので嬉しかったです。

私も少々幅の狭さからも、リリーフの方が向いていると思います。あの馬力は、将来プロの打者にも力で押せる可能性を秘めていると思います。

他にも好い選手が多く、なかなか興味深い大会となりました。
 

徳島・沖縄交流試合

 投稿者:半島  投稿日:2011年 3月22日(火)22時14分5秒
返信・引用
  蔵さん、こんばんは。いよいよ春季大会が始まりました。今年は沖縄から選抜に出場しないので春季の観戦をこなしています。
花城や川満が怪我をしているとの噂がありますが、気になります。しかし花城は秋に続き大会直前で怪我とは・・・。体調管理ができないというのはいろんな意味で心配です。
初戦の中商戦は前回同様に途中出場かもしれません。初回から多和田との投げ合いが見たかったので残念です。

今日は徳島・沖縄の交流試合が行われ、選抜に出場する城南が県内校と対戦したのでそのレポートです。
良く考えたら春季があるので県内選手のレポートは終わってからにします。

城南2-7中部商業
城南のエース竹内が中商打線に捕まり、7回を投げて被安打13の7失点と散々でした。多和田は5回から投げて被安打3無四球奪三振5という内容でした。

城南0-1宮古
宮古の平良・平山の2枚看板が完封リレーで1点を守りきり勝利しました。城南は打線に元気が無かったです。

城南5-1沖縄尚学
初日とは違って城南は投打がかみ合っていました。竹内は9回を完投被安打8ながら失点1に抑える粘投。打っては名城から3ランを放つなどパワーを見せつけてました。

竹内 勇太(城南3年 182・79 右・右 投手)
長身細身の体型ですが、細いというよりも引き締まっていて筋肉質って感じですね。
投手としてはいまいちパッとしないなーという印象です。
振りかぶって真上から投げ込んでくるので角度を感じさせる球筋です。グラブも斜め気味に使っていて、腕も体で隠しているので出どころは見づらいかなと思います。体の開きもそれほど悪くないですし、蹴り挙げも大きめで体重が前に乗っているように感じます。グラブの抱えもまずまずで投げ終わりのバランスは悪くありません。
何というか、いまいち垢抜けないフォームという印象が強いですがバランス自体は悪くなく、何かしら大きな課題というのはあまりないように思います。
直球は球威型で空振りを奪うタイプではなく、変化球はスライダー・カーブ・フォークと一通り投げれるようです。
直球とカーブでカウントを稼いでスライダー・フォークで仕留めるという投球でした。制球も細かいのはないですが、ストライクに困る感じでも無かったです。
牽制やクイック、マウンド捌きもまずまずといった感じ。
投手としては悪くもないですが良くもないんですよね。全体的にキレが無く、打者に芯で捉えられ綺麗に振り抜かれており、そういった部分が気になりました。全国レベルの打線や打者相手ではちょっと厳しいのでは?と思います。

打者としては、グリップも耳の辺りと高めで結構捕手寄りに引いて構えています。腰をやや深めに落とし、クローズに踏み込んで振ってきます。スイングはなかなかキレもあって力強いです。フォロースルーも大きく足元も崩れませんし、頭の位置もそれほど動かず、ボールの見極めも良いタイプです。また、この手のタイプにしては芯で捉えてくるなどミートも案外良いです。逆方向へ打てるかは分かりませんでしたが、センター中心に打つように心がけている印象です。膝などもまずまず使えるタイプなどで変化球への対応は悪くありません。
彼は強さがあって、更にまずまず柔らかさがあるという感じですね。どこかしら粗いとか雑だとかいう感じは受けないです。
1年から4番に座っているだけあって打席でも堂々としており、更にチームバッティングも出来るタイプなので周りからの信頼も厚そうです。
マウンドに上がってない時はレフトの守備についていますが、無難にこなしていました。強肩なのは間違いないので鍛えていけばセンターやライトを任されるタイプかなと思います。
個人的には投手よりも打者ですね。粗さも特に感じないですし適度に纏まっており右打者としては全国でもトップレベルだと思います。ただもう一つ主張してこないのでそういった部分が身についてくれば凄く楽しみな選手です。
選抜での活躍を期待したいです。
 
    (蔵建て男) 実際、センバツでの城南の選手たちのプレーをみて、レポートに書いてあることを強く実感致しました。

竹内は、完全に野手としての素材ですね。なかなか大型ですが、粗さがないですし、身のこないも好い選手だと思いました。
また変化球への対応には多少どうなのかな?と言う疑問はありましたが、敗れた鹿児島実戦でもボールをミートポイントで捉えていましたね。

ただ高校からプロに入ると言う、そういう野球への貪欲さ・鋭さは感じられず、素材は面白いのですが意識の面で進学した方が好いのかなと見ていて思いました。

ただ今大会では、最も嬉しい収穫だった選手です。
 

練習試合

 投稿者:半島  投稿日:2011年 3月15日(火)22時47分45秒
返信・引用
  蔵さん、こんばんは。いろいろと予断を許さない状況が続いておりますが、無理をせず更新を続けてくださいね。
今日は高校の練習試合のレポートです。

波佐見5-2中部商業
波佐見打線が序盤に中商の控え投手陣を捉え、加点し試合を優位に進め勝利しました、波佐見エース松田が登板。9回完投で被安打8四死球2奪三振8失点2という内容でした。多和田は4回途中から登板し、4回2/3を被安打2無四球奪三振2という内容でした。
松田・多和田と両チームに注目投手がいるためか、スカウトも4球団ほど見に来ておりなかなか注目度が高かったようです。

松田 遼馬(波佐見3年 183・83 右・右 投手)
セットポジション足をゆっくりと上げて、軽く溜めてからオーバーで投げ込んできます。足はそれほど伸ばしませんが、まずまず腰を落としてきます。やや腰をくの字に曲げるようなフォームは気になりました。グラブは打者に正対気味で体の開きは早めですが、テイクバックは体のラインで隠しているので、出どころは抑えられておりそれほど見づらさはないかなと思います。腕の振りは力強いですが、体に巻きつく感じではないのでそこまでしなやかさは感じないですね。グラブの抱えにも甘さがあるので投げ終わりは体が一塁側に流れるケースも多いです。
直球は剛球タイプという感じで、高めで空振りを奪うシーンも多く圧力はあるようですが、そこまでキレがあるようには思いませんでした。変化球はスライダー・カーブ・チェンジアップ?でしょうか。スライダーは綺麗に横滑りするもので、カーブはたて気味に落ちますしまずまず大きいものでした。制球は細かいものはないですが、苦しむほどではなかったです。
右打者には外に直球とスライダーを集める投球。スライダーは制球も安定して外低めに決まってますが、そこまで空振りを奪うというシーンは無かったです。曲がりが早いのか見極められたりしていました。
左打者には内を厳しく突いてきたりします。まぁ右打者の外・左打者の内になるこのコースが投げやすいのだと思います。また、チェンジアップを外に投げるなど縦の変化を使っていました。
牽制やクイックはまずまずという印象で、フィールディングなどを見ても動きは良さそうです。
マウンド捌きにはそれほどセンスを感じず。
気になったのは走者がいないと、テンポ良くどんどん投げて抑えるのですが、走者を出した途端にちょっと不安定な雰囲気を感じさせます。ただ、一球ごとに声を出すなど気迫を出して投げますし、気持ちも強い投手だと感じるのでドタッと崩れるタイプではないかなと。とはいえ良くも悪くも威力で押すという投球ですね。
選抜でどういう投球をするか楽しみです。マウンド経験が豊富である程度堪えることができる投手ですが、個人的にはやや花城(八重山)に似たような印象を受ける投手でした。

この試合はアナウンス無かったので野手に関しては良く分かりませんでしたが、波佐見打線では3番と5番の選手が目立っていました。恐らく柴山選手と小峰選手かな?柴山選手は体はちょっと小柄ですが、ホームランを放つなどパンチ力がある選手でした。小峰選手は打球が上がるタイプではないように思いますが、痛烈な打球を打てる選手。両選手とも選抜で見ることができればもう少しじっくり見たいと思います。

多和田 真三郎(中部商業3年 180・70 右・右 投手)
この試合では1死1・2塁の場面で登場しましたが、落ち着いてカーブを引っ掛けさせての内野ゴロ2つで切り抜けるなど相変わらず落ち着いた投球を展開していました。
フォームは捻りを加えて軽くトルネード気味になり、投げる位置もやや上になったでしょうか。フォームのバランスやしなやかさは相変わらず。
体幹が強くなっており、フォームに力強さが出てきましたし、直球も力強さが増していました。手元での伸びが一段と増しており、波佐見打線も直球を捉えることができてませんでした。
スライダーはやや曲がりが落ちたかなと思いますが、カーブやチェンジアップは変化量大きくなっているように思いました。
制球もいいですし、横・縦の変化、そして緩急も使えるのでやはり投球術では県内投手では一番でしょう。各打者の胸元厳しく突いてカウント取れますし、組み立てが上手いです。
クイックは秋に比べると上達していましたが、もう少しよくなって欲しいかなと思います。フィールディングなどの動きを見ても力強くなったのでしっかりと体を作ってきたかなと感じます。
一冬越えて順調に成長していると思います。個人的には去年の同時期の宮國よりも上だと見ているので、夏にどれほどのレベルになるか楽しみです。まぁ生では見れない可能性が高いですが・・・。

中根 奨(中部商業3年 172・70 右・左 遊撃手)
秋季では3番でしたが、春からは1番になっているようです。
フォーム自体はそれほど変わっておりませんが、ヘッドの効いたスイングが出来るようになってりました。もともと芯できっちり捉えるなどミートが上手い選手なので、打球に鋭さがでてきました。
塁に出ると投手にプレッシャーを与えて揺さぶってきますし、バッテリーが警戒していないと見るとすかさず盗塁を決めてくるなど、やはり卒のないプレーが目立ちます。足はそれほど速いわけではないのですが、案外足を活かせる選手ではないでしょうか。
もっとスイングに力強さが出てくると良いかなと思います。センスと頭が良い選手なのでどういう風に成長していくか楽しみです。


浦和学院12―4小禄
小 宮城、冨名腰、仲村、山里―大城
浦 中山、佐藤―森、林崎

この試合は小禄の投手陣を確認するのが目的でしたが、浦学打線が各投手を打ち得点を積み重ねました。この試合はただの練習試合ながら各選手をアナウンスしたのでメンバーが分かるなどこちらにとってはありがたい試合でした。特に小禄は新チーム以降見れていなかったので。
まずは小禄の選手から。
宮城 壱成(小禄3年 181・79 右・右 投手)
小禄の選手にしては珍しくがっちりとした体格で筋骨隆々です。
投球を見るのは招待試合以来で、その時も打者二人で交代ですから実質まともに見たのは初めてですね。
フォームに関しては細かい部分では課題もあるかと思いますが、何かしらが悪いというわけではないですし、バランス自体は悪くないです。ただ、指先の感覚がイマイチでしょうし、リリースに凄くバラつきがあって制球は荒れ荒れでした。なので投球の組み立てができない投手ですね。
ただ、走者を出しても案外冷静で適度に牽制を入れたり間を外したりと投手としてのセンスはそこまで悪くはありません。だからこそ何か惜しいと感じる選手ですね。
公式戦では使いづらいタイプなので夏に向けて野手として力をつけても良いかなと思います。小禄打線はとにかく振りが鈍く力強さに欠けるので・・・。スイングはなかなか安定していますし、これから振り込んでくれば夏には結構な強打者になるかもなと思います。

冨名腰 晃平(小禄3年 180・59 左・左 投手)
夏のパンフのデータなので流石にもう少し体つきは良くなっているでしょうが、とにかく細いです。
セットポジションから足をすっと上げて軽く溜めてスリークウォーター気味に投げ込んできます。グラブも斜め気味に使い、テイクバックも小さいので出どころは抑えられています。そこまで腰を落とせず、上体主導という印象ですが使う意識はあるようです。この投手のいいところは肘が柔らかく使えるところですね。なかなかしなやかに使えるので素質は高そうです。
体つきの割には腕を強めに振ってきますが、足腰が弱いので上体を支えきれない場面も目立ちました。
直球はまずまずキレが良く、変化球はスライダーとチェンジアップでしょうか。チェンジアップは結構落差とブレーキが効いているようで決め球として使っているようです。
牽制などはまずまずも、クイックは出来ないのかな?
マウンド捌きは安定していますし、投手としての感性は良さそうな印象です。
長身左腕で、フォーム自体も特に癖が無いので体つきさえ良くなってくれれば・・・という投手ですね。まだ肩は使い減りしていないでしょうし、大学などできちっと体を作り指導されていけば楽しみな投手ではないでしょうか。将来性は高い投手だと思うので期待したいです。

山里 悠也(小禄3年 174・60 左・左 投手)
旧チームでは3番手投手として試合を締める役割を担った投手です。新チームからはエース投手になりました。スカウトにも一応その存在は知られているようですね。沖縄の左腕というと彼が一番だと思います。ただ、この試合では2イニングしか投げなかったもののだいぶ打たれてしまいました。
体つきは相変わらず細いですが、少しは腕を強く振れるようになったかな?フォーム自体はこの動画とそこまで変わりません。http://www.youtube.com/watch?v=MkIReuQuCRY
直球はピュッとキレてくるような球筋。変化球はスライダー・カーブ・チェンジアップ(スクリュー?)があったと思います。直球には浦学打線も差し込まれてファールにしていましたが、変化球のキレが悪く中に集ってしまい打ちこまれていました。元々制球は良いので、そのためにゾーンに入ってしまってかなという感じです。
牽制も上手いですし、フィールディングは素早くかなり良かったです。
マウンド捌きも安定している投手ですし、試合も作れるタイプだと思います。
まぁこの投手も体幹を鍛えていけばという感じですね。個人的には期待している投手なので、夏までにどういうレベルに仕上がるか楽しみです。

次は浦学から。

佐藤 拓也(浦和学院2年 172・73 右・左 投手)
ラスト2イニングをしかなげていないので良く分からない部分も多かったですが、動画などを見る限りフォームはそこまで変わってないかな?
この試合では既に点差がついてたこともあって楽に投げていたのかもしれませんが、ポコポコ打たれていました。直球とカーブを主体に組み立てる投球でしたが、そこまでビシッとした球筋ではなくちょっと物足りないように思います。沖縄に来て登板していますが、あんまりピリッとしない投球が続いているようなので調子はあんまり良くないのかもしれませんが、やはり秋に通用するタイプの投手なのかもなと思います。

小林 賢剛(浦和学院3年 176・74 右・左 遊撃手)
浦学の主将で、3番ショートの選手ですね。
オープン気味に開いてバットを立たせて構える選手です。グリップはそこまで高めに添えませんが、ある程度捕手寄りに引いて構えています。スイング自体は力強いというよりシャープという印象で、迫力はないですがバットコントロール良く広角に打てるというタイプでしょうか。下半身もまずまず強いかなと思います。
守備は派手さこそ無いですが、堅実という感じですね。反応良く、グラブ捌き・足運びはなかなか良かったです。肩も強そうで、スナップスローが効いたスローイングは良かったです。
個人的には纏まっているものの、まだ凄みはないかなと思うのでどれほどまでにそれを身に付けるかなと。一応スカウトも注目しているようですが、高卒よりも大学経由タイプのように感じます。

沼田 洸太郎(浦和学院3年 180・82 右・右 三塁手)
この試合では山里からホームランを放ったりタイムリーを打ったりとかなり相性が良いようでした。
ちょっと細かくは見ていませんでしたが、リストが強くしっかりと押し込むことができる打者だなと感じました。一応右方向にも強い打球が打てる選手ですが、右打ちに関してはもう少し修正していく必要があるかなと思います。気になるのは膝の開きが速いように感じることかな?ボールを捉えるセンスはそれほどという感じです。まだまだ粗さを感じますが、右の強打者として選抜でも活躍を期待したいです。

石橋 司(浦和学院2年 182・75 左・左 中堅手)
結構開いたオープンでバットを立たせて構える選手。速い段階で足を高く回しこむように引き上げ体勢を作るというちょっと独特な構えです。グリップはそこまで高くはなく、トップの形成にロスを感じさせますが、スイングは浦学打線の中でもヘッドが効いたもので鋭かったです。しっかりと振りきるので嵌ればスタンドインをありそうです。個人的に打者としては浦学打線の中で一番スケールがあるように思いました。
守備はそこまで印象にはありませんが、中堅なので足はまずまず速いのかなと思います。肩は送球も低く強いものだったので良いのではないでしょうか。
新チーム以降から大きく注目されてくる選手になるのではないかなと思います。期待したいです。


浦商が神奈川遠征するのですか。まぁここは夏とかも行きますので関東辺りには良く行きますね。ブログなどをみると佐村投手も80キロ越えたようでしっかりと体を作ってきたみたいです。意外と肉付きが良いほうなようで良かったです。玉城選手は、個人的に旧3年含めてもトップレベルの打者ですし、島袋も自分達の台を含めても1番の打者と認めているとか。私が見ている試合では必ず結果を残すなど、ここ数年の県内の打者の中でも一番好きな選手かもしれません。この状況なので実際に完投遠征が行われるかは微妙かもしれませんが、生で見られると良いですね!

ではだいぶ長くなりましたが、失礼します。また後日に交流試合のレポートをしたいと思います。
 
    (蔵建て男) 選抜組は、かなり何かしらの形で観たことがある選手が多く、そういった意味では、波佐見の松田は観たことがないので
ぜひ観てみたい筆頭候補なんです。

今年は、沖縄に行きたいと思っています。良い選手も多そうですし、楽しみですね。

浦和学院に関しては、作秋の模様を観る限り、似た印象を受けますね。浦添商の遠征が、このような状況で中止にならないか
心配ですが。
 

2010年秋 神奈川リーグ&中国大会

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 3月13日(日)17時32分4秒
返信・引用 編集済
  皆様こんにちは。この二日間アマチュア野球の観戦に行かず、更新できる時間はあったのですが、やっぱりモチベーションはあまり上がりません。それでも少しずつでも、今できることをやってゆけたらと思います。

△岩崎 瞬平(桐蔭横浜大)右翼 176/75 右/右 (木更津総合出身)

(どんな選手?)

チームの4番を務める選手で、打席でも高い集中力を感じさせる好感が持てる選手です。4番打者ですが、三拍子のバランスの取れたプレーヤー。

(守備・走塁面)

残念ながら、一塁までの到達タイムは計測できませんでしたが、出塁するとすかさず盗塁を試みるなど、それなりの走力と積極さを感じさせます。

右翼手としても、なかなかの強肩の持ち主。プロレベルに混ぜても、強肩外野手として存在感をアピールするだけのものがあります。

(打撃内容)

この選手の素晴らしいのは、打席で非常に集中力を感じさせてくれること。野球への意識が非常に高い選手なのではないかと思います。スクエアスタンスで、腰を深く沈めて構えます。グリップの高さは平均的、全体のバランス・両目で前を見据える姿勢は平均的でしょうか。

仕掛けは「平均的な仕掛け」を採用するように、中距離・ポイントゲッタータイプ。足を軽く回しこむ「間」は作れているので、緩急などの変化にはある程度対応できそうなタイプです。まっすぐ踏み出した足元が、インパクトの際に多少ブレてしまうのが気になる部分。腰の開きも早く、元来内角の球を巻き込むのが得意そうです。それでもミートのポイントが後ろなので、意外に右方向への打球も苦になりません。

気になるのは、バットを引くのが遅く「トップ」を作れるのが遅い点。そのため一定レベル以上の球速・キレに対応できるのかが気になります。またトップ自体もしっかり作れないまま振り出すので、中途半端な振り出しと言う印象は否めません。少し遅れて出てくるようなスイングは、右方向への打球の伸びが期待できそう。それでも目線はブレず、軸足も安定している点は好感がもてます。

(今後は)

神奈川大学リーグでは、かなり好感が持てるプレーヤーです。守備・走力がある上に、右のパンチの効いた打者と言うことで、プロからの需要はあるタイプです。ただそのためには、上のレベルでも通用するだけの対応力・圧倒的な存在感を示せるのかがポイントになりそう。最終学年でのプレーぶりを、注目してみるだけの価値はありそうです。

△福田 峻(鳥取・鳥取中央育英2年)投手 177/65 左/左

(どんな選手?)

秋季中国大会に出場していた選手で、「報知高校野球」のリストに名前があがっていたので、今回取り上げることに致しました。左サイドから投げ込む、技巧派です。

(投球内容)

かなり腰高なフォームから、軽く投げているような感じの投手です。球速は、恐らく115~120キロぐらいしか出ていないのではないのでしょうか。球速よりも、左右に投げわけるコントロールと左横手独特の球筋を生かす投球スタイル。

変化球は、カーブ・スライダーなど。ただやや速球は高いものの、変化球も両サイドに投げわけられる制球力があります。四球などで自滅するタイプではありませんが、牽制・フィールディングなどの技術は未熟で、この一冬の間にどのぐらい改善されるのか気になるところです。

(今後は)

惜しくも選抜出場は逃しましたが、まだまだ全国レベルの投手とは言えませんでした。夏に備えて、何処まで実戦派としての総合力を高めて来るのか期待したいところ。その成長した姿を、甲子園で確認出来る日を楽しみにしております。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

2010年秋 神奈川大学リーグ2

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 3月12日(土)15時05分5秒
返信・引用
  皆様こんにちは。地震からほぼまる一日経って、私の方はほぼ元の生活を取り戻しつつあります。そこで今回は、通常どおりページを更新させて行きたいと思います。私が皆様にできることと言えば、そのぐらいですから。

△福田 芳幸(横浜商科大 3年)投手 180/79 右/左 (九州学院出身)

(どんな選手?)

九州学院時代は、ドラフト候補として注目された投手。横浜商科大進学後は、1年生の間に年間10勝ほどの勝ち星をあげたものの、その後の2年間では6勝止まりと、完全に伸び悩んでおります。それでも神奈川大学リーグを代表する投手ですし、2011年度注目の投手の存在です。

(投球内容)

球速は、135~MAX140キロ程度と驚くような球威・球速はありません。一時の悪い時に比べると、少し球のキレを取り戻しつつあるのかなと言う気は致します。チェンジアップを武器に、カーブやフォークなど多彩な変化球を織り交ぜ、相手の的を絞らせないバランス型投手。

牽制も鋭く、クィックも1.15秒前後ぐらいと基準レベル内。マウンド経験も豊富で、投球センスは悪くありません。ただ全体的に速球も変化球も、真ん中~高めのゾーンにボールが集中。ボールに勢いがある投手ではないので、その辺が痛打を浴びやすい最大の要因ではないのでしょうか。

(今後は)

最終学年を迎え、これまでの不調をいかに断ち切ることができるのか注目されます。現状は、その実績もであるので社会人で野球を続けて行くことはできそうです。果たしてドラフト候補になり得るのか?春先から注目してみたいと思います。

△畑中 翔(横浜商科大 3年)捕手 177/77 右/左 (日南学園出身)

(どんな選手?)

日米野球の選考会にも選ばれたことがある、神奈川リーグを代表する捕手です。強肩・強打の捕手として、その将来性を嘱望されている選手。

(ディフェンス面)

ミットをしっかり投手に示し、的を絞りやすく配慮する選手です。グラブを一度下げてしまう癖はあるのですが、低めの球に対しても両手でしっかり捕球しようとしたり、身体で止めに行こうとする姿勢には好感。軽く返球するあたりも、投手のことを常に配慮することのできるタイプの捕手かと思います。キャッチングでのボールの押し込みも悪くないですし、スローイングも塁間1.85~1.95秒ぐらいでまとめられ、地肩・スローイング共にドラフト候補としても中の上レベルはありそうです。あとは、その精度含めて今後は注目して行きたいと思います。

(打撃内容)

パンチの効いた打撃が、日南学園時代から注目されてきました。前足を引いてカカトを浮かして構えます。グリップの高さは平均的で、バットを立てて添えます。腰の据わり・全体のバランスは並ですが、両目でしっかり前を見据えられているのは良いです。

仕掛けは「遅すぎる仕掛け」を採用するなど、一定レベル以上の球速・キレには立ち後れそう。足を少しだけ上げてベース側にインステップ。左打者ですが、外の球を強く叩くことを主眼にしており、右投手のクロスに食い込んで来る球筋への対応が課題になります。それでも踏み込んだ足下はブレず、スイングできている点は好感が持てます。

打撃の準備段階である「トップ」を作るのが遅れ気味で、速いボールに立ち後れやすい。またバットも少し遠回りに出てくるので、ボールを捉える対応力に課題。それでもスイングの弧は大きく、バットをしっかり最後まで振り切って来るので、捉えた打球は強烈な特徴があります。

(今後は)

捕手としてはソコソコも、打者としては上のレベルを意識するには、まだ物足りません。神奈川リーグを代表する捕手として期待したい部分もあるのですが、昨秋までのプレーを見る限り社会人タイプかなと思います。そのイメージを払拭してくれるような活躍を、今年は期待してみたいと思います。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

オープン戦続き

 投稿者:半島  投稿日:2011年 3月11日(金)07時25分58秒
返信・引用
  蔵さん、おはようございます。
高校も練習試合解禁となり選抜出場校などが県内に集まって試合をしているようです。ただ、高校の練習試合はあまり情報が集まらないのが難点です・・・。見ることができたらまたレポートとして送りたいと思います。
今日は前回の亜大のオープン戦レポートの続きです。

亜大1-6エナジック
エ 金城、与那嶺、難波、大城―和田
亜 山崎、仲宗根、柏、大下、諏訪、棚上―下館、嶺井、牛場

亜大は下級生中心ながら多くの投手を登板させましたが、エナジック打線が各投手を捉えて効果的に追加点を上げて勝利しました。まぁやはり社会人打線相手ではちょっと下級生投手は物足りないかなという印象でしたね。

エナジックの先発はお目当ての金城賢一投手。この時期で先発ということもあるのか思った以上に迫力や力感を感じませんでしたが、それでも直球は常時140前後でなかなか球はキレておりました。亜大打線はベストメンバーではなかったようですが、3回を投げて被安打2無四球奪三振5という危なげない投球で、力の差を見せつけたという感じでした。
個人的な印象は、体の開きは早いかなと感じますが、腕の振りは柔らかいですしなかなか鋭かったです。ただ、案外ダイナミックさが無かったですね。直球とカーブを主体に組み立てており、制球も安定していました。クロスファイヤーでズバッと三振を奪ったり高めの球を振らせるなど直球のキレは良かったです。ただ、変化球はそれほど際立つものがなくちょっと物足りなさが残るかなと感じましたね。今年は注目されていますし、プロ入りを視野に入れた1年でしょうからどういう成績を残すか楽しみです。

亜大の先発は恐らく山崎(帝京)。もちろん初めて生で見ましたが、こちらも常時140前後のキレのある直球を投げていました。ただ、ストライクとボールがはっきりとしていて終始バラつきがありましたし、常に得点圏に走者を背負っての投球だったので結構不安定でした。結局3回を投げて被安打4四死球2奪三振4という成績でした。一応、三振は奪えていますし球の威力は社会人相手でも通用したのかなと思います。
その後はお互いに細かい投手交代をして経験を積ませていました。亜大は柏(波佐見)や大下(崇徳)も投げさせるなどリーグ戦に向けて1年生投手も試しているのかなという感じでしたね。大下投手は前にレポートしましたが、柏投手は長身細身でまだまだひ弱を感じますが、しっかりと体を作っていければ面白いかなと思います。


亜大0-0沖電
沖 狩俣、知念―渡慶次
亜 東浜、藤本、九里、松田―嶺井

お互いの打線がかなり湿っており、正直点が入る気がしない試合でした。東浜投手が登板した以外は見所が無かったかなと思います。

沖電の先発は狩俣(沖縄国際大)。小柄で特に何かしら凄みのある球を投げるわけではないですが、非常に安定した投球で恐らくメンバーを揃えていたであろう亜大打線に付け入る隙を与えませんでした。7回を投げて被安打3無四球奪三振4とほぼ完璧な投球でした。後を継いだのは知念(沖水)。高校以来に見ましたが、順調に力を付けているようでした。この時一緒に捕手も山川(興南)へと交代となり若いバッテリーになりますが、特に緊張もしなかったようで無難にまとめて亜大打線を抑えていました。
亜大の先発の東浜は、通常はセットから投げていましたが、時折振りかぶって投げたりと実戦でいろいろと試しているようでした。調子自体はそこそこといった感じで、三人で締めたのが一度だけと走者を背負う投球が多かったですが、それでもきちっと要所を締めて点を与えませんでした。やはり彼は点を奪われるというイメージがあまり湧かない投手ですね。話はちょっと逸れますが、多和田もそういうタイプの投手です。6回を投げて被安打5無四球奪三振5としっかりと纏めるあたりは流石という印象です。亜大は後の回をそれぞれ1イニングずつ任せて沖電打線を抑えていました。

この後沖電と大阪ガスのオープン戦を見ました。亜大との試合とは打って変わって打ち合いとなり大味な試合でした。
沖電の打者では照屋(浜松大)と大城(沖水)が目立っており鋭い当たりを飛ばしておりました。金城(八商工)は2試合ともスタメンで出場しており、大阪ガスとの試合ではホームランやタイムリーを放つなど勝負強さはやはり変わらないなと感じさせるものの、2番ファーストという立ち位置で、構えを見てもスケールダウンしたような印象だったので、正直悪い意味でびっくりしました。
仲宗根も2イニングほど投球を見ましたが、プロ入りとなるとちょっと物足りないかなと感じました。


レポートは以上ですが、競技会の結果の上位20選手を知ることができたのでこちらに載せたいと思います。
中商・多和田(遠投103M)
興南・大城晃二(遠投106M・打撃100M以上(全体で28位なので推定ですが・・・))
糸満・宮城知秀(打撃113M(2年の中では一番の成績)、100m11秒38 )
宮古・平良誠弥(遠投106M)平山翔也(打撃106M)
沖尚・當銘翔(遠投110M、打撃106M)
久米島・安村大樹(遠投103M、打撃110M)平良隆志(100M走14秒81、立三跳8M30)
前原・砂川景史郎(打撃107M)屋宜駿杜(遠投103M)
与勝・松元勇樹(打撃106M)
浦添工業・手登根祥(約110M)
浦添商業・玉城大夢(打撃100M以上(全体で23位なので推定))
まぁやはり有力どころはしっかりと成績残していますね。個人的に驚きだったのはやはり安村(久米島)です。小柄な体格でおまけに1年生とは思えない成績を残していてこれほどまでに身体能力高いのが意外でした。身長がもう少しあればと思ってしまいますね・・・。ただ、3年時には大いに注目されるだけの選手になって欲しいです。
 
    (蔵建て男) 毎度貴重なレポートと競技会の情報ありがとうございます。こういった競技会の情報が聞こえて来るのは、沖縄と徳島ぐらいでしょうか。

金城は、全国大会でのアピール次第では、充分にプロ入りを意識できる素材だと思います。ただ何処まで実戦での投球ができるのか。仲宗根は、物足りないですか。昨年は、その勇姿を確認できていないだけに、近況が気になるところでした。
いつも情報ありがとうございます。
 

2010年秋 神奈川大学リーグ1

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 3月 8日(火)03時23分42秒
返信・引用
  もう一ヶ月もすれば、2011年度の春季リーグもスタートするわけですが、その前に旧4年生で取り上げておきたい選手が残っているので、今回は触れてゆきたいと思います。

△中嶋 將貴(桐蔭横浜大 4年)中堅 183/82 右/右 (桜美林出身)

(どんな選手?)

均整の取れた体格が目をひく選手で、三拍子バランスの取れたプレーヤー。実際にドラフト候補としても名前が上がった選手で、今後もさらなる飛躍が期待される存在です。

(守備・走塁面)

一塁までの塁間は、少し緩めて4.8秒強(左打者換算で4.5秒強)と言うことで、これはかなりプロの基準である4.2秒に比べても遅いタイムです。実際全力で走り抜けたとしても4.5秒台ぐらいであり、走力に関しては基準からそれ以下ぐらいと際立つものはないのかもしれません。

ただ中堅手としての動きはまずまずで、とくに地肩の強さには目を見張るものがあります。恐らくプロが評価したポイントがあるとするならば、この守備だったのではないのでしょうか。

(打撃内容)

チームでは2番打者を務めるなど、地味な役回りの選手です。右オープンスタンスで、腰を深く沈めた独特の構え。しっかり両目で前を見据えられており、構えからは力みは感じられません。

仕掛けは「遅めの仕掛け」を採用するように、天性の2番打者。ギリギリまでボールを見定めてから始動するタイプです。足を軽く回しこみ、アウトステップさせて踏み込みます。すなわち内角を強く意識したスタイルですが、踏み込んだ足元がブレないので、外角でも真ん中~高めのゾーンの球ならば、ある程度対応できそうです。

あらかじめトップの位置にグリップを引いているので、速いボールに立ち遅れ難いです。ただ遊びがない分、打てる球は限られている気が致します。またバットの振り出しもやや遠回りで、ボールをロスなく捉えられると言うスイングではありません。最後までしっかり振りきれるのは魅力ですが、2番タイプならばもう少しインサイドアウトの無駄のない振り下ろしが求められます。

(今後は)

どこのチームで野球を続けてゆくかは存じませんが、守備と言う売りがあるだけに、その門戸はありそうです。あとは、打撃の対応力を高めて、走塁でもアピールして欲しいところです。今後もどこかで出会える機会があったら、じっくり見てみたい選手でありました。

△河田 貴之(桐蔭横浜大 4年)投手 176/72 左/左 (関東一出身)

(どんな選手?)

2010年のシーズン最初の試合で出会った選手であり、中背ながら中々好い球を投げる左腕でした。飛躍を期待していたのですが、結局活躍することなく終わってしまった惜しい選手です。丁度秋のTV中継の試合で登板の機会があったので、取り上げてみたいと思います。

(投球内容)

オーソドックスなフォームの左腕で、球速はコンスタントに130キロ台後半の球を投げ込みます。キレもまずまずで、球自体はかなり好いものがあります。変化球は、カーブ・スライダーなどオーソドックスなスタイル。フィールディングは並レベルで、クィックは1.2秒台後半と早くはありませんが、左腕なのでそれほど悲観することはないと思います。

私が観た春のオープン戦や、この秋のリーグ戦の投球では、それほど制球に不安があるようには見えませんでした。しかしリーグ戦での登板が少ないことからも、その辺に課題があるのではないのでしょうか。

(今後は)

今後の進路はわかりませんが、可能性を持っている選手です。球そのものの威力ならば、社会人でもやって行けそうな素材です。なんとかその才能を開花させられないかなと思う惜しい選手ですね。ぜひ今度は、どこかで大きく成長したその勇姿を、確認できればと思っております。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

2010年 神宮大会11

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 3月 7日(月)13時01分33秒
返信・引用
  少々間が開いてしまいましたが、神宮大会のレポートが、大学の部で少し残っていたので行ってみたいと思います。今日は、神奈川大のバッテリーから。

△木村 佳吾(神奈川大 4年)投手 187/70 右/右 (九州国際大附出身)

(どんな選手?)

神奈川大学リーグを代表する好投手として、活躍してきた選手です。最後のシーズンには、神宮大会に出場し、その存在感を示しました。卒業後は、セガサミーで現役を続けるそうです。

(投球内容)

球速は、135~140キロぐらいで、驚くような球威・球速はありません。しかしカーブ・スライダー・ツーシーム・チェンジアップなど、実に球種が多彩で相手に的を絞らせません。制球も適度に両サイドに散らすことができ、マウンド捌きなども安定しています。

牽制も鋭いですし、クィックも1.0~1.1秒でまとめられ、非常に素早い動きが目を惹きます。その反面、そういった野球センスは感じさせる一方で、球に凄みがない、球威に欠けるなど、物足りない部分があるのも否めません。

(今後は)

典型的な社会人タイプの好投手で、もう少しストレートに球威・球速などボリューム感が出てきて欲しいですね。投球も上手いですし変化球も悪くないので、ストレートが変わって来ると、そのまま結果となって素直に現れそうです。今後も彼の進化ぶりを期待して、見守りたいと思います。

△足立 祐一(神奈川大 3年)捕手 176/77 右/右 (桜美林出身)

(どんな選手?)

桜美林時代は、東京都の大会で決勝まで行ったことのある実績の持ち主です。今や神奈川リーグを代表する捕手に成長致しました。

(ディフェンス面)

投手を気遣い頭を使ってプレーする、捕手らしい捕手です。ミットを軽く示し、グラブを下げないで捕球するので、低めの球へもそれなりに対応できます。ただキャッチング自体それほど光るものはなく、スローイングも塁間2.1秒台と、ドラフト候補としては考えにくいものがあります。典型的なアマタイプの好捕手といった感じです。

(打撃内容)

打球が、センターからレフト方向に引っ張る典型的なプルヒッターと言う気が致します。スクエアスタンスでバランスよく構えます。少し構えが固いかなと言う印象は受けますが。

仕掛けは「遅めの仕掛け」を採用するなど長距離打者タイプ。足を軽く引き上げ、まっすぐ踏み込みます。ただステップが狭く腰の回転を促す引っ張り専門の打撃です。

ややバットを引くのが遅く、打撃の準備段階であるトップをしっかり作れないのが気になります。肘が下がって腰が早く逃げるタイプなので、真ん中~内角よりの球は巻き込めますが、外角それも低めの球への対応は苦しそうです。当たれば大きいですが、確実性の低い打てる球が限られたタイプなのでしょう。

(今後は)

多少打撃が粗いのは、捕手と言うポジション柄ありなのかもしれません。ただ捕手としては捕手らしい選手で好いのですが、プロ云々と言うほどの地肩などのポテンシャルがあるタイプではありません。上のレベルでも通用するレベルなのかも微妙ですが、今年の神奈川大学球界を代表する選手として、その可能性を見極めてゆきたいと思います。


http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

お願い

 投稿者:Mr.R  投稿日:2011年 2月26日(土)11時35分48秒
返信・引用
  古い個別寸表にある写真が見られなくなっているのですが、もう一度復活できないでしょうか?  
    (蔵建て男) ページに掲載できる容量の関係で、少しずつ画像の方は減らして行く方向です。
そのため残念ながら、画像の復活は厳しいですね(何処にもう保存していたかも把握仕切れていないので)。

大変申し訳ございませんが、ご了承くださいませ。
 

(無題)

 投稿者:  投稿日:2011年 2月24日(木)20時22分21秒
返信・引用
  佐藤拓也の足は、すごく速いですよ。
中学時代、100メートルで茨城県3位です。
 
    (蔵建て男) そうでしたか、ぜひ選抜などでも注目してみたいと思います。  

オープン戦

 投稿者:半島  投稿日:2011年 2月24日(木)20時08分29秒
返信・引用
  蔵さん、こんばんは。
亜大と県内大学とのオープン戦を見に行ったのでそのレポートです。エナジックや沖電とも組まれているのでそれも見に行く予定です。
亜大は下級生中心のようですが、なかなか楽しみな選手もおりました。ただ、各チーム野手に関しては特に目につく選手はいませんでした。

名桜3-3亜大
名 蔵当、平良、金城、川上―上間、?
亜 九里、藤本、諏訪、仲宗根―渡、牛場

名桜はメンバーを揃えてきたようでエースの蔵当が先発でした。亜大は長身右腕の九里。
両投手とも立ち上がりは上々でしたが、九里は2回に先頭をヒットで出すと後続にも繋がれ4安打で1点を奪われ名桜が先制します。一方の蔵当は快調なピッチングで3回で降板しますが、被安打1四球1奪三振5というほぼ完璧な投球でした。
九里もその後は立ち直り4・5と三人で締め結局5回1失点で降板しました。6回からは長身左腕の藤本が登板したものの、交代直後を狙われヒットと2ベースで1点を追加されてしまいます、8回には変則左腕の諏訪が登板しますがこちらも登板直後に失点し3点差をつけられます。
亜大は名桜の投手陣を打ちあぐねて7回まで1安打でしたが、8回に登板した名桜の4番手の川上を攻め一気に同点に持ち込みます。9回もサヨナラのチャンスを作りましたが、家局内野ゴロに打ち取られて試合終了。
亜大の打者は終始淡泊でしたが、8回の最初のチャンスで同点に持ち込んだのは流石でした。ただ、下級生中心とはいえこの打線じゃ将来的に厳しいかなとも感じました。

蔵当 一幸(名桜大新4年 168・65 右腕 中部商業出身)
大城(ENEOS)と共に下級生の頃から投手陣の柱でした。秋季リーグで防御率0.33と県内の大学球界では抜けた存在です。
ノーワインドアップから足をすっと高く上げて、あまり溜めてこず、足を軽く蹴って腰を落としオーバーから投げ込んできます。グラブは打者と正対気味で、大きく使えませんし引き込みも早いので体の開きはかなり早いです。腕の振りは、肘から抜けてきますし、なかなか鋭かったです。グラブも抱えられていますが、蹴りあげも大きく腕もしっかりと振るので体が一塁側に流れるケースが良くあります。
直球は快速球型で、常時130中盤くらいでしょうか。変化球はスライダー・カーブ・ツーシーム・チェンジアップ・フォークかな。何か際立つ変化球を持っているわけじゃないですが、どれもまずまずといった感じで満遍なく使えます。
制球も安定しているので、変化球を多投して打たせて取る投球ですね。ただ、要所でズバッと直球を決めてくるのでなかなか憎いです。
牽制も上手く、フィールディングも良さそうです。非常に経験豊富なのでポイントを抑えているな~と感じさせる投手なのでマウンド捌きも洗練されてますね。
まぁプロタイプではないですが、アマチュア球界で息の長い投球を期待したいタイプです。

九里 亜連(亜細亜大新2年 186・82 右・右 投手 岡山理科大付属出身)
この試合の先発投手。恵まれた体格から角度をある球筋が魅力的でした。
セットから足を高めに上げて、軽く溜めます。足はそれほど伸ばしませんが腰を落とし、真上から投げ込んできます。グラブは斜め方向に使いますが、開きはやや早いでしょうか。テイクバックは結構小さめですが、腕の振りはなかなか力強いです。グラブも抱えられているので投げ終わりのバランスは良いのですが、蹴りあげも小さく思った以上に体重が乗ってこない印象です。
高校時代に比べればだいぶ体つきが良くなってフォームも安定してきたのでしょうけども、制球を意識しているのかこじんまりとしていて、その体格の割にはあまり迫力を感じませんね。
直球は球威型ですが、抑え目に投げているでしょうからやや威力に欠けます。球速としては140前後は出ていたかもしれません。変化球はスライダー・カーブ・フォークでしょうか。基本的には直球とカーブでカウント稼いでフォークで仕留めたいようです。ただ、フォークもまだ精度にバラつきありますね。
制球は横はそれなりに使えますが、高めに入ってくる傾向があります。ただ、破綻はないですね。
クイックや牽制はまずまず、フィールディングも動きにキレはないですが悪くありません。
マウンド捌きは平均的というか、そこまでセンスを感じず。
まだまだ素材型という印象を受けますね。もう少し動きやフォームにキレが出てくると良いかなと思います。

藤本晃次(亜細亜新2年 188・70 左腕 投手 金光大阪出身)
2番手で登板した投手です。点も取られ現状はまだまだですが、このサイズの左腕なのでこれから注目されるかもしれません。
まだまだ線も細く腰を落とせず上半身主導のフォームですが、腕も斜めに大きく使え体の開きは抑えられています。スリークウォーター気味に投げてくるので左打者からするとやり辛いかもしれません。フォームのバランスはそれほど悪くないなと思います。
直球は130ちょいくらいでしょうか、変化球はスライダー・カーブがあると思います。威力・制球・精度とも平均的であまり怖さが無いですね。もう少し体ができて力強さ増してくると楽しみな投手だと思います。


沖国3-10亜大
沖 与儀、安里、仲村、比嘉―屋宜
亜 大下、棚上、?―牛場、嶺井

オープン戦2戦目は思わぬ大差がつきました。試合の状況もあり7回終了後に退散しましたが、その後も点を取られたみたいですね。
沖国の先発はエース与儀、亜大の先発は新一年の大下。
与儀はスライダー投手であまり面白みはありませんでしたが、制球も良く経験も豊富なのでのらりくらりと投げ分け、4回をほぼ完璧に抑えました。大下は初回は緊張からか制球が甘くピンチを迎えましたが、これを乗り切ると波に乗っていきました。非常に落ち着いた投球を展開し6回には味方のエラーが続き無死1・3塁となりますが、狙い通りの内野ゴロ2つで無失点で切り抜け、結局6回を無失点でした。高校卒業したてとは思えないほど落ち着いて度胸満点の投手という印象です。
沖国は5回から継投に入りますが、出す投手が打ち込まれ大差がついてしまいました。
この試合では藤嶺(秋田南出身)が打撃で目立っていました。先制打やとどめの2ランを放つなど勝負強さが目立っていました。珍しくパワーグリップで持つ選手で、リストワークの柔らかさには欠けますがやはり嵌った時の打球は強烈なものがありました。新1年みたいですが、なかなか雰囲気も良かったです。あまり体格には恵まれませんが、期待したい野手の一人です。

大下佑馬(亜細亜大新1年 176・? 右・右 投手 崇徳出身)
中背ですが体格もがっちりとした骨太という印象で、投球もかなり落ち着いて投げていたので新2・3年かなと思ったら1年とのことで驚きました。投球を見ても高校からこれくらい投げられれば注目を集めただろうなと感じましたが、やはり注目投手だったようですね。
ノーワインドアップからゆったりと足を上げ、長めに溜めます。立ち姿のバランスも良いです。足を伸ばし軽く蹴って、腰を落としオーバーから投げ込んできます。腕の振りはしなやかさはそこまでですが、力強さがあり、肘から抜けてきます。グラブも斜めに使えていますし体の開きは抑えられています。投げ終わりのバランスは良いのですが、インステップが強めで蹴りあげも小さいのでじっくり溜めたわりには使いきれていない印象ですね。
まぁバランスの良いフォームだと思います。踏み込みがもう少し改善されてくるともっと良い球が投げられるのではないでしょうか。
直球は130中盤かな?なかなか勢いありますし、手元でもキレがあるように感じます。ただ、どちらかというと球威型でしょうか。変化球はスライダー・カーブ・シュートでシュートが得意というシュートピッチャーですね。基本的には直球とシュートにスライダーをちょくちょく交ぜる投球で、やや単調さがあります。ただ、カーブを要所で織り交ぜてきますし、縦気味に落ち低めに集まるので、球速差もありタイミングを狂わされ空振りをしてしまう打者も目立ちました。
制球は安定していました。
クイックや牽制はまずまずで、打球への反応も良く無難に捌くなどフィールディングも良いと思います。終始落ち着いていますし、味方のミスが続いても上手く切り替えて抑えますし、なかなか気持ちが強いですね。マウンド捌きも安定しています。
素材としてのスケール感はないですし、やや単調さがある投球面なので物足りなさがあり大学進学は良い選択だったと思います。更に実戦力を磨いていけばその先も開かれるかもしれません。亜大でもエースになれる投手だと思うので期待して見守っていきたいです。
 
    (蔵建て男) 今回での地震で、お気遣い頂きありがとうございました。沖縄では、一足早くオープン戦がいろいろ行われているのですね。

大下佑馬は、楽しみみたいですね。東浜共々、その成長が楽しみです。名桜大や沖縄国際などは、なかなか普段こちらでは観られない選手。
ぜひ面白い選手がいたら、また教えてくださいませ。

ところで浦添商が春先に、神奈川に遠征してくるみたいですね。もし時間が合うようならば、観に行けたらと思っております。
 

2010年 神宮大会10

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 2月24日(木)18時54分33秒
返信・引用
  神宮大会の高校の部の模様は、全部見終わったので、これがここでの最後のレポートになります。あと少し大学の部のレポートが残っていると思いますので、また近いうちに、ここでUPしたいと思います。一応選抜大会を前に、秋の模様を見直して考えてみたいと考えました。

△野田 昇吾(鹿児島・鹿児島実2年)投手 167/63 左/左

(どんな選手?)

夏の甲子園に続いて、神宮大会でも九州代表として全国大会に駒を進めてきました。ただ夏の大会では、常時135キロ級の球を投げ込んでおりましたが、神宮大会では先発と言うこともあり、常時120キロ台後半程度に留まりました。以前よりも少し大人しくなってしまった感じです。

(投球内容)

キレのある速球も常時125~後半程度で、以前ほどボールに勢いを感じませんでした。変化球は、カーブ・スライダー・スクリューと一通りものがあります。牽制も鋭く、フィールディングの動きもまずまずで、クィックも1.2~1.25秒前後と一応ものはあります。そういった野球センス・マウンド捌きには優れたものを持っています。

ただ真ん中近辺には集まりませんが、結構球速を抑えている割に、ボールが高めに浮いたり細かいコントロールはないのかな?と言う印象は受けます。その辺は、公式戦・練習試合共に、イニングの1/3を超えるペースで四死球を出しているところからもわかります。

(投球フォーム)

引き上げた足を比較的高い位置でピンと伸ばしているので、お尻の三塁側(左投手の場合)への落としは悪くありません。ただ着地までの間が取れておらず、粘りがあまりないところが、見分けの難しいカーブの切れ味や縦の変化の今後の修得を考えると不安要素ではあります。

内に抱えていたグラブが最後ほどけてしまい、両サイドの制球を微妙に狂わせます。また足の甲の押しつけが、つま先のみとなっており、ボールが高めに浮きやすい要因を作ります。また腕も無理に高い位置から振り下ろそうとしており、身体への負担も大きく故障の可能性も大きいと考えます。

投球の4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」の観点では、「開き」こそ悪くありませんが「着地」までの粘りや「球持ち」「体重移動」と課題を抱えており、けして実戦的なフォームとは言えません。上のレベルを意識すると、まだまだ技術的に多くの課題を抱えていることがわかりました。

(今後は)

170センチ弱で、キレはあっても球威のあるタイプではないので、ドラフト候補と言うよりは大学などに進んで、実戦力を磨きたいところです。また制球力や実戦的なフォームと言う観点でも、まだまだ課題の多い選手。一冬超えて、この辺の欠点をいかに改善できるのか注目したいところです。

△佐藤 拓也(埼玉・浦和学院1年)投手 171/71  右/左

(どんな選手?)

1年生ながらチームのエースを任され、打っては核弾頭でチームの斬り込み役を担う高い野球センスが自慢です。今回は、投手として取り上げますが、個人的にはシュアな打撃に将来性を感じさせる選手でした。

(投球内容)

小柄でオーソドックスなフォームから、常時130キロ強ぐらいのストレートとブレーキの効いたスローカーブに、スライダー・フォークなど一通りの球種を投げ込みます。クィックも1.15~1.30強でまとめられており(基準は1.2秒)、牽制もまずまず鋭いものがあります。それほど細かい制球力はありませんが、両サイドに適度に散らすことができ、ストライクゾーンの枠の中に集めるのは苦にしません。ただそれでもイニング数の1/3強のペースで四死球は出しているので、本当の意味での制球力があるかは微妙です。

(投球フォーム)

引き上げた足を比較的高い位置でピンと伸ばしており、お尻の一塁側への落としはできています。また大きく前へステップさせることで、着地のタイミングも遅らせることに成功。そのため見分けの難しいカーブや縦に鋭く落ちるフォークなどを無理になく身につけられています。

ただグラブの抱えが甘く、両サイドの制球は少し乱れ気味。特に投げ終わったあと、一塁側に流れるバランスの悪さが、制球の不安定さを感じさせます。また足の甲の押しつけはできているように見えるのですが、重心が深く沈み過ぎて膝小僧に土が着いてしまうほどで、これだとエッジが上手く使えず、その効果は半減されます。もう少しステップを狭くして、重心の沈み込みを緩和してもいいのではないのでしょうか。

投球の4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」の部分では、やや「開き」が早いのが気になります。その他の部分では、それなりであり実戦的なフォームではあるのですが。

(今後は)

体格も小柄で、投手としてもまとまっており、すでに完成されつつある投手との印象が強いです。そのため正直まだ1年生ですが、あまり面白味は感じさせません。むしろ走力は、4.2秒前後の走力と並でしたが、シュアな打撃の方が将来的には面白そうだと感じました。選抜では投打両方の視点からみたいと思いますが、野手としての可能性に注視してみたいと思います。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

2010年 神宮大会9

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 2月19日(土)12時44分41秒
返信・引用
  まあこの週末には、神宮大会の模様を全部見終えたいと思っております。本当は、都内でアマチュアのオープン戦があるのは知っているのですが、明日健康診断が入っていて時間が潰されてしまいますので、更新を今日重点的に行ないたいと思います。ちなみに来週は、四国遠征です。

うんで今回は、神宮大会のレポートの続きを。高校生のレポートは、現3年生は別にして、基本的に高校野球.COM様にUPしております。ただ今回は、わからない部分も多かったので、こちらに書きこもうと思います。

△安藤 嘉朗(岐阜・大垣日大2年)中堅 173/75 左/左

(どんな選手?)

チームの9番打者ながら高いディフェンス力と、天理戦ではレフト前やセンター前にはじき返す強打を魅せた選手です。今回取り上げたのは「報知高校野球」のリストに、名前が掲載されていたからです。

(守備・走塁面)

天理戦では、残念ながら塁間タイムは計測できず。ただ新チーム結成以来の56試合で13盗塁を記録するように、それなりの脚力があることがわかります。上のレベルで足を売りにできるかは微妙ですが、高校生レベルではまずまずの俊足選手なのではないのでしょうか。

興味を惹いたのは、中堅手としての守備力。打球への反応、まわり込みにも無駄がなく、なかなか上手い外野手であるように思えます。地肩はよくわかりませんでしたが、その守備力は上のレベルでも通用しそう。

(打撃内容)

9番打者ですが、非力とか打撃が弱いと言うことはありません。しっかり力強く、バットを最後まで振り切ります。打球も鋭く、とても9番打者とは思えない選手です。

前足を引いて、グリップを下げて構えます。構えからも集中力が感じられ、とても好感が持てます。ただ足を一度ベース側に爪先立ちして、それから再度小さくステップするので、どうしても本格的な始動が「遅すぎる仕掛け」になってしまいます。一定レベル以上の球速やキレには苦労しそうですが、天理戦では140キロ台中盤を記録する西口投手のストレートをはじき返しておりました。

小さくアウトステップで踏み込みます。基本的には、真ん中~内角よりの球を得意とする打者だと思いますが、足元がブレずにスイングできているので、外角でも高めの球には対応できると考えられます。ただ「間」がとれない打者なので、打てるポイントは限られており、緩急には脆そう。

少し打撃の準備段階である「トップ」を作るのが遅れ気味です。ただそれでもスイング軌道には無駄がなく、特に高めの球でもバットの先端が下がることなく、しっかり振りきれるのは魅力です。目線のブレも小さく、開きも我慢でき、軸足にも強さを感じます。体つきもがっちりしていて、当てるのが上手いと言うよりは、甘い球を逃さず叩くタイプの打者でした。

(今後は)

選抜では、1番あたりを任されていても全然不思議ではありません。走力・守備力のバランスも取れたプレーヤーなので、しっかり大学などのスカウトの前でアピールできれば、上のレベルでの野球も充分期待できそうです。今回はわからいない部分も多かったので、選抜では、ぜひその辺も確認してみたいと思います。

△鈴木 貴弘(日大三 2年)捕手 170/75 右/右

(どんな選手?)

チームの9番打者を務める選手ですが、パワフルな打撃としっかりしたディフェンス力を身につけた好選手。今回は「報知高校野球」のリストに名前が記載されていたので、取り上げてみました。

(ディフェンス面)

構え時の型がしっかりしていて、投手としても投げやすいと思います。ボールもしっかり一球一球、押しこむように捕球できます。そのため審判からも、ストライクコールを導きやすいはずです。ミットの存在をしっかり示し、投手に的をつけやすく構えます。そのミットを下げないので、低めの球にも素早く反応。グラブ捌きも悪くありません。ただ今回の観戦では、スローイングについてはよくわからず。ただ、投手への配慮のできる捕手らしい捕手だと感じられます。

(打撃内容)

9番打者ですが、腰が深く沈み実に力強いです。北海高校戦では、外角の球をセンターオーバーの長打も放っておりました。

スクエアスタンスで構え、特に下半身の安定感が目を惹きます。ただその反面、両目で前を見据える姿勢はもう一つで、元来身体が固いのかもしれません。当たりが多く故障の可能性が高いポジションだけに、柔軟性には特に注意をしたいところです。

仕掛けは、ベース側に爪先立ちしてから、再度ステップ仕直すので「遅すぎる仕掛け」を採用。そのため一定レベル以上の球速・キレのある投手には苦労しそうです。足を小さく浮かし、ベース側にインステップ。そのため、外角の球を強く意識したスタイルです。踏み込んだ足元、カカトをめりこましブレないで我慢。外角の球にも、突っ込むことなく我慢して捌けるはずです。

打撃の準備段階である「トップ」をつくるまでに、少しバットを持って来るのが遅れ気味。バットは上からロスなくミートポイントまで持ってこられているのですが、外の球を捌く時にバットが波打つのが気になります。しっかり強く、鋭く振り抜いて欲しいと思います。

目線のブレは小さく、開きも我慢でき、軸足にも強さを感じます。下半身を生かした体軸の安定感を感じます。ただ塁間を4.9秒台(左打者換算でも4.6秒台)と、足は全く期待できないので、将来的にも捕手と言うポジションで勝負したい選手。

(今後は)

捕手としての適正は感じますが、選抜ではスローイングをぜひ確認したいと思います。打撃も全くダメと言うことはないので、選抜での内容次第では、上のレベルでの野球も意識できるかもしれませんね。今後も、注目して行きたい選手でした。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

2010年 神宮大会8

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 2月18日(金)01時02分59秒
返信・引用
  皆様こんばんは。なかなか思い通り更新が進みませんが、なんとか2月中には神宮大会のレポートを終えたいと思っております。

◯葛西 侑也(岐阜・大垣日大 2年)投手 176/73 左/左

(どんな選手?)

1年秋には、神宮大会優勝投手になったりと、全国での実績充分の投手です。特に経験の浅い高校生達にとって、あまり体験したことがないであろう左サイドハンド独特の球筋が魅力の好投手。

(投球内容)

左打者にとって、背中から来るような独特の球筋が売り。球速は、常時130キロ前後(MAX133キロ)程度で、昨年の選抜時にMAX136キロを記録したことを考えると、それほど球威・球速自体は変わっていない。ただ確かな自信と体つきの強化で、更に地に足の着いた投球に、磨きがかかってきた印象。

そのストレートに加え、110キロ台のカーブ、120キロ弱のスライダーやスクリュー系の球を織り交ぜるなど、以前よりも投球の幅を広げてきている。右打者には、アウトコースに速球中心に組み立てられ、カーブやスクリュー系の球を。左打者には、外角に速球とスライダー中心にコンビネーションに、たまにカーブを使ってアクセントを付けて来る。

牽制はなかなか鋭く、フィールディングの動きも悪くない。ただクィックは、1.20~1.30秒ぐらいと少し遅くなったが、元々左投手でランナーを観えるところで投球でき、更に牽制も鋭いので、それほど悲観しなくても良さそうだ。

どうやったら打者を仕留められるのかと言う、投球パターンに自信を深め、安定したマウンド捌き・制球力を身につけております。2011年度組の中でも、実績と言う意味では屈指の存在ではないのでしょうか。

(最後に)

球威・球速はないので、絶対的に相手を抑えこむと言うよりは、終わってみればソコソコに抑えて試合を壊さないタイプです。1年秋から見てきて、それほど大きな成長は見られませんが、多くの経験を積んできた自信と言うものが感じられます。

一冬超えて、5キロぐらい速くなってパワーアップしてくれば、プロ云々と言うこともあると思いますが、現状は大学などに進んで、アマの王道を突き進んで行くタイプかと思います。大学でも、早い段階から活躍するだけの下地を、すでに身につけている投手だと言えるのではないのでしょうか。

◯西口 輔(奈良・天理)投手 174/81 右/右

(どんな選手?)

昨年の選抜で、MAX142キロの速球を投げ込み注目された投手です。上背はないのですが、がっちりした体格から力のある球を投げ込みます。

(投球内容)

コンスタントに140キロ台を記録するようになり、MAX148キロまでにパワーアップ。ただ身体が固いのが気になり、ストレートもシュート回転したり、球速ほど勢いが感じられないのが残念です。また球のほとんどが、高めに浮いてしまっておりました。

変化球は、スライダー・チェンジアップ・フォークなど球速の速い球が中心。縦の変化があるのは好いのですが、緩急などの球速の幅がないのも気になります。変化球も高めに浮いてしまい、制球もストラクゾーンの枠の中には集められますが、細かいコースの投げ分けはできないようです。

牽制・フィールディングなどに課題があった投手ですが、この点は破綻のないレベルまでに改善。クィックも元々、1秒を切るような高速クィックができてましたが、神宮大会でも1.05~1.15秒ぐらいと、基準を完全に上回る素早さです。元来リリーフタイプで、力で押すタイプだと思うのですが、この秋からは主戦に成長。ただ、まだまだその投球には、工夫が求められそうです。

(今後は)

全国大会で勝ち上がるだけの、コントロール、投球術には課題を残します。これは、上のレベルで活躍できるのかにもかかわって来ることで、現状は球威・球速は目立つものの、実戦力と言う意味ではモノ足りません。

素材の持つ固さと、制球のアバウトさ、単調なピッチングスタイルなど、一冬超えてどのぐらい改善できるのか選抜では注目したいと思います。現状は、球は速いけれど、高卒プロに行く投手なのかは、疑問が残る投球でした。

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2010年 神宮大会7

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 2月16日(水)03時37分34秒
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  皆様こんばんは。直接的には大きな被害を受けなかった積雪でしたが、完全に生活のリズムを狂わされる影響がでました。ようやくペースを取り戻せそうなので、書きこんでゆきたいと思います。今回は、神宮大会に出場していた選手たちから。

◎中村 優作(石川・金沢1年)中堅 168/68 左/左

(どんな選手?)

神宮大会では、3番・中堅手として出場していた選手。実際に生で見ていて、非常に中堅守備がうまかったのが印象的でした。打ってもこの秋の新チーム結成以来、5割以上を記録するなど、まさに三拍子揃った素晴らしい選手。

(守備・走塁面)

一塁までの塁間を、4.0秒を切るような、プロレベルでもかなりの俊足レベル。実際に試合では、再三セーフティバントで揺さぶったり、新チーム結成以来の14試合で10盗塁を決めるなど、足を生かしたプレースタイルをします。上のレベルでも充分通用するだけの、走力を持っております。

なにより素晴らしかったのが、中堅守備。打球への反応・無駄のない落下点への入り方など、高1にして上のレベルでも通用するだけのことがあります。地肩も際立つ強肩ではありませんが、基準レベルぐらいの強さはありそうです。

守備・走力に関しては、今すぐどのレベルの野球に混ぜてもやれるだけの身体能力とセンスを兼ね備えております。

(打撃内容)

一見、ひ弱さが見えてもおかしくない身体つきなのですが、結構打球は鋭く見込みがありそうです。なによりボールを捉えるセンスも悪くないので、今後の成長が期待もてます。

左オープンスタンスで懐をあけ、グリップを高く添えた強打者スタイル。仕掛けは「平均的な仕掛け」を採用するなど、中距離・ポイントゲッタータイプ。足を引き上げ回しこむなど「間」が作れる選手で、打てるポイントは多そう。更に左の巧打者らしくアウトステップで踏み出し、その足元もブレないので、ある程度は外角の球にも食らいつけます。

打撃の準備段階である「トップ」を作るのも遅くありませんので、ある程度のスピードボールにも立ち遅れず。上からバットの先端を下げることなく、ヘッドを立てて外の球を拾います。低めの通常当たらないような球にもバットが届くなど、ミート能力・対応力の高さには非凡なものを感じます。打球も結構鋭いですし、頭のブレ・体の開き・軸足の粘りも感じられ、守備・走力だけでなく、打撃にも良いモノを持っております。

(今後は)

身体は、けして大きくありません。しかし1年生ながら、上のレベルでも通用するであろう、守備・走力・打撃センスを兼ね備え、その成長が大変楽しみです。順調に伸びて行って欲しいと、期待してやみません。

△丹保 雄志(石川・金沢2年)捕手 178/71 右/両

(どんな選手?)

神宮大会を観たときは、正直目に留まる選手ではありませんでした。ただ「報知高校野球」のリストに掲載されていたので、今回あえてチェックを入れてみました。

(ディフェンス面)

ミットを投手に示し、グラブを下げないで捕球しに行きます。そのため低めの球への対応は、けして悪くありません。ただ釜田の150キロ級の速球に対し、まだグラブが力負けして流されることが多く、ボールへの押しこみが甘いのが残念。投手に軽く返球する捕手らしさと、試合での集中力は悪くありませんでした。ただ2.3秒ぐらいかかるスローイング能力や地肩そのものは、上のレベルを意識すると物足りないものを感じさせるなど、まだまだ、これからの成長が望まれます。

(打撃内容)

それほどミートセンスや長打力に光るわけでもなく、試合でも下位打線を担っている選手。ただ身体はそれなりに強いのか?しっかり捉えた打球には、鋭さを感じさせます。

前足を引いて、バランス良く構えられています。仕掛けが、一度ベース側につま先立ちしてから本格始動する「遅すぎる仕掛け」を採用。これだと一定レベルの球速・キレのある球には対応しづらいものがあります。

足を小さく浮かし、ベース側にインステップ。外の球をしっかり叩ける強味がある反面、左打者がインステップすると、どうしても右打者のクロスに食い込んで来る球筋に差し込まれやすく、対応力が低くなりがち。それでも踏み込んだ足元もブレずにスイングできるので、外の球を逃さず叩けるのは強味です。

少し打撃の準備段階である「トップ」を作るのが遅れ気味。バットの振り出しは、最短距離でボールを捉えると言うほどではないのですが大きな破綻は感じさせません。その分、スイングの孤自体は大きめで、しっかりタイミングがあえば、破壊力のある打撃が期待できます。

(今後は)

全体的に始動や各動作が、スピードに対応しきれないのが課題でしょうか。その部分を改善できれば、スイング自体の形は好いので、結果も上がって来る気が致します。

また捕手としても悪いとは思いませんが、上のレベルを意識すると、キャッチングのミット負けとスローイング能力に少々物足りないものを感じます。その辺が一冬超えてきて、どのぐらい逞しさを増すのか、今から期待して選抜を待ちたいと思います。

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2010年夏 地方大会の逸材2

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 2月13日(日)07時41分53秒
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  皆様おはようございます。今朝は、昨日高校野球.COM様にUPされた上村(東北高校)投手の寸評(野手編)をこちらで、もうひとり山形の3年生の選手を、ここでご紹介したいと思います。山形に関しては、あと1名、高校野球.COM様でUP予定ですが、ここではこれが最後となります。

○上村 健人(宮城・東北2年)投手 183/87 右/左

(どんな選手?)

名門・東北高校において、エースで4番・主将を務める大黒柱。安定したマウンド捌きだけでなく、対応力と打球の速さを兼ね備えた強打は、まさに超高校級と言えよう。

(守備・走塁面)

一塁までの塁間を、4.35秒前後で走ることからも、プロの基準である4.2秒に比べると、かなり劣る内容。新チーム結成以来の48試合で、盗塁は僅か2個。このことからも、足を売りにする選手ではないようだ。

少し肥えている体格からも、絞らないと守備的負担の大きなポジションは期待できないかもしれない。ただフィールディング・牽制・クィック動作は悪くないので、けして守備センスが悪い選手だとは思わない。投手としての地肩もあることからも、三塁手としての適正は期待できるかもしれない。

(打撃内容)

どっしりした体格で、下半身に安定感を感じさせる。ただ打球が強烈なだけでなく、釜田(金沢高校)級のスピードボールや変化球にもしっかり対応できる能力があり、この時期の高校生としては、全国でもトップクラスだった。ただ48試合で、本塁打は5本。この数字からも、本質的に長距離打者ではないことがわかる。強烈な打球で、外野手の間や上を越えて行くことは多くても、オーバーフェンスを連発するようなスラッガーではないようだ。

前足を引いて、バットを立てて構えます。腰の座りもよく、どっしりとした下半身がこの選手の魅力。ただ少し身のこなしが固く、膝が固いタイプなのかなと言う印象は受けました。

仕掛けは「遅すぎる仕掛け」を採用するなど、一定レベル以上の球速・キレには苦労しそうですが、150キロ級の釜田(金沢高)レベルの球にもしっかり対応していたので、あまり悲観する必要はなさそう。足の上げてから、地面を捉える「間」が短いので、あらかじめ狙い球を絞り、その球を逃さない「鋭さ」が求められます。またベース側にインステップして踏み込む打者なので、外の球もしっかり叩ける反面、右投手のクロスに食い込んで来る、内角球には差し込まれやすいかもしれません。選抜でも内角の捌きを一つポイントに、打撃をみてみたいと思います。

仕掛けが遅くても、打撃の準備段階である「トップ」を作るのは遅くありません。バットの振り出しも、上からミートポイントまでロス無く振り下ろします。見た目の強打者スタイルとは裏腹に、そのスイングの弧は実に小さくコンパクト。無駄を廃した、アベレージヒッターのようなスイングです。それでも長打を呼び込めるのは、下半身を中心とした彼の身体の強さに秘密があるのではないのでしょうか。

重心がグッと深く沈んでからも、頭は結構動き目線がブレやすいのは課題。身体の開きは我慢できておりますが、強打者にしては軸足にそれほど強さを感じないのは残念です。ヘッドスピード・打球の速さは、まさにドラフト候補の資格のあるスイングをしています。

(今後は)

打者としてのポテンシャルは、投手以上のものを感じさせます。しかし守備・走力でのアピールポイントに欠け、本質的に長距離打者ではない彼が、高いニーズがプロ側からあるかと言われると疑問な部分が残ります。

実は、現時点ではさほど突出しているようには見えない、投手としての方が大成する可能性はあるのではないかと考えるようになりました。と言うのもこの選手は、非常に高校生としては、稀な試合を組み立てるセンスがある投手。身体にも力がありますし、帝京~早大~巨人にいった三澤興一投手のような、プロセスを期待できるかもと言うイメージが湧いてきました。打者としては、高校の先輩でありプロで首位打者をとった嶋重宣(広島)選手を彷彿とさせます。三澤と嶋両方の可能性を残しつつ、選抜でその適正を見極めみたいですね。

△富塚 健(山形・日大山形3年)投手 174/76 右/右

(どんな選手?)

2010年度の山形を代表する好投手。スリークオーターから、躍動感のあるフォームで、ポンポンとテンポよく投げ込む力投派です。

(投球内容)

最後の夏は、かなりフォームのバランスを崩していて本調子ではなかったようです。それでもストレートの勢いは本物で、手元までしっかり勢いのある球がいってました。球速は、常時135キロ強ぐらい、MAXで139キロまで到達したと言われます。ただ球にバラツキがあり、コントロールに難がある投手に見えました。

変化球は、カーブ・スライダー・シンカーと、一通りの球種はあります。こういった球とのコンビネーションですが、一番の武器は威力のあるストレートであるように思えます。ただ細かい制球力はなく、ストライクゾーンの枠の中にポンポンと投げ込む投球スタイル。ただ経験は豊富なのか、マウンド捌き・間の取り方・テンポなどには、投手としてのセンスは感じさせます。ベースカバーも素早く、フィールディングもまずまず。クィックも1.15秒前後で投げ込むことができており、野球センスを感じさせます。

(投球フォーム)

サイド・スリークオーター系のフォームなので、前に身体を倒し込むような感じで体重を落として行きます。そのためお尻の一塁側への落としは甘くなってしまうのは致し方ないのですが、着地までに上手く前に足を逃がすことができ、「間」が取れているのが好いと思います。また身体をある程度捻り出す時間も確保できているので、ある程度の変化球の取得も期待できます。

残念なのは、グラブをしっかり抱えきれておらず、投げる時に遠心力に振り回されてリリースがバラバラになってしまっている点。これでは、的が定まらず制球が安定しません。足の甲での押しつけ自体は悪くないのですが、ボールが高めに浮いてしまいます。スリークオーターまで腕をあげてしまっているのであれば、肘を立てて投げれば低めへの制球は安定するかもしれません。現状は、高めに浮きながら、両サイドへの制球も不安定な投球になってしまっています。

投球の4大動作においては、サイド・スリークオーター系の投手にありがちな「開き」の早いフォームになっていないのは好感です。プレートを斜めに挟んで立つところから、身体が正対するのを少しでも遅らせ、ボールを長く隠す意識が感じられます。実際に開きも平均レベルにあり、けして早すぎることはありません。それを支えるのは「着地」のタイミングを遅らせることができているから。「体重移動」もしっかりできており、躍動感溢れる投球フォームになっています。ただリリースが不安定なため、制球が定まらないのが最大の欠点ではないのでしょうか。

(今後は)

進路は存じませんが、附属なことからも日大あたりで野球を続けるのでしょうか?上背はありませんが、ボールに勢いがあり、実戦的なフォームで躍動感を感じさせます。また投手としてのセンスの良さからも、短いイニングならば大学などでも活躍も期待できます。

近い将来、145キロ前後の球速を連発できる速球派になれる可能性も秘め、それでいて変化球も上手く織り交ぜることができそうです。本人の志し次第ですが、課題の制球力を上手く改善できれば、プロとは言わないまでも社会人あたりで、長く活躍できるかもしれません。密かに今後の活躍に注目してみたい選手ですし、ぜひ野球を続けて欲しい選手です。

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2010年 神宮大会6

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 2月12日(土)09時50分43秒
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  皆様おはようございます。のんびりできる週末も、今週までと言うことで、私も徐々に2011年度の野球モードに切り換えて行きたいと思います。毎年思いますが、本当にオフシーズンが、あと一ヶ月長ければと思います(笑)

△埜口 卓哉(國學院大 4年)投手 184/83 右/右 (つくば秀英出身)

右サイドから繰り出す140キロ台の速球で、ドラフト候補としても注目されてきた選手です。しかし私自身今年確認できたのは、ドラフトも終了した神宮大会になってからでした。卒業後は、社会人の東芝で野球を続けることが決まっています。

(投球内容)

右横手からコンスタントに130キロ台後半~140前半の球を投げ込みます。変化球も、カーブ・スライダー・シンカー・カットボールなど、サイドにありがちな球種の少なさを補う意味で、結構多彩な球種を織り交ぜてきます。

制球も両サイドに投げわける制球力もあり、球にもそれなりに力はあるのですが、やはりプロとなると、何か武器になる特徴がないのが気になります。指名まで至らなかったのは、この決め手不足からではないのでしょうか。

(投球フォーム)

引き上げた足を高い位置でピンと伸ばすので、サイドでもお尻を一塁側に落とせる投手です。前に大きくステップさせることで「着地」までの「間」も作れることからも、比較的多彩な変化球を投げられる貴重な横手投げ。ただ肘を立てて投げる腕の振りではないので、縦の変化の修得は難しいと考えられます。

グラブを内に抱えられ、両サイドの制球は安定しやすいです。足の甲の押しつけも深いのですが、重心が深く沈み過ぎて、かえってその効果は薄い印象があります。膝小僧に土が付くほど重心が沈み過ぎてしまうのは、かえって重心移動や低めに押し込む弊害になることが多いです。腕の角度は横手なので、身体に負担の少ないフォームだと言えるのではないのでしょうか。

投球の4大動作においても、サイドの割に「開き」が平均的に抑えられております。「着地」までの粘りも作れておりますし、「球持ち」も悪くなく、「体重移動」も躍動感があって悪くありません。サイドにしては、非常に実戦的なフォームだと思います。

(今後は)

投手としては、適度な総合力があり破綻がありません。ただそうかと言って、プロで突き抜けるほどの絶対的なものがないのも確か。最終学年でのアピールもイマイチだったことを考えると、指名されなかったのは致し方なかったのかなと思います。

社会人で武器になる特徴と、しっかりした実績を残して2年後のプロ入りを期待したいです。ある程度完成度の高い投手なので、スポニチ大会から登板の機会に恵まれるかもしれません。

○庄司 輔(国学院大 3年)一塁 175/82 右/左 (修徳出身)

(どんな選手?)

優勝した国学院大の4番打者で、勝負強さが際だつ選手です。特にその打撃のポテンシャルは、東都の野手でも目立つものがあります。3年秋のシーズンでは、初のベストナインにも輝きました。

(守備・走塁面)

この3年間で49試合に出場し、盗塁は僅か1個。その数字が示す通り、足を売りにするタイプではありません。

守備位置も一塁手と言うことで、アピール度に欠ける印象は否めません。秋のシーズンも失策は0個と、ファーストの守備に破綻は感じませんでした。ただ他のポジションを担えるのか?と言われると疑問ですが。

残念ながら、守備・走力でのアピールポイントがないのが残念です。打撃では光るものがあるのですが、ドラフト候補になるかと言われると総合力で疑問です。

(打撃内容)

打撃では、勝負強い印象があるのですが、意外に打点の少なさが気になります。彼のような4番打者ならば、毎シーズン5点以上の打点を残すような安定感や二桁打点を残していてもと言う気がします。しかし5点以上を残したシーズンは、4年春だけ。また打率も、春の.311厘が最高で、印象ほど抜けた打撃成績を残しておりません。

左のオープンスタンスで、重心を深く沈めて構えます。投手の重心が下がる時に、開いていた前足をベース側につま先立ち。本格的な始動は、「遅めの仕掛け」に属する長距離タイプ。ただ実際試合を観ていると、中距離・ポイントゲッタータイプに見えるのですが、一発で仕留めるスラッガータイプと言うのが、本質のようです。

足を小さくステップさせるため「間」がなく、狙い球を逃さず叩く「鋭さ」が求められます。そのタイミングを上手く扱えなかったところが、これまであまり打率が上がってこなかった理由かもしれません。強打者らしくベース側に踏み込むインステップ打者で、外の球もしっかり捉えることができます。また踏み込んだ足下もブレませんので、しっかりタイミングがあえば、打ち損じの少ない文句なしの打球が飛ばせるのでしょう。だからこそ、その数字以上に、彼の打撃は印象深いのだと思います。

仕掛けは遅いのですが、打撃の準備段階の「トップ」は早く作ることができています。そのために速い球に立ち後れる心配は薄く、むしろ変化球などの緩急に狂わされないかが心配です。バットを上から振り下ろすロスの少ないスイング軌道なので、スイングの弧自体は大きくありません。しかしスイング最後のフォロースルーの段階で、グリップを高い位置まで引き上げることで、ボールを遠くに運ぶことができます。もう少し、しなりを生かした大きなスイングができれば、スラッガーとしての資質を開花させられるかもしれませんが、そうすると対応力が弱まる危険性も広がります。

頭のブレも小さく、開きも我慢でき軸足にも強さを感じます。今は、どのようなプレースタイルで、自分が今後もやって行くのか模索している最中なのかもしれません。打撃スタイルと異なる動作が混在しており、イマイチ特性がハッキリしない傾向にあります。

(今後は)

勝負強いポイントゲッタータイプの中距離打者を目指すのか、それとも生粋のスラッガーを目指すのか、その方向性がハッキリしません。ただ試合を決めるような印象深い打撃は、数字だけでは計れないものがあります。

残念なのは、秘めたる打撃のポテンシャルは感じさせるものの、守備・走力などでのアピール度が低いために、総合力で評価できない点にあります。ただその欠点を補うには、圧倒的な打力で文句を言わせないこと。そのことを考えると、生粋のスラッガーとして生き残る道を模索する方が得策かもしれません。ただそうなると、よほど意識が高く持たないと、この打撃をモノにするのは難しく、伸び悩む危険性も否めません。それでも全国の舞台を経験して、更に凄みを増す最終学年であって欲しいと願わずにはいられません。打撃でオッと思わせてくれる、数少ない野手ですから。

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2010年夏 地方大会の逸材1

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 2月12日(土)00時46分20秒
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  今日は、一日雪がどうなるのか?に振り回された一日でした。ただ通常よりも、30分ほど早く終わったのと、横須賀に関しては殆ど積もらなかったのは幸いでした。今回は、今観ている全国の逸材シリーズで、気になった3年生について触れてみたいと思います。

○宮島 勇ニ(佐賀・多久)投手 178/71 左/左 (JR九州入社予定)

(どんな選手?)

昨夏も取り上げた投手ですが、MAX148キロと言われた九州を代表する左腕でした。昨夏よりもテイクバックが小さくなり、球威のある球質からピュッと打者が差し込まれるような感じに変わり、だいぶ印象が変わりました。来春からは、社会人・JR九州に進んで、その成長が期待されます。

(投球内容)

テイクバックを小さめに取り、ちょっと打者はワンテンポ差し込まれやすくなりました。実際の球速は、常時135キロ~後半ぐらいと言った感じで、ピュッとキレのある球を投げ込みます。変化球は、主にカーブとのコンビネーションで、時々スライダーを織り交ぜるといった投球スタイル。昨夏は、もっとストライクゾーンからボールゾーンに切れ込むスライダーが印象的だったのですが、今年はその部分は薄れていました。

牽制は、軽く一息つくようなものばかりで、鋭くアウトを狙うものはありません。クィックも昨夏同様に、1.25秒前後と少し基準より劣ります。あまりフィールディングも上手くなく、そういった投球以外の部分はまだまだ不満。この辺未熟さは、昨夏からほとんど成長を感じません。

制球もアバウトに両サイドに投げわける程度で、ストライクゾーンの枠の中では、それほど細かい投げわけはできません。そのため真ん中近辺などに甘く行くこともありますし、右打者から打ち返されることも少なくはなかったです。マウンド捌き・投球術も可も不可もなしといった印象で、それほど光る投球センスは感じられず。テイクバックなどの工夫は感じられたものの、この一年で期待ほど伸びなかったなと言うのが率直な感想です。

(投球フォーム)

最大の特徴は、テイクバックを小さく取り、徹底的にボールの出所を隠したフォームにあります。ただこのテイクバックが、かなり身体への負担を助長しているフシもあり、その辺が心配な部分でもあります。

お尻を三塁側(左投手の場合は)に落とせるフォームではないので、上のレベルでも通用するような見分けの難しいカーブの修得や縦に鋭く落ちるフォークのような球の修得が厳しいフォームです。それでも着地までに、前に少し足を逃がすことでタイミングを遅らせ、ある程度の変化球は投げられます。今度何処まで、そのピッチングの幅を広げられるのかは微妙です。

グラブをしっかり内に抱え切れていない部分もあり、両サイドへの制球は安定しません。また足の甲での押しつけが浅く、地面から浮きがち。こうなるとボールが高めに浮きそうですが、この点に関しては低めにも球は来るので、それほど悲観する必要はないのかもしれません。むしろフォーム後半に、エネルギーを伝えきれない「体重移動」の方を問題にすべきではないのでしょうか。また一番気になるのは、テイクバックをした際に、かなり肘が低い位置にありながら、そこから引き上げて腕を高い位置から振り下ろします。こうなると、かなり身体への負担も大きなフォームでもあり、故障の可能性も否定できません。アフターケアには、充分注意してもらいたいものです。

投球の4大動作である「着地」「球持ち」は、平均的。ボールを常に隠し、球の出所が見難い「開き」の遅さとピュッと来るフォームのギャップで相手を翻弄します。課題は「体重移動」が上手く行っておらず、ボールにウエートがしっかり乗らない点です。ただこの投手は、このピュッと来るキレとギャップで勝負するタイプであり、ボールの伸びで勝負するタイプではないと言うこと。タイミングの取りにくいタイプの左腕には、よくいるタイプです。

(最後に)

2年夏~3年夏までの一年間の成長は、こちらが期待するほどではありませんでした。課題もあまり克服できておりませんし、球威・球速面でも、際だつ成長は観られませんでした。

また実際の投球内容やフォーム技術にも課題があり、これからの成長に期待したいと言った感じです。今のままならば、社会人で即活躍するのは厳しいと思います。ただかなり癖のある素材で育成は難しいのですが、投手育成に定評のあるJR九州と言うチームだけに、期待は持てると思います。

このまま社会人で埋もれたまま終わってしまう可能性もありますが、好素材の左腕ですから3年後にどの程度に育っているのか楽しみと言う期待感もあります。高校時代には実現できなかった、全国レベルでの活躍を期待してやみません。

△武田 直樹(山形・山形中央3年)投手 179/70 右/右

(どんな選手?)

一学年に下に、横山雄哉と言う注目の左腕がいたために、その陰に隠れがちでした。しかしフォームに癖もありませんでしたし、低めで伸びる球筋の好い球が目を惹きました。

(投球内容)

腕を真上から振り下ろす本格派で、常時135キロ前後は出ていそうな低めで伸びる速球を投げ込んできます。変化球も、カーブ・スライダーとオーソドックス。山形予選では、2試合・9回2/3イニングで、四死球0と四死球で自滅するタイプではありません。

ただストライクゾーンの枠の中に集めたり、低めへも結構ボールは集められるのですが、両サイドへの投げわけは上手くなく、甘い球も少なくありませんでした。その辺が、9回2/3イニングで、被安打も9本打たれている一つの要因ではないかと考えます。

牽制は、まずまず鋭いものがあります。クィックは、1.10秒~1.30秒弱と、かなり球種によってバラツキが目立ちました。マウンド捌き・制球力には破綻がありませんが、絶対的なセンス・制球力・球の威力がないなど、総合力ではあと一歩もの足りません。

(投球フォーム)

前に倒れ込むような感じのフォームなので、お尻の一塁側への落としは甘いです。そのため将来的に見分けの難しいカーブや縦の変化も、腕を真上から振り下ろす割に修得し難い傾向があります。また「着地」までの粘りが作れずフォームがあっさりしていて、打者からは苦になりません。

グラブを内に抱えられ、両サイドへの制球はもっと安定しても良さそうなものです。また足の甲の押しつけは深く、これがボールを低めに集められる大きな要因となっております。ただ腕を極端に高い位置から振り下ろしており、かなり肩への負担が大きいのが気になります。もう少し腕の角度を緩和させた方が、スムーズな回旋ができるのではないかと思います。

投球の4大動作においては「着地」までの粘りに欠け、投球が淡泊な印象を拭えません。またそのため、身体の「開き」が早くなり、球の出所が見やすいことにつながります。「球持ち」は悪くないように見えますし「体重移動」も、着地があっさりしている割には上手くフィニッシュにつなげていました。

(最後に)

腕を真上から放る割には、縦系の球種があるわけでもないので、もう少し腕の角度を緩和させた方が良さそうな気は致します。体重移動は滑らかで好いのですが、「着地」までの粘り、「開き」の早いフォームに課題があり、球種・コントロールにも光るものがないのが残念です。

ただ素材としては面白いものがありまして、上手く大学などで指導者に恵まれつつ、本人にも高い志しがあれば、面白いかなと思える部分もあります。大学でも野球を続けて、辛抱強く頑張って欲しいと、密かに期待してみたい投手でした。プロ注目の横山雄哉選手がいなければ、もっと山形で話題になっていても好い投手だったと思います。

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2010年 神宮大会5

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 2月11日(金)00時20分3秒
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  皆様こんばんは。なかなか思い通りの更新ができませんが、週末に少し取り返すことができればと思っております。今回は、生で見るとその良さがよくわかる、ナイスガイをご紹介したいと思います。

◯鷲尾 拓也(国学院大 3年)投手 170/74 右/右 (熊代出身)

(どんな選手?)

昨年の春のオープン戦で、何気なく見ていたら140キロ台の球を投げ込んでいて、それ以来気になる存在になりました。秋のシーズンでは、不動のエースに成長。非常に安定感のある投球で、チームを優勝に導く原動力になりました。ただ神宮大会では、その絶対的な内容を示すほどには至りませんでした。

(投球内容)

170センチソコソコの上背で、オーソドックスなフォームから投げ込む投手です。一見なんの変哲もないように観える投手なのですが、キレのあるスライダーを低めに徹底的に集める投球術で、相手を討ち取ります。球速は、130キロ台後半~好調時には140キロ台中盤ぐらい。この秋は、53回1/3イニングで、四死球は僅か13個とイニング数に対し1/4以下と言う高い制球力が売りです。その反面、奪三振も18個程度で、奪三振率は1イニングあたり0.38個と極めて少ないのが特徴です。

試合をまとめるセンス・コントロールに優れ、投球に破綻がありません。中央・澤村、亜細亜・東浜、東洋・藤岡、青学・福島など、名だたるドラフト候補達と比べても、今季の内容は最も打たれる気がしない安定感がありません。来季もその安定感が健在ならば、国学院の上位は揺るがないかもしれません。

(最後に)

ドラフト候補云々ではないのですが、この秋の大学生の中でも、最も打たれる気がしなかった投手。もし今年も、この投球内容を続けるようであれば、社会人でも一年目から主戦として活躍できるのではないのでしょうか。戦国東都の中でも、頭一つ抜けた安定感を示し続けられるのか、個人的には大変興味があります。

◯渡辺 貴美男(国学院大 4年)遊撃 164/66 右/右 (文星芸大附出身)

(どんな選手?)

まさに野球小僧とも言う言葉がピッタリな選手で、ちょこまかとよく動き、頭を使って頑張っているなと思える選手です。ボールに食らいつく姿勢・高い野球センスなど、こういう選手を一人、プロに混ぜてみたかったと思わせるほどのナイスガイ。卒業後は、JX-ENEOSで野球を続けることが決まっています。

(守備・走塁面)

打球への反応・フットワーク・安定したスローイングなどもよく、プロに混ぜてもニ遊間を担えるディフェンス力が魅力。小柄ですが、地肩もまずまずで、守備に関しては非常に好いものがあります。

ただ走力には絶対的なスピードはありません。そのため走力は悪く有りませんが、盗塁をバシバシ決めると言うほどではないのが残念。もし彼に売りにできるほどの走力があったならば、大学からプロに入っていたと思います。

(打撃内容)

打撃にそのものに関しては、あまりピンと来るものはありません。ただ状況に応じたプレー、ボールをよ~く選び、なかなか手を出しませんし粘ることのできる高い野球センスが売り。それでも秋には、リーグ2位の打率を残すなど、けして打力がないわけではありません。

左のオープンスタンスで、グリップを低く添えた独特の構えです。仕掛けは「遅めの仕掛け」を採用するなど長距離打者スタイルですが、生粋の2番タイプも同様の仕掛けを行います。当然彼は、完全に後者のタイプ。

足を引き上げ、左の巧打者らしくアウトステップを採用。その足元が、インパクトの際にブレずに捌けるので、外の厳しい球に食らいつくことができます。特に膝の使い方が柔らかいので、低めの球にもついて行ける点が、彼の優れた資質だと言えます。

ただトップの位置までにバットを引くのが遅いので、一定レベル以上のスピードボールには差し込まれやすい特徴があります。しかしバットを上からミートポイントまで叩きつけるスイングで、無駄な動きをなくします。かなり上下に目線のブレるスイングではあるのですが、本格的なスイング動作に入ってからの頭のブレは小さいですね。開きも我慢でき、軸足にも粘りの感じられる、しぶとい打撃が期待できます。

(最後に)

走力に際立つものがないのは残念なのですが、プロでもニ遊間を担えるディフェンス力と、膝の柔らかさを生かしたミートの確かさは非凡です。ただトップまでの遅さが、まだ本当の意味でプロのスピードに対応しきれるほどのものがないのではないかと思います。その辺を社会人で改善できるようだと楽しみです。スポニチ大会から再び、その勇姿に出会えるのことを楽しみにしたいと思います。

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堅田投手は

 投稿者:hiroshijin  投稿日:2011年 2月 9日(水)23時40分18秒
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  MAX145という評判どおり、秋の岡山大会・中国大会では昨年よりも一回り増したパワーで圧倒しました。馬力がついた分、制球に悪影響が出たように思えましたが、それも最小限に止めていました。神宮大会では135くらいだったということは、状態が悪かったのだと思います。
ただ、悪いときは悪いなりという長所があっただけに、神宮大会の崩れ方は「全国レベルで通じないのでは」という不安につながるのですが。確かに昨年は、上級生捕手に引っ張られていて、秋からは下級生捕手を引っ張らなければならなくなったのが影響しているかも知れません。神宮大会での苦い思いをセンバツに生かしてほしい、と個人的に期待しておきます。
 
    (蔵建て男) 夏の甲子園では、悪い時に悪いなりの投球ができていただけに、神宮大会での投球は残念でした。

やはり新チームになっての立場の違いが、ああいった投球につながったのではないのでしょうか。選抜での心身共に成長した姿を、ぜひ見てみたいと期待しております。
 

2010年 神宮大会4

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 2月 9日(水)07時42分42秒
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  皆様おはようございます。今朝は、神宮大会の高校生の部から。夏の甲子園で、光った二人の選手を、再び神宮大会で確認することができました。ただ内容が悪く、今回は選抜前と言うことで、簡単に近況を書きこむのみとしたいと思います。

◯堅田 裕太(岡山・関西 2年)投手 175/73 左/左

(どんな選手?)

昨夏の甲子園では、2年生ながらピンチでも上手く「間」を取ったり、球速も130キロ台後半~MAX141キロをマークするなど確かな力を魅せてくれた好投手。しかし神宮大会では、マウンド上でカッカして抑えがきかず、球速も135キロ前後と地味な内容にとどまった。

(投球内容)

中国大会では、安定した投球を魅せていたものの、神宮大会では馴れない人工芝にミスを連発するナインや、自分の不甲斐ない投球にイライラを募らせていた。夏の選手権の時よりも常時5キロ程度遅く、こんなものだったけ?と首を捻りたくなる内容。

変化球は、カーブ・スライダー・スクリューなどで、夏と大きな変化はなかった。課題だったクィックも1.15秒前後で投げ込める時もあれば、行わないで投げ込むことも多々あり不安定。まだクィックの精度は、未完成らしい。そして選手権では見られなかった鋭い牽制が見られたものの、元来この投手はあまり牽制は上手くないらしい。

夏の大会では「間」を使い上手く、相手の打ち気をそらすクレバーな一面を魅せていたところに好感が持てていたものの、今大会では上の年代がいなくなり、精神的な抑えがきかなくなっているのかもしれない。

(今後は)

悪い時に悪いなりに、それが好い選手と悪い選手を分ける一番の違いである。恐らく神宮大会の明徳義塾戦は、この秋新チームが初めて経験した逆境だったのかもしれない。その中で上手くチームが機能せず、堅田共々脆さを露呈する形となった。

選抜では、堅田の肉体的な成長のみならず、ピンチにおける投球にもぜひ注目してみたい。心身共にどのように成長を遂げたのか、選抜の一つ大きな見所だといえよう。

◯北川 倫太郎(高知・明徳義塾2年)左翼 185/82 右/左

(どんな選手?)

名門・明徳義塾において、1年生の頃から中心選手として活躍する強打者です。特に技術的には、秋の時点では全国でもトップクラスの野手でした。しかし神宮大会では、持ち味を充分発揮できずに終わり、これまでの頭一つ抜けた実力にも、陰りの見えた大会となりました。

(守備・走塁面)

それでも課題であった左翼守備は、下級生の頃に比べると格段に上手くなりました。現時点でも際立って上手いとは思えませんが、すでに上のレベルでも左翼手としてならば破綻のないキャッチング・打球への反応を身につけつつあります。地肩も、以前はかなり弱い印象があったのですが、現在は中の下レベルには到達しているように思えます。まして高校生の中に混ぜれば平均レベルはありそうです。ポテンシャルの高い選手が集まる明徳義塾だからこそ左翼を務めている感じで、並の学校ならば中堅手でも任されているのではないのでしょうか。

一塁までの塁間も、かなり走る意識が変わってきました。そのことは、新チーム結成以来の35試合で10盗塁を決めていることからも伺えます。以前は足は論外と言った印象でしたが、上のレベルでも破綻のない走力を今は身につけつつあります。

(打撃内容)

守備・走力が破綻のないレベルまで引き上げることに成功した分、圧倒的な打力が薄れてしまった点は残念でした。元々スラッガーではないのですが、技術的にも頭一つ抜けた感じがしていたのですが、甘い球を打ち損じたり、スイングに迷いを感じさせる神宮大会でした。

(今後は)

守備・走力が低い中距離タイプだけに、よほど選抜で打撃でモノの違いを魅せないと、ドラフト候補としては厳しいかもしれません。しかし持っている打撃の潜在能力は、世代でもトップクラス。センバツでは、圧倒的な存在感を示しても全然不思議ではありません。ぜひ一冬超えて、その凄みのある打撃で他の追随を許さないものを魅せて欲しいと期待します。


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2010年 神宮大会3

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 2月 8日(火)05時56分32秒
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  皆様おはようございます。結局寝てしまい朝になってしまいました・・・。と言うことで、今日も出かけるまでに、少し書き込んで行きたいと思います。

△藤井 聖太(関西国際大 3年)投手 180/79 右/右 (興国出身)

(どんな選手?)

140キロ台の球を投げ込む投手が目白押しの関西国際大において、この秋初めて全国の舞台に登場してきました。均整の取れた体格から、コンスタントに140キロ台(MAX147キロ)の力強い球を投げ込んできます。

(投球内容)

コンスタントに140キロ台を記録ストレートは、球威こそ感じさせるものの、手元では伸びない球質。そのため打者の空振りを誘うと言うよりは、見せ球であったり、詰まらせたりする役割。

ただこの投手、ストレートが速いだけでなく、縦に割れるカーブ・横滑りするスライダー・縦に落差のあるフォークなどを併せ持ち、変化球のキレもよく、その球が低めに集めるところには好感。

牽制も鋭く、クィックも1.20~1.25秒ぐらいでまとめられている。けして投球術に長けたと言うセンスが高いタイプではないが、制球には大きな破綻は感じられない。ただ勝負どころで甘く入る球があるので、そういった部分を減らせるのかが今後の課題か。

(投球フォーム)

お尻を一塁側に落とせる上に、着地までの時間も稼げているので、見分けの難しいカーブや縦の変化などを修得しやすいフォームです。更に腕を真上から投げ降ろしている割には、無理なく腕は引き上げられており、比較的強引なフォームにも関わらず、負担は少ないように見えます。

グラブを内に抱えられており、両サイドへの制球は安定。ただ足の甲の押しつけは、深く地面を捉えている時間が短い気が致します。また投げ終わったあと、顔を振ってしまうぐらいの力投派なので、コントロールのバラツキが生じやすいのかもしれませんね。

投球の4大動作では「着地」「球持ち」「体重移動」などはまずまずなのですが、グラブを斜め前に突きだしてボールを隠している割に、身体の「開き」が早いのが課題です。そのため、それほど甘くない球を痛打されやすい傾向にあります。それでも腕をしっかり振れており、速球と変化球の見分けは、なかなか難しそうです。

(今後は)

現状は、コンビネーションで勝負する益田と豪快なストレートの威力で圧倒する森川との中間に位置する存在に思えます。上手く育てば、2人の良いとこ取りの投手にもなれますし、上手く行かないと中途半端な存在で終わる可能性を秘めます。

現状は、勝負所での甘さ・開きの早いフォーム・速球の球質の改善などの課題が残り、まだまだの印象は否めません。この一冬を上手く乗り越えて成長して来ると、一気に化ける可能性も秘めています。今後の成長が気になる、楽しみな素材でした。

○森川 達哉(関西国際大 3年)投手 185/87 右/左 (水戸短大附出身)

(どんな選手?)

恵まれた体格を生かし、昨年の神宮大会ではMAX147キロを記録。その体格、フォーム・球質共に、プロを意識できる素材です。

(投球内容)

コンスタントに140キロ台を記録するストレートは、伸び・球威を兼ね備えたボリューム感溢れるプロの球質。変化球は、スライダー中心で、昨年魅せた、チェンジアップやフォークような球は観られませんでした。

クィックは、1.0秒強ぐらいで投げ込める素早さがあり、昨年は1.2秒弱ぐらいでしたから、かなりの進歩が見られます。ただし牽制は、平均レベル。元来試合を作る先発タイプではなく、球の威力で押すリリーバーです。

ただ気になるのは、かなりマウンドでカッカしやすいのか?ムラッ気が感じられる投球内容。また本当の意味での制球力がないので、状況が苦しくなると、狙って確実にストライクが取れるほどのものがありません。苦しい時の、本当の踏ん張りが効くか?と言う点では、まだまだ物足りなさを感じさせます。

(投球フォーム)

元々引き上げた足をピンと伸ばすことなく、抱えたまま重心を落とすタイプでした。そのためお尻の一塁側への落としができないフォームなのは、今も変わりません。そのためフォークボールなどを投げると、身体への負担も大きいと言うことを前回指摘しました。その考えに今も変わりはありませんが、速球とスライダーだけのコンビネーションでは、投球は単調になりがちです。ただ今回観ていると、かなり肘を下げたスリークオーターに変わっており、これだともう縦の変化が投げられないのは致し方ないように思えます。

グラブを内に抱えられており、足の甲の押しつけも深いので制球が良さそうに見えます。しかし投げ終わったあと大きく身体が流れるので、どうしてもボールが抜け気味に行きます。本格派右腕から、少し癖のあるフォームに変わりつつあります。

投球の4大動作においては、以前よりも「開き」「着地」は良くなったとは思います。ただ明らかに身体が流れてしまい、腕の振りが下がってしまうようになり、剛球右腕としての魅力は、少し損なわれた気が致します。

(今後は)

プロのスカウトにアピールするのであれば、もう少し腕を元の位置に戻し、縦の変化もあることを示すべきだと思います。身体への負担のあるフォームも、もっとスライダー中心の配球にしつつ、フォークに依存しすぎる配球を避ければ、負担は少なくなるはず。更に日頃のアフターケアに留意して取り組めば、投球回数が多い投手ではないので、恐れることはないものと思われます。

今回の観戦を見る限り、嫌らしくなったというよりは、雑になったと言う印象が強く、昨年の神宮大会の時よりも、魅力が損なわれたかなと言う印象があります。最終学年で、如何なるパフォーマンスを見せてくれるのか?一気にプロ入りだけでなく上位指名も視野に入れられる素材だけに、最終学年での投球が注目されます。

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2010年 神宮大会2

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 2月 7日(月)05時55分55秒
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  皆様おはようございます。なかなか思い通りの更新ができないまま、オフシーズンが終わろうとしている今日この頃。果たして、今年もこのままシーズン突入して良いのでしょうか(笑)。ただ今やれることを、少しずつ、このスタンスは変わりません。

△上原 崇寛(八戸大 3年)捕手 185/81 右/右 (聖望学園出身)

(どんな選手?)

恵まれた体格の捕手で、ミットのブレナイキャッチングなどディフェンス力が魅力です。今回「野球小僧」のリストに掲載されていたので、あえてチェックを入れてみました。

(ディフェンス面)

ミット投手に軽く示し、そのグラブを地面に下げないのは良いと思います。ボールの勢いに負けることなく、ミットがキャッチングの際にブレないのが、この選手の最大の良さ。またグラブ捌きも柔らかく、キャッチングはなかなか上手いように思えます。投手に軽く返球しつつも、テンポの良いリズムを心がけたリード。スローイングは、テイクバックが小さめで制球重視ですが、塁間1.9秒前後と平均的なレベルにはあるようです。ことディフェンス面に関しては、社会人あたりでも続けて行けるものがありそうです。

(打撃内容)

ただ問題は、柔軟性に欠ける打撃にあります。この脆さを改善して行くのは、正直容易なことではなさそう。

前足を軽く引いて構えるのですが、その時に力が入り過ぎなのが気になります。仕掛けは「平均的な仕掛け」を採用する中距離・ポイントゲッタータイプ。足のカカトのみを浮かして、真っ直ぐ踏み込むタイプです。踏み込んだ際に、足下がブレないでスイングできるのは好感。

気になるのは、打撃の準備段階である「トップ」を作るのが遅れてしまい、速い球に差し込まれやすいこと。そして肘が下がって、バットの振り出し角度が悪く、ボールを捉えるまでにロスを感じさせる遠回りなスイング軌道にあります。この辺を改善して行かないと、上のレベルでは厳しいかなと感じますが。

(今後は)

ディフェンス力はしっかりしたものがあるので、この一年でいかに打撃を改善できるのかにかかっているのではないのでしょうか。志しを高く持って、頑張っていって欲しいと思います。

△益田 直也(関西国際大 3年)投手 175/65 右/右 (市立和歌山商出身)

(どんな選手?)

サイドに近いスリークオーターから繰り出すキレのある速球と変化球のコンビネーションが冴える好投手です。昨年の神宮大会では、常時140~MAX147キロを記録。将来が楽しみな投手でした。しかし今年は、やや伸び悩み気味かなと思える内容。

(投球内容)

球速は、130キロ台後半~140キロ台中盤ぐらい(MAXで147キロあり)。ただ昨年よりも速球の勢いが薄れ、むしろ変化球とのコンビネーションで討ち取るタイプのように思えます。ただ気になったのは、速球が中へ中へと甘くシュート回転して入って来るところ。元々球威があるタイプではないので、観ていて怖い内容でした。

変化球は、ブレーキの効いたスライダー・チェンジアップなどのその曲がりは悪くありません。ただ全般的にコントロールが甘いゾーンに行くことが多く、その辺が伸び悩みの一つの要因ではないかと感じられます。

(投球フォーム)

足を引き上げて軸足一本で立ったときも、膝に力みがなくバランスよく立てています。サイドハンドのように前に倒れ込むフォームなので、お尻は三塁側に落とせません。そのため見分けの難しいカーブや縦に鋭く落ちるようなフォークの修得は難しいフォームです。それでも足をなかなか降ろし始めず、更に前に大きくステップすることで、着地のタイミングを遅らせ、タイミングを取りにくいフォームを作り出します。

グラブを内に最後まで抱えられているので、元来もう少し両サイドの制球力が安定してもいいはず。ただ足の甲の押しつけは浮き気味なので、少しボールが上吊りやすいのかもしれません。それでも制球が安定しないのであれば「球持ち」を意識してもっと指先の感覚を磨くとか、肘を立てて投げて制球をつきやすくするなどの工夫が必要かもしれません。腕の角度には無理がなく、負担は少ない腕の振りをしております。

投球の4大動作では、「開き」「球持ち」「体重移動」は平均的です。サイドハンドですが、着地までの粘りがあり、ボールがなかなか出てこないフォームは好感です。フォーム全般としては、かなり実戦的なフォームをしております。

(今後は)

140キロ台を超える球を投げ込める投手が目白押しの同校の中でも、最も実戦的なタイプかと思っておりました。しかし神宮大会の内容を見る限り、まだまだ課題も多く盤石と言うほど絶対的な存在ではないことがわかりました。それでも志しを高く持って、今年に挑んでくれれば、ドラフト候補としてスカウト達から熱い視線を浴びることになりそうです。ぜひ関西国際大の投手陣の中でも、頭一つ突き抜けて欲しい投手でした。

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2010年 神宮大会1

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 2月 6日(日)08時51分59秒
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  ようやく都市対抗のレポートが終わったので、今回からは神宮大会のレポートを初めて行きたいと思います。

○松永 昴大(関西国際大 4年)投手173/70 左/左 (高松商出身)

(どんな選手?)

実戦派左腕としてプロからも注目されていましたが、早々大阪ガス入り表明した選手です。もしプロ志望届けを提出していれば、中位ぐらいで消えていたほどの存在でした。

(投球内容)

左サイドに近いスリークオータから、常時130キロ台後半~140キロ台前半ぐらいの球を投げ込んでいました。昨年の神宮大会では、MAX147キロ。私が秋のリーグ戦で観た時も、コンスタントに140キロ台を出していましたから、少し控えめの球速だった気が致します。

変化球は、スライダー・シュート・フォーク・カットボールあたりでしょうか。両サイドに球を散らせて、ひっかけさせるのが身上です。右打者の外角の微妙なところで出し入れできる投球術が売りなのですが、昨年同様にコースを突いた甘くない球や低めの球を上手く打たれるなど、ボールが苦になく捉えられるのが一番気になるところ。

牽制もまずまずで、フィールディングなども良いのですが、相変わらずクィックができないので、ランナーに走られ放題なのが気になります。微妙な出し入れができるコントロールはいいのですが、緩急や縦の空振りが誘えるほどの球がないので、投球の幅が狭いと感じられるのは昨年と同様。この一年で、課題を改善できていない点は気になります。ただ神宮大会の八戸大戦では、立ち上がりに上手く攻められてしまい、リズムに乗れなかったことも否定できません。リーグ戦レベルならば、テンポよく隙無しの投球を披露しておりました。

(投球フォーム)

引き上げた足を地面に向けてピンと伸ばし、更に重心を前に倒し込むようなサイドハンドのようなフォームです。そのためお尻の三塁側(左投手は)の落としは期待できないので、見分けの難しいカーブや縦への鋭い変化は修得が難しいフォーム。ただ着地までの「間」が作れるようになってきているので、ある程度の変化球は投げられる下地はできてきました。

グラブを内にしっかり抱えられますし、足の甲での押しつけもできますので、両サイド・低めへの制球力も安定しております。腕の角度にも負担がかかり難いフォームなので、故障への可能性は低そうです。

投球の4大動作においては「着地」までの粘りが、以前ほど淡泊でなくなりました。身体の「開き」も遅いですし、「球持ち」も悪くありません。これでどうして、甘くない球まで打たれるのか疑問なのですが、もう少し投球フォーム以上に、投球の幅を広げたり、「間」を意識して取り組んで行けば、少し状況も変わるかもしれません。「着地」までの時間を作るために、ステップを広めに取るようになったのですが、「体重移動」が上手く行っていなく、イマイチウエートが乗りません。この辺の理想のステップ位置などを、今後模索していって欲しい課題です。

(最後に)

昨年~今年にかけて、目に見えて大きな進歩が見られませんでした。全く課題に取り組んでいないわけではないようですが、大学~プロと言う選択肢がなかったようで、何が何でもと言う向上心に欠けていた気が致します。ただ野球が上手くなるのに、プロもアマもないわけで、今のままでは社会人でも壁にぶち当たる可能性があります。

プロでやって行ける才能はありますが、それを欲するだけの野球への向上心・プレーへの貪欲さがなければ、このままどんどん劣化して行くのではないのでしょうか。社会人野球は、才能だけでやって行ける世界ではないので、その辺今一度、野球への愛着を持って取り組んで欲しいと思います。2年後は、もっと上のレベルで野球をやってみたいと思うような選手に、ぜひ成長していることを期待いたします。

○久保 一等(八戸大 4年)三塁 172/67 右/右 (聖望学園出身)

(どんな選手?)

聖望学園の1年生の頃から、投打に大活躍して注目されてきた選手です。高校時代から打撃は全国レベルのものがあり、八戸大に進んでからも中心選手として活躍してきました。卒業後は、社会人の鷺宮製作所への就職が決まっています。

(守備・走塁面)

一塁までの塁間を、4.5秒弱(左打者換算で4.2秒弱)で走り抜けるなど、プロの基準レベルを満たすだけの脚力はありそうです。ただ上のレベルで、足を売りにするほどの絶対的なものはありません。

三塁手としての、打球への反応は良いのですが、球際でのプレーに課題を感じます。特に神宮大会では、馴れない人工芝への対応に苦労しました。地肩は、高校時代投手だっただけに、非常に強いものがあります。身体能力はあるのですが、守備センスがイマイチなので、高校時代からポジションが固定されないのが悩みです。

(打撃内容)

ドラフト級の松永(関西国際大)投手の、外角低めのストレートをどんぴしゃで捉えて左中間にスリーベースを放ったかと思ったら、次の打席ではライト前に上手くはじき返すなど、打撃に非凡なものをあることを示しました。小柄ですが、その打球は強烈で、完全にパンチの効いた強打者スタイルといった感じです。

右オープンスタンスで構える選手ですが、打席ではリラックスして構えられています。仕掛けは「早めの仕掛け」を採用するなど、本質的にはアベレージ打者の傾向が強い対応型。足を静かに引き上げ回し込み、着地までの「間」が作れるので打てる幅の広い選手です。踏み込んだ足下もブレないので、外の球でもしっかり我慢して捌くことができ、打ち損じも少ないタイプ。

打撃の準備段階である「トップ」も早く作れているので、速い球にもしっかり対応できます。バットの振り出し角度は平均的ですが、スイング全般に大きな欠点がありません。フォロースルーまで、きっちり振り切ることができております。軸のブレも小さく、打撃に関しては、かなり高いレベルにあります。

(今後は)

打つだけならば、西武に3位指名された秋山翔吾に見劣りしません。これで何か守備や走塁でのプラスαがあれば、プロ入りすら意識できる素材です。ただこの手の長打を売りにするタイプにしては、走・守が売りにできるほどではないことがネック。ただ純粋に身体能力的には、プロでもやって行けるものがあります。打撃では、社会人でも通用するでしょうから、守備・走力をいかに向上させて行くのかが求められます。打力のある社会人選手は貴重なので、今後も注目して見守って行きたいと思います。

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2010年 都市対抗38

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 2月 5日(土)08時08分32秒
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  長々と行なってきた都市対抗の寸評も、一応これでラストと致します。夏の甲子園の逸材を終えたあとから初めて、随分と時間がかかりました。総勢75名に、これとは別にドラフト指名組や指名有力選手の個別寸評も行ったので、80名以上の寸評を、都市対抗組だけで行えたのですね。明日からは、神宮大会組のレポートも、行って行きたいと思います。

△久保 淳平(24歳・三菱重工横浜)投手 186/86 左/左 (九州共立大出身)

(どんな選手?)

球威・球速はないのですが、打者がタイミングが取りにくく、打つのに苦労しているのが印象的。真の技巧派左腕と、言えるのではないのでしょうか。

(投球内容)

何か押し出すようなフォームから、ストレートは、常時130~135キロぐらいまでで、球威・球速に欠けます。しかしフォームのタイミングが取りにくいのか、球が手元で変化するのかわかりませんが、打者が空振りをしたりボールを引っ掛けたりすることが連発。変化球も、カーブ・スライダーとオーソドックスなスタイルなのに。また両サイドに、速球も変化球も散らすことができる制球力も自慢です。

クィックは、1.3秒弱ぐらいとやや遅いぐらい。しかしマウンド捌きは、非常にリラックスしていて力みがないのが好いと思います。技巧派でありながら、都市対抗予選では10試合で11奪三振とイニング以上の奪三振を奪います。四死球も1と安定した制球力も安定。

(投球フォーム)

ランナーがいなくても、セットポジションから投げ込みます。それだけ制球力を、重視していると言うことなのでしょう。お尻の三塁側への落としは並ぐらい、着地までの粘りは正直あまり感じません。そのためカーブのブレーキも、見分けが難しいと言うほどでもなく、縦の鋭い変化は期待できるほどではないと思います。

グラブはしっかり抱えられていると言うほどではないのですが、最後まで体の近くにはあります。これによって両サイドへの制球力はある程度安定。足の甲での押し付けは、ほとんど浮いてしまっているので、フォーム後半へのエネルギーの伝達は遮断され、ボールも高めに浮きやすいです。これでも制球を支えるのは、ギリギリまでボールを持てる「球持ち」の良さにあります。

投球の4大動作においては、「開き」が遅くボールが見難いだけでなく、「球持ち」も長くなかなかボールが出てきません。ただ「着地」までの粘りでタイミングを狂わせるのではなく「球持ち」の想像以上の遅さで、打者のタイミングを狂わせます。また「体重移動」も不十分なので、ボールに充分ウエートが乗ってこないのを逆手にとって、クセ球を活かすと言う非常に特殊なタイプです。

(最後に)

こういった選手が、ドラフト候補に成り得るのかは微妙です。ただルーキーながら、10年以上社会人で飯を食ってきたような人を喰った投球をします。今年は、もっと大事なところを任されることを期待され、そのなかで、どんな投球を披露してくれるのか興味深いです。プロにもいないタイプだけに、左腕だけに面白い存在になるかもしれません。

△菊地 翔太(20歳・JR九州)投手 186/90 右/右 (一関学院出身)

(どんな選手?)

甲子園を湧かせ速球派投手で、高卒ルーキーながら都市対抗の舞台を踏みました。体も立派になり東京ドームでも、MAX149キロを記録するまでに成長。


(投球内容)

テイクバックは小さめでも、恵まれた体格を生かし、コンスタントに145キロ前後(MAX149キロ)のストレートを披露。ボールには、非常に勢いと力強さを感じます。変化球は、スライダーとフォークと言う、球速のある変化球が中心。

どうしても投球が速い球中心で、緩急に欠ける一辺倒なところと、ストライクゾーンに投げ込むだけといった感じの投球です。クィックは、1.1秒台と高速ですが、まだまだ素材型の域は脱しません。ただ球の勢いは本物で、一冬超えて更にどのような進化を遂げているのか楽しみです。

(投球フォーム)

ランナーがいなくても、セットポジションから投げ込みます。お尻を一塁側に落とせるフォームなので、見分けの難しいカーブや縦の変化にも期待できる土台があります。ただし「着地」までの充分な間が確保できていないので、身体を捻り出すのに必要な時間が足りません。緩い球や見分けの難しい落差のあるフォームを修得するのには、着地までの粘りを作る下半身と股関節の鍛錬が欠かせません。

グラブもある程度体の近くに抱えられておりますしので、両サイドの制球も安定しやすいはず。速球派らしく、足の甲の押し付けの深さ・粘りも素晴らしいです。あとは、指先の感覚を意識して、もっと「球持ち」を磨くと制球も好い投手になれそうです。

投球の4大動作においては「着地」までの粘り、体の「開き」などに課題を抱えます。「球持ち」自体は悪いとは思いませんし、「体重移動」は理想的です。速い球を投げるメカニズムには非常に優れておりますが、相手に嫌がられる技術を身につけられるのかが課題。もっと投げ終わったあとに、体に腕が絡むような強い腕の振りも求められます。

(今後は)

土台となるフォームは素晴らしく、速球派でありながら、好い変化球を修得できる可能性と制球力を兼ね備えた素材になれる可能性を感じます。ただ現状は、まだまだといった部分もあります。

ただ実戦力に欠ける投球フォームのため、その球の勢いの割に、効果は薄いかもしれません。ただ更にこの冬の間に、球威・球速UPをしていたら、多少フォームに欠点があっても、力で押せる投球ができるかもしれません。

順調に伸びていればスポニチ大会でも、クローザーなど大事場面での投球が任されるかもしれません。まだ高卒2年目の投手ですが、来年のドラフト候補として大いに期待したい選手です。

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2010年 都市対抗37

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 2月 4日(金)06時14分53秒
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  皆様おはようございます。寝てしまったら朝になっておりました。都市対抗のレポートも残り2回。明日の朝までには、終わると思います・・・。

◯沼尾 勲(25歳・JX-ENEOS)投手 175/74 左/左

(どんな選手?)

今や、JX-ENEOSのエース格に成長した技巧派左腕です。しかし都市対抗神奈川予選では、初回だけ妙にスピードボールを連発し、140キロ台の球をコンスタントに投げ込める能力も秘めているのには驚かされました。

(投球内容)

ボールの出どころをギリギリまで隠す技巧派で、常時130~135キロぐらいと、ドラフト候補としては、球威・球速がモノ足りません。変化球は、スライダーとスクリューを織り交ぜますが、社会人随一と言っていいぐらいスクリューを自在に操れるのが大きな特徴。

ピンポイントで決める制球力よりも、ストライクゾーンの枠の中でボールを散らせるコントロールに優れます。時々甘い球もあるのですが、的を絞りにくいコンビネーションと独特のフォームで相手を翻弄します。

牽制もそれなりですし、クィックも1.2秒台と基準レベル。ベースカバーへの入りも早いので、投球以外の部分にも破綻はありません。投球をまとめるセンスがあり、凄みはないのですが適度にまとまっています。

(投球フォーム)

サイドハンドのように重心を前に倒すように深く沈ませるフォームであり、見分けの難しいカーブや縦に鋭く落ちるフォークのような球の修得は厳しいと思います。それでも強力なスクリューを武器にしている投手なので、その点は悲観しなくても良さそうです。

グラブは抱えられているのですが、最後後ろに抜けてしまっています。そのため両サイドの制球力がイマイチ安定致しません。足の甲の押し付けも浅いので、腕を思いっきり振ると高めに浮いてしまいます。腕の角度も途中までサイドハンドようなフォームから、高い位置に引き上げて投げているので、結構肩に負担がかかっている感じが致します。

投球の4大動作においては、「着地」までの粘りは作れております。最大の特徴は、球の出どころをぎりぎりまで隠す「開き」の遅さで、「球持ち」も悪くありません。ただ「体重移動」は、もう少し。この辺が上手くゆくと、もっとウエートの乗った球が行くのではないのでしょうか。

(今後は)

球威・球速不足から、それほど甘くない球を打たれたり、甘く高めに浮いた球を痛打される場面が目立ちます。その詰めの甘さを解消して行かないと、チーム真のエースとしての活躍やドラフト候補としては、少々辛い気が致します。社会人でもある程度の地位を築きつつありますが、更に上のものを目指して邁進していって欲しいと願います。

◎金城 賢一(21歳・エナジック)投手 177/75 左/左 (沖縄尚学中退-日本ウェルネス)

(どんな選手)

全く知らなかった投手ですが、JR九州の補強選手として選ばれ、140キロ台中盤の速球を連発する、社会人の隠れた逸材でした。

(投球内容)

まだストレートは結構暴れるのですが、正統派左腕でコンスタントに140キロ台を記録し、140キロ台中盤ぐらいまでたたき出していました。そのストレートには勢いがあり、素材としては2011年度組でも社会人屈指の左腕ではないのでしょうか。

変化球は、左腕らしい大きなカーブとのコンビネーション。それに、スライダーなどを織り交ぜるオーソドックスなタイプです。現状は、アバウトに両サイドに散らせつつ、球の威力で抑えるといった感じ。細かい制球力やマウンド捌きはありませんが、ピンチでも動じないハートの持ち主ではあるようです。クィックは、1.20~1.30秒弱ぐらいと、さほど素早くなく、牽制も鋭い牽制は魅せません。まだまだ総合力で未完成な部分もあり、残留したのは妥当だったかもしれません。

(投球フォーム)

引き上げた足を地面に向けて伸ばすので、お尻の三塁側(左投手は)への落としは甘くなりがちです。それでも「着地」までに、ある程度前に重心を逃がすことができているので、ある程度の変化球は投げられ、カーブなどを投げることができています。

グラブはしっかり抱えられていると言うほどではありませんが、最後まで体の近くにあり、両サイドへの制球はソコソコ。ただ足の甲での押し付けは、つま先のみで重心はやや高いです。そのため球は、高めに浮きやすい傾向にあります。テイクバックした時に、肩のラインよりも腕が入り込んだり、腕の振り下ろす角度にも少し無理があり、故障には充分注意して欲しいです。

投球の4大動作においては、体に捻りを加えて球の出所を隠し「開き」が遅いのは好感。「着地」「体重移動」も悪くありませんが、指先の感覚はイマイチで「球持ち」はあまりよくないタイプかと思います。もっとボールを長く持つ粘っこさが投球に出てくると好いですね。

(最後に)

まだまだ勢いにかまけたタイプですが、素材としてはピカイチです。本格派左腕らしく細かい制球力はないのですが、「開き」が抑えられている貴重なタイプ。この一年でしっかり実績を作れれば、上位指名で消えても全然不思議ではありません。期待して、この一年を見守ってみたい選手でした。





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2010年 都市対抗36

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 2月 3日(木)06時06分25秒
返信・引用
  皆様今晩は。都市対抗のレポートも、一応38までで終える予定。そのためここ三日で終わると思います。週末からは、神宮大会のレポートを始める予定です。そろそろ選抜に向けての準備もして行かないと行けないですから。

△前橋 泰輔(25歳・HONDA鈴鹿)投手 180/79 右/右 (八戸大出身)

(どんな選手?)

八戸大時代から名の知れた投手で、昨夏の都市対抗ではサヨナラホームランを打たれた投手です。あれから一年、どのような成長を遂げたのか注目してみました。

(投球内容)

球速は、135~後半ぐらいと、昨年の140~145キロぐらいに比べると、だいぶ球速が落ちた印象があります。それならば制球力がUPしたのかと言うと、相変わらず球が高めに上吊り、単に遅くなっただけではないかと言う気が致します。

変化球も、スライダー・チェンジアップ気味のフォークなどを交える投球スタイル。完全にフォークに依存する投球スタイルになってしまい、投球が窮屈に感じられます。もっと中間球のスライダーを生かしたり、他の変化球も交えて行かないと、先発では苦しいと思います。

クィックも1.15~1.30秒ぐらいと幅があり、球種や投げるたびにバラツキを感じます。高めに甘く入った球を痛打されるなど、昨年のリベンジはできませんでした。

昨年までは、オレ様キャラの強気な投球が目を惹いたのですが、今年はその投球も陰を潜めがち。高めに浮いてしまう制球も、フォークを低めに集めることで改善を図ります。しかし甘く入った高めの球を痛打されるケースは相変わらずで、昨年よりむしろ劣化したような印象さえ受けたのは残念でした。

(投球フォーム)

引き上げた足を比較的高い位置でピンと伸ばせているが、少し着地までの粘りが作れていないので、どうしてもフォークの落ちもドロンとチェンジアップのようになってしまい空振りがあまり誘えません。

グラブを内にしっかり抱え込めない投手なので、ボールが暴れてしまいます。足の甲の押しつけも浮いてしまい、ボールを高めに浮かせる要因になります。ただ腕の角度には無理がないので、フォークを多投する投手ですが肩への負担は少なそう。ただフォークは肘に負担がかかるフォームなので、その辺は充分注意して欲しいところです。

投球の4大動作においては「着地」までの粘り、身体の「開き」、「体重移動」と課題があり、唯一「球持ち」だけはソコソコです。実際の投球だけでなく、投球フォームも改善して行かないと、ここまでの投手と言うことになりそうです。

(今後は)

ルーキーイヤーに比べると、投球内容が劣化したのは残念でした。そのため2年目の内容は、ドラフト戦線からは大きく後退した印象は否めません。3年目の今年は、かなり抜本的にな変化を取り入れるか、よほど球の威力を取り戻さないと苦しいと思います。現状は、このままで終わってしまう投手かなと言う気が致します。

△岩佐 海斗(21歳・東京ガス)投手 187/74 右/右 (成立学園出身)

(どんな選手?)

東京の成立学園時代から名の知れた投手でしたが、社会人2年目にして都市対抗で先発を任された期待の若手投手です。

(投球内容)

まだ線は細いのですが、オーソドックスなフォームから常時130キロ台後半~140キロ台前半ぐらいの球を投げ込みます。球筋が素直で、球威・球速が物足りません。変化球は、スライダー・フォークなどがあるようですが、現状はフォークを多投する窮屈なピッチングスタイル。元々先発で試合を作るタイプだけに、あまりフォークばかりに依存しないピッチングスタイルで、投球の幅を広げて欲しいところ。

牽制もまずまず鋭いですし、クィックも1.10~1.15秒と基準である1.20秒を上回り素早く投げ込めます。両サイドに投げわけられる安定した制球力と、マウンド捌きにはそれなりのものがあります。ただ甘くない球でも打たれてしまう素直なフォーム・綺麗な球質の改善が、今後の大きな課題でしょうか。

(投球フォーム)

足を引き上げる時に、空中でピンと伸ばさないまま、大きく前にステップするフォームです。そのためお尻の落としがしっかりできないので、フォークも落ちるのですが効果が薄いものになってしまいます。それでも前に大きくステップするので、着地の時間を遅らせているのは救いです。

グラブを内にしっかり抱えきれず、最後大きく後ろに抜けてしまいます。足の甲の押しつけも浅いフォームです。しかしそれでも両サイド・低めに球が集まるので、このこと自体は気にする必要はないと思います。これでも制球力が良いのは「球持ち」がよく、指先の感覚に優れるからでしょうか?ただ腕をかなり無理に高い位置から投げ降ろし来るので、肩への負担は拭えません。アフターケアに充分注意して欲しいところ。

投球の4大動作においては、「着地」までの粘りや「体重移動」などは悪くありません。しかしボールが見やすい「開き」の早いフォームに大きな課題があります。「球持ち」に関しては、非常に良い投手だと思います。

(今後は)

「開き」の早い投球フォームの改善と、球威・球速不足をいかに補うかが、当面の課題でしょうか?現状は、まだまだと言った感じで、来年ドラフト候補と呼べるのかは微妙だと思います。数少ない頭角を現している貴重な高卒投手ですが、まずは社会人で充分活躍して行けるだけの下地作りに専念して欲しいと思います。

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2010年 都市対抗35

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 2月 2日(水)07時42分14秒
返信・引用
  皆様今晩は。都市対抗レポートも、あと3回ぐらいでしょうか。今週中に終えて、神宮大会などのレポートに入って行きたいと思います。

◯櫻田 裕太郎(24歳・HONDA)投手 176/75 左/左 (八戸大出身)

(どんな選手?)

横浜高校時代は、試合をまとめるセンスに優れた投手でした。ただ面白味に欠ける投手だったので、個人的には気にしたことがありませんでした。しかし球速が増し、八戸大に進んで大きく成長。一躍ドラフト候補に浮上しましたが、最終学年で順調さを欠いて、HONDAに進みました。しかし社会人一年目から頭角を現し、力のあるところを魅せてくれています。

(投球内容)

少々身体が突っ込むときがあるのが気になるのですが、左腕からコンスタントに130キロ台後半~140キロぐらいの球を投げ込みます。ボールには力強さがあり、その球速表示以上の威力は感じます。変化球は、横滑りするスライダーとスクリュー系のボール。ただ追い込んでから空振りを誘えると言うほどの決め手はありません。

右打者の外角で、しっかり投球が組み立てる点は評価できます。元々勢いで押すリリーフタイプと言うよりは、試合を作る先発タイプ。武藤(中日入団)の抜けた今年は、先発での活躍を期待したいところ。

(投球フォーム)

お尻を三塁側(左投手は)に落とせるフォームなので、もっと見分けの難しいカーブや落差のあるフォークの修得などもできそうなものです。着地までの時間も稼げているので、何故そういった球が投げられないのか?イマイチ理解できません。

グラブも内に抱えられ、両サイドの制球は安定しそう。ただ足の甲での地面の押し付けが、つま先のみ地面を捉えているだけ。そのためボールは、高めに浮きやすい。それでも「球持ち」の良さが、それを抑えることができている。腕の角度にも無理がなく、比較的肩への負担の少ないはず。

投球の4大動作においても、「着地」までの粘りも作れているし「球持ち」もいい。体の「開き」も平均的。ただ体が突っ込んでしまうほどの前への「体重移動」には、ステップの幅など工夫の余地があるのではないのだろうか?

(今後は)

持ち得るポテンシャル・実戦的なフォームなど、プロに行ける可能性を充分秘めます。あとは、緩急や空振りの取れる球などを加えられると投球の幅が広がりそうです。今季の実績次第では、上位指名も夢ではない実戦派左腕です。

◯諏訪部 貴大(23歳・HONDA)投手 178/83 右/右 (中越出身)

(どんな選手?)

中日の指名を拒否して残留した昨年は、春先から調子が上がらず冴えない一年となりました。しかし投球そのものは、さすがプロが認めた男だけに、その片鱗が垣間見られます。肉体的には、一昨年よりも強さを増したのではないのでしょうか。

(投球内容)

常時140キロ前後の球速に際立つものはないのですが、真ん中~低めに集まり、球威も以前よりも少し増したのではないのだろうか。元々何かストレートがビシッとこない投手だったのだが、この一年で少し成長を感じさせる。

カーブのように曲がりながら落ちる120キロ台中盤のスライダーと135キロぐらいのストレートの球速に近いスピリット織り交ぜる投球スタイル。特に外角低めに集めるられる痛みの少ない制球力は、さすがと言う感じがする。ただ課題であった、緩急・内角への攻めと言う欠点は改善されておらず、目に見えての成長は乏しかった。

(投球フォーム)

引き上げた足をピンと伸ばす時に、地面に向かって伸びている。通常こういった投手は、お尻を一塁側に落とせないのだが、この投手は重心を深く沈める段階で、お尻を一塁側に落とすと言う特殊なタイプ。広く取ったステップが、深い重心の沈みを実現させて縦の鋭い変化を可能にしている。

グラブが後ろに抜けそうなところを、ギリギリに抑えこんで両サイドの制球を安定させている。足の甲の押し付けもよく、低めへの制球を支えている。腕の振りにも無理がないので、肩への負担は大きくない。肘への負担の大きなフォークボーラーだけに、無理な体の使い方は気になるところ。

投球の4大動作においては「着地」までの粘りはそれなりで、「球持ち」は良く、指先の感覚のにも優れる。ただ「開き」がやや早いフォームは相変わらずで、ステップが広いので「体重移動」はどうかな?と思えたのだが、この点に関しては悲観するほどではなかった。

(今後は)

この一年で目に観える技術の進歩は見られず、春先からリズムを掴めず調子が上がらない一年だった。ただ悪いなりにも、肉体の鍛錬は積めたようなので、この辺が上手く実戦にむすびつけることができれば、今度こそ中位~上位指名も期待できるはず。今年の立て直しを、大いに期待したい存在です。

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2010年 都市対抗34

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 2月 1日(火)02時38分20秒
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  皆様今晩は。今日も、都市対抗のレポートの続きから。今回は、今年解禁となる、2人の若手投手について触れてみたいと思います。

△金 卓史(24歳・JR東日本)投手 181/73 右/右 (八戸大出身)

(どんな選手?)

テイクバックを小さめに取りスケールはないのですが、縦の変化を武器に都市対抗でも活躍しました。大卒2年目を迎える今年は、飛躍が期待される1人です。

(投球内容)

球速は、コンスタントに135キロ前後(MAX138キロ)ぐらいと、ドラフト候補としては球威・球速共にやや物足りないものがあります。それでもこの投手が注目されるのは、縦の変化を武器にしているからです。

際だつコントロールはないと思いますが、フォークが甘いコースに入ってこないところは好いところだと思います。ただ都市対抗予選での登板はなく、まだまだ実績に欠けます。マウンド捌きや度胸などは、それなりのものがあり、そういったところを買ってでの本戦での起用だったのではないのでしょうか。

(投球フォーム)

お尻を一塁側に落とせるフォームなので、見分けの難しいカーブやフォークなどの縦の変化にも無理はありません。ただ引き上げた足を、もう少し二塁側に送り込まないと、バランスが維持できず着地までの粘りが作れません。

グラブをしっかり内に抱えられており、両サイドの制球は安定してそう。また球持ちも好いので、制球は良さそうです。ただ足の甲の押しつけの時間が短いので、下半身のエネルギー伝達がしっかりできているのかは疑問。ただ腕の振りに無理がないので、故障などの不安は少ない投手かと思います。

投球の4大動作においては、「球持ち」は素晴らしいのすが「着地」までの粘りと身体の「開き」が早いのが気になります。こういったフォームのイヤらしさがないところが、大いに気になります。

(今後は)

縦の変化を武器にできるところは高く評価できますが、ドラフト候補としては球威・球速が物足りなく、実戦的なフォームかと言われると疑問が残ります。今年その辺の部分を、いかに改善できるのかで、ドラフト候補に名を連ねるのか決まってきそうです。現状は、ドラフト候補云々と言うタイプではないように思えます。

○鶴田 祥平(24歳・三菱重工横浜)投手 178/77 右/右 (日体大出身)

(どんな選手?)

それほどテイクバックを大きく取るフォームではないのですが、コンスタントに140キロ台を記録する勢いのあるボールと130キロ台のスプリット気味に沈む球が有効な選手です。日体大時代から目立っていた投手で、都市対抗予選でも3試合に登板し、防御率0.00と安定しておりました。

(投球内容)

コンスタントに東京ドームの厳しいスピードガンでも、140キロ台(MAX143キロ)を記録するなど、ボールにそれなりの勢いを感じさせます。変化球もスライダー・スプリット気味の沈む球など、それなりのものがありそうです。都市対抗予選では、6イニングで7奪三振を奪うなど、イニング数を上回る奪三振を奪いました。球の勢いだけでなく、決めても持っている投手です。

日体大時代は、先発として活躍していた投手にだけに、マウンド捌きや制球にも破綻はありません。先発をしても140キロ台中盤を出す投手なので、球速で見劣ることはありません。

(投球フォーム)

重心が深く沈んだスリークォーター。お尻は一塁側に落とせており、着地までの粘りもあるので、見分けの難しいカーブやフォークなどの縦の変化の修得も期待できそうです。

グラブは内にしっかり抱えられており、両サイドの制球は安定していると思います。ただ足の甲の押しつけはできていなく、ボールが高めに浮いたり、フォーム後半へのエネルギー伝達がちゃんとできているのかな?と言う疑問はあるのですが、重心が低く沈んでいる分、ボールは低めに押し込めるかもしれません。

投球の4大動作では「着地」までの粘りを作ることで、打者のタイミングを狂わすことはできています。「球持ち」も悪くないですのですが「開き」が早くボールが見極めやすいのと「体重移動」が不十分で、前へグッと体重が乗って来るようなボールが投げられないのが気になります。

(今後は)

社会人2年目の今年は、確かな実績作りの年になって欲しいですね。球速もありますし、縦の変化もあるなど、力はある投手です。あとは、緩急を覚え投球の幅を広げたり、投球フォームに、もう少し工夫が欲しいかなと思います。ドラフト候補としてマークできそうな素材だけに、今年の飛躍が期待される1人です。

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2010年 都市対抗33

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月31日(月)04時19分52秒
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  皆様今晩は。都市対抗のレポートも、いよいよ残り僅か。9月1日あたりに、一通り見終わったのに、1人1人取り上げるのに、ここまでの時間がかかるとは正直思いもしませんでした。ただ恐らくパート35ぐらいまで行くと思うのですが、計70人ほどの選手を取り上げられたのは、リスト作りにも大きく貢献したと思います。なんとか数日中に、すべてを終えたいですね。

△戸狩 聡希(21歳・ヤマハ)投手 177/78 左/左 (常葉菊川出身)

(どんな選手?)

甲子園優勝投手として、全国でもお馴染みの左腕です。社会人2年目の昨夏の都市対抗では、先発も任されました。首脳陣が、期待を込めて育てている印象です。ただまだそれに見合っただけの実力が、まだ伴っていない印象でした。

(投球内容)

オーソドックスフォームから、130~135キロ弱ぐらいの球速で、キレ・球威・勢い共にイマイチで、打ち込まれていたのも致し方ないかなと言う感じです。変化球は、スライダー・スクリューなどを織り交ぜ、カットボールやツーシームなど手元で変化するボールも投げていたかもしれません。

適度に両サイドに散らせる投球だったのですが、いかんせん球に勢いがないので、少しでも甘くなれば痛打を浴びてしまいます。それでも激戦の東海予選において、11回2/3イニングで、奪三振を15個も取ったのですから、全然違うピッチング内容だったかもしれません。ただ防御率が9.26だったことを考えると、本戦では制球重視を心がけたり、緊張から思い通り腕が振れなかったかもしれませんね。

クィックは、1.2秒前後と基準レベル。牽制は、平均的。試合をまとめるセンス・制球力は悪くないと思いますが、まだ大舞台で自分の力を遺憾なく発揮できる精神的に余裕はないのかもしれません。

(投球フォーム)

引き上げた足を空中でピンと伸ばす時に、足が地面に向かって伸びてしまいお尻が三塁側に落とせません。そのため見分けの難しいカーブや縦の変化の修得は厳しいフォームとなっております。

グラブは最後まで内に抱えられており、両サイドの制球は安定しております。足の甲の押しつけも、それほど深くはありませんが粘り共々破綻はありません。ただ腕を高い位置から投げ降ろそうとしているので、腕の回旋がスムーズでもなく、身体への負担も少なくないはずです。

投球の4大動作においても「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」共に、際だつ良さも欠点もなく、大きな破綻は感じられません。ただもっと腕が鋭く強く振れると、球速がなくても球に切れが、変化球との見分け難しくなるのではないのでしょうか。

(今後は)

今季は、高卒3年目として指名解禁の年になります。実戦派左腕として期待したいのですが、この試合の投球を見る限りは、まだまだ力不足は否めませんでした。それだけに球のキレ・変化球の精度・投球フォームのイヤらしさなど、課題も少なくないのですが、貪欲に技術を習得して、上を目指して欲しいと思います。

○高木 勇人(22歳・三菱重工名古屋)投手 178/80 右/右

(どんな選手?)

三重海星時代から、プロ注目の本格派右腕です。高卒3年目の昨年の都市対抗では、序盤まで文句なしの投球を示しました。あとは、それを長いイニング・一年間を通じて発揮できる安定感・そして大舞台でのアピールで、充分プロ入りを視野に入れられるところまで来ております。

(投球内容)

オーソドックスな右上手投げから、常時140キロ前後ぐらいのストレートです。昨年までは、もっと140キロ台中盤ぐらいまで出していたのですが、この日は先発だと言うことで球速は控えめだった気が致します。それでもボールには、一定のボリューム感と勢いを感じさせます。

変化球もスライダー・チェンジアップ・それにフォークなどを交えます。両サイド一杯への制球力もよくなり、以前ほど高めに浮く球も少なくなりました。また決め手不足だった投球も、縦の変化に磨きがかかりました。都市対抗予選では、17回1/3イニング、イニングを上回る18奪三振を奪えるまでになっています。

マウンド捌きも悪くないですし、制球力も悪くありませんでした。ただ予選では、18回1/3イニングで四死球は9つと、イニングの半分程度と非常に多い数字。むしろ都市対抗での投球は、出来過ぎだったのかもしれません。あと気になる材料をあげるとすれば、クィックが、1.3~1.4秒ぐらいと出来ていない点です。そういった安定感・細かい総合力を引き上げられるのかが、今後の課題なのでしょう。

(投球フォーム)

引き上げた足を高い位置でピンと伸ばしているので、お尻の一塁側への落としができる投手です。着地までの足の逃がし方も悪くなく、見分けの難しいカーブや縦の変化を修得しやすいフォームです。

グラブを内にしっかり抱えられているので、両サイドの制球は安定しています。ただ足の甲の押しつけが、つま先のみを地面を捉えており、腰高のフォームになってしまっています。そのため力を入れると、どうしてもボールが浮いてしまう傾向にあります。腕の角度も多少無理があるので、身体への負担は少なくはないでしょう。ただ彼の場合、この豪快な腕の振り下ろしが一つの特徴になっているので、これを軽減させると持ち味が薄れてしまうかもしれません。

投球の4大動作においては「着地」までの粘りがあり「球持ち」「体重移動」も平均的。ただフォームが直線的で、もう少しグラブを前に突き出す時に、斜め前に突き出すようにすると、前の肩と後ろの肩を結ぶラインが斜めになり、打者に正対するのが遅くなり、ボールも見難くなるのではないのでしょうか。腕を強く振れている点には、非常に好感が持てます。

(今後は)

あとは、先にも述べた通り、安定感と実績を残し、細かい総合力の引き上げの段階だと思います。大卒解禁組と同じ高卒4年目を迎え、いよいよプロ入りが見えてきました。ぜひ最高の形で、プロ入りを実現して欲しい期待の若手投手です。

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2010年夏 山形大会

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月30日(日)07時34分56秒
返信・引用
  皆様おはようございます。すっかり朝まで爆睡してしまった管理人。今日から僅かながらですが、山形の選手を取り上げます。と言っても、全員夏の甲子園にも出場した山形中央の選手なのですが・・・。

○細矢 凜(山形・山形中央3年)遊撃 171/70 右/左 (バイタルネット)

(どんな選手?)

ボールに逆らわない上手さと、安定した遊撃守備をこなす核弾頭。山形大会の決勝戦では、3安打と、その存在感を示しました。卒業後は、社会人・バイタルネットで野球を続けるそうです。

(守備・走塁面)

残念ながら、一塁までの到達タイムは測定できず。それでもチームの核弾頭を務め、山形予選5試合で2盗塁を決めていることからも、走力もそれなりのものがあると考えられます。

遊撃手としても、最初の一歩目の判断力に優れ、キャッチング・フットワーク・スローイングなども安定していると言う感じが致します。球筋も力強く、地肩の強さを感じさせるには充分。上のレベルでも二遊間を担って行ける素材ではないのでしょうか。

(打撃内容)

レフト方向へ流す打撃に、光るものがあります。それも上手く合わせると言うよりは、左方向に強く打ち返すことができる選手です。そのため好打者でも、ひ弱さを感じさせる選手ではありません。

前足を引いた左オープンスタンスなのですが、ほぼ理想的なバランスで構えます。仕掛けは「早め」~「平均」的な仕掛けぐらいで、アベレージ打者としての傾向が強そうです。しかしフォロースルーの後押しもあり、ボールをある程度飛ばせる長打力も兼ね備えます。

足を軽く浮かし、ベース側にインステップします。そのため外の球でも、強く叩くことができます。踏み込んだ足下もブレませんので、開きも我慢でき、打ち損じも少ないタイプかと思います。打てるポイントも多そうですが、左の好打者タイプだけに、インステップで内角が窮屈にならなければと思います。

打撃の準備である「トップ」もそれなりに作れておりますし、振り出し角度も悪くなく、無駄のない綺麗な弧を描きます。頭のブレ・身体の開き・軸足にも粘りを感じられ、打撃を大きくいじる必要はなさそうです。

(今後は)

甲子園に出た時は、正直あまり気になりませんでした。今回再度じっくり観ることで、この選手の良さがわかりました。高校から社会人球界に入ってやって行くのは大変なことだと思いますが、横山雄哉と言うドラフト候補級の球を間近に観てきた選手だけに、それほど戸惑いは感じないかもしれません。技術的・バランス的にも優れた選手なので、若くして社会人でも頭角を現すかもしれません。今後も期待して、その活躍ぶりを注目してみたい選手でした。

△奈良崎 匡伸(山形・山形中央3年)二塁 172/65 右/左 (仙台大進学予定)

(どんな選手?)

主将としてチームをまとめ、9番打者と地味ながら、自分の役割をしっかりこなす選手です。卒業後は、仙台大で野球を続けると言うことなので、今回取り上げてみました。

(守備・走塁面)

一塁までの塁間は、4.3秒前後と、プロの基準である4.2秒に比べると劣ります。山形大会の5試合でも盗塁が0個だったように、足を売りにするスタイルではないようです。

ただ二塁手としては、なかなか堅実で動きの好い選手でした。二塁手にしては、かなり地肩が強い選手。そのため上のレベルでも、二遊間を担える素材だと思います。

(打撃内容)

チームの9番打者だったように、際だつ打力がありません。山形大会の決勝戦でも、送りバントを2度に渡りきっちり決めたりと、そういった自分の仕事をきっちりこなすタイプの選手です。

スクエアスタンスで、背中を丸めて構えます。仕掛けは「早めの仕掛け」を採用し、アベレージヒッターの傾向が強いです。足を浮かし、ベースから離れたアウトステップを採用。踏み込んだ足下も、なんとかブレずに我慢できます。

あらかじめトップの位置にグリップを添えているので、スピードボールに立ち後れると言うことはなさそう。ただ最大の欠点は、バットを振り出す時に、身体から離れてバットが出てくるので、外の球を払うような、力感のないスイングになってしまう点です。もう少し身体の近くからバットを振り出し、インパクトの際に強く叩けるスイングを身につけないと、大学などで活躍するのは厳しいかもしれません。

(今後は)

今後は、守備力やつなぎ役などをきっちりこなす役割が求められます。ただ走力の無さと打力の無さを、いかにそれで補って行けるのかがポイント。まずは、ボールを捉える姿勢は悪くないので、スイング軌道を修正して「強く」振り抜けるスイングを身につけたいですね。またいつか、その勇姿に出会えることを楽しみにしております。

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2010年 都市対抗32

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月29日(土)00時46分51秒
返信・引用
  皆様今晩は。ようやく今週も週末を迎えました。実は、今年の初観戦が2月後半にはあり、実は本格的なオフシーズンは、もう一ヶ月ないんですね(汗)。う~ん、このままでは何もできないままシーズン突入となってしまうわけですが、今週は頑張って更新して行けたらと思います。今日も都市対抗の続きでも。

△伊藤 篤(25歳・鷺宮製作所)内野手 181/84 右/右 (白鴎大出身)

(どんな選手?)

恵まれた体格を生かした、思いっきりの好いフルスイングが魅力の強打者です。白鴎大時代から、パワフルな打撃は目立っていたのですが、粗さが解消されない選手でした。都市対抗では、NTT東日本の補強選手として出場。

(守備・走塁面)

今回の観戦では、守備・走塁面はよくわからず。元々一塁までの到達タイムは、4.3秒弱(左打者換算で4.0秒弱)で到達するなど、脚力自体は大型の割にかなりある選手です。ただプレースタイルとしては、それほど足を売りにするタイプではないように思えます。

また白鴎大時代は、強肩遊撃手として活躍した選手です。ただ繊細なタイプではなく、上のレベルでは三塁手向きかなと思っております。強肩・強打の三塁手、それが、この選手の存在感を最も示せるポジションだと考えます。

(打撃内容)

思いっきりバットを振って来るので、打球は強烈です。前足を軽く引いて構えます。少しあらかじめ腰を開いた感じで構えるのが特徴でしょうか。仕掛けは「平均的な仕掛け」を採用するように、中距離・ポイントゲッターと言うのが本質だと思います。

軽く足を引き上げ回し込むスタイルで、「間」が取れるので打てるポイントは多そう。真っ直ぐ踏み込んだ足下は、インパクトの際にもブレません。むしろ問題なのは、上半身の動き。比較的早く「トップ」は作れているのですが、そこから更にグリップが内に入り込むので、少しバットの出が悪いです。更にバットを振り出す時も、少しからだから離れ気味でボールを捉えるまでにロスが感じられます。またバットの先端が下がり気味なので、ボールを広い面で捉えられないなど、破綻こそありませんが、全体にもったいないなと思える選手です。

(今後は)

非常にスケールは感じさせますが、その一方で粗さを解消できずにいる印象は否めません。走力・地肩もある選手ですが、それならば走塁が上手いとか守備が上手いと言う選手でもなく、持ち得るポテンシャルを走攻守すべてにおいて生かし切れていないのが残念です。今年は、社会人3年目なので、プロ入りにはラストチャンス。更に自分を高めて、確実性を増して欲しいと期待します。

○小石 博孝(24歳・NTT東日本)投手 177/85 左/左 (立正大出身)

(どんな選手?)

立正大時代から、ドラフト候補として注目された左腕です。テイクバックを小さく取り、球の出所を徹底的に隠す、左スリークオーター。都市対抗予選4試合に登板し、防御率0.45と安定し、ルーキーながらチームの都市対抗出場に貢献致しました。

(投球内容)

球速は、コンスタンに140キロ前後をマーク。格別球が切れるとか、勢いがあるわけではないのですが、やはり球の出所が見難くピュッと差し込まれる感じはするのではないのでしょうか。両サイドにしっかりボールは散っているのですが、意外に微妙なところが決められない制球力の無さが気になりました。

変化球は、横滑りするスライダーとシュート系の横の揺さぶりが中心。高低への変化には、乏しいタイプ。牽制はそれほど鋭い牽制は入れてこない選手ですが、クィックは1.0秒を切るような高速クィックを投げ込みます。マウンド捌きなども悪くないのですが、あと一歩投球に絶対的な安定感がないのは、本当の意味での制球力に欠けるからではないのでしょうか。

(投球フォーム)

独特のテイクバックを小さく固め、球の出所を極力隠したフォームが特徴です。お尻を三塁側(左投手は)に落とせないタイプなので、将来的に見分けの難しいカーブや縦の変化を修得するのは厳しいタイプだと思います。足を地面に着きそうなぐらいまで降ろしたところから、グッと前に伸ばし「着地」のタイミングを遅らせることに成功。球の出所だけでなく、フォームのタイミングでも、打者を幻惑することができます。

グラブは、最後まで身体の近くにあります。そのため両サイドの制球は、安定しやすいです。また足の甲での押しつけも好いので、ボールがそれほど高めに浮きません。ただ「球持ち」も悪くないように見えるのですが、どうも微妙な指先の感覚が私には悪いように見えます。そのため、微妙な制球力に欠ける気が致します。ただ腕の角度はサイドに近いスリークオーターで、身体への負担は小さいと思います。

投球の4大動作においては「着地」までの粘りが非常にあり「開き」も非常に見難いタイプです。「球持ち」も悪くないように見えますが、実際にはあまり指先の感覚が好いようには見えません。またグッと前に体重が乗ってくるタイプではないので、手元までボールの勢いは並といった感じでしょうか。

(今後は)

球の威力・変化球レベル・独特のフォームと言う特徴があるので、11年度も注目のドラフト候補になると思います。ただ、ここでと言う時の本当の制球力が身につけられるのかが、一つ大きなポイントになるのではないのでしょうか。そうやって安心して観ていられる安定感を身につけられた時、ドラフト指名は現実味を帯びてきそうです。

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2010年 都市対抗31

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月28日(金)04時13分18秒
返信・引用
  皆様今晩は。都市対抗のレポートも、出場全チームの模様を見直したので、あとは2回戦以降に新たに登場した選手を中心に見直すだけとなりました。恐らく週末には全部見終わると思うので、そのあとは神宮大会のレポートを予定しております。

△井上 和也(26歳・バイタルネット)右翼 174/67 左/左 (国士館大出身)

(どんな選手?)

これまで気にしたことがなかった選手なのですが、都市対抗で低めの球をあわせる非凡な打撃センスが気になったので取り上げることに致しました。都市対抗では、チームの3番・右翼手として出場。

(守備・走塁面)

あまり打球が飛ばす、守備に関してはよくわからず。ただ打球への返球までの動きなどをみると、けして動きの悪い選手ではない。ただ残念なのは、地肩があまり強くない点。右翼手だけに強そうだが、中の下~平均レベルといった感じだった。

一塁までの走破タイムは、セーフティーバントを試みたときで3.95秒前後。ただ最初から走りだしているセーフティバントのようなときは、プラス0.3秒ぐらいしたのが本当の脚力だと考えた方が良いだろう。そう考えると4.25秒ぐらいであり、基準である4.20秒よりも若干劣るぐらいの脚力になる。こう考えると、都市対抗予選の4試合で、盗塁0個と言うのも、なんとなく頷くことになる。

(打撃内容)

低めの球を、実に上手く捌ける選手です。前足のカカトを浮かして構えます。ただ構えた時に、前の肩が内に入りすぎているので、全体のバランス・両目で前を見据える姿勢は悪いように思えます。

仕掛けは「平均的な仕掛け」を採用するなど、中距離・ポイントゲッタータイプ。足を引き上げ、ベース側にインステップして踏み込みます。そのため外の球を、しっかり叩くことができます。またバットを上から振り下ろし、ヘッドを立てながらスイングできるので、低めの球を上手く拾うことができます。またトップの位置にあらかじめグリップを添えるので、速球に差し込まれることも少ないのでしょう。

(今後は)

今年で大卒4年目の選手ですし、守備・走力などとの総合力を考えると、プロ入りとなると疑問です。しかし非凡な低めの捌きと技術的にも優れた選手なので、これからも見られる機会があれば注目したいですね。もう少し早く、この選手の非凡さに気がつけばと反省しております。

△佐藤 勇治(25歳・七十七銀行)中堅 178/72 右/右 (東北福祉大出身)

(どんな選手?)

三拍子揃ったアスリート系選手です。福祉大時代から注目している選手ですが、あと一歩打撃の粗さを解消できずにいます。都市対抗では、3番・中堅手として出場しておりました。

(守備・走塁面)

一塁までの走破タイムは、4.2秒前後。これを左打者に換算すると、3.9秒前後と言うかなりの脚力の持ち主。都市対抗予選の2試合では、盗塁は1個。非常にプレーにスピード感がある選手ですが、盗塁をバシバシしてくるタイプかは微妙かと。

中堅手としての動きもまずまずで、地肩は低い送球で伸びてくる強肩。守備・走力に関しては、図抜けてはいなくても、充分プロレベルでもやって行けるポテンシャルは秘めている。

(打撃内容)

少々対応力に課題があるものの、ヘッドスピード・打球の速さには、非凡なものがあります。足をまわしこんで、しっかり踏み込んだ足元も地面を捉えて離さないなど、もう少し対応力がありそうなものなのですが、なかなかその打撃が解消できません。

(今後は)

守・走のポテンシャルは、プロレベルです。あとは、打撃の対応力が改善されれば、大卒3年目の今年でも、充分指名を意識できると思います。ただこの粗さが果たして解消できるのか、もう一年じっくり見極めてみたいと思います。

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2007年大卒野手の奮起に期待

 投稿者:ホエールズ  投稿日:2011年 1月26日(水)22時24分16秒
返信・引用
  社会人野手は昨年に引き続き不作ではありますが、
今振り返ると2007年大卒外野手(コンバート・社会人経由を含む)は結構豊作だったようで、聖沢、荻野、清田、大島、村田、小瀬、加地前、松山、荒波らがプロ入りしており、足の速い選手は既に主力となっています。

池辺(エネオス)などは何回もドラフト候補に名前があがりながら、(守備・走塁が傑出していない)左打スラッガー型外野手ということで、プロの補強ニーズに合わず、結果として毎年都市対抗で見ることが出来ますが、右打者であればどこかで指名されていたかも知れません。

同一世代の同ポジションの選手が固まって戦力化するのは良くあることで、2007年大卒外野手の右打で足のある小粥(ヤマハ)あたりは、まだドラフト候補と考えることが出来るかと思います。多分プロ入りの可能性は殆どありませんが、田中(トヨタ)や森(パナソニック)もその世代なので、次の都市対抗では暖かい目で見たいなと。
 
    (蔵建て男) 社会人ぐらいになると、強打者タイプの人材は枯渇しているか、実戦力に欠ける選手ばかりなので、どうしても走・守に優れた人材を模索することになるのでしょうね。

これは、更に独立リーグに行くとその傾向は顕著です。結局は、プロに混ぜた時に、何か売りにできるものがあるかなんだと思うのです。

打撃の場合は、いくらミートセンス・対応力があっても、守備・走塁が伴わないと獲られない。それがない選手は長打力が必須になるのですが、そういった人材は大学まででプロ入りしてしまいますからね。
 

沖縄・競技会

 投稿者:半島  投稿日:2011年 1月26日(水)18時20分18秒
返信・引用
  蔵さんこんばんは。
書き込むのは久しぶりになりますね。今更ではありますが今年も宜しくお願いいたします。
ただ、来年度から仕事のため東京に行くことになりますが・・・。

今回は先日行われた競技会の結果が新聞などで発表されたのでいくつか主要なものを載せておきたいと思います。
チーム平均で見ていくと、総合では糸満が1位となり昨年に続き優勝しましたが、昨年ほどダントツではなく2位の興南をわずかに上回ったという感じです。
糸満は特に走力に関しては圧倒的な印象ですね。後述する個別の100M走を見てもそうですし、チーム平均のタイムでも一番です。1600リレーでも大きく差をつけて優勝しています。一方の興南は、個々の記録で上位3人に入っている選手はそれほどいるわけではないですが、全体的に高レベルという感じでしょうか。
そして、興味深いのは宮古ですね。打撃・遠投ともに100前後となっており出場校中一番の記録です。打つ・投げるに関しては県でも有数のチームということがいえると思います。ただ、確かに秋季や1年生大会を見ても個々の打力はあって安打を多く打つものの、いまいち繋がりに欠けるのでそういったとこが課題だと思います。とはいえ投手も2枚おり、野手陣も面白い選手が揃うので春季にどのような戦いぶりを見せるか注目したいと思います。

次に個別種目で見ていきますが、学年と身体のデーターを加えておきました。
まずは100M走です。
1位11秒37(神里和毅/糸満2年 175・69)
2位11秒38(宮城知秀/糸満2年 178・74)
3位11秒46(湧川雄紀/小禄2年 171・62)
湧川選手は存じませんが、このタイムは去年の優勝タイムなので今年はレベルが高かったのかなと思います。
2位の宮城選手はお馴染みですがやはり早いですね。秋に比べても太ももやお尻周りが大きくなり、さらに体格が良くなってきたように感じました。
その上を行く神里選手は秋に3番ライトで出場しており、ベースランニングなら宮城選手よりも上かなと感じましたが、直線でも遜色ないスプリント能力だというとこに驚かされました。すらっとした体系のアスリートタイプの選手で、センスは良いと思いますし、個人的には宮城選手よりも面白い選手かもと思うので期待している選手です。
ちなみに100M走は各校を8グループくらいに分けて、8人が学校を代表して走るのですが、糸満は平均でも12秒04と足に関してはかなり速いです。たまたまその様子を見ていましたが、ホントに圧倒的な速さでした。

続いては遠投です。
1位118.00m(平良 仁/宮古1年 171・64)
2位110.80m(當銘 翔/沖縄尚学2年 172・73)
3位109.60m(花城 直/八重山2年 180・80)
花城選手はやはりあれだけの剛速球を投げるわけですから、やはりこれくらいの記録を出してくるかといった感じでしょうか。春季で見れるかどうか微妙ではありますが、この冬でどれほど成長しどのような投球を披露するか非常に楽しみです。
2位の當銘選手は、夏からメンバーで、新チームでは沖尚の主将を任され九州大会でも活躍した選手です。シートノックや試合でもその肩は目立っていましたし、足も速く守備力が高いので県では一番の中堅手だと思います。打撃はアベレージタイプですが、だいぶ力強さ増してきており、体格には恵まれないものの期待している選手です。
1位の平良選手は1年生大会を3番ショートで出場していました。肩は確かに強かったですが、まさかこれほど強肩だとは・・・という感じです。グラブ捌きや足運びも良いですし、秋季は出場していませんでしたが、ショートとしての守備力では県でも上位のレベルがあると思います。バッティングは巧打型ですが、ミートが上手くきれいに軸回転する打撃をしていたので印象に残っています。小柄とはいえ、センス抜群ですし成長次第では結構注目されてくるかもしれません。また、遠投の歴代最高が122Mなので是非超えてもらいたいですね。

最後は打撃です。
1位115m30(清尻政太朗/宮古1年 175・80)
2位114m70(又吉智生/八重山1年 163・77)
3位113m60(仲宗根康二/美里1年 182・100)
打撃部門の上位3人は意外にも1年生で占められました。打撃はポールの上にボールを置いて、打った飛距離を測るという競技です。
2位の又吉選手は秋季や1年生大会でも4番捕手で出場しており、豪快ながらも元気で溌剌としたプレーが印象的でした。ただ、その分確実性には欠け、当たれば飛ぶといったタイプの選手ですね。
1位の清尻選手は1年生大会で8番ファーストとして出場していたようですが、正直記憶にないです・・・。これだけ飛ばすということはそれなりのスイングをしていると思うのですが、記憶にないのでオフシーズンに伸びてきたのかもしれません。
また、仲宗根選手は見たことがないです。
ただ、どちらも比較的体格が良いのでこれからの成長が楽しみです。特に仲宗根選手はホントに立派な体格をしているので機会があれば見てみたいです。この3人が来年までどれほど力をつけるか楽しみです。
例年ならば投高打低の沖縄ですが、今の1年生世代に関しては野手に面白い選手が多く打高投低だと見ているので、そういった一面がこの結果にも現れているのかなと思います。


他にもいくつか種目はありますが、主要なものを載せてみました。身体能力はあくまでも目安とはいっても参考になれば幸いです。
上位3人以外で注目されている選手の記録などが分かったら、また載せたいと思います。
 
    (蔵建て男) こういった情報が、一般に公開させるのは、とても参考になりますね。一つの目安として、また新たな人材を見出すためにも、非常に有効な手段だと思います。

彼等が今年、どんなプレーを魅せてくれるのか大いに楽しみですね。それにしても飛距離部門で、一年生が上位を独占したのは驚きでした。
 

2010年 都市対抗30

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月26日(水)08時15分13秒
返信・引用
  皆様おはようございます。今朝も、都市対抗レポートの続きから。

△長谷川 俊(24歳・三菱重工三原)投手 177/72 右/右 (専修大出身)


(どんな選手?)

春先のカープVS中国地区社会人選抜の試合でも観戦した、中国地区を代表する速球派右腕です。都市対抗では、三菱重工広島に補強選手として出場し、リリーフで登板致しました。

(投球内容)

コンスタントに140キロ台を記録できる勢いのある速球と、横滑りするスライダ・空振りの奪えるフォークなどを併せ持ちます。制球も適度に両コーナーに散ってきますが、やや投球が一辺倒になる傾向があります。

クィックは、1.25~1.3秒強ぐらいと、やや遅いのが気になります。マウンド捌き・間の取り方にはあまりセンスを感じず、むしろ球の勢いで押すリリーフタイプだと考えられます。

(投球フォーム)

ランナーがいなくても、セットポジションから投げ込みます。お尻の落とし自体は好いのですが、着地までの粘りに欠けるので、その辺が見分けの難しいカーブの修得や縦の変化を投げる時の負担はつながる可能性は否定できません。

グラブが投げ終わったあと後ろに抜けてしまい、足の甲の押しつけも甘い傾向にあります。それでも「球持ち」がよいことで、指先まで力を伝えられ制球を支えます。腕の角度にも無理がなく、タフ活躍が期待できるタイプではないのでしょうか。

投球の4大動作においては、「着地」までの粘りに欠け一辺倒になりがちなのと「開き」が早く、ボールが見極めやすくなり、更に「体重移動」も不十分で、強引に上半身を振ってボールを勢いを出そうとするなど課題が多いフォームです。

(今後は)

速球・スライダー・フォークなどは悪くないのですが、細かいコントロール・緩急など投球全体の総合力で観たときに、物足りないものを感じます。今年社会人3年目を迎えますが、もうワンランク・ツーランク上積みがないと、プロ入りは厳しそうです。それでも力のある球を投げられる投手として、覚えていて損はないのではないのでしょうか。

△平井 秀典(25歳・バイタルネット)投手 180/78 右/右 (城西大出身)

(どんな選手?)

躍動感溢れるフォームから、多彩な変化球を織り交ぜた投球を魅せます。都市対抗予選では、最多の4試合に登板しチームを東京ドームに導きました。

(投球内容)

球速は、常時135~MAX142キロと、全身を使って投げている割に物足りません。特に球質がもう一つで、あれだけ腕を振っているのですから、もっと手元まで来るような勢いがあってと思うのですが・・・。ブレーキの効いたカーブ・縦・横二種類のスライダー・それにフォークなどがあります。特に縦の変化にも落差があり、空振りも誘えます。

制球も、さほど細かいコントロールはありませんが、ストライクゾーンには集まります。クィックは、1.2秒前後と基準レベルで、牽制も平均的。しかし一塁へのベースカバーなども素早く、フィールディングはなかなか上手いです。マウンド捌きにも破綻はなく、ある程度の総合力を感じます。

(投球フォーム)

ランナーがいなくても、セットポジションから投げ込みます。普段からそうなのかわからないのですが、ランナーがいなくてもクィックモーションで投げ込ます。そのため、しっかり体重が乗り切る前に重心を落としてしまうので、あまり高いエネルギーを捻出し難いフォームです。

それでもお尻を一塁側に落とせるタイプであり、更に着地のタイミングも好いので、好い変化球を投げられる下地があります。速球が物足りないものの、この変化球のコンビネーションが、この選手の生命線。

グラブは最後まで内に抱えられておりますし、足の甲の押しつけも素晴らしいです。そのため両サイド・低めへの制球も悪くないのですが、指先の感覚の悪い「球持ち」がイマイチなのは残念です。腕の振りには無理がなく、変化球を多く投げても負担の少ないフォームではないのでしょうか。

投球の4大動作においても「着地」までの粘りもあれば「開き」も早くありません。「体重移動」も理想的ですし、あとはもっとボールを長く持っていられるような「球持ち」でしょうね。指先まで力を伝えられれば、もっとボールにバックスピンがかけられ、手元までの伸びもよくなるはず。課題の球質も、大きく改善できそうです。

(今後は)

遅生まれで今年25歳ですが、社会人4年目の投手です。プロ入りとなると微妙な年齢に差し掛かってきておりますが、それでも速球に磨きがかかると面白いと思います。土台となるフォーム・変化球は好いだけに、あとは速球の球速と質の向上でしょうか。もう少し、しっかり体重を乗せられるフォームにして、指先の感覚を磨けば、かなり変わるのではないのでしょうか?期待して、見守りたいと思います。

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2010年 都市対抗29

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月25日(火)03時02分11秒
返信・引用
  皆様今晩は。なんだか最近歳なのか?疲れが取れません。夏場でもないのに、どういうことでしょうか? まあそれはともかく、今回も都市対抗の続きを行って行きたいと思います。

△松井 飛雄馬(21歳・三菱重工広島)遊撃 180/80 右/右 (江の川出身)

(どんな選手?)

島根の江の川高校から社会人入りし、早くから頭角を現した選手です。堅実な遊撃守備と、都市対抗の本戦では、決勝となるホームランをライトスタンドに叩き込みました。

(守備・走塁面)

残念ながら、走力に関してはよくわからず。ただ都市対抗予選6試合でも、盗塁は0個。けして走力で、ガンガンアピールして行くタイプではなさそうです。

ただ遊撃守備に関しては、冷静かつ堅実で安心して観ていられます。高卒選手ながら、基準レベル以上のものがあり、地肩もかなりの強肩です。高校から早々レギュラーを獲れたのは、この遊撃守備の高さにあったからではないのでしょうか。

(打撃内容)

ライトスタンドにホームランを放つ前の打席では、外角の球で2三振を喫していました。しかし3打席目には、それを見事修正し、上手く貯めてスタンドインの技ありの一発でした。そういった試合の中で修正できる能力は、評価してみたいポイントです。

スクエアスタンスで、腰の据わりもよくバランスよく構えられています。仕掛けは「平均的な仕掛け」ぐらいでしょうか。中距離・ポイントゲッターが、多く採用するスタイルです。

足を引き上げ回し込む「間」があるので、ある程度打てるポイントは多そう。踏み込んだ足下もブレずに、スイングできます。ただし、腰の逃げが早いアウトステップ打者なので、外の球の見極め、捌きが一つポイントになります。

打撃の準備段階である「トップ」は、比較的早めに作れております。ただトップを深く取りすぎて、少しグリップが奥に入り気味で、バットがスムーズに出てこない傾向が見られます。スイングの振り出し角度自体は悪くないので、もう少しスムーズにバットが出てくるような位置でトップを作れると、ボールを捉えるまでのロスも少なくなりそうです。

(今後は)

社会人期待の若手内野手です。ただプロ入りとなると、一つ外角の捌きがポイントになります。配球の7割は外角、それも勝負どころでは圧倒的に外角での割合が多くなります。そのため外角をしっかり捌けるかどうかが、打撃の基本になります。その外角の捌きに課題があれば、当然高い確率での打撃は期待できません。まずは、そこを磨くのが一つ大きな課題になるのではないのでしょうか。しっかり守れる選手なので、打撃向上が観られればプロ入りも夢ではありません。

△小椋 健太(25歳・東邦ガス)投手 176/81 右/右 (中京大出身)

(どんな選手?)

中背ながら、ガッチリした体格で馬力のある投手です。都市対抗予選では、3試合に登板して、防御率1.93と安定。本大会出場に、貢献しました。

(投球内容)

東京ドームの厳しいスピードガンでも、コンスタントに140~中盤ぐらいの勢いのあるボールを投げ込みます。腕の振りの良さを生かしたチェンジアップ・カーブ・スライダーなどの変化球を織り交ぜつつ、両サイドに球を散らせてきます。

ボールに勢いはあるのですが、基本的に打たせてとるタイプ。牽制もまずまず鋭いですし、クィックも1.2秒前後と基準レベル。ただちょっと投球が、一辺倒になるきらいがあり、試合を作るタイプと言うよりは、リリーフ向きなのかもしれません。

(投球フォーム)

ランナーがいなくても、セットポジションで構えます。お尻の落とし自体は、それほど悪くないので、ある程度の変化球は期待できます。着地までのタイミングも、それほど悪くはありません。ただ時々からだが突っ込んで、バランスを崩す時があります。

グラブもしっかり内に抱えられており、両サイドの制球も安定。ただ足の甲の押しつけは、少々短く粘りに欠けるのは惜しい。腕は高い位置から引き上げている割に、無理はしていないようなので、背中の後ろへの傾き過ぎに注意すれば好いのではないのでしょうか。

投球の4大動作では、少々フォームが直線的でボールが見やすい傾向にあります。できればセットポジションからの投球を減らし、打者に正対するのを遅らせたいところ。「着地」「体重移動」も悪くありませんし、「球持ち」もまずまず好いと思います。「開き」を中心とした、ボールの見やすさが改善できれば、かなり実戦的なフォームになりそうです。

(今後は)

ボールには勢いがありますし、変化球も悪くありません。ただ身体が突っ込むように、投球が一辺倒になたりします。また都市対抗予選でも、イニング以上の被安打を食らうのは、打者にとって、ボールが苦にならないからでしょう。その辺を改善できれば、プロ入りも視野に入れられるかもしれません。勝負の社会人3年目、更なる進化を期待してみたいと思います。

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20代中盤から

 投稿者:ホエールズ  投稿日:2011年 1月24日(月)21時16分12秒
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  野球兼の「新たな魅力を見出せ!」の「ジジイ」の件について、
プロ入り後に20代中盤から伸びるケースもざらにあること、さらには中日の樋口(28才)や広島の宮崎(28才)が自由・希望枠で指名されたり、YBが東芝の磯村(29才)の上位指名を検討したこともあることから、20代中盤からの可能性はやはり見ておくべきでしょうね。最近では摂津が26才でプロ入りし大活躍したことから、個人的に、一昨年はトヨタの佐竹(26才)を評価し、昨年はJR九州の濱野(26才)に注目していました。

近大出身の甲藤は大学4年の時にぽっと出の心象が強く(糸井[後に野手転向]や岸本が即戦力の期待に応えられていなかったため)正直プロ入りはどうかと思っていました。家庭の事情と大隣との兼ね合いでSBが指名に踏み切ったと考えていましたが、5年目で開花し、大隣以上の活躍というのは正直想定していなかったのですが、20代中盤からの伸びしろがあったということでしょう。同様に社会人でもこの年代で化ける(復活する)可能性もあるかと。

報知で「JR東日本東北の右腕・森内寿春(26才)が5年目の今季「今年は全国で結果を出して(プロ入りへ)アピールする」と意気込んでいる」という記事を見るに、(特に前年結果を残せなかった)「ジジイ」も再評価する必要がありそうです。
 

2010年 都市対抗28

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月24日(月)07時00分19秒
返信・引用
  皆様おはようございます、すっかり寝てしまいました(笑)。都市対抗レポートも、まだ結構残っていることに気がつき、このままだと一月いっぱいぐらいまでは、かかる気が致します。これも2011年度の社会人リスト作りのためと思い、地道にやって行きたいと思います。

△鮫島 優樹(23歳・三菱重工広島)投手 178/75 右/左

(どんな選手?)

コンスタントに140キロ台を超えるストレートと縦の変化を武器にする投手です。この縦の変化で空振りを誘える貴重な存在です。都市対抗予選では、3試合連続で先発し、チームを東京ドームに導きました。

(投球内容)

常時140キロ台を超えて来るストレートには、それなりの勢いを感じさせます。ただボールがかなり高めに集まる傾向にあり、更に中へ中へと甘く入ってくるところが気がかりです。変化球は、カーブ・スライダーなどもありますが、圧倒的にフォークだかチェンジアップのような縦の変化とのコンビネーション。この球が非常に落差があり、打者の空振りを誘います。

右打者の外角低めにスライダーを集められる精度とフォークの威力には観るべきものがあります。ただストレートが暴れたり、中に甘く入って来ることが多いので、その点が残念です。都市対抗予選では、24回2/3イニングで四死球は4つと、四死球で自滅するタイプではありませんが、ストライクゾーン内の微妙な投げわけに課題を感じます。

牽制は、それほど鋭いものを交えませんが平均レベル。クィックは、1.25~1.30秒ぐらいと若干遅い気が致します。特にマウンド捌きにセンスを感じさせるわけではありませんが、そうかといって全然ダメなわけではありません。そういった投手としてのセンスは、平均的な投手ではないのでしょうか。

足を引き上げ空中でピンと伸ばす時に、少し地面に向かいながら伸びている。更にかなり二塁側に送り込む分、お尻の一塁側への落としは甘めになる。それでも前に大きくステップすることで、着地までの時間を稼ぐことはできており、身体を捻り出す時間は確保できているので、ある程度の変化球は期待できる。

グラブを最後までしっかり内に抱えることで、両サイドの制球は安定。ただ足の甲での押しつけが浮き気味なので腰高になり、どうしてもボールが高めに浮きやすい。腕に角度をつけて投げている割に、動作に無理がないので、故障の可能性は低そうだ。

投球の4大動作においては、「着地」「開き」「体重移動」共に平均的だが、「球持ち」が浅く、ボールが押し込めていない。そのためボールが高く抜けやすい。この点が改善できてくると、かなり投球に粘っこさが出てくるのではないのだろうか。

(今後は)

球一つ一つには威力があり、特に縦の変化を持っている点は大きい。ただ勝負どころで甘くなる傾向が強く、好い球を持っていても、あと一歩結果が伴わない、そんな投球になりがちだ。まだ年齢も若いし、ドラフト候補としてマークできる素材だと思うが、このツメの甘さを、今年いかに改善できるのかで指名の有無も決まりそう。今後も、注目してその変化に注意したい。

△橋本 拓也(25歳・JFE西日本)一塁 173/75 右/左 (関西大出身)

(どんな選手?)

関西大時代は、リーグで通算100安打以上を残した実績のある選手です。今年もJFE西日本から補強選手として、三菱重工広島の4番を務めました。バットにボールを当てるミートセンスに優れ、上手くタイミングをずらされてもヒットゾーンに落としたり、粘り強く打てる球を来るのを待つことができます。

(守備・走塁面)

普段は、二塁あたりを守ることが多い選手なのですが、都市対抗では4番・一塁手として出場しておりました。二塁あたりでも破綻のないプレーができる選手なので、一塁手としてならば高いレベルのプレーは期待できます。

一塁までの塁間を4.05秒弱で走り抜けられるなど、なかなかの俊足選手です。ただ元々それほど足を売りにするタイプではないので、盗塁をバシバシ決めてくるイメージはありません。

(打撃内容)

打力が高いので4番に座っておりましたが、元来は完全に好打者タイプであり、それほど長打を放つ選手ではありません。ただボールを絞り込み、甘い球を導き出す勝負強さは、さすがだと思います。

左オープンスタンスで構えていたのを、一度ベース側につま先立ちし直します。そのため仕掛けは「遅すぎる仕掛け」を採用することになり、一定レベルの球速・キレに立ち後れないのか気になるところ。

足を小さく真っ直ぐ~アウトステップ気味に踏み込みます。ただ踏み込んだ足下は、しっかり地面を捉えて離さないので、ブレがなく開きが我慢できています。打てるポイントは限られていますが、狙い球を絞り込むセンスはピカイチなので、この打撃スタイルでも上手く結果を残すことができます。

少しバットを引くのが遅く、トップを作るのが遅れ気味なのが気になります。バットも寝せて出すタイプで、けしてインサイドアウトのスイング軌道ではありません。それでも外の球でもボールの外側を叩くような意識で、しっかりバットの先端を立ててスイングできており、ボールを広い面で捉えることで、フェアゾーンに落とせる確率を増やします。

けしてボールを強く射貫くようなタイプではなく、天性のリストワークで上手く当てて捌くのが、この選手の持ち味。頭の動きも小さく、無駄な動きを廃します。

(今後は)

中国地区を代表する、社会人野手の地位を確立しつつあります。ただ守備・走塁に際だつものがない好打者なので、プロから食指が伸びるタイプではないように思えます。非凡なミートセンスは認めますが、このまま社会人の名選手への道を歩むタイプではないのでしょうか。年齢的にも、今季あたりがプロ入りへのラストチャンス。どんなパフォーマンスを見せてくれるのか、再度注目してみたいと思います。

http://blue.ap.teacup.com/kuratateo/

 

2010年夏 岩手大会2

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月23日(日)07時27分24秒
返信・引用
  皆様おはようございます。岩手大会のレポートは、これが最終回。今回は、一昨年の岩手大会の模様から、二人ほど取り上げたいと思います。昨年は、岩手に遠征したいと言う思いが強いまま、果たせず終わってしまいました。ぜひ今年は、悲願の平泉観光も織り交ぜ、岩手に出かけたいですね。

△佐々木 大樹(岩手・花巻東3年)外野&捕手 178/83 右/右 (東海大進学予定)

(どんな選手?)

旧チームからの唯一のレギュラーで、2年時には菊地雄星(西武)らと、甲子園を経験した選手です。最終学年でのプレーぶりは確認できませんでしたが、大学でも野球を続けると言うことで、今回改めて昨夏の岩手大会の模様を見直しました。

(守備・走塁面)

最終学年では捕手を務めていたようですが、2年夏のときは左翼手として出場。打球への反応・ボールの追い方などを見ていると、まあ平均レベルの外野手ではないかと思います。地肩は確認できなかったのですが、最終学年で捕手を任されていたところをみると、弱いということはないのでしょう。

(打撃内容)

けして長距離砲ではないのですが、最後までしっかりバットを振り切る力強い打撃が自慢です。また打球を引っ張る傾向が強い、典型的なプルヒッターという印象があります。

かなり構える時に、クロスに構えます。そのためクローズスタンスと同じような特徴になるのですが、このスタイルは真中~高めの威力のない変化球以外は、徹底的にセンターから右方向に打ち返さないと、ことごとくボールを引っ掛けたり空振ることになります。しかし彼は、強引なまでに外の球でも引っ張りにゆくので、極めて効率の悪い打撃を強いられます。

また仕掛けも、リリース直前に始動する「遅すぎる仕掛け」を採用。日本人の筋力・ヘッドスピードだと、この仕掛けをレベルの高い投手相手では対応しきれません。従って一定レベルの球速やキレのある投手の球には、どうしても振り遅れる傾向が強くなります。

それでも打撃の準備段階である「トップ」を作るのは遅くはありません。ただバットを振り出す時に、完全に肘が下がってしまい更にバットを寝せてだすので、ボールを捉えるまでのスイングは非常に遠回りになります。ただそれでもドアスイングを防いでいるのは、バットの先端は下げないで振り抜こうという意識があり、ボールを捉えてからのスイングには大きなロスは感じさせないからでしょう。

踏み込んだ足元がブレないので、体の開き我慢できているのは良いです。そのため意識次第では、右方向への打撃も可能な下地はあります。ただ自分からボールを追ってしまう傾向があるので、一度バランスを崩すと立て直すのに時間がかかりそうです。

(今後は)

多くの欠点を持っている癖のある打撃です。それを最終学年で、どのぐらい改善されたのかは確認できませんでした。ただ名門・東海大に進んで野球を続けられるようですから、捕手としての資質が高かったのか?あるいは、打撃に大きな成長があったのかもしれませんね。ぜひリーグ戦で、近い将来確認できることを期待しております。

△大向 涼介(岩手・盛岡中央2年)投手 182/89 右/右

(どんな選手?)

秋季大会では、三連投でも完投したタフネス投手。130キロ台中盤の重い球を武器にする投手だそうですが、1年夏にはその打撃で存在感を示しておりました。その1年夏の大会の模様が確認できたので、今回は簡単に書き込んでみたいと思います。

(守備・走塁面)

残念ながら、試合の途中からの出場で、守備・走塁はよくわかりません。ただ180センチ台の大型野手で、その動きを見ているとプレーにスピード感は感じません。恐らく足が速いということはないのではないのでしょうか。しかし130キロ台の速球を投げ込めることからも、地肩は強かったのでしょう。元々野手としての評判も高く、将来的にはどちらを選択することになるのか?

(打撃内容)

レフト方向にはじき返すだけでなく、右方向にもきっちりはじき返すことができます。この右方向への打撃というのは、なかなか高校生の下級生ができるものではありません。すでにそういった意識・技術を、一年夏の時点でできている点は、高く評価いたします。

スクエアスタンスで、打席ではリラックスして構えられいます。ただ腰の据わりがほとんどなく、力感・緊張感に欠けるような、のほほんと言った感じの構えでした。仕掛けは「遅めの仕掛け」を採用するなど長距離打者のスタイル。ただ実際、そんなにスイング軌道やフォロースルーの形、軸足強さなどを見ていると、ボールを遠くに運べるタイプには見えません。広角に打ち返すタイプといった印象です。

足を軽く浮かし回しこみながら、ベース側にインステップします。その足がブレずにしっかり地面を受け止めることができているので、開きを我慢し右方向への打撃を可能にします。足を上げてから地面を捉えるまでの「間」は少なめなので、打てる緩急は限られていると思います。あとは、狙い球を絞り、いかにその球を逃さず叩く「鋭さ」が求められます。

あらかじめ捕手方向にグリップを添えているので、速いボールに立ち遅れることは少ないと考えられます。そのためリストワークに遊びがないぶん、柔軟性に欠けるきらいはありますので、打てる球は限られるのでしょう。残念なのは、バットを振り出す時に、体から離れてしまっている点。そのためスイング軌道にロスがあり、ボールを捉えるまでに余計な起動を辿ります。また多少頭が動きやすいので、目線がブレる可能性が高いです。的確にボールを捉える対応力に、どうも課題がありそうです。

(今後は)

投手としての技量が確認できていないのですが、打撃にも優れた才能があるのは間違いないようです。ただ課題も多いので、右方向へ打ち返すという幅の広い打撃は期待できる反面、打てる球は限られるという矛盾があります。

いずれにしても、2011年度の岩手を代表するプレーヤーなのは間違いないようなので、投打に活躍することを期待したいと思います。最終学年では、ぜひその成長した姿を、確認できたらと思います。

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2010年 都市対抗27

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月22日(土)01時29分30秒
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  皆様今晩は。ようやく、待ちに待った週末を迎えました。今週は、手持ちも寂しくなってきたので、大人しく更新中心の週末を過ごしたいと思います。うんで今日は、都市対抗レポートの続きでも(いつになったら終わるのでしょうか?)。

◎松永 隆太(25歳・東芝)左翼 176/80 右/右 (東洋大出身)

(どんな選手?)

今社会人で、最も打撃で目立つ選手です。けして長距離打者ではないのですが、勝負強い打撃と野球への意識の高さが光ります。

(守備・走塁面)

一塁までの塁間を、4.35秒弱(左打者換算で4.05秒弱)で走り抜けるなど、プロに混ぜても中の上レベルの脚力があります。ただ足を売りにするプレースタイルではないので、盗塁などをバシバシ決めて来ることはありません。

左翼手としても伸びて行く打球を好捕したりと、キャッチングは安定しております。地肩も強肩ではないのですが、基準レベルぐらいのものがあり、守備・走力共に及第点は与えられます。けして打撃オンリーの選手ではなく、自分の身の丈にあったプレーができる選手です。

(打撃内容)

勝負どころで、きっちりランナーを返すような、野手の間や外野手の前にはじき返す打撃が身上です。バランスの良い構えで、大学時代よりも、アベレージヒッターとしての色彩が強くなりました。

足を引き上げ回し込む「間」が取れる選手で、打てるタイミングのポイントは多いタイプ。真っ直ぐ踏みむので、内角にも外角にも対応できるタイプです。その足元がブレないでスイングできるので、打ち損じが少ない打撃ができます。

あらかじめ「トップ」にグリップを持ってきて、そこから振り降ろすスイング。そういったリストの遊びがない分、打てる球は限られていそうですが、振り出し角度もよく無駄を廃したスイングができます。アベレージヒッターとして対応力を追求しているようなので、これはこれで好いのではないのでしょうか。

足の上げ下げをするフォームながら、頭の動きも小さめで、開きを我慢しつつ軸足も安定しております。狂いの少ない完成度の高い打撃フォームです。

(今後は)

守備・走力も好い意味で破綻がありません。状況に応じては右打ちに徹したりとチームバッティングもできますし、何よりハートがしっかりした選手です。プロ混ぜてしまうと、特徴にかけるきらいはあるのですが、右打者の人材が薄いチームなどでは、意外に重宝するのではないのでしょうか。生かし方次第では、とても面白い存在です。今季は、大卒3年目。プロ入りへのラストチャンスとして、ガンガンアピールして欲しいですね。ベイスターズも地元地元と騒ぐのなら、こういう選手をマークして頂きたいと願わずにはいられません。

△工藤 崇博(25歳・東芝)一塁 173/80 右/右 (亜細亜大出身)

(どんな選手?)

亜大時代も、最終学年ぐらいで頭角を現してきた遅咲きの選手です。少々粗い部分は残るのですが、ガッチリした体格からパワフルな打撃をする強打者です。

(守備・走塁面)

一塁までの塁間を4.15秒前後(左打者換算で3.85秒前後)と言う、プロに混ぜても快足レベルの脚力があります。とかくごつごつした強打者のイメージが強いのですが、実は非常に脚力を秘めた素材です。ただ盗塁をバシバシ決めて、足をアピールするタイプではないと思います。

守備も一塁手と言うことで派手さはないのですが、自分の仕事はしっかりこなします。一塁手としては下手ではないので、他のポジションも担えるようだと好いのですが・・・

(打撃内容)

上背はないのですが、パンチ力があってツボにはまればスタンドインできる強打者。ただ都市対抗でも7番だったように、少し粗さが目立ちます。足をしっかり引き上げて降ろす「間」をとるタイプです。ただそういった打てるポイントは少なくないはずなのですが、技術的な未熟さが、それを邪魔しているのが残念。

あげた足を、真っ直ぐから少しアウトステップさせ、地面から足が離れるのが早い引っ張り中心のプルヒッターと言う感じです。インパクトの際に足下がブレてしまうので、外角の球を我慢して右方向にと言う幅の広い打撃には適しませんし、打ち損じも多いタイプかと思います。

トップ自体作るのは遅くないのですが、肘が下がってしまいバットの振り出し角度が悪いです。そのためインパクトまでスイングが遠回りですし、バットの先端も下がってボールを捉えるので、ボールがフェアゾーンに落ちる確率が低いタイプ。もう少しヘッドを立てる意識を持ちたいところです。

基本的には、強くバットを振り切るタイプであり、ボールを遠くに運ぶスラッガーではないようです。ただ身体が強いので、上手くはまれば力でスタンドインさせます。ただその確率が、けして高くはありません。

(今後は)

そのパワフルな打撃は、社会人でも目を惹きます。ただかなり粗く、守備・走力でのアピールも、けして高いわけではありません。

非凡なパンチ力・脚力などを、充分生かし切れていないのは誠に残念。少々プロとなると、現状総合力で難しいのですが、面白いものを持っていると言う意味では個性的な選手ではあります。プロ云々と言うことを抜きにしても、ちょっと注目してみたい選手でした。

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2010年夏 岩手1

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月21日(金)00時15分22秒
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  皆様今晩は。今日から岩手の逸材に入りますが、残念ながら今年の岩手大会の模様は決勝戦しか見られていないので、取り上げられる選手が少なく申し訳ございません。

△荒木 俊樹(岩手・一関学院3年)捕手&左翼 182/72 右/左

(どんな選手?)

背番号2をつけておりましたが、私が観た岩手大会決勝の模様では左翼手として出場しておりました。普段から左翼を守ることも多かったのか?ソツなくこなしているのは印象的でした。甲子園でのプレーは印象に残っていないのですが、決勝戦の盛岡大附戦では、4安打の固め打ちを披露し、チームを甲子園に導きました。

(守備・走塁面)

残念ながら、一塁までの走破タイムは計測できず。チームの核弾頭を務める選手でもあり、岩手大会の6試合で3盗塁を決めるなど、かなり走れる選手のようです。

地肩についてはよくわからなかったのですが、左翼手としての動きには無駄がなく、ソツなくこなせている印象です。元々捕手をやっていたぐらいですから、肩は悪くないのでしょう。最後の夏に捕手をしなかったのは、肩の調子でも悪かったのでしょうか?外野手としては、キャッチング・反応・その動きとも左翼手として基準レベルの守備力があると評価します。

(打撃内容)

決勝戦では、4安打の固め打ち。センターからレフト方向にはじき返す打撃が目立ちました。特に良いのは、インパクトの際にしっかりボールを押し込めて強い打球を打てる点でしょうか。

前足を引いて、脇を閉じて背筋をピンと伸ばして構えます。仕掛けは「早めの仕掛け」を採用するように、アベレージタイプ。足を長く引き上げて「間」を作れることからも、打てるポイントは多いです。左の好打者ですが、ベース側にしっかり踏み込んで左方向への打撃に心がけます。踏み込んだ足元もブレないので、カベを長くキープして外角の球にも我慢できます。

打撃の準備段階である、トップを作るのは平均的。やや肘が下がって出てくるので、ボールを捉えるまでのスイングにロスを感じさせます。巧打者だけに、もう少し最短距離でバットが出てくると良いのですが。あとは、足の上げ下げするタイプなので、結構ボールを捉えるまでに、頭が上下に動き目線がブレてます。その辺を改善できると、もっと安定した打撃が期待できるのではないのでしょうか。

(今後は)

どのような進路をたどるかは存じませんが、上のレベルでも野球を続けて行ける素材だと思います。走力・守備力などもありそうですし、打者としての資質も悪くありません。また何処かのグランドで、その勇姿を見てみたい選手でした。2010年度の岩手を代表する巧打者だったと思います。

△高藤 佑地(岩手・盛岡大附3年)投手 175/72 左/左

(どんな選手?)

白石 猛紘と共に、盛岡大附の左右の二枚看板として活躍。エースナンバーを背負っていたのは、この高橋のほうでした。

(投球内容)

少々股関節が固いフォームでしたが、コンスタントに130~135キロは出ていそうな、球筋の良いストレートを投げ込みます。MAX137キロと言われる球速の片鱗は、試合の中でも充分伝ってきました。

変化球は、左腕らしいカーブとのコンビネーション。基本的に両サイドに球を散らせて、打たせて取るタイプの投手だと思います。落ち着いてボールを処理できるフィールディング・1.1秒台前半で投げ込めるクィック。制球力・マウンド捌きなど、安定した好投手といった感じです。

(投球フォーム)

引き上げた足をピンと伸ばす時に、地面に向かって伸びているので、お尻は三塁側(左投手は)に上手く落とせません。また着地までの粘りにも欠けるので、見分けの難しいようなカーブの修得はやや厳しいかもしれません。変化球は、カーブを多くの投げる投手だけに、その点で少々上のレベルでは心配です。

グラブを胸元にしっかり抱えられる投手なので、両サイドの制球力は安定しています。ただ足の甲は深く押し付けられているものの、その時間が極めて短いので、下半身のエネルギー伝達が充分ではありません。それでも「球持ち」は悪くないので、指先まで力を伝えることで安定した制球力を保ちます。

投球の4大動作では「着地」までの粘りや「体重移動」に課題があり、もっと前に体重が乗れば、手元までもっと生きた球が行くと思います。「開き」は遅くボールは見難いですし、「球持ち」も悪くないので、制球力も安定しております。けして着地の粘りに欠けるわりには、打ちやすいフォームではないのではないのでしょうか。

(今後は)

派手さはないのですが、球速も基準レベルありますし、投手としてもまとまっております。カーブが上のレベルで通用するのかが心配ではあるのですが、上のレベルでも野球を続けて行ける素材だと思います。

今後の進路はよくわかりませんが、貴重な実戦派左腕として、これからも益々その実力を磨いって欲しい好投手でした。

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2010年夏青森&都市対抗26

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月19日(水)20時35分2秒
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  皆様今晩は。今回は、青森の逸材が1人残っているのでその選手と、都市対抗から1人取り上げたいと思います。う~ん、もう少し更新のペースをあげたいのだが・・・。

○中山 北統(青森・三沢3年)投手 右/右

(どんな選手?)

最終学年での投球は確認できなかったのですが、2年時の投球が印象深かったので取り上げたいと思います。最終学年では、MAX138キロまで到達したようですが、この投手の良さは、糸を引くような球筋の良さにあります。

(投球内容)

恐らく2年夏当時の球速は、常時130キロぐらいだと思います。しかしながら、糸を引くような独特の球筋は魅力的で、ストレートでグイグイ押しておりました。変化球も、カーブ・スライダー・チェンジアップなど多彩なようで、両サイドに投げわける制球力もありました。

ただ当時は、カーブが抜け気味でカウントが取れなかったり、コースに投げた球でもボールが見やすいのか?打ち返される場面が気になりました。

牽制はややモーションが大きいのでどうかと思いましたが、フィールディングも上手く、クィックも1.1秒台と素早く投げ込めます。マウンド捌きも悪くなく、一年後の成長が楽しみでした。

(今後は)

ただどうなのでしょう?2年時にこれだけの能力がありながら、あまり3年生になって青森で騒がれなかったのは、思ったほど一年間で伸びなかったのか?あるいは、故障などで順調さを欠いたのでしょうか?ただ素材としては好いモノを持っているので、ぜひ今後も野球を続けて欲しいですね。今後また、何処かのグランドで、その勇姿を確認してみた選手でした。

△安達 了一(24歳・東芝)遊撃 177/75 右/右 (上武大出身)

(どんな選手?)

上武大時代から、プロ注目の内野手でした。ルーキーながら、都市対抗本戦では、一番・遊撃手として出場。予選は一割台と奮いませんでしたが、それでも我慢して起用されるなど期待の高い選手です。

(守備・走塁面)

残念ながら一塁までの走破タイムは計測できませんでしたが、中の上レベルの脚力はあったはずです。遊撃手としての動き・地肩もまずまずなのですが、プロレベルに混ぜると絶対的な領域ではないので、遊撃手としては控えレベル・もしくは二塁あたりが一番適しているかもしれません。現時点では、守備・走力共に中の上レベルで、売りにするほどではないと思います。

(打撃内容)

大学レベルでは目立っていた打撃も、社会人レベルだとやや弱い印象は受けました。それでもボールになんとか食らいつこうと言う粘りの姿勢が観られたのは好感です。

スクエアスタンスでバランスよく構えられているのですが、少し両目で前を見据える姿勢が悪いように思えます。仕掛けは「平均的な仕掛け」を採用にするように中距離・ポイントゲッタータイプ。

足を引き上げ回し込む「間」のあるタイプなので、打てるポイントは多いと思います。ただ残念なのは、腰が早く開く割に、それを受け止める足下がブレてしまう点。そのため外の球に対し、充分我慢できません。

打撃の準備段階である「トップ」をしっかり早く作れており、ボールを捉えるまでのスイング・弧の大きさは悪くはありません。頭の動きは小さく抑えられているだけに、やはり開きを我慢できる、下半身の粘りがポイントだと思います。

(今後は)

プロとなると、守備・走力・打撃共に、あと一歩抜けたものがないかなと。その辺は、大学時代に感じたものと同じです。解禁を迎える今年、何か特徴を見出せるのか注目したいと思います。ボールに食らいつく姿勢は買えるので、あと一歩ではないのでしょうか。

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2010年夏 青森6

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月19日(水)03時02分48秒
返信・引用
  皆様今晩は。青森の逸材シリーズも、残り3人。今日、二人ご紹介して、明日一人で終了です。その後は、岩手・山形などを予定しております。

△斎藤 佑亮(青森・弘前学院聖愛3年)投手 176/66 右/右

(どんな選手?)

安定したコントロールとテンポの良い投球が自慢の好投手。MAX138キロだと言うことでしたが、最後の夏の試合では、常時120キロ前後でした。

(投球内容)

極オーソドックスなフォームから、常時120キロ前後のストレート、100キロ前後のブレーキの効いたカーブとのコンビネーション。それに、時々スライダーを織り交ぜるといったピッチングスタイル。

5人使える投手がいると言う同チームにおいて、エースナンバーを背負っていただけあって、まとまったピッチャーという感じ。クィックは、0.8秒台という超高速クィックは圧巻で、マウンド捌き、制球ともに安定した投手です。

(投球フォーム)

足を引き上げて、軸足一本でたった時のバランス・体重の乗せ方はいい投手です。ただ引き上げた足を地面に向けてピンと伸ばすので、お尻の一塁側への落としも甘く、着地までの粘りもないので、身体を充分捻り出すスペースが確保できないので、将来的に見分けの難しいカーブやフォークのような球種の修得は厳しいかもしれません。

グラブをしっかり抱えられておりませんし、足の甲の押し付けもできず浮き気味で、制球も大まかです。ただストライクゾーンに集めるには、苦にしないタイプ。腕を無理に真上から振り下ろそうとするところも、体への負担を考えるとどうなのでしょうか?

投球の4大動作において「着地」まで粘り、「開き」によるボールの見やすさに課題があり、「球持ち」「体重移動」は悪くありません。

(今後は)

上のレベルで野球を続けて行くのならば、やはり球威・球速全体がモノ足りません。投手としてのまとまりは適度にあるので、もう少し全体のパワーアップして行かないと厳しいと思います。志を高く持って、さらなる成長を期待してみたいと思います。

△高橋 元気(青森・野辺地西3年)投手 180/75 右/右

(どんな選手?)

名前の通り、内角を厳しく突く強気の投球が身上です。最終学年では、MAX145キロまで到達したとの話ですが、残念ながら2年夏の模様しかチェックできませんでした。

(投球内容)

右サイドから繰り出される速球は、2年夏当時で常時125~130キロぐらいでしょうか。主な変化球は、横滑りするスライダーと、もう少しゆるいカーブのような球があるようです。

この投手、両コーナーに球を散らしながら打ち取る選手なのですが、ややボールが抜けることが多く、私の観た試合では死球も多かったです。その辺が、最終学年において、どの程度改善されていたのか気になるところ。

クィックは、かなり球種などで波があるのですが、平均すると1.0秒前後と極めて早いです。牽制もそれなりに鋭く、フィールディングは平均的。なにより、パッとランナーを背負うとマウンドを外してみたりと危険回避能力があるので、マウンド捌きに優れます。

(最後に)

一見ラフそうなタイプなのですが、結構投球センスに優れます。ただそうかと言って、意外に制球が荒れたり、投球が一辺倒になることもあり、最後の夏も3回戦で敗れたと言います。そういった両面の性質を持っている選手であり、今後の成長が気になるところ。大学でも野球を続けて行ける素材だと思うので、どこかでまた、その成長した姿に出会えればと思います。

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2010年 青森5

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月18日(火)06時12分42秒
返信・引用
  皆様今晩はと言うか、おはようございます。結局朝まで寝てしまい、更新ができませんでした。青森の特集も残りあと僅か、なんとか次なる県に入って行きたいと思います。

△黒滝 祐(青森・弘前学院聖愛3年)投手 182/75 右/右

(どんな選手?)

エースの斎藤佑亮など、複数の投手がいる聖愛投手陣の1人。恵まれた体格が目を惹く選手だが、投球自体はテイクバックを小さく取った実戦派タイプだった。

(投球内容)

肘をコンパクトにまとめたフォームで、その球速は常時120キロ前後。けしてそこまで遅いようには見えないが、両サイドに球を丹念に集めるコントロールが身上だ。他に縦に鋭く曲がるカーブとのコンビネーション。

牽制は平均的だが、制球力は安定しており、マウンド捌きなども悪くない。スケールよりも完全に実戦力で勝負するタイプ。元々は、もっと速い球を投げていたのかもしれないが、制球重視で、今のスタイルを確立したのかもしれない。

(投球フォーム)

お尻の一塁側への落としが甘く、それでいて着地までの粘りに欠けるので、どうしても変化球の曲がりも中途半端になりがち。

グラブをしっかり内に抱えられているわけではないのですが、最後まで体の近くにあるので、両サイドの制球は安定しやすいです。足の甲の押しつけも悪くないので、低めへの制球力は、それほど悪くないのでは。この投手の生命線は、やはり制球力にあるのでしょう。

投球の4大動作では「球持ち」が好いのが最大の特徴。「着地」「開き」「体重移動」と課題を抱え、それほど投球フォームも実戦的ではありません。

(今後は)

けして悪い投手だとは思いませんが、上のレベルで活躍するのには、課題が多そうです。もし今後も野球を続けられるのであれば、もっと深く野球を探求し、貪欲にいろいろチャンレンジしてレベルアップを図って欲しいと思います。

△大坂谷 啓生(青森・弘前学院聖愛3年)中堅 176/78 右/右

(どんな選手?)

腰をグッと屈めた力感溢れる構えに、三拍子揃った高い身体能力が魅力の強打者です。

(守備・走塁面)

一塁までの走破タイムは、4.4秒弱(左打者換算で4.1秒弱)と、基準レベル以上の脚力。ただ上のレベルで、足を売りにするほど圧倒的なものかどうかは微妙です。

むしろ魅力なのは、中堅手としてのディフェンス力。ボールへの反応・キャッチングもそうですが、何より地肩が素晴らしいです。この肩に関しては、上のレベルでも充分に武器になるほどのものがあります。

(打撃内容)

チームの3番を務める選手で、体の強さを生かし、強烈な打球が野手の間を抜けて行く中距離・ポイントゲッターといった印象があります。ただ少しボールを見極める選球眼に、課題があるように感じます。

スクエアスタンスで、腰をグッと沈めた力感溢れる構えが印象的。打席での集中力も感じますが、少し力が入りすぎかもしれません。あと両目で前を見据える姿勢が、若干悪い気が致します。体が固いのかもしれませんが、両目でボールを的確に追うためにも、この辺は改善したいポイント。

仕掛けは「遅すぎる仕掛け」を採用。一度ベース側に足をつま先してから、リリース前後に本格始動するので、どうしても一定レベル以上の球速・キレに立ち後れてしまいがちです。

僅かにステップした足下は、インパクトの際にブレず振れています。ただ「間」がないタイプなので、打てるポイントは限られた「点」の打撃です。そのため狙い球を逃さず叩く「鋭さ」が求められます。

打撃の準備段階である「トップ」を深く取れているのは、打球に勢いを与える意味でも好いことです。ただバットを引くのが遅く、どうしても立ち後れてしまいます。バットを振り出す角度はよく、それほどロスは感じませんし、最後まで力強く振り切れております。

(今後は)

守備・走力の能力もありますし、気持ちも強さも感じます。あとは、始動の遅さとボールの見極めをいかに改善できるのかではないのでしょうか。どこぞで野球を続けて行く素材だと思います。素材としての魅力はある選手なので、いずれまた何処かで、その成長した姿に出会えればと期待しております。

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特別企画

 投稿者:ひとしまつもと  投稿日:2011年 1月18日(火)01時01分14秒
返信・引用
  はじめまして!こんにちわ!
実はぼくごっつ野球に興味あるんですよ。今回は昨年のドラフトで指名された選手特集でございいます。


大石(早稲田大学)
この大石くんはねえ、ひとことで言うと単純に野球の能力だけでいえば今回のドラフトで1番ええ選手やと思います。真っすぐはごっつえぐいし、変化もイマイチとか言われてるけどあのフォークは飯食えますよ。ただねえ、3年のときはもっとええまっすぐ投げとった気がしんこともないんですわ。まあ楽天の田中くんのラストイヤーもそうでしたけど、伸び悩み、とかそうゆうもんじゃないと思うんであんま心配はしてないんですけどね。ただの不調やと僕は思うんですけどねえ。まあどうなんでしょう、今年の出世頭は投手は大石、野手は伊志嶺と僕はみてるんですけどね。この世代の中心は田中くんと堂上くんじゃなくて前田健太くんと坂本くんっていう予言を的中させた僕ですからねえ。まあ期待はしんといてください(笑)。

伊志嶺(東海大)
続いて前に名前上がってる伊志嶺くんいっときますか。彼はね、めちゃめちゃいいですよ。タイプ的には巨人の長野にスピード感を加えた感じですわ。ただ、長野よりは打つほうは劣るかもしれへんけど。ほんまこの選手のプレーには生命力がありますわ。崩されても片手でもってったり、詰まっても落としたり出来ますもん。そういう意味ではハムの糸井にいやらしさ、粘りみたいなもんを加えた感じって言ってもええかもしれませんね。順調に行けば早い段階から行けると思いますよ。


荒木(明治大学)と荒波(トヨタ自動車)
荒木くんはねえ、まさか指名されるとは思いませんでしたよ。だって四年生のとき全然駄目でしたから。荒波くんもいまいち打ってなくてこのまま社会人でおわる選手なんかなて正直思ってましたし。では、この二人の選手はがねえなんで指名されたかって言うと高校時代からの名前があるからやと僕は思ってしまうんですね。荒木くんは日大三時代に下級生から甲子園で活躍してますし明治にはいってからもすぐ出てますよね。荒波くんに至っては横浜高校で一年夏から甲子園でスタメンですから。要するにね、使い勝手がいいんですよ、彼らはね。派手なことはしんけど無難にやることはやるんですよ。あとね、二人とも身体能力がごっつ高いんですよ、足は速いし肩も強いですから。だからちょっと潜在能力的な部分にきたいしてっていうこともあるんちゃうかなって僕は思います。まあ基本的に球団側からしたらチームの核になるようなのは期待して指名したわけちゃうと思うんですよね。最低でも代走とか守備とかで使えるやろって。そういう意味では熊代くんなんかもそうちゃうかな。名前はいわへんけどこいつとこいつ入れとけばなんとかなるやろってテレビ番組とは同じようなものじゃないですかね。けどねえ、プロ行ったら急に打ちはじめたりするからわからんねん、これが。荒波と同じようにロッテに入った荻野なんかプロ入る前の都市対抗見とったんですけど、スイングはイマイチ強さにかけるし絶対これプロでは打てへんやろって山崎(邦正)と二人でゆうてましたもん。けどプロ入ったらごっつ打ちよるし、盗塁はするしね。ああ、足速いやつは結局のところ活かしかたなんだなってその時思いましたわ。

じゃあ今回はこんな感じでええやろ。
 
    (蔵建て男) 選手の印象ありがとうございます。私もほぼ同様の印象を受けますね。

大石選手は、性格的にかなりムラがあるように思えます。良い時は抜群に良いのですが、悪いときはからっきしです。

伊志嶺選手は、本当にボールの見極め、打席での集中力が変わりました。春先から全然変わっていたので、驚い記憶があります。

荒木選手は、野球への意識づけが低いのが下級生の時から気になっておりました。最終学年では、かなり意識も変わってきましたが、基本的に考えてやるというよりは感覚でやるタイプですね。

荒波選手は、天才肌なのですが、集中力が持続しません。最初良いと舐めてしまうのか、むしろ最初ガツーンとカベにぶつかって、本気モードにさせたいですね。持っているものは素晴らしいのですが、それを持て余しいるのが残念です。
 

環太平洋大・尾中博俊外野手

 投稿者:hiroshijin  投稿日:2011年 1月16日(日)22時15分40秒
返信・引用
  お久しぶりです。ずいぶんと時間を空けてしまい申し訳ありませんでした。
今回はテキサス・レンジャースとマイナー契約した環太平洋大の尾中博俊外野手について紹介します。
尾中選手は右投げ両打ちのセンターで、塁間3.8秒くらいで駆け抜ける俊足が魅力の選手です。175cm70kgの決して大きな体格ではないのですが、倉敷マスカットスタジアムの右翼席に本塁打を放つなど、意外性のある打撃をしてきます。ただ、打撃に関しては非常に粗く、スイングの強さに頼っている部分があるので、これまでのリーグ戦では安定した成績を残せていませんでした。守備に関してはもともとは三塁手で、4年生になってから中堅手に転向しました。ただ、個人的にあまり印象が薄く、肩も平均的くらいかなぁ、という感じでした。
基本的には身体能力に頼ったプレースタイルなのですが、アグレッシブにプレーするので、気迫のこもったプレーをします。ただ、今までの個人的な印象は、広島経済大の柳田選手よりも下という感じを持っていました。
しかし4年秋のリーグ戦の最終節の岡山商大戦で本塁打を打ってから突然覚醒し、その勢いを神宮大会にぶつけて、メジャーのスカウトの目に留まったという感じでした。神宮大会で左中間の打球で三塁を陥れたことが契約の決め手となったそうですが、スピードと積極性を兼ね備えた走塁は非常に魅力があります。メジャーまであがることは正直難しいかと思いますが、まずは走力をアピールして持ち前のガッツで階段を上がっていってほしいです。
環太平洋大学はまだできて4年目の大学で、その1期生がアメリカのプロの道に進むのはすごい快挙だと思います。環太平洋大の現役選手にとっても刺激になったでしょうし、中国地区リーグの他の大学にとっても少なからず影響してほしいと思います。特に最近は広島六大学も含めてこの辺の大学リーグのレベルが停滞気味なだけに。
 
    (蔵建て男) 尾中選手の三塁打は、生で神宮で見ておりました。確かに目の覚める当たりであり、また抜群のベースランニングを魅せた一打であり、あの一発だけでスカウトの目に留まったのではないかとさえ思えます。

昨年、同リーグに遠征した時に、彼も見ていたのですが、むしろ他の野手の方が気になりました。そういった意味では、hiroshijinさんがお書きのように、覚醒したのが、4年秋の最終節というのも頷けます。環太平洋大は、なかなか良い野球をしておりますし、各タレントも魅力的ですね。私は、同リーグのレベルが非常に高いのに、昨年驚い記憶がございます。
また近いうちに、プロ選手を輩出してくれるのではないかと期待しておりますね。

春季中国大会を見ても思ったのですが、中国地区というのは私の想像以上にレベルが高いのではないかと。もっとメディアに露出すれば、まだまだ良い選手が沢山いるのではないかと思います。特に広島・岡山あたりはかなり人材がいそうです。
 

2010年夏 青森4

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月16日(日)21時00分54秒
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  皆様今晩は。なかなか二日間と言う時間がありながら、思い通りの更新ができませんね。その原因もわかっているので、少しずつ改善して行きたいと思います。今回も、青森の逸材紹介から。

△阿部 亮太(青森・青森山田3年)左翼 177/78 右/左

(どんな選手?)

双子選手の弟で、兄・健太が1番打者、この弟・亮太はチームの4番を務める選手です。兄よりも、守備・走力でのアピールに欠けますが、打力では上を行く選手です。

(守備・走塁面)

一塁までの塁間を4.3秒強で走り抜けるなど、基準レベルの4.2秒を下回り、やや走力では劣る印象を受けます。少なくても上のレベルでは、足を売りにすることはなさそうです。

左翼手としては、打球への反応・キャッチングは並~中の下ぐらいといった感じです。地肩もあまり強くなく、弟がスピード感溢れる守備と地肩があるのに較べると、完全に打撃型の選手です。

(打撃内容)

けして長打力がある選手ではないのですが、甘い球を逃さない勝負強い打撃が自慢です。スクエアスタンスで、バランスよく構えます。ただ少し構えた時に、力が入りすぎかなと思えます。

仕掛けは、一度ベース側につま先立ちしてから踏み出すので「遅すぎる仕掛け」になります。そのため一定レベル以上の球速・キレのある球には、立ち後れる可能性が高いです。

足を小さく浮かして真っ直ぐ踏み出します。「間」が取れないタイプなので、打てるポイントは限られており、狙った球を逃さず叩く点の打撃です。踏み込んだ足下が、インパクトの際にブレないので、開きやパワーロスを抑えることができます。

打撃の準備段階であるトップを作るのは、けして遅くありません。振り出し角度もよく、ボールを捉えるまでのスイング・捉えてからの軌道なども理想的です。頭の動きも小さく、目線のブレも少なく、開きも我慢でき軸足も安定しています。打撃技術には、しっかりしたものを持っております。

(今後は)

守備・走力に特徴のない好打者タイプだけに、上のレベルで何処までチャンスをもらえるかはわかりません。ただこと打撃に関しては、好いものを持っているので、ここでアピールして行ければ面白いと思います。あとは、仕掛けの遅さを改善できれば、上のレベルでも通用する打撃を身につけられるのではないのでしょうか。今後もまた出会ってみたい選手でした。

△紅谷 翔(青森・八戸工大一3年)投手 174/66 左/左

(どんな選手?)

左のスリークオーターから、軽く投げ込んで来る感じの投手です。ただ私の観た試合では、先発したのですが、あっと言う間に交代してしまい、あまりよくわかりませんでした。

(投球内容)

左スリークオータから繰り出される速球は、125~130キロ強ぐらいと、驚くような球威・球速はありません。変化球は、カーブとのコンビネーション。ただ、高めに浮いた球を打たれたりしておりました。

重心は深く沈んでお尻は落とせておりますが、足を二塁側に送り込み過ぎるので、お尻の落としは甘いです。また着地までの粘りがなく、ブレーキの好いカーブやフォークなどの縦の変化などを身につけるのは難しそう。

グラブはしっかり最後まで内に抱えられているので、両サイドの制球は安定しております。ただ足の甲はしっかり押しつけられていないので、どうしても球は高めに浮きやすいです。

投球の4大動作では、「開き」が遅く球の出所は見難いのが最大の特徴。ただ「着地」「球持ち」「体重移動」には課題を抱え、腕を強く振ることができません。

(最後に)

ボールを置きに来るような感じで、球の勢いがないのが気になります。技巧派としての可能性は感じなくはないのですが、現状、上のレベルで通用するだけのものがあるのかは疑問です。今後、何処まで実戦派として追求して行けるのか。野球を続けて行くのであれば、こだわりを持って頑張って欲しいと思います。

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2010年 都市対抗25

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月16日(日)08時16分33秒
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  皆様おはようございます。都市対抗のレポートも、恐らく今週中ぐらいには終わるものと私自身、勝手に思い込んでいる次第です。都市対抗レポートも、これで25回目ということで、述べ50人の紹介に到達いたします。すでにドラフト指名された選手・ドラフト候補として名前があがった選手なんかは、事前に個別寸評を行った選手もいるので、これを加えれば、少しは社会人リストも充実してきたかなと自己満足している次第です。最終的には、PART30ぐらいまで行くのではないかと思いますが、今しばらくお付き合いくださいませ。

△山田 晃典(24歳・三菱重工名古屋)中堅 180/70 右/左 (専修大出身)

(どんな選手?)

金沢高-専修大と、俊足・強打の外野手として注目されてきた選手です。都市対抗予選では、打率.387厘と活躍し、チームの5番打者として8打点の勝負強さが光りました。

(守備・走塁面)

都市対抗でも、ダイビングキャッチで好捕するなど中堅手としては、なかなか上手いものがあります。地肩の強さは、今回の観戦ではよくわからず。高校時代から見てきて、肩の強さは記憶にないので、際立つものではないのでしょう。

一塁までの塁間は、4.05秒前後と基準である4.2秒を上回る俊足選手。ただ東海予選8試合でも、盗塁1個と足を売りにするタイプではなさそう。



(打撃内容)

一見、広角に打ち返す巧打者的なイメージがあるものの、ツボに入ればスタンドインのパンチ力と勝負強さを売りにする強打者というのが、現在のスタイル。

スクエアスタンスで、腰を深く屈めて構えます。仕掛けは「遅すぎる仕掛け」を採用しており、一定レベルの球速・キレのある球には立ち遅れそうです。

足を少しだけ浮かし、軽くアウトステップ。そのため狙い球を絞って、その球を逃さず叩く一点集中の打撃です。ただ残念なのは、踏み込んだ足元がブレてしまうので、外角の球に対し、充分我慢しきれません。

打撃の準備段階であるトップを作るのは遅くはなく、上から綺麗に振りぬきます。内角よりの球を綺麗に振り抜くのが得意で、そこがツボなのでしょう。そのスイングも、最後にフォロースルーで高い位置までグリップを引き上げているので、ボールを遠くに運ぶことができます。けして強靭な体格でもないのに長打力があるのは、仕掛けが遅いのと、フォロースルーの際のグリップの引き上げが大きいです。

(今後は)

守備・走力ともに、プロの基準レベル以上のものはあります。ただ絶対的なものではないので、やはり打撃がポイントになりそうです。ただ高校時代から課題である「遅すぎる仕掛け」が改善されていなかったり、足元のブレが我慢できないなど、打てるタイミング・コースは、かなり限定された選手ではないかと思います。もう少し幅を持たせてゆかないと、ドラフト候補としてマークするのは厳しいかもしれません。

△五十嵐 大典(24歳・三菱重工横浜)左翼 172/72 右/左 (立教大出身)

(どんな選手?)

新潟明訓時代から、注目の好打者でした。しかし立教大に進んでからは、少々伸び悩んだ感は否めません。三菱重工横浜に進んだ都市対抗では、ルーキーながら5番・左翼手として出場致しました。

(守備・走塁面)

一塁までの塁間は、3.9~4.05秒ぐらいで到達する確かな脚力があり、都市対抗予選の6試合で4盗塁を残すなど、実際に足でアピールできる選手です。

ただこれだけの脚力を持ちながら、左翼を任されているのは何故か?もともと、大学時代から、広い守備範囲・打球への反応・安定したキャッチングなど悪い選手ではありませんでした。ただ地肩に関しては、痛めたりもしたのか?以前より弱くなった気がするのは私だけでしょうか?肩に関しては、少々見劣る印象は否めません。

(打撃内容)

もともとボールを捉えるセンスには優れたものがありましたが、プロ仕様の強いスイングができない選手でした。

スクエアスタンスで、実にバランスよく、緊張感のある良い構えだと思います。ただ仕掛けが、一度ベース側につま先立ちしてからステップする「遅すぎる仕掛け」を採用。どうしても一定レベル以上の球速・キレに立ち遅れてしまう傾向が強いのが残念です。

ただ小さくステップした足が、インパクトの際にブレないのは良いです。そのため外角の球を、きっちり捉えることができます。打球も左方向に大きな打球を飛ばすことができるのは、そのおかげでしょう。

打撃の準備段階である「トップ」も早めに作れておりますが、少し好打者の割に、ボールを捉えるまでに遠回りなスイングだと思います。ただその恩恵もあり、スイングの孤は大きく打球に勢いを与えます。以前のような、スイングにひ弱さは薄れました。

頭のブレも小さいですし、体の開きも我慢。軸足にも粘りを感じさせます。仕掛けの問題とスイング軌道をもう少しインサイドアウトにして確実性を高めると良いと思うのですが。

(最後に)

守備・走力はある選手なので、あとは打撃でしょう。どうも本人の中では、強打者タイプの意識が強いようですが、もっと対応力を増すような打撃を取り入れてゆかないと、ここまでの選手で終わってしまいそうです。現状は、まだ殻を破れていないなと言う印象は否めませんでした。

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2010年夏 青森3

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月15日(土)10時58分47秒
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  皆様おはようございます。本当は、夜のうちに書き込もうと思ったのですが、休日に入ったと言うことで思わず寝入ってしまいました。今回の青森の逸材のご紹介を。


△藤田 公輔(青森・青森山田3年)投手 178/77 右/右 (横浜商科大進学予定)

(どんな選手?)

左腕の田川陽一と共に、チームを支えた2枚看板。小さなテイクバックから、ポンポンと投げ込む、軽快なテンポが心地よい投手です。

(投球内容)

それほど上背はないのですが、結構角度のある球を投げ込みます。球速は、MAX142キロだと訊いておりましたが、私の観た試合では常時120キロ台後半~MAX132キロぐらい。ただその球速表示以上には、ボールに勢いはありました。

変化球は、小さく横滑りするスライダーと縦に切れ込むフォークとのコンビネーション。両サイドに投げ分ける制球力はあるのですが、逆にそれほど甘くないコースを突いた球でも、打ち返されてしまうボールの見やすさと球威の無さが課題でしょうか。

牽制はそれほど上手くはありませんが、結構頻繁に入れます。クィックも1.05~1.15秒前後とまずまずで、マウンド捌き、制球力など、野球センスは悪くありません。球威・球速で圧倒すると言うよりは、先発で心地よいリズムで試合を作れるタイプです。

(投球フォーム)

引き上げた足を空中でピンと伸ばさないので、ややお尻の落としが甘いです。また着地までがあっさりしているので、見分け難しいカーブや縦の鋭い変化を修得するのは、今のままだと厳しいかもしれません。縦の変化は見られるのですが、もっと見切られにくい変化を身につけるには、お尻をしっかり一塁側に落とし、着地までの粘りを作ることで、しっかり体を捻り出す時間を確保したいところです。

グラブは、最後まで内に抱えられており、両サイドへの制球は安定しています。足の甲の押しつけは、時間が短く粘りに欠けます。ただ腕の角度がある割に、体への負担は大きくなさそうなフォームなので、故障の心配は少なそう。

投球フォーム4大動作では、「着地」までの粘りに課題がありますが「球持ち」「開き」「体重移動」は平均的で、それ以外に大きな欠点は感じません。フォームや投球全体に「粘り」と言うことが、一つ大きなキーワードとして課題を感じます。

(今後は)

大学でも野球を続けると言うことで、一つ緩急や「粘り」といったものを意識して、今後野球に取り組んでみたら如何でしょうか?私の地元神奈川の大学に進まれると言うことで、また近い将来、その有志を観られるかもしれません。その日を楽しみにして、今後の成長に注目してみたいと思います。

△阿部 健太(青森・青森山田3年)二塁 177/74 右/左

(どんな選手?)

双子の兄で、弟・亮太と共に、チームを支えた選手です。チームの核弾頭を務め、ボールをよく観られる選球眼が自慢の選手です。

(守備・走塁面)

あまり打球が飛ばす、正直よくわかりませんでした。ただ打球への一歩目は悪く無さそうで、スピード感は感じますし、二塁手ですが地肩も強そうです。

一塁までの塁間は、4.3秒弱ぐらいと、プロの基準レベルより少し劣ります。実際一番打者なので、もう少し速く駆け抜けられるかもしれませんが、上のレベルで足を売りにできるほどではなさそうです。

(打撃内容)

一番打者らしく、ボールを見極める選球眼に優れます。ただ打撃そのものは、4番を打つ亮太に較べると、弱い印象は否めません。ボールを捉える柔らかさがある反面、体幹に弱さを感じさせます。

スクエアスタンスで、グリップを高めに添えて構えますが、背筋を伸ばしリラックスしてボールを待ちます。仕掛けは「早めの仕掛け」を採用する、典型的なアベレージヒッター。

足を引き上げてから回し込むスタイルで、「間」が充分取れているので、ボールを捉えるポイントは多いと思います。ベース側にしっかり踏み込んで来る割に、踏み込んだ足下が地面から離れるのが早いので、外の球に対しイマイチ踏ん張りが効きません。

またバットを引くのが少し遅いので、速いボールにも立ち後れ気味。ただスイング軌道には無駄はなく、コンパクトなスイングができます。ただ足を上げ降ろすスタイルのため、目線が上下にブレており、ボールを的確に捉えにくい側面があります。まだ充分な開きの我慢・軸足の粘りに欠けるなど、打撃全体に柔らかさはあっても「強さ」に欠ける印象を受けます。

(今後は)

弟・亮太に較べると、打撃でのアピールがない分、守備力があり、出塁など試合作るアピールはできるタイプだと思います。ボールを捉えるセンスは悪く無さそうなので、体幹を鍛え芯をしっかりすることで、打球にも強さ・鋭さが加わってくると良さそうです。今後の進路はわかりませんが、ぜひ頑張って欲しい1人です。

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2010年夏 青森2

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月14日(金)03時35分26秒
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  皆様今晩は。今朝は時間がなくて、まともな書き込みができませんでしたので、今日は夜の間に(眠い)。

△田川 陽一(青森・青森山田3年)投手 179/75 左/左 (横浜商大進学予定)

(どんな選手?)

長い腕をブンと振って来る、かなり荒れ球投手との印象が強いスリークォーター。MAX141キロを誇る2、010年度の青森を代表する左腕です。

(投球内容)

普段の投球は、常時120キロ台後半~135キロぐらい。カーブは、流れ気味であまり曲がらず、むしろスライダーに近い感じの球筋。その他に、スライダーもおりまぜて来る。

制球は、荒れ球なからも、大まかに両サイドに投げ分けられ、ストライクゾーンに球を集めることは、それほど苦にしない。フィールディングは平均的だが、クィックが1.4秒弱と遅く、モーションが大きいのが今後の課題。また試合をまとめるセンス・投球術という意味でもう一つで、どちらかと言うと球の威力で押すタイプなのだろう。

(投球フォーム)

お尻自体は、三塁側(左投手の場合)に落とせており、着地までのタイミングも悪くないのだが、基本的に腕が下がって出てくるタイプなので、見分けの難しいカーブや縦の変化の修得は、将来的にも厳しそう。そういった投球の幅を広げて行けるのかが、一つポイントになりそうです。

グラブが内にしっかり抱え込めないので、どうしても球がバラツキます。足の甲の押し付け自体は深いのですが、その時間が短く粘りに欠けるのが残念です。腕の振りには無理がないので、それほど故障の可能性は大きくないと思われます。

左スリークオーターから来る独特の球筋は、特に球の出どころが見難い傾向にあり、左打者には厄介です。ただ「着地」「球持ち」「体重移動」は平均的で、思ったほど投球フォームに大きな欠点はありませんでした。

(今後は)

左スリークオーターから繰り出す独特の球筋を生かしつつ、アバウトな部分をもう少し改善して行きたいです。神奈川の大学で野球を続けるとのことで、近い将来その勇姿がリーグ戦で見られることを期待したいと思います。どう転ぶか微妙な投手ですが、上手く導けば面白い投手になれそうです。

△佐藤 翼(青森・光星学院3年)セカンド 182/72 右/左 (東北福祉大進学予定)

(どんな選手?)

対応力とパンチ力を兼ね備えた選手だと聞いておりましたが、夏の予選では2番打者として出場しておりました。180センチ台の大型内野手で、動ける身体能力が魅力です。

(守備・走塁面)

一塁までの塁間を、4.2秒弱で走り抜けるなど、足を売りにするほどではありませんが、基準レベル以上の脚力はありそうです。

また二塁手としての動きも悪くないのですが、スローイングが雑な面が見られ、制球を乱すことがあるのは残念です。もっと最後まで、神経を通わせたプレーを心がけて欲しいと思います。

(打撃内容)

2番打者ということもあり、スイングに弱さを感じさせます。ただ2番打者として、送りバントは、しっかり決めておりました。

前足を軽く引いて、バランスよく構えます。仕掛けは「早めの仕掛け」を採用するなど、典型的なアベレージヒッター。足を引き上げ、まっすぐ踏み込みます。打撃の「間」はある選手なので、ある程度打てるポイントは多そう。踏み込みが弱いものの、なんとかインパクトの際にブレないでスイングできておりました。

少しバットを引くのが遅く、速いボールに立ち遅れ気味。ただスイング軌道にロスはなく、スイングの孤自体もそれなりに大きく取れております。ただスイングが自体が弱いので、もっと「強さ」を追求して欲しいと思います。

(今後は)

大型の割に動けるということで、東北福祉大への進学が決まっているそうです。ただ打撃の弱さはいかんともし難く、まずは筋力などをつけて、もっとプレー全体に「強さ」が欲しいと思います。今後どのような成長を遂げてゆくのか、ぜひ大学の舞台で確認できればと思います。

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2010年夏 青森

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月13日(木)07時25分9秒
返信・引用 編集済
  遅ればせながら、今日から全国の逸材は青森に入ります。1月中に東北。2月中に関東・3月中に東海・北信越あたりを終えたいですね。

○大浴 勝(青森・光星学院3年)投手 180/72 右/右 (王子製紙)

(どんな選手?)

正当派の本格右腕と言った感じで、オーソドックスな綺麗なフォームから、キレのある球を投げ込む好投手です。2010年度・青森屈指の投手として注目されました。

(投球内容)

投球フォームに、緩急のメリハリをしっかり効かせながら、コンスタントに135キロ~140キロぐらいのストレートを投げ込みます。球質はキレ型なので、甘く入ると球筋が綺麗で怖いのですが、コントロールミスは少ないです。時々腕の振りが鈍るのが気になるものの、スライダーとフォークと言う、一通りの球種を投げ込みます。

牽制は、少しモーションが大きめなので、効果が薄い気が致します。フィールディングは、素早くマウンドを駆け下りるなど悪くありません。クィックも1.2秒前後と基準レベル。外角中心にしっかりボールを集める制球力があり、追い込むとフォークなど縦の変化なども魅せます。試合を作れるタイプの好投手で、けして力で圧倒する馬力型ではありません。マウンドも適度に外せるなど、危険回避能力に優れ、投球センスに優れた天性の投手と言えるでしょう。



(投球フォーム)

お尻の落としは少し甘いのですが、悪くはありません。ただ着地までの粘りがイマイチなので、見分けの難しいカーブの修得には苦労しそうですし、フォークも効果的な落差は、今のままだと厳しいかもしれません。

グラブは最後まで体の近くにはありますし、足の甲の抑えも深いとは言えませんが、粘りソコソコあります。そのため、制球には破綻がありません。また腕の角度にも無理がなく、故障への可能性は少なそうです。

投球の4大動作では「開き」「球持ち」は平均的ですが「着地」までの粘りや「体重移動」
が不十分で、まだまだ下半身を上手く使えていない部分があります。股関節や下半身の鍛錬により、この辺も今後は改善されることを期待します。

(今後は)

非常に土台のしっかりした、良い投手だと思います。投球センス・制球力・ポテンシャルなど、高校から社会人に行っても、数年後には頭角を現してきそうな選手です。まだまだ線が細いので、肉付けが上手く行けば、いずれはプロと言う目標も設定できそうな有望株でした。

△湯元 恵太(青森・青森山田3年)三塁 175/75 右/右

(どんな選手?)

少々粗いのですが、パワフルな打撃をする3番打者です。課題は、外の球の見極めがイマイチな点でしょうか。

(守備・走塁面)

一塁までの到達タイムは計測できませんでしたので、正直走力はよくわからず。ただ三塁守備は、キャッチング・フットワークはかなり危なっかしく見えます。それでも地肩は強いので、長い距離の遠投には強さを発揮します。問題は、ボールをしっかり捕球するまでにありそうです。

(打撃内容)

光星学院戦では、大浴の外のスライダーを、ことごとく見分けことができないなど、外のボールの選球眼に大きな欠点があることを露呈しました。それでもチームバッティングをしようとしているのか?外に苦しんだあげくなのかはわかりませんが、右方向への打球が目立ちました。

スクエアスタンスで構え、仕掛けは「遅すぎる仕掛け」を採用。そのため打てる球は、かなり限られたものになりそうです。足をほとんど浮かすことなく、ベース側に踏み込みます。ただインパクトの際に足下がブレないので、右方向への打撃も可能にするのでしょう。

あらかじめトップの位置にグリップを添えており、そこからバットを寝かせながら振り出します。打球が上がるタイプではなく、強い打球で野手の間を抜けて行くのが持ち味のようです。少々自分からボールに突っ込んでいってしまう傾向にあるので、その辺が気になるところです。

(今後は)

守備・打力の確実性から考えると、今のままでは、上のレベルで活躍するのは厳しいかもしれません。しかし欠点を改善し、乗り越えて行ってくれることを期待します。自信を失わないように、地方リーグなどで、もう一度自分の打撃を一から見直して欲しいと思います。



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2010年 都市対抗24

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月12日(水)08時22分16秒
返信・引用 編集済
  ドラフトに指名された都市対抗組は、とっくに寸評したので、もうそれほど取り上げる選手はいないかなと思ったのですが、思いの外多くの選手の寸評が残ってしまいました。一月中に都市対抗組と神宮大会組ぐらいの寸評は、終えたいのですが・・・。

△下田 貴之(24歳・熊本ゴールデンラークス)中堅 173/67 右/右

(どんな選手?)

都市対抗では、JR九州に補強されて出場していました。今年、高卒6年目を迎える選手なのですが、三拍子揃った高い身体能力と、低めの球を上手くすくったりと、低めボールに食らいつく姿勢は悪くありません。

(守備・走塁面)

一塁までの塁間を4.1秒以内で走り抜けられるような高い脚力の選手。これを左打者換算すると、3.8秒を切るような快足の持ち主です。都市対抗でも、すかさず盗塁を決めるなど、ただ単に速いだけではないようです。プロに混ぜても走力に関しては、売りにできるレベルではないのでしょうか。

落下点への回り込みが早く、無駄な動きが見られません。地肩は極端に強いわけではないのですが、基準以上のものはありそうです。守備・走塁共にレベルが高く、プロでも充分通用するのではないのでしょうか。



(打撃内容)

低めの球に上手くついていったりと、しぶとさがあります。打撃は、センターからレフトに巻き込むプルヒッターです。そういった幅の狭さを、どう評価するのかは微妙なところ。

右のオープンスタンスで、ボールを広く呼び込みます。少し癖はあるのですが、打席ではしっかり顔が前を向き、両目でボールを追える姿勢を作り、リラックスしているのは好いですね。

仕掛けは、「早めの仕掛け」を採用。そのため典型的なアベレージヒッターです。足をしっかり引き上げて真っ直ぐ踏み込みます。ただ足を降ろすタイミングを図るタイプではないので、足を引き上げしっかり踏み込むことに終始したタイプで、けして始動が早くても打てるポイントが多い選手ではありません。ただ踏み込んだ足下は、なんとかブレずに我慢できているので、低めの難しい球にも食らいつくことができるのだと思います。

早めにトップを作るのは好いのですが、振り出す時に肘が下がって、ボールを捉えるまでのスイングにロスを感じさせます。もう少しアベレージヒッターなのですから、上から最短距離で振り抜く、無駄のないスイングに心がけたいです。それでもバットの先端を下げないようにスイングするので、どうしても外の球を捉える時に、バットが波打ってこねてしまうことが目立ちます。

足を上げ下げする選手なので、目線は上下にブレやすいようです。体の開きは我慢できておりますが、意外に軸足が早く崩れてしまい、外の球を我慢して捌くのは上手くないと思います。

(今後は)

守備・走力は、プロでも売りにできるレベルにあると思います。ただ、打撃に関しては、打てるボール・ポイントは限られていそうで、限定されているのではないのでしょうか。そういった打撃の幅が広がって来るようだと、指名を意識できるタイプかと思います。高い身体能力を持った選手として、今年はマークしてみたい1人でした。

○武藤 好貴(24歳・JR北海道)投手 177/70 右/右

(どんな選手?)

中京大時代から、注目されてきた選手です。あまり下半身を上手く使えない投手なのですが、腕を鋭く振って縦の変化に磨きがかかりました。

(投球内容)

ストレートは、球速表示の厳しい東京ドームでも、常時140~MAX145キロぐらいの球威のある球を投げ込みます。ただそれほど手元でキレない球質なので、あくまでもストレートで詰まらせるか、落差鋭いフォークで仕留めるといった投球スタイルです。

ボールに角度があり、縦に大きく切れ込むフォークには充分な威力があります。曲がりながら落ちるスライダーも効果的で、特に右打者の外角で微妙に出し入れできる技術には目を見張るものがあります。右打者には、外角の微妙な出し入れ、左打者には球全体は高いのものの、両サイドに投げ分けつつ、追い込むとフォークで仕留めると言う投球パターン。一見ラフそうに見える投手なのですが、微妙な投球ができる珍しい剛球投手。ストレートの球威もありますし、スライダー・フォークなどの変化球にも良さがあり、ピッチングができるなど、推せる材料は少なくありません。



(投球フォーム)

お尻をある程度一塁側に落とせるのですが、着地までの粘りがないのが課題です。そのため見分けの難しいカーブを捻り出すだけの時間がありません。更にフォークなども、充分な時間がかけられないので、投げられることは投げられるのですが、かなり無理な腕の振りになっています。そういった故障に対する不安は拭えません。

グラブを内に抱えられる選手なので、両サイドの制球はしっかりしています。ただ足の甲で押しつけられない投手なので、どうしても腰高になり速球を中心に高めに抜けやすい傾向があります。それを強引に縦に腕を振ることで無理矢理押し込もうとする強引なフォームです。

投球の4大動作においては「着地」「開き」「体重移動」などの部分に大きな課題を残します。「球持ち」自体は悪くありませんが、けして実戦的とは言えません。

(今後は)

故障の心配・球が見切られる可能性も強く感じさせる一方で、フォークと言う武器がある点。外角の微妙な出し入れで投球できる投球術・制球力がある点は高く評価できます。かなり意見の別れる選手でもあり、その評価も難しいのですが、2011年度のドラフト候補として充分マークできる選手です。

大卒社会人2年目の選手ですから、これらの欠点を改善すると言うよりは、いかに上手く向き合って行けるのかだと思います。欠点があることは認識しつつも、そのぶん別のもので補ったりしながら、上手く自分の長所をアピールして欲しいですね。生かし方次第では、結構面白い投手になれそうです。

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2010年 南北海道1

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月10日(月)07時26分41秒
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  皆様おはようございます。今朝も出勤なので、出かけるまで何処まで更新できるかわかりませんが、書き込んで行きたいと思います。今朝は、2011年度南北海道の注目選手を。

△三浦 拓馬(南北海道・札幌第一2年)遊撃 174/61 右/左

(どんな選手?)

1年生の頃からスタメンで出場し、甲子園にも出場していた選手です。特に遊撃守備に当時から光るものがあり、2011年度の北海道を代表する内野手です。

(守備・走塁面)

大体一塁までの塁間は、4.2秒前後ぐらいで走り抜けており、これはプロの基準レベルと同等の脚力と言える。ただあくまでも基準レベルであって、プロで足を売りにできるほど絶対的なものはなさそうだ。

最大の売りは、遊撃守備です。打球への反応もよく、地肩も結構強いです。順調に伸びていれば、上のレベルでも守備を売りにできるまで到達するのではないのでしょうか。



(打撃内容)

完全にアベレージタイプの好打者なのですが、外角の球に弱い印象を受けました。果たして現在、何処までその欠点が解消されているのか気になります。

軽く前足を引いてバランスよく構えます。仕掛けは「早めの仕掛け」を採用するなど、完全にアベレージタイプ。ベース側にインステップして踏み込みますが、足下がブレてしまい、開きが我慢しきれません。そのため外角の球に弱いのでしょう。

打撃の準備段階である「トップ」をきっちり作れないまま振り出す選手で、ボールを捉えるまでのスイングにもロスを感じさせます。そのスイングも弱々しく、下級生の時にはひ弱さが目立ちました。

(今後は)

走力はよくわかりませんでしたが、何処まで自慢の守備力・ひ弱な打撃が改善されたのか気になるところです。筋は良い選手だと思うので、一本筋の通ったしっかりしたプレーを期待したいと思います。いずれにしても2011年度の北海道を代表する好打者として、注目してみたいと思います。

△玉熊 将二(南北海道・北海1年)投手 178/68 右/右

(どんな選手?)

選抜を前に、神宮大会で一足早く全国の舞台を経験した1年生エースです。テイクバックは小さめでスケールはないのですが、適度なまとまりと130キロ台中盤まで到達するストレートを投げ込んでおりました。

(投球内容)

こじんまりまとまった感じのフォームから、常時130~MAX135キロと意外に球速が出ていたのには驚きました。変化球は、カーブ・スライダーとオーソドックスな持ち球。クィックも1.05~1.15秒前後と素早く、牽制も鋭いなど、この時期の高校生としては、総合力のある投手です。

打者の外角に集める安定した制球力があり、球威はないのですが内角を突くコントロールもあるようです。投球に大きな破綻がないのが、この投手の最大の持ち味でしょうか。

(投球フォーム)

お尻をしっかり一塁側に落とせるのですが、着地までの粘りがないので、体を捻り出す時間がないため、見分けの難しいカーブやフォークの修得は厳しそうです。また軸足に体重が乗り切る前に、軸足を折ってしまうので、体重がしっかり乗りません。

グラブもしっかり抱えられておらず、足の甲での押しつけも甘く、制球はアバウトだと思いきや、意外に全身を使わないで投げている分、制球に狂いは生じ難いようです。腕の角度にも無理がないので、故障はし難いタイプかと。

投球の4大動作である「着地」「開き」「体重移動」などに課題があり、腕も振れておりません。投球フォームとしては、突っ込みどころ満載といった感じです。

(最後に)

これだけ欠点が多くても、130キロ台中盤まで出せてしまうと言うのは、ある意味改善できれば、もっと上を狙えると言うことでしょう。すでにあまり上積みは感じさせない投手なのですが、一年生と言うこともあり、時間は多くあります。一冬越えて、どんな投手になっているのか、密かに注目してみたいと思います。


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2010年 都市対抗13

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月 9日(日)10時45分9秒
返信・引用 編集済
  皆様おはようございます。昨日書き込めなかったので、今朝は都市対抗レポートの続きでsも。

△フェリペ・ナデル(22歳・ヤマハ)投手 177/84 右/右 (カントリーキッズ出身)

(どんな選手?)

日本人枠でのドラフトを目指して、ブラジルからやってきた選手です。今やヤマハの主戦として今年のプロ入りを狙うまでに成長致しました。5年目の今年のシーズンを終えれば、日本人扱いで、ドラフトを迎えられます。

(投球内容)

外国人特有の上体投げではなく、下半身を使い配球も日本人的な細やかな投球をします。以前は、140キロ台中盤のストレートでグイグイ押していたようですが、今は常時135キロ前後~MAXでも140キロ前後ぐらいとだいぶ大人しくなりました。その分、制球・投球術にまとまりが見られます。

小さく横滑りするスライダーを武器に、ブレーキの効いたカーブ・フォークなども投球に織り交ぜます。またフィールディングや牽制は悪くありませんが、クィックが1.2~1.4秒ぐらいと球種などで波があり、。モーションが大きな欠点があります。

右打者には外角に集め、外角低めのスライダーで仕留めます。また時折フォークなども交えてきます。左打者には、内角を厳しく突きつつ、外角に球を散らす配球。投球に大きな破綻はなく、適度にまとまっていると言った感じです。現状は、絶対的な球種がないのが残念です。



(投球フォーム)

外国人で、これほどお尻を一塁側に落とせる選手を初めてみました。着地までの時間も稼げているので、見分けの難しいカーブやフォークなどの球種を無理なく使えます。また腕を真上から振り下ろしますが、けして無理な方法で投げていないので、体への負担は少なそうです。

グラブもしっかり内に抱えられているので、両サイドの制球は安定しております。ただ足の甲の押し付けの時間が短いので、下半身のエネルギー伝達に課題を残します。

投球フォームの4大動作においては、「着地」「球持ち」はいいです。課題は「開き」の早いフォームと「体重移動」が上手く行っていないので、ボールが手元まで勢いがありません。もう少しウエートの乗った球が投げられると、見違えるようになると思います。

(今後は)

投球にまとまりが出てきたのは評価できるのですが、ストレートが大人しくなってしまい魅力が半減致しました。ストレートの勢いを取り戻すことができれば、祈願のプロ入りも充分期待できると思います。ストレートに、あえてもう一度こだわって欲しいと思います。

△沖山 勇介(23歳・日本製紙石巻)投手 172/73 右/右

(どんな選手?)

桐蔭学園-中央大と進んできたルーキーですが、正直あまり気にしたことがありませんでした。今年の都市対抗では、リリーフとして常時145キロ前後で押し、MAX149キロまで記録。2年目を迎える今年は、そのスピードボールに注目してみたいところです。

(投球内容)

右スリークオーターから、少しシュート回転する球質です。極端に空振りを誘うような手元での伸びやキレはありませんが、ボールにはさすがに勢いを感じさせます。125キロ前後のスライダーに、130キロ台のフォークなど、かなり球速のある変化球を交えます。

クィックも1.05~1.10秒ぐらいでまとめるなど、なかなか素早いです。細かいコントロールはなさそうで、ストライクゾーンの枠の中に、ボールを集めるといった力で勝負するタイプです。

(投球フォーム)

ランナーがいなくても、セットポジションから投げ込みます。どうしてもサイドハンドのように、前に倒れ込むような感じで重心を沈ませるので、お尻は一塁側に落とせません。そのため将来的にも、カーブなどで緩急・フォークのような鋭い縦の変化球は望めないと思います。

グラブは、比較的体の近くにあるので、両サイドの制球は安定しやすいです。また足の甲の押し付けも悪くないなど、制球を司る動作はしっかりできています。腕の振りにも無理がないので、故障への可能性は低いのではないのでしょうか。

投球の4大動作においては、「着地」と「開き」に課題を残します。特に「着地」までの粘りに欠け、どうしても投球が一辺倒になりがちです。「体重移動」「球持ち」は、思ったより悪くありませんでした。ただもっち振り下ろした腕が、体に絡んでくるような粘っこさが欲しいと思います。

(最後に)

短い投球しか確認できなかったので、細かい部分はよくわかりません。ただ投球が一辺倒で淡白になりがちなところを、いかに的を絞らせないように工夫したり、粘っこい投球ができるかが課題だと思います。あと一歩の上積みができれば、ドラフト候補としてマークできるだけの球威・球速のある投手でした。

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2010年夏 北北海道2

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月 8日(土)17時55分23秒
返信・引用
  皆様今晩は。今日は、北北海道大会の第二弾をお送りしたいと思いますといっても、これが最終回ですが・・・。

△尾畑 愁太(北北海道・駒大岩見沢3年)投手 173/66 右/右 (苫小牧駒大進学)

(どんな投手?)

2010年度の北北海道を代表する好投手の一人で、夏の大会ではベスト4まで残りました。特に右打者の外角に切れこむスライダーが最大の武器です。

(投球内容)

オーソドックスな右上手投げから、常時135キロ前後~MAXで139キロまで到達すると言われていた投手です。ただ球がス~と入ってくる感じで、それほど速球に勢いや威圧感は感じられません。むしろこの投手の武器は、右打者の外角に小さく切れこむスライダーにあります。他にカーブ・フォークなども織り交ぜますが、基本的には速球とスライダー中心に組み立ててきます。

マウンド捌きも洗練され、クィックも1.15秒前後と素早く、牽制も上手い選手です。フィールディングなども悪くないのですが、結構甘い球が多く、その辺を旭川実業打線が見逃してくれませんでした。球そのものに、それほど絶対的なものがないので、甘く入ると怖いです。

(投球フォーム)

お尻の落としに甘さがあるので、見分けの難しいカーブやフォークのキレがイマイチです。ただ着地のタイミングは悪くないので、もう少し粘りが出てくると淡白さも薄れのではないのでしょうか。

グラブを最後まで胸元に抱えますし、足の甲の押し付けも悪くなく、さらに「球持ち」も悪いように見えない割に制球が甘いのは何故でしょうか?ただ腕の角度は無理がないので、怪我はしにくいタイプだと思います。

投球の4大動作では「着地」「球持ち」は悪くありませんが「開き」の早さでボールが見やすいのと、前への「体重移動」がイマイチで、ボールにウエートが乗りきれていないで、手元まで勢いのあるボールがなかなか行きません。

(今後は)

まだまだ球威・球速・制球などなど、総合力でモノ足りません。ただ土台となるフォームは悪いとは思わないので、筋力UPが素直に結果となって現れそうです。4年後、また北の大地から、プロ注目の投手として名前が鳴り響くことを期待して、その成長を待ちたいと思います。

△木村 昴亜(北北海道・遠軽2年)捕手 右/右

(どんな選手?)

2年生ながらチームの4番を務める強打者で、引手の強さを生かしたパワフルな打撃が売りです。

(ディフェンス面)

ミットの存在をしっかり示し、グラブを動かさないのが好感です。ミットを下げることなく捕球するので、低めの球への反応も悪くありません。打球に素早く反応できる反射神経と集中力を兼ね備えます。捕手としてもなかなか好いと思うのですが、スローイングがはっきりわからなかったのが残念です。ただ送球の勢いなどを見ていると、地肩はそれほどでもないのかな?という印象は受けました。

(打撃内容)

引手が強く、常にボールを引っ張るプルヒッターです。打球の鋭さは、さすが2年生で4番を任されるだけあって、なかなか見るべきものがありました。また塁間を4.3秒弱で走り抜けられる脚力があり、これは左打者に換算すると4.0秒を切るような脚力に相当します。走力も、それなりのものがある選手だと考えて良さそうです。

スクエアスタンスで構えるのですが、後ろ足に重心をかけた癖のあるフォームです。仕掛けは「遅めの仕掛け」を採用する長距離タイプ。

足を強烈にインステップしてクロスに踏み込むのが特徴です。その割に強引に引っ張るので、かなり打てる球は限られているのではないのでしょうか。それでも踏み込んだ足元は、ブレずに我慢して振り切ります。

打撃の準備段階である「トップ」の位置に、いち早くグリップを添えます。そこから少しロスのあるスイング軌道ではあるのですが、強引にしゃくりあげるようなスイングで、ボールをたたきつぶします。腕っぷしの強さを活かして、レフト方向に巻き込みます。

(今後に向けて)

捕手としては、スローイングはよくわかりませんが、好感の持てる選手です。打撃はかなり癖があるので、上のレベルで通用するのかは別にしても、北北海道を代表する強打者になるのではないのでしょうか。いずれにしても2011年度において、北北海道期待の野手として注目してみたいと思います。


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2010年 都市対抗12

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月 8日(土)02時39分47秒
返信・引用 編集済
  皆様今晩は。なかなか都市対抗のレポートも進まないのですが、今日もその続きを。都市対抗のレポートが終わったら、神宮大会・日本選手権・秋の大学リーグ戦の模様と続けて行って行きたいと思います。ただ今のペースで、3月のシーズン開幕前に間に合うかどうか・・・。

△滝谷 陣(25歳・日本新薬)投手 175/80 左/左 (近大出身)

(どんな選手?)

近大時代は、巽(ソフトバンク)に次ぐ2番手投手として活躍した投手。そして日本新薬に進んでからは、ルーキーながら都市対抗で先発を任されたほどの投手です。ただそれまで、個人的にいいと思ったことはなかったのですが、今年の都市対抗で少しおっと思えるような変化が感じられました。

(投球内容)

観戦した日は、リリーフと言うことでコンスタントに135キロ前後をマーク。MAX137キロ程度でしたが、ボールに角度があって打ちにくそうな感じがしました。それまで球速も物足りず、ストレートに不満があったのですが、今回はそういった部分を払拭しつつあったのは収穫。

変化球は、カーブ・スライダー・それにフォークのような縦の変化球です。元々打者が思わずタイミングが崩れるようなスクリューが武器だったのですが、少しその変化球の感じが変わってきたのか?本当に球種が違ったのかは、定かではありません。

今回は、ちょっと短いイニングの観戦だったので、その左腕らしい牽制を確認することができず。更に課題だったクィックが、改善されたのかまではわかりません。ただ元々制球もまとまっておりますし、試合を作る能力を持っており、どちらかと言えば先発タイプだと思います。



(投球フォーム)

お尻を落とせるタイプの投手ではないのですが、左投手と言うことでカーブの見分けは右打者から見難いですし、フォークと言うよりもスクリューを武器にするのであれば、それほど問題はないと思います。問題は、左打者に対して、球種が見分けられるかどうかが、一つポイントです。

グラブをしっかり最後まで内に抱えられており、両サイドへの制球は安定しやすいタイプ。足の甲で地面を押しつけることはできない腰高なフォームなのですが、ボールは以前よりも低めに押し込めるようになってきました。

投球フォームの4大動作でも、「着地」までの粘りや「球持ち」は並ぐらいでしょうか。やや肩が後ろに入るほどのテイクバックなので、故障への不安は感じさせるものの、球の出所は見難そうな「開き」の遅さがあります。最大の課題は、踏み出した足が突っ張って、前への「体重移動」が不十分なフォーム。そのためボールに、イマイチ体重が乗って行かないフォームになります。ただこれを改善して行くのは、かなり厳しいと感じます。

(今後は)

昨年に較べると、個人的には評価が上がりました。まあ派手さはないのですが、実戦派として少し面白いかなと思える部分がでてきました。少々ボールも見難いですし、角度もあって球速以上に打ちにくい投手です。変化球・制球力も悪くないので、あと一歩の上積みがあれば、ひょっとすると3年目の今年は、指名の可能性も秘めていると思います。少し注目してみてみたい、貴重な実戦派左腕でした。

△永田 英之(25歳・ヤマハ)遊撃 173/70 右/左 (中部学院大出身)

(どんな選手?)

中部学院時代から、俊足・巧打の内野手として期待していました。今年の都市対抗では、2番・遊撃手として出場。ルーキーイヤーから、名門ヤマハのレギュラーとして、結構試合に出ていた選手です。

(守備・走塁面)

一塁までの塁間は、4.1秒前後とソコソコの俊足選手。ルーキーイヤーでは、63打席で2盗塁ですから、それをプロの規定打席に置き換えると年間14個ぐらいの脚力に相当致します。プロのクィックレベルや捕手のスローイング能力などを考えると、年間10個前後のぐらいの脚力だと考えると、イメージしやすいかと。

この選手の売りは、まわり込みも素早い遊撃守備にあります。動きの好い選手だけに、プロレベルに混ぜても二遊間を担えるほどの素材であり、地肩もまずまず強く安定したスローイング観られます。

(打撃内容)

ルーキーイヤーから、年間を通して打率.281厘をマークしたように、社会人レベルでもそれなりに対応できる能力はありました。ただそれでも、プロを意識すると少し物足りなさを感じます。特にバントなどの小技はしっかりできていたのですが、二番打者としては三振が多かった点はマイナスポイント。

前足を軽く引いて構え、仕掛けは「遅めの仕掛け」を採用致します。一般的にアベレージ打者は仕掛けが早い方が良いのですが、彼のような2番打者はボールをじっくり観てから始動する「遅めの仕掛け」を採用するのは悪くありません。その方が、ギリギリまでボールを見定めて、状況に応じた打撃に徹しられるからです。そのため、仕掛けを改善する必要はなさそうです。

ただ始動が遅いと言うことは、ボールが到達するまでの時間が短いので、もう少し足の引き上げを小さくした方が好いのではないのでしょうか?また左の好打者らしくアウトステップするのですが、インパクトの際に足下がブレてしまい、開きが我慢できないのが弱点です。特に左打者の逃げて行くような外角球には、我慢仕切れない傾向にありそうです。

始動は遅くても、いち早く「トップ」のところにグリップを持ってきて立ち後れることはありません。ただ巧打者の割には、ボールを捉えるまでに少し時間がかかっており、もう少しバットを上から叩く意識で振り下ろした方が、対応力は増しそう。ただその後のスイング軌道は、最後まで綺麗に振り抜けてはおります。

(今後は)

遊撃守備などを全面に出しつつ、もう少し打撃の技量を引きあげたいところ。特に頭の動きが小さいスイングは魅力です。あと「開き」を我慢できるようになると、外角への対応も改善されそうですし、もう少しボールを捉えるまでにロスのないスイングができると、対応力は改善できそう。その辺がきっちりできてくると、俊足・好守の内野手として、プロからも注目されるかもしれません。入社3年目今季は、プロへのラストチャンスだと思い、ぜひアピールして欲しい選手です。

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アマチュア球界とスラッガー

 投稿者:Mr.R  投稿日:2011年 1月 7日(金)21時47分20秒
返信・引用
  蔵さんも何度かご指摘の通り、ここ数年のアマチュア球界には、ますますいわゆる長距離打者タイプの選手が少なくなってきていると感じます。
蔵さんは、これは一体何が原因だと思われますか?
 
    (蔵建て男) ひとつは、一番運動神経・才能がある選手は投手をするのが日本の守り野球の背景です。

さらに最近では、技術指導や技術情報が共有化できる世の中になり、より勝つこと
の方法論が定まってきました。そのため、どうしてもスイングも最短距離で
ロスなく振り抜く、無駄な動作をなくすというスイングになって行きます。いわゆる
スモールベースボールです。

しかしプロなどは、木製バットを使用し、ある程度の長打を打とうと思うと、多少ロスがあっても
バットをしならせるようにして、大きな孤でスイングしないと、長打は呼び込めません。しかしアマ
の段階でこういったスイングを教えてくれない土壌が生まれつつあります。

まして強豪大学・高校など、さらに一年ずつ結果がチームの存続を左右する社会人では、
結果を求めるあまり、リスクのある野球をしたがらない傾向がその背景にあるのではないのでしょうか。
 

2010年夏 北北海道1

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月 5日(水)03時08分28秒
返信・引用 編集済
  皆様今晩は。まだ都市対抗のレポートもまったり進んでおりますが、2010年夏・全国の逸材シリーズも、遅ればせながら行って行きたいと思います。現3年生に関しては、リストにすでに掲載されている選手など、極られた選手達のみになると思いますし、今年のドラフトに向け、現2年生以下を中心に取り上げて行ければと思います。まずは、北からと言うことで、北北海道大会の模様から。今回は、北海道で話題になった2人のドラフト候補だった選手を。

○西村 純季(北北海道・遠軽3年)投手 180/68 右/右 (桐蔭横浜大進学予定)

(どんな選手?)

兄・優希は、同じ遠軽高校から巨人の育成枠で入団した選手です。兄が荒削りな素材型ならば、弟は試合を作れる総合力で勝負する正当派と言った感じの投手でした。

(投球内容)

普段は、135キロ前後ぐらいのキレのある速球に投げ込むのですが、力を入れて投げた時は、140キロ近い勢いのあるボールも投げ込みます。ただ球質はキレ型なので、少々ストレートのボリューム感に欠けるきらいはあります。

変化球は、カーブ、それにスライダー・フォーク(縦スラ?)などがあります。右打者には両サイドを突き、外角低めのスライダーを武器にします。左打者にも両サイドを突く投球ですが、真ん中近辺に時々甘く入ります。勝負どころで甘くなる傾向がありますが、制球は適度にまとまっており、ピッチングを組み立てることができる選手です。クィックなども1.1秒台、フィールディングそれなりで、総合力の高い選手です。

(投球フォーム)

引きあげた足をピンと伸ばす時に、地面に向かって伸ばすので、見分け難しいカーブの修得や縦に鋭い変化球を身につけるのは、将来的にも厳しいかもしれません。実際カーブを投げる時に腕が緩むので、上のレベルでは使えない代物です。また縦スラを時々投げますが、打者の空振りを誘えるレベルまで到達するのには苦労しそうです。

グラブを内にしっかり抱え込めない選手なので、いくらバランスの取れたフォームで、時々制球が甘くなります。しっかり内で抱える意識を持ちたいですね。足の甲の押しつけ自体はできているのですが、その時間が極めて短いので、フォームに粘りがありません。すなわち下半身のエネルギー伝達が、充分できていないことを示します。

投球の4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」では、「球持ち」こそ悪くないのですが、「開き」が早くボールが見極められやすいのと、「体重移動」が不十分なので、ボールに体重が充分乗って来ません。

(今後は)

上手く球威・球速がプラスされ、もう少し実戦的なフォームを身につけられるようだと、投球の土台ができている投手なので、素直にパワーアップが結果となって現れそうです。

凄みはないのですが、試合を作れる本格派。上手く導けば、4年後のプロ入りも期待できる素材だと思います。期待して、その成長を見守って行ければと思います。

○上田 昌人(北北海道・武修館3年)投手 181/77 右/右 (富士大進学予定)

(どんな選手?)

順調に伸びていれば、間違いなくドラフトにと下級生の時から期待してきた剛球投手です。骨太の体格から、MAX145キロのボリューム感溢れる速球を投げ込みます。



(投球内容)

最後の夏は、右手に豆を作り思い通りの投球ができなかったり、やや体の切れも悪かったのではないのでしょうか。それでも、たまの指にかかった時のストレートには、非常に魅力のある球を投げ込みます。また変化球は、縦・横2種類のスライダーに、カーブなどがあるようです。

右打者には、外角にストレートやスライダーを集めて投球を組み立てます。追い込むと縦スラなどもありますが、まだまだ精度は不十分です。また、ボールが高めに抜けることも少なくありません。左打者には、更に制球がアバウトになり、とりあえず枠の中に投げ込めればといった感じになります。

かなり荒れ荒れといった感じで、まだまだリリースの加減もわからないのかなと言った感じです。クィックこそ1.1秒台で投げ込める能力はありますが、試合を作ると言うよりはリリーフ、パワー型になりつつあります。昨夏観た時は、あまりそんな感じは致しませんでしたが、どうもオレ様投手になってしまい、ピッチング全体が雑になってしまったのが残念です。

(投球フォーム)

お尻は一塁側に落とせますし、着地までの時間もある程度稼げております。そのため将来的にも見分けの難しいカーブや縦の変化に磨きをかけることも期待でき、球種を増やしピッチングの幅を広げて行ける可能性を感じさせます。また無理のないフォームなので、故障への可能性は多くないのも、将来に向け明るい材料です。

グラブはしっかり内に最後まで抱えられているので、両サイドへの投げ分けはもっとできそうです。ただ足の甲の押しつけが浅いので、もう少し下を使えて重心が沈んで来ると、低めに球が集められそうです。

投球フォームの4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」ですが、どれも大きな欠点がありません。もう少しボールを隠す意識、更に下半身に粘りが出てくるようだと面白いと思います。 (最後に) 資質は間違いなくプロ級です。ただそれを磨く努力と更に上へと言う探求心を磨いて行かないと、単なる球の速い荒れ球投手で終わる可能性があります。この夏は、体にもキレがありませんでしたし、投球も雑な印象を受けました。野球への真摯な姿勢と、飽くなき探求心を持ち丁寧さに心がければ、4年後は上位指名への可能性も充分ある素材です。どう化けるかは、才能の問題ではなく、この4年間の取り組み方で決まるのではないのでしょうか。

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2011

 投稿者:バル  投稿日:2011年 1月 3日(月)17時29分50秒
返信・引用
   お久しぶりです、早くも2011年のドラフトが始まりました。
 自分の個人的な注目選手は、有名処以外ではJR東日本の十亀 剣、かずさマジックの本多俊弘  、三菱重工広島の鮫島 優樹の3名です。十亀は西武涌井なみの腸腰筋の使い方、本多と鮫島は球速表示以上の球のキレを見せます。もう5キロ程アップすれば楽しみです。
 
    (蔵建て男) いずれも下位指名で面白いかもという可能性を感じさせる選手たちですね。

いまさらながら2010年度の都市対抗は、かなり当たり年だった気がするのです。そこから多くの選手が指名されましたが、
指名されずに残った選手も少なくありません。さらに指名解禁組も加わりますから、今年もソコソコのレベルは最終的に確保できるのでは。

そういった意味では、上記にあげた3人あたりがさらにレベルアップして刺激してくれると非常に面白いことになろうかと思います。
 

2010年 都市対抗11

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月 3日(月)09時11分36秒
返信・引用
  昨日の夜、書き込もうと思っていたのですが「SASUKE」を観ていたら、寝てしまいました。と言うことで予定より遅くなってしまいましたが、今朝はこのレポートから。

○河野 秀数(24歳・新日鉄広畑)投手 173/75 右/右 (佛教大出身)

(どんな選手?)

右サイドから繰り出す勢いのあるボールで、都市対抗予選6試合で、防御率0.00の文句なしの活躍を魅せ、チームを東京ドームに導きました。佛教大時代は、1学年の下の大野雄大の陰に隠れがちでしたが、ルーキーイヤーから素晴らしい存在感を示しました。

(投球内容)

小柄右サイドハンドですが、コンスタントに140キロ以上の勢いのあるボールを放ります。変化球も125キロ強のスライダーと130キロ台のシンカーなど、かなり速い球速帯の変化球を投げ込みます。

それほど細かい制球力はないのですが、15回2/3イニングで、四死球は2個と、ストライクを先行できるタイプ。何より奪三振22個と、リリーフで出てきて三振が奪えるのが魅力です。特に胸元を突くような、強気のピッチングが身上。

(投球フォーム)

ランナーがいなくても、セットポジションから投げ込みます。足を引きあげた時の、軸足への体重の乗せ方と全体のバランスが、お手本のような選手です。

グラブを最後まで内に抱えられているので、両サイドへの制球も安定しやすいです。足の甲の押しつけも、粘り強くはありませんが、押しつけられています。そういった意味では、球もそれほど上吊ることもないようです。

投球の4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」では、やはりサイド故の「開き」の早さに課題を残します。そうった意味では、左打者への投球がやはり課題になるのではないのでしょうか。

(今後は)

ドラフト対象年となる今年、一年間同様の内容を示せれば、プロと言う可能性も充分秘めた選手です。投球に勢いがありますし、制球・安定感もあります。左打者への投球など細かい課題は少なくないのですが、順調に勢いに乗っていって欲しい選手です。


△井藤 孝平(23歳・日本新薬)投手 180/75 左/左 (朝日大出身)

(どんな選手?)

均整の取れた体格の左腕で、ワンテンポ遅れて出てくるような、独特のフォームで相手のタイミングを崩すのが自慢。都市対抗予選では登板がありませんでしたが、本戦ではリリーフとして登場し、スカウトにその存在感を示したルーキーでした。

(投球内容)

ストレートの球速は、135~MAX142キロぐらいと平均的。ただ少し、タイミングが取りにくいフォームに特徴があります。球速も力を入れれば140キロ台を連発できるのですが、力を入れて投げると制球を乱す傾向にあり、平常心で130キロ台後半のストレートを投げている方が良さそう。

変化球は、思わずタイミングを狂わされる100キロ台の大きなカーブ。それに120キロ台のスライダーを併せ持ちます。ただ気になるのは、速球も変化球も高めに集まるので、タイミングを狂わされても、バットに当てて粘ることができます。クィックこそ1.15~1.20秒でまとめられますが、マウンド捌き・制球力共に、まだまだ安定感に欠けるところがあります。

(投球フォーム)

やや変則故にバランスが悪いのですが、その分タイミングが取りにくいのが、また長所でもあります。

お尻を三塁側(左腕は)に落とせないフォームなのですが、やや無理な体の動かし方をしてカーブを捻り出します。グラブをしっかり抱えられ、足の甲の押しつけもできている割に制球が定まらないのは、フォーム全体の軸がブレてしまっているからでしょう。

投球の4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」においては、かなり後ろまで入るテイクバックのため故障は心配ですが、なかなかボールが出てこない「開き」の遅さに最大の特徴があります。課題は、「体重移動」が上手くできていない、エネルギー伝達の悪さにあります。そのためストレートに勢いは出しにくいのですが、タイミングがとりずらいと言う効果があります。

(今後は)

これといった武器はないのですが、打ちにくさを全面に出して、イヤラシイ投球に徹して欲しいですね。ただプロとなると、何か武器になる球が欲しいかなと思います。指名解禁を迎える今年、貴重な左腕として注目されると思いますが、その期待に応えられるのか注目したいですね。

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2010年 都市対抗10

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2011年 1月 1日(土)09時38分57秒
返信・引用
  皆様あけましておめでとうございます。今更何を都市対抗のレポートなんかやってやがるとお思いになるかもしれませんが、ここで取り上げる選手は、2011年度も引き続きドラフト候補の対象になりそうな25歳以内の選手達。それだけに、けして古いネタだとは思わず読んで頂きたいところです。年齢は、今回から年も明けたので、今年の年齢を書き込ませて頂きたいと思います。

△中野 大地(25歳・JFE東日本)捕手 177/75 右/右 (明大出身)

(どんな選手?)

拓大紅陵-明大-日産自動車と名門を渡り歩いてきた選手です。特に名門で鍛え上げられてきたディフェンス力には、好感が持てます。

(ディフェンス面)

ミットの存在をしっかり示し、グラブも下げないで捕球します。そのためワンバウンド処理など、低めの球への対応も上手いです。打球への反応もよくプレーに集中できておりますし、テンポの好いリードも心がけます。スローイングは、コンスタントも1.9秒台を刻みます。プロレベルに混ぜてしまいますと平均的ですが、捕手としての総合力を持った選手です。

(打撃内容)

やはり物足りないのは、打撃の方でしょう。あらかじめ前の足をベース側につま先立ちしてクローズスタンスになっています。グリップの高さは平均的なのですが、全体のバランスが損なわれ、両目で前を見据える姿勢もよくありません。

何より仕掛けが「遅すぎる仕掛け」を採用しているので、一定レベルのスピードボール・キレに立ち後れる可能性が極めて高いです。足のあげている時間も短く、打てるポイントは限られた点の打撃です。ただ真っ直ぐ踏み込んだ足下が、インパクトの際にブレないのは好感です。

上半身は、あらかじめ「トップ」の位置にグリップを添えることで、スピードボールに対応しようとします。バットの先端が下がらないように、コンパクトのスイングを行い、最後までしっかり振り切ります。少々自分からボールを追ってしまう頭の動きは見られますが、上半身の動きは好いと思います。

(今後は)

始動が遅すぎるため、打てるポイントが限られ、スピードに対応仕切れない打撃に課題があります。この辺を改善して行かないと、プロレベルの打撃を身につけるのは難しそうです。

安定したディフェンス力がある選手だけに、打撃の改善次第では面白いかもしれません。ただドラフト候補と言うよりは、このまま社会人で長く活躍して行くことを期待したいタイプなのではないのでしょうか。

△深水 崇弘(26歳・新日鉄広畑)投手 180/75 右/右 (東亜大出身)

(どんな選手?)

東亜大時代から、140キロ台のストレートを投げ込む投手として大学選手権でも投げていた投手です。来季社会人4年目ですが、その球威・球速には観るべきものがあるので、今回特別に取り上げることに致します。

(投球内容)

やや下半身の使い方が固いフォームですが、スピード表示の厳しい東京ドームでも、常時140~MAX146キロのストレートの勢いには観るべきものがあります。変化球は、横滑りするスライダーとチェンジアップ。

課題は、ストライクゾーンには球が集められますが、ボール全体がやや高い点にあります。試合の作るタイプと言うよりは、勢いで抑え込むリリーフ型です。

(投球フォーム)

お尻を一塁側に落とせないタイプなので、緩急や縦の変化の修得が厳しく、投球の幅を広げるのは苦労しそうです。ただ体への負担は少ないフォームそうなので、タフな投球は期待できるのではないのでしょうか。

グラブはしっかり抱えられているのですが、足の甲の押しつけができない腰高なフォームです。そのためボールがみんな、ベルトより上に集まり痛打を浴びやすい球筋に課題があります。

投球の4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」には、いずれにも欠点があり、実戦的なフォームとは言えません。それだけに、相当球の勢いで押さないと、相手を牛耳ることは難しそうです。

(最後に)

社会人3年目でこの完成度ですから、よほどのことがないと、来季指名へと言うのは難しいと思います。ただ球威・球速は、社会人でも上位に位置する選手なので、何か一つプラスαが見出せれば、ひょっとすると言うタイプです。来季も観られる機会があれば、注目してみたいと思います。

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2010年 都市対抗9

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2010年12月30日(木)21時28分31秒
返信・引用
  皆様今晩は。まさかここまで、都市対抗レポートの続きを書き込むのに、間が開くとは思いませんでした。年内で終わらせるつもりでしたが、完全に無理です。まあオフシーズンはまだ長いですから、まったりと進めて行きたいと思います。

△梶本 侑平(23歳・新日鉄広畑)投手 175/79 右/右 (姫路工出身)

(どんな選手?)

高卒5年目の選手ですが、確実に実績を積み上げている投手です。サイドハンドぐらいの腕の位置から、キレのある球を投げ込みます。都市対抗予選でも3試合に登板して、本戦では緒戦の先発を任されました。

(投球内容)

球速は、135キロ前後(MAX137キロ)程度ですが、非常にキレある球質なので、それより速く感じさせます。またこの投手が面白いのは、サイドハンドにしては珍しく、速球とシンカーとのコンビネーションで、スライダーは殆どみられない配球にあります。

ただクィックは、1.3秒台とモーションを盗まれやすかったり、結構イージーミスのフィールディングを魅せたり、投球以外の部分が残念です。ただ昨年のレポートでは、クィックは1.1秒台・スライダー・カーブなども投げていたと言うのも、まるで別人のようです。

制球は、ストライクゾーンにテンポよく投げ込み、適度に両サイドに投げ分けると言った程度。時々甘く真ん中近辺や高めに浮く球も少なくなく、その辺の甘さを感じずにはいられません。スケールよりも、実戦型と言うタイプで、今後大きく球速をUPさせるとか、そういった成長は期待できそうもありません。

(今後は)

何かもう一つ、絶対的な武器や特徴が欲しいですね。やはりプロとなると、まだまだ物足りないことはは否めません。ただピッチングスタイルを、この一年で劇的に変えたことは大変興味深いです。それ故に、来年はどうなっているんだろと言う期待は抱かせてくれる選手です。

△津留 侑士(24歳・JFE東日本)遊撃 172/68 右/左 (筑陽学園出身)

(どんな選手?)

高卒ながら、早くから頭角を現し注目されてきた選手です。球に逆らわない巧打と、俊足・好守の三拍子揃った選手です。ただ今年で社会人も6年目、何かもう一皮?けて欲しい1人です。

(守備・走塁面)

一塁までの塁間を4.1秒前後で走り抜ける脚力の持ち主で、プロレベルに混ぜると中の上ぐらいと図抜けているわけではありません。また遊撃手としても、柔らかいグラブ捌き・スピード感のある軽快なフットワークは好いのですが、地肩があまり強くないのは気になります。プロを意識すると、守備・走力でも売りにするほどではないのが残念です。

(打撃内容)

ボールに逆らわない打撃が魅力なのですが、やや非力な印象は否めません。その辺は、都市対抗で7番あたりを任せられていたことからも伺えます。

スクエアスタンスで、バランス重視に構えます。仕掛けは「平均的な仕掛け」を採用するなど、中距離・ポイントゲッタータイプ。

足を引きあげて回し込むので「間」が取れており、緩急に対応しうる捌きです。真っ直ぐ踏み込むので、内角の球でも外角の球でも捌きたいと言うタイプ。踏み込んだ足下が、インパクトの際にブレず、下半身の使い方は悪くありません。

ただ残念なのは、上半身の動作。バットの引きが遅く、「トップ」を作るのが遅れるのが気になります。もっと最短距離のロスのないスイングをしているのかと思いきや、意外にスイングの弧は大きめな強打者タイプのスイングをしております。

(今後は)

完全に打撃スタイルは巧打者なのですから、もう少し仕掛けを早めたりして、動作に余裕を持ちたいですね。それにスイングも、もっと無駄なくシャープに振り抜けると、このタイプの場合は好いと思います。その辺の何か今までと違ったところにチャレンジして行かないと、このままで終わってしまう選手ではないのでしょうか。

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2010年 都市対抗8

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2010年12月12日(日)10時31分50秒
返信・引用
  皆様おはようございます。なかなか忙しくビデオ観戦が進まない管理人。そのため、なかなかこちらにも書き込むことができませんでした。まあ年内以内をメドに、都市対抗のレポートを終えられればと思っております。今日も来年に向けて、社会人選手達をご紹介して行きたいと思います。

○星野 雄大(22歳・伯和ビクトリーズ)捕手 177/79 右/右 (岡山東商出身)

(どんな選手?)

岡山東商-日産自動車九州と経て、伯和に来た選手です。思いっきりの好いスイングと強気のプレースタイルが売りの存在感溢れる若手捕手です。実弟の大地は、ソフトバンクに今年指名された選手で、本人も岡山東商時代からドラフト候補でした。

(ディフェンス面)

先輩をモノともせずに、叱咤激励するオレ様捕手です。全身を使って投手にゼスチャーで指示したり、守っている野手にも常に指示を出しチームを動かします。ミットの存在を示したあと、下にグラブを下げないで捕球。そのため、ワンバウンドするような球にも素早く反応致します。フットワークを生かし、幅広くストライクゾーンを使うスタイル。特に強気に、内角を突くことも多いリードです。

キャッチング自体は、並ぐらいでしょうか。スローイングは、今回の観戦ではよくわからず。ただ高校時代から2.1秒前後で到達しているなど、地肩自体は結構強かったと記憶しております。いずれにしても、社会人の若手捕手の中で、ここまで存在感をアピールしている捕手は珍しいのではないのでしょうか。

(打撃内容)

都市対抗・かずさマジック戦では、レフトスタンドにホームランをかっ飛ばしておりました。8番打者ながらバリバリの強打者スタイルで、引っ張って巻き込む打撃を得意としております。

ほぼスクエアスタンスで立ち、グリップを高く添えた強打者スタイル。高校時代に比べると、強打者としての雰囲気がプンプンと臭ってくる構えになりました。それでも仕掛けは「早めの仕掛け」を採用するなど、対応力を重視したスタイル。粗さを解消しようと、始動を早めることにしたようです。

足を早めに高い位置まで引きあげて、軽くアウトステップ気味に踏み込みます。腰の回転を促し巻き込むのに適したスイングです。逆に外角への捌きが、この選手の課題ではないのでしょうか。ただ踏み込んだ足下はなんとか我慢できており、外角への対応も期待はできます。

打撃の準備段階である「トップ」を作るのも遅れずに、ボールを捉えるまでもロスの少ないスイング。フォロースルーまで力強く振り抜き、インパクトの際にもバットの先端が下がらずにボールを捉えております。荒削りなイメージがあるのですが、スイング自体は極めて効率的。

体軸も安定しており、打撃技術もしっかりしたものがあります。外角の球への対応がしっかりできれば、打撃でもっとアピールできる選手だと思います。センターから右方向への意識も身につけ、幅広い打撃を期待したいところです。

(今後は)

すでに高卒4年目と言うことで、解禁を迎えていた選手です。チームでも存在感を示せるようになったので、来年は年間を通じてアピールできると面白そうです。今、社会人の若手捕手の中では、最も目立つ1人ではないのでしょうか。来季への飛躍、大いに期待して見守りたいと思います。

△久保 貴広(23歳・かずさマジック)投手 180/78 右/右 (北海道東海大出身)

(どんな選手?)

大学時代は、大学選手権にも出場し注目された本格派でした。オーソドックスなピッチングスタイルで、試合をまとめるセンス・総合力もある好投手。

(投球内容)

都市対抗・伯和ビクトリーズ戦では、リリーフとして登場。常時140キロ前後(MAX142キロ)のストレートに、横滑りするスライダーと縦に切れ込むスライダーに、左打者に使うチェンジアップを織り交ぜた配球でした。

それほど細かい制球力はないのですが、ストライクゾーンにボールを集めるコントロールには不安はありません。縦・横の変化も混ぜるなど多彩なはずですが、変化球の球速帯が同じで、緩急に欠けるのが気になります。

クィックは、1.2~1.35秒ぐらいと、基準から少し遅いぐらい。落ち着いたフィールディングに、牽制もそれなりと言った感じでしょうか。投手として破綻はないのですが、絶対的なものがないと言うのも確かです。

(投球フォーム)

バランスが取れているのは好いのですが、投球フォームに怖さがないのが残念。

お尻は落とせているので、フォーム的には見分けの難しいカーブの修得や縦への鋭い変化も期待できる下地はあります。ただ「着地」までの粘りに欠け、体を捻り出す時間や腕が下がり気味な点が、この手の球種のキレに影響しそうです。

グラブも最後まで内に抱えられているのですが、少し後ろに抜けそうになっておりますし、足の甲の押しつける時間も浅く短い傾向にあります。ピンポイントの制球力がないのは、この辺の動作に甘さがあるからかもしれません。

投球の4大動作においては「開き」「着地」に課題を感じます。「体重移動」「球持ち」は並ぐらいでしょうか。この辺の実戦力のある投球フォームを身につけて行けないと、社会人でも存在感を示すのは厳しいかもしれません。

(今後は)

地方の大学リーグでは抜けた存在でしたが、社会人・あるいは来年再び解禁となるプロとなると物足りません。 総合力・センスなどは悪くないので、甘さを解消できてくると、ドラフト候補として再びマークできると思います。来季への飛躍を期待したい1人です。

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森越について

 投稿者:kimi  投稿日:2010年12月 5日(日)23時04分3秒
返信・引用
  蔵さんこんばんは、
すっかりご無沙汰しております。

なかなか書き込め無いままシーズンオフになってしまいました。今日は大学のオープン戦に行ってきまして、今年の観戦は全て終わりました。
秋の関東大会や非公式戦で確認した選手でご紹介したい下級生がいるのですが、また時間ある時に改めて書き込みます。


ドラフト指名された選手の個別寸評、いつも興味深く読ませてもらってます。
中日4位の森越は今年2回観てまして、僭越ながら補足です。三ヶ月前でうろ覚えな上、個人の感想ですので細かい点はご容赦ください。

観戦した試合は明治大との夏のオープン戦と、秋季リーグでの愛大戦の3試合(明大戦はダブル)です。その試合のことはどちらもこちらの掲示板に書き込んでおりますが、失礼ながらまさか指名があるとは思わなかったこともあり、特には取り上げませんでした。ただ個人的に好きな選手だったので、当時は注意して観ていました。
名城大とは観戦縁がなく、清水や山内がいたときの大学選手権以来みていなかったので、彼の下級生のときの様子は分かりません。

高校のときはつなぎの4番打者のイメージがあり、右方向への打球が多かった記憶がありますが、意外とレフトへの打球が多く驚きました。明大戦では甘いインコースの球を思いきり引っ張って、レフトフェンス直撃のあわやホームランかというツーベースがありました。
傾向としてランナーがいるときはセンター返しなど逆らわないバッティングをしてきますが、無走者や先頭打者のときは引っ張りが多いです。3試合ともランナー無しで回ってくる場面が多かったです。4年時の打点が多いのは、チャンスではきっちりランナーを返すことに徹していることかなあと。変化球への対応はまずまずで、空振りが少なかったです。バットはよく振れていました。
守備は軽快で安定していましたし、プロでもショートを守るのではないでしょうか。

中日としては、巨人が育成で指名した愛工大の荻野のほうが補強ポイントに近い気がします。左打ちに加え、セーフティーでゆさぶってくるなど小技が上手いですし、足もあります。
あまり中日の試合を観ていないので恐縮ですが、指名した理由は荒木に何かあったときのためかなと思います。ショートを守れる内野手が谷くらいしかおらず、その谷も球際に弱かったです。今年のベーブルース杯の日通戦では、あと一歩届かずにゴロがセンターへ抜けていく場面が何度かありました。
愛知大学リーグからは久しぶりの野手の本指名なので応援したいです。カープの木村のように長く活躍してくれることを願います。

岐阜大学リーグでは2年の秋からチェックしてきた中京学院大の池ノ内が指名されたのが嬉しかったです。時間はかかると思いますが、なんとかものになってほしいです。
今年は朝日大の中本兄がJFE西日本に進みますし、聖徳大からも3人、中部学院も中井が日本生命へ進むなど5人の選手が社会人に進みます。卒業後も硬式を続ける選手が増え、全体的にレベルが上がってきているのは嬉しいことです。
あとは神宮大会にも大学選手権にもしばらく岐阜勢が出ていないので、静岡と三重との代表決定戦で勝てるよう短期決戦に強くなってくれるといいのですが・・・。
 
    (蔵建て男) 森越選手の貴重な情報ありがとうございます。

岐阜リーグの有望選手達が、野球が続けられる環境が増えてきて良かったです。ぜひ近いうちに、単独でこのリーグから大学選手権の出場枠を得られることを期待しております。

もっとこまめに、この地域に足を運ばなければと言う気持ちを、強く持つようになりました。今後もこの地域からの指名は、続くのではないのでしょうか。益々KIMIさんのレポートは、存在感を増しそうです。
 

2010年 都市対抗7

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2010年12月 5日(日)11時10分31秒
返信・引用
  今日も、都市対抗の続きでも。今日も来年に向けて楽しみな選手質のご紹介です。

◯佐藤 達也(24歳・HONDA)投手 178/73 右/右 (北海道東海大出身)

(どんな選手?)

ボールの球速・勢いなどは、社会人でもトップクラスのリリーフ投手です。HONDAでも今年に入り、存在感を高めてきました。指名はされなかったものの、来年に向けて大きくクローズアップされそうな注目株。

(投球内容)

荒削りですが、コンスタントに145キロ前後~MAX149キロの球速を記録した、ストレートの勢い・威力は素晴らしいです。変化球は、横滑りするスライダーがあるのですが、曲がりも小さくコントロールもさほどではないのです。そのためストレートとのアクセントとしての役割はありますが、単体では魅力の薄い球です。その投球は、圧倒的にストレートの中心の配球になります。

都市対抗予選で登板した3試合・3イニングで四死球は3個の制球力が課題です。右打者には、大まかアウトコースに集まるのですが、その多くが外角高めのゾーンに集まりがち。左打者には、とりあえずストライクゾーンの枠の中に集める程度といったアバウトなものでした。

クィックは、1.2秒台前半と、ほぼ基準レベル。牽制・フィールディングはよくわからなかったので、別の試合の時に注目したいと思います。試合をまとめるセンス・制球力などはイマイチなだけに、いかに球の勢いで圧倒できるのかにかかっております。

(投球フォーム)

ランナーがいなくても、セットポジションから投げ込んできます。ただランナーがいない時は、足をフワ~とゆっくり引き上げる「間」みたいなものがあるのは、意外な驚きでした。

お尻の落としは平均的ですが、「着地」までの粘りが出てくると、もう少し見分けの難しいカーブや縦の変化も期待できそうな選手です。腕の振りが縦に好いので、フォークなどは綺麗に抜けそうな感じは致します。ただ上背がさほどないので、ボールをしっかり挟めるかがポイントかと。

グラブがしっかり内に抱えきれず、ボールが左右に暴れる要因を作ります。またやや上体が高いフォームなので、足の甲の押し付けができずボールが上吊るのだと思います。

投球の4大動作では、「球持ち」はなかなか好いものがあります。ただ「着地」「体重移動」もまだ物足りない上に、何より「開き」が早く、ボールが見やすいの残念です。これだと、せっかく150キロ級のストレートを投げられても、その効果は半減いたします。

(今後は)

社会人でも指折りのストレートを投げ込める、すなわちアマでも3本の指に入るぐらいのストレートの持ち主です。ただ「開き」が早いだけでなく、ボール全体が高いので、プロレベルならば、見極められるか、甘い球を痛打される可能性は否定できません。

その時に対処できるだけの、変化球・精神力などを磨いてゆかないと、プロでの活躍は厳しいのではないのでしょうか。今年プロ入りしなかったのは正解であり、確かな実力を身につけてプロを目指して欲しいと思います。ぜひ2011年度は、HONDAのみならず、ジャパンの守護神に成長して欲しいと期待しております。

◯堀内 久大(24歳・HONDA)中堅 175/70 右/左 (東海大出身)

(どんな選手?)

まさにバットを短く持った揺さぶり型の巧打者です。三拍子のポテンシャルが高く、足・守備は、プロ級です。打撃に磨きがかかれば、ドラフト候補として注目できる選手だと思います。

(守備・走塁面)

一塁までの塁間は、3.9秒台に到達する快速選手です。 都市対抗予選では、1打席での出場でも2盗塁を決めた通り、代走などで緊迫する場面でも盗塁を決められるような売りにできる脚力がありそうです。実際そのプレースタイルは、走力を全面に出しております。

内野手登録でしたが、都市対抗では中堅手として出場。快速を活かした守備範囲も広く、打球への勘・キャッチングも優れているように見えました。特に地肩も強く、捕ってからも小さいなモーション素早く返球できる点も好感です。守備・走力に関しては、プロに混ぜても売りにできるだけのものがあるのではないのでしょうか?

(打撃内容)

送りバントをきっちり行えるだけでなく、内角高めの球をきっちり引っ張って叩くなど、思ったよりもひ弱さがなかったのは好感です。ただフォークボールで二つ三振をきしておりましたが、これは非常に落差と落とすところの上手い絶妙な球だったので、三振も致し方ありません。難しい球をカットしつつ、ボールを絞り込む術もあり、イヤラシイ打撃に徹しられるタイプです。

足を投手が引き上げる前からあげて待つと言う、かなり長い時間空中でキープする特殊なスイングを採用している選手です。しかし実際は、足を降ろし始めるのは、投手がリリースを
終えたあとなので、仕掛けとしては「遅すぎる仕掛け」となります。これだとスピードボール・キレのある球に、ことごとく差し込まれる可能性が高いです。ここを改善して行かないと、プロでは厳しいのではないのでしょうか。

ベース側にインステップして踏み込み、その足元がブレないのは好いです。ただ打撃の準備段階である「トップ」を作るのには、少しバットの引きが遅れ気味です。バットを上から最短距離で振り出せる巧打者らしい無駄のないスイング。しかしボールを捉える時に、バットの先端が下がり気味で、ボールを的確に捉えられていないのが惜しいです。

あれだけ足を長くあげていても、頭の動きは極めて小さく目線がブレないのは素晴らしい。体の開きも我慢できているし、軸足にも粘りを感じます。体軸の安定感にも光るものがあります。

(最後に)

快速・好守タイプは、独立リーグを中心に、今プロ側からも脚光を浴びております。その時にネックになるのが、肩の弱さと打撃の非力さ。彼の場合、少なくても肩の弱さはありませんし、スイングに弱々しさは感じません。あとは、仕掛けの問題とヘッドを立ててボールを捉えられるかなど、打撃の問題をいかに改善できるのか?来年一年の間に、その問題を解決しつつ、実績を残せればプロ入りも現実のものになると思います。個人的には、期待して来年度みてみたい一人です。

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2010年 都市対抗6

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2010年12月 4日(土)18時20分30秒
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  皆様今晩は。少々間が開いてしまいましたが、今日からまた来年に向けて、社会人の候補達をご紹介して行けたらと思います。今日は、来年解禁組の選手達を。

◯守安 玲緒(23歳・三菱重工神戸)投手 182/78 右/右 (富士大出身)

(どんな選手?)

富士大時代は、大学生離れした完成度の高いピッチングから、ドラフト候補としても注目された投手です。試合を作るマウンド捌きに優れ、ルーキーイヤーから主戦投手として、都市対抗出場にも貢献した実力派です。当然再び解禁になる来年は、ドラフト候補生です。

(投球内容)

この試合では、リリーフでの登場と言うこともあり、コンスタントに140キロ台を記録し、MAX144キロを記録。球威と言う意味では、大学時代よりも力強さを増した印象があります。

ただその分、少し投球が粗いかなと言う印象で、総合力の高いピッチャーも、社会人レベルではそうは行かないのかなと言う印象も受けました。変化球は、カーブ・カットボール・チェンジアップなどひと通りの球は投げ込みます。ただ大学時代にあまり評価しなかったのは、変化球の精度が甘い点があり、プロの一軍打者ならば見逃さないだろうなと言う部分を常に感じていたから。その点は、この試合を見る限りまだ改善されたとは言えません。

牽制もまずまずで、クィックも1.2秒弱と基準レベル。ストライクを先行できる制球力・コースにある程度投げ分けられるコントロールはあります。ただ速球が真ん中~高めに集まりやすい傾向も、あまり変わっておりませんでした。

(投球フォーム)

お尻を一塁側に落とせるフォームであり、前に大きくステップすることで着地のタイミングは遅らせることはできております。そういった意味では、将来的に見分けの難しいカーブやフォークのような縦の変化に磨きがかけられる可能性は充分あります。

腕を無理に高い位置から引き上げて投げるので、体への負担は大きいです。故障には充分注意して、アフターケアに取り組んで欲しいと思います。

投球の4大動作である「着地」「球持ち」に関しては好いのですが、「開き」が早く球が見やすいのと、ステップが広すぎて「体重移動」が阻害されているのが、イマイチボールが手元までこない要因だと思います。その辺を改善できてくると、面白いのではないのでしょうか。

(今後は)

大学時代は、全国の舞台で活躍した実績ある投手です。しかしこれが、プロと言うことを想定すると、まだまだ課題は少なくありません。都市対抗の投球を見る限り、まだその点では改善しきれていないのが残念でした。果たして来年までに、その辺を改善できるのか注目したいですね。そういった上積みが期待できれば、充分にドラフト指名が有力な投手になろうかと思います。

△長島 一成(22歳・HONDA)二塁 177/77 右/左 (青学出身)

(どんな選手?)

修徳高校から入学してまもなくから、青学ではリーグ戦に出場していた選手です。強肩・強打の三塁手で、神宮に「4番・サード長島」の懐かしいコールが戻ってきておりました。個人的には、その打撃にいつも惹かれるものがあった選手です。

(守備・走塁面)

一塁までの塁間は、4.2秒前後とほぼプロの基準レベルの脚力があります。足を売りにできるほどの絶対的なスピードはありませんが、ソコソコの脚力はある選手です。

青学時代は強肩でしたが、キャッチング・スローイングがめちゃくちゃで頭を抱えることが多かったです。ただ学年を重ねるにつれて、だいぶ見られるようにはなっておりました。都市対抗予選では控えだったようですが、本戦では3番・二塁手としてスタメン出場。ボールにダイビングキャッチして好捕するファインプレーを魅せておりました。それでも守備固めが出されるように、守備の信頼度は薄いのでしょうが、ボールをなんとか止めてやろうと言う強い意志が感じられます。

(打撃内容)

けして長距離打者ではないのですが、パンチの効いた打撃が持ち味です。都市対抗・JR四国戦でも、初回の送りバント失敗以降の3打席では、すべてミートポイントでボールを捉えるなど、その打撃の片鱗が垣間見られました。思いっきり振って来る打撃が持ち味ですが、けしてボールを捉えるセンスも悪くありません。特に打球の強さ・鋭さには光るものがある選手です。

スクエアスタンスで、前足のカカトを浮かしグリップを高めに添えて構えます。自分のリズムを刻めており、リラックスして打席に入ろうと言う意識は感じられます。ただ残念なのは、仕掛けが「遅すぎる仕掛け」を採用するなど、どうしても立ち遅れるケースが目立つ点です。そのため打てる球は、かなり限られているのではないのでしょうか。

足を少しだけ浮かしベース側にインステップ。しっかり踏み込んだ足元はブレないので、狙い澄ました球は、打ち損じなく見事な打球で捉えることができます。あらかじめトップの位置にグリップを添えているのですが、そこからバットを振り出すのが少し遅いのが残念です。バットを寝せながらヘッドがさがらないで振りきれており、スイング軌道にロスは感じません。スイングも鋭く強いですし、軸も大きく崩れることはありません。立ち後れないことを意識した余裕のあるスタイルが確立できれば、もっと打撃の幅が広がりそうです。

(今後は)

打撃には光るものがある選手です。ベース側に一度ステップしてから始動する無駄の動作をやめるか、始動全体をもっと早めることが一つポイントになりそうです。それに伴い、いろいろな動作に少し余裕がもてそうです。

ただ守備などとの総合力との兼ね合いもあり、よほど打撃での成長がないと、ドラフト候補となれるかまでは微妙です。一冬超えてどのような成長を遂げるのか注目したいです。個人的には大学時代から期待している選手なので、なんとか素質を開花させて欲しいです。

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1年生大会野手編

 投稿者:半島  投稿日:2010年11月29日(月)22時00分3秒
返信・引用
  蔵さんこんばんは。1年生大会決勝は沖尚ー沖水の組み合わせとなり、沖尚がサヨナラ勝ちで優勝しました。沖水も完全に一時期の低迷から脱してきましたね。夏も4強に入りましたし。そして沖尚はこの代は人材が揃っているなという印象です。1年生が伸びてくると夏には選手の質・量という点で沖尚が一番かなと思います。個人的に沖尚世代なので、ちょっとここ2年くらいは物足りなかったこともあり強い沖尚の姿は楽しみです。

上間 祐輔(沖縄尚学1年 178・80 右・左 一塁手)
夏からスタメンで出場もしていた選手です。そのころに比べるとだいぶお尻も大きくなり振り込んできているんだなと思いました。
スイングももちろん力強くてフォロースルーも深いですし捉えれば大きく飛ばします。ただし、個人的には良くも悪くも当たればという感じで、ミート自体はそれほど良いとは感じません。また、しっかりと確実に捉えるというほどの集中力の高さもまだ感じませんし、打てるところが限られているのかなといった印象です。ただ、逆方向にも叩けますし変に粗いというわけではないです。強打者なのですが、いまいちパッとしないような雰囲気なのでもう少し凄みを感じさせる打者になって欲しいですね。期待したいと思います。

田場 翔也(沖縄尚学1年 180・70 右・右 右翼手)
最初見た試合では7番ライトと打順も下の方だったので体格も良くパワーはあるけど結構粗いのかなと思いましたが、胸元もきちっと捌きますしいずれの打球も芯で捉えておりミートも上手く、そしてやはりパワーもあるので、純粋になぜこの打順なのだろうと思いました。どうやら聞くところによると大会直前まで怪我していたようです。大会を通して打順も上がり決勝で4番に座っていたとのことです。フォームやスイングもそこまで癖がないですし、引っ張り傾向がやや強いですが素直にセンターに弾くなど内容も悪くないです。選球眼も良くて変な球にも手を出しませんし、思った以上に好打者でした。
守備などを見ても打球の追い方や判断も良いです。肩は強いですがコントロールはいまいちかな。足もあり、卒なく盗塁を仕掛けたりと全体的にセンスが良いなと思います。体格もあって身体能力もあるので右の強打者として期待したいです。新チームの沖尚は左打者が多いので彼が成長して任せられるほどになって欲しいです。

砂川 晋太郎(宮古1年 177・65 右・右 中堅手)
打順は6番でしたが癖の無いバランスの良い構えが目に付きました。スイングの形もいいですし綺麗に回転している印象です。選球眼もまずまず良く、遠目の球もセンターへ弾くなどリストもまずまず強いかもしれません。この選手は単純に振りが鈍く非力という感じでそこらへんを感じさせなくなったら楽しみだなと思いました。
守備を見ても足も速く肩もまずまず良いので、身体能力は高いかなと思いました。最終学年では県を代表する打者になってほしいです。

平良 仁(宮古1年 171・64 右・左 遊撃手)
小柄ですが、スイング自体は大きく上手く回転して打つことが出来ます。そのため、嵌れば外野の頭を越す打球も放てますし、体をうまく使っているので見かけに反してパワーはあるなという印象です。リストワークも柔らかさがありミートも上手いです。
守備を見ても決して派手さは無いですが、卒なくしっかりとこなすと言う感じで足運びやグラブ捌きも柔らかいですし、反応や判断も良いです。肩も強くて送球も安定していますし、2年含めても守備力は上位のものがあるかなと思います。
全体的にセンスの良さが光る印象です。面白い選手だと思うので個人的には期待したいです。

上原 祐介(糸満1年 173・70 右・左 捕手)
上背はそれほどですが、肩幅や胸板も厚く足腰も太いので全体的にがっしりとしており最初見たときは結構でかい選手だと思い、確認したら案外に小柄でびっくりしました。
捉えてから大きいというか、やや粗さがあるスイングというような印象を受けましたが逆方向にも強く叩けて打てますし思った以上に技術はしっかりとしているのかなと思いました。観戦した試合では先制打と勝ち越し打、決勝点となるホームランを打つなどまさに4番の働きをしていました。勝負強いですし、集中力の高さがある選手だと思います。
捕手としてはランナーを出す場面が多かったですが、粘り強く投手を引っ張っていました。肩もまずまずですし、それなりに捕手としても悪くないかなと。ただ、思い通りにならないとかっかしてしまうでしょうか。それでも集中を切らさなかったのは良い所だと思います。良い意味で大将的な選手かなと感じました。2年含めても4番を打てる選手だと思うので期待したいです。

新城 拓(興南1年 169・63 右・左 二塁手)
新チーム興南の2番打者です。
小柄なんですが、比較的癖のないスイングと構えで興南らしくしっかりと引きつけて叩き、広角に打ち分けることが出来る選手です。それでいてバントなども上手いですし、状況に応じた打撃も出来て、なかなか幅が広いなと感じさせます。そういったとこを見ると如何にも2番打者という感じです。守備も県大会から再三好守を見せていたようで反応も早いですし上手いです。球際にも強く粘り強さもあって、結構ガッツがあるなと思いました。ただ、肩はそこまで強くないので二塁手が一番の適任かもしれません。
盗塁や小技なども上手く結構器用にこなしますし、状況に応じてきっちり選んで四球など試合の展開を読む力もなかなかで、選手として結構完成度高い印象ですが、興南で更に磨かれていくかもしれません。頭も良いですし、意識は高いと思うので小柄ですが期待したいです。
 
    (蔵建て男) 沖縄も、非常に各チームの争いが激しくなってきましたね。今や全国を代表する強豪県に成長。沖縄で頭角を現す=全国レベルの選手との時代になりつつあると思います。

来年沖縄に行けることを、今から楽しみで仕方ありません。新球場にも、ぜひ足を運びたいところです。
 

2010年 都市対抗5

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2010年11月28日(日)07時24分15秒
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  皆様おはようございます。昨日夜中に、都市対抗5のレポートを作成していたのですが、最後の最後で消えてしまうと言うハプニングに。すっかり落ち込んで、そのまま寝てしまいました。今回は、そのリベンジで、再び書き込みます。

◯亀谷 信吾(23歳・トヨタ自動車)左翼 175/78 右/左 (法大出身)

(どんな選手?)

法大時代から、三拍子揃った外野手として注目されてきた選手です。都市対抗では、ルーキーながら、3番・左翼手として出場。特に社会人では数少ない、打撃でアピールできる素材です。来年のドラフト候補として、大いに期待したい選手です。

(守備・走塁面)

一塁までの塁間を、4.05秒前後で走り抜ける俊足選手です。しかし都市対抗予選5試合で、盗塁は僅か1個。大学時代から、あまり盗塁を決めるタイプではありませんでした。

打球への勘・キャッチングも悪くない選手だと記憶しますが、この都市対抗では左翼での起用。少々打球への置い方を見ると、あまり上手くないのかな?なんて思える場面もありました。捕殺できる地肩もある選手ですが、レーザービームと言う強肩ではなく、捕ってから素早く返球して、相手を刺す実戦的なスローイングの持ち主。

いずれにしても来年は、守備・走塁が、何処までプロで売りにできるレベルにあるのか、見極めて行きたいと思います。

(打撃内容)

しっかりバットを振り切るスタイルなので、器用に転がしたりするような好打者ではなく、野手の間や頭の上を超えて行くような強打者タイプです。特に打球の最後の一伸びが、彼の魅力の一つでもあります。

相変わらず仕掛けが「遅すぎる仕掛け」を採用するなど、かなり打てるポイントは限られている気が致します。左打者ながらボールに向かって叩くインステップを採用し、強い打球を心がけます。大学時代から課題であった足元のブレも、カカトをめり込ませることで、ロスを減らせるようになってきました。

トップを作るのも遅かったのですが、その部分も解消。更にボールを捉えるまでのスイングにも無駄がなくなり、最短距離で射抜き、強くボールを叩けるスイングになりました。かなり欠点の多い打撃フォームだったのですが、社会人に入って確実にその辺はよくなっております。

(今後は)

最大の課題は、怪我の多い選手のようなので、年間を通して安定した成績が収められるのかと言うことだと思います。あとは、走力・守備力を、何処まで売りにして行けるのか。打撃に関しては、ドラフト級のものを持っている数少ない選手です。春先から、ぜひ追いかけてみたい貴重なドラフト候補です。

△津野 祐貴(23歳・三菱重工神戸)遊撃 185/75 右/左

(どんな選手?)

日体大時代から、生で何度も観ているはずですが、正直チェックを入れたことがありません。185センチと大型ですが、強打者と言うよりは好打者タイプ。都市対抗予選では、打率.462厘と活躍し、チームを東京ドームに導くのに貢献致しました。

(守備・走塁面)

残念ながら、都市対抗のトヨタ戦では、守備・走力の魅せ場はありませんでした。チームの1番打者を担い、なんと予選4試合で6盗塁をマーク。185センチの体格ながら、走力でアピールできる貴重な選手です。

今回の観戦でよくわからなかった遊撃守備ですが、大学時代の記憶では可も不可もなしと言った感じだったと思います。プロレベルで遊撃手を担えるほどかは疑問ですが、地肩はそれなり強かったと思います。その辺の走力・守備力に関しては、ぜひ来年は見極めて行ければと思います。

(打撃内容)

大型ですが、コンパクトなスイングをする選手です。ただ今ままでピンと来たことがないのは、この打撃のアピール度が低かったからだと思います。

足を真っ直ぐ踏み込んで来る幅広く打ち返すタイプです。その足元が、インパクトの際にもブレないなど、バランスの取れたスイングを致します。バットを上から最短距離で振り下ろす、アベレージ打者タイプのスイング軌道。ヘッドスピードは、なかなか鋭いものがあります。

体の開きも我慢でき、軸足にも強さと粘りが感じられます。ただ残念なのは、足の上げ下ろすタイプでもあり、頭の動きが激しい点です。そのため目線がブレやすく、的確にボールを追いにくい欠点があります。この部分が解消できてくると、更に対応力が増すのではないのでしょうか。

(今後は)

大型内野手にして、俊足・強肩の貴重な素材です。来年は、社会人3年目を迎え、まさにドラフトには最後のチャンス。私自身、彼の能力をまだ見極められていないので、ぜひ機会があれば注目してみたい選手です。志を高く持って、更なる飛躍を期待したい選手でした。

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2010年 都市対抗4

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2010年11月27日(土)07時45分39秒
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  皆様おはようございます。都市対抗のレポートも、とてもまったり行っております。12月中には、ぜひ終えたいとは思っているのですが・・・。今日も来年に向けて、レポートを作成して行きたいと思います。

△中倉 裕人(24歳・住友金属鹿島)外野 175/70 右/左 (東洋大出身)

(どうな選手?)

東洋大時代は、PL学園から入学してすぐに頭角を現してきた有望株でした。しかし、上級生に行くにつれ伸び悩み。イマイチ殻の破れない中距離打者との印象が強かったです。住友鹿島に入社して、都市対抗では5番・中堅手として出場致しました。大学時代から、広角に打ち返す打撃が自慢の中距離打者でした。

(守備・走塁面)

一塁までの塁間を、4.15~4.25秒ぐらいと、ほぼプロの基準レベルぐらいの脚力です。ただ試合では、ほとんど盗塁する姿は見られず、足を売りにするタイプではありません。

中堅手としては、キャッチング・地肩共に、中の上ぐらいでしょうか。けして下手な選手ではないのですが、際だって身体能力が高いわけではないので、プロに混ぜると左翼を無難に守れる選手といった感じです。

そう考えると、守備・走力に、それほどアピールするポイントはなく、やはり打撃でアピールしたいところです。

(打撃内容)

左オープンスタンスから、グリップを高めにバットを倒して構えます。仕掛けは「早めの仕掛け」を採用するなど、アベレージ打者の傾向が強い仕掛けになっておりました。

足を早めに引き上げ回し込むので、着地までの「間」が取れるために、緩急への対応はできそうです。真っ直ぐ踏み込んだ足下が、インパクトの際にブレないので、内外角の球にも幅広く対応できそうです。

打撃の準備段階である「トップ」を作るのも遅れません。ただ少しボールを捉えるまでのスイングにロスがあり、これをもう少し上から下に振り下ろすことで、インパクトまでスムーズにバットが振り下ろせるようになると好いのですが。ボールを捉える時に、少しバットの先端が下がり気味なので、もう少しヘッドを立てるように意識できると、ボールを広い面で捉えられフェアゾーンにボールが落ちる確率が増えそうです。フォロースルーまでしっかり振り切るタイプで、野手の間を鋭く抜けて行くタイプの選手だと思います。

(今後は)

打撃技術は、スイング軌道の若干の修正ができれば、かなりしっかりしたものを持っております。ただ守備・走力は、中~中の上レベルと際だっていないので、スカウトにアピールするのにはパンチ不足な気が致します。それだけ圧倒的な打力が求められるのですが、プロと言う領域まで資質を伸ばせるのか来年も気にかけてみたいと思います。

△本田 翼(24歳・熊本GL)投手 183/85 左/左 (帝京大出身)

(どんな選手?)

神奈川の公立校出身の選手として、当時から期待をかけていた大型左腕でした。帝京大に進学後も、チームの主力選手として活躍。社会人まで、野球を続けることができました。

(投球内容)

都市対抗・住友鹿島戦では、僅かな投球でしたが、本戦で補強選手として登板。球速は、大学時代と変わらない135キロぐらいのストレートを披露。ただ僅か2球の投球だったので、詳細はよくわかりません。ただ鋭い牽制も織り交ぜるなど、健在ぶりをアピールいたしました。

投球フォームは、お尻の三塁側への落としは、平均的。そのためカーブや縦の変化も期待できなくはないのですが、それほど鋭いキレは厳しいかもしれません。腕の振りには無理がないので、体への負担は大きくなさそうです。そのため、多少無理の利くタイプかもしれません。

ただそれほど球威・球速がない割に、グラブを最後までしっかり内に抱えられないため、両サイドのしっかりしたコースの投げ分けや、足の甲の押しつけの甘さから、低めへの押し込みもそれほどでもありません。こういったことは、しっかりやって欲しいところです。

投球の4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」に関しては、「着地」「球持ち」「体重移動」は並レベルですが、「開き」がやや早いのが気になります。この辺を改善して行かないと、いくら速球を磨いたとしても、その効果は薄いと思います。

(今後は)

180センチ台の大型左腕と言うアピールポイントはあるのですが、投球としては、これといった売りがありません。球威・球速があるわけでもないのに、制球が極めて良いわけでも、打ちにくさがあるわけでもありません。適度に試合をまとめられる能力はあるのですが、ドラフト候補としては考えにくいのが現状です。それだけに、もう一つ深く突き詰めて、更なる向上を目指して欲しいところです。

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2010年 都市対抗3

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2010年11月26日(金)01時39分4秒
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  少し間が空いてしまいましたが、今日も都市対抗の続きから。

◯小島 脩平(23歳・住友鹿島)二塁 177/75 右/左 (東洋大出身)

(どんな選手?)

東洋大時代に、その打撃センスは、09年度組でNO.1ではないかと評した選手です。住友鹿島入社一年目から、チームの核弾頭として存在感を示しました。

(守備・走塁面)

一塁までの塁間は、4.1秒前後と基準以上の脚力のある選手です。ただプロレベルに混ぜてしまうと、足を売りにするほどではありません。

都市対抗の九州三菱自動車戦では、あまり守備での魅せ場はありませんでした。しかし元来は、グラブ捌きも柔らかいですし、守備範囲の広い二塁手で、スローイングも安定しています。充分上のレベルでも、二塁手としての期待には応えてくれそうなものはあります。

守備・走力共に、図抜けた選手ではありませんが、中の上レベルはあります。ただポイントとなるのは、やはり打撃なのだと思います。

(打撃内容)

柔らかいリストワークを生かして、変化球に合わせるのが非常に上手い選手。また高い集中力から、甘い球を逃さず叩く「鋭さ」も兼ね備えている選手です。都市対抗でも長短打を織り交ぜる広角打者ぶりを披露しておりました。

構えは、以前よりも足を引いて構えることで、両目でしっかりボールを見据える姿勢ができてきた。仕掛けは、以前は「早めの仕掛け」だったのが、少し遅くなって「平均的な仕掛け」ぐらいになり、これは偶然なのか?意識的なのかはわからないが、幾分中距離・ポイントゲッタータイプの傾向が強くなっている。ただ彼のようなミート重視の打撃ならば、以前の仕掛けでも良いような気がする。

元々下半身の使い方が上手く、大学時代の良さを損なっていない。特に膝を柔らかく使い、低めの球を上手く拾いミートできるセンスが光る。

以前は、バットの引くのが遅くトップを作るのが遅れていた。しかし都市対抗の映像を見る限り、その欠点も改善されていた。更にインパクトまでロスなくボールを捉えられており、コンパクトなスイングができている。そういったボールを捉える技術・センスは優れている反面、どうしても打球の強さ・スイングの鋭さと言った部分では物足りなさを感じてしまう。そのスイングに強さが出てくると、プロ仕様なスイングとして、スカウトの評価も変わってきそうだ。

足を上げ降ろすタイプなので、頭の動きが大きくなり、目線がブレやすい。大学時代は、同様の動きでも、そこまで気にならなかったのだが。それでも開きを我慢でき、柔らかく膝やリスト使う天性のミートセンスは健在だった。

(今後は)

打撃に関しては、かなり大学時代の欠点の改善に挑んでいる。ただミートセンスが高い一方で、まだまだプロ仕様の強さ・鋭さのあるスイングには物足りない。また守備・走力でも図抜けてはいないので、三拍子の更なる成長が望まれる。再び解禁となる来年、何が何でもプロに行きたいと言う強い意欲と技術の向上を示せば、貴重な内野手候補として注目されるはず。個人的にも、候補の一人としてぜひマークして行きたい一人だった。

△山崎 洋(23歳・住友鹿島)投手 174/65 左/左 (徳山大出身)

(どんな選手?)

球威・球速は図抜けていないのですが、春先の六大学対抗戦では、着地のタイミングを変えて投球するなど、なかなか面白い投球をする左腕だなと思い注目していた投手です。ただ都市対抗予選・本戦とやや物足りない内容で終りました。

(投球内容)

足を地面に向かって伸ばしながら、着地のタイミングを変えて来る技巧派左腕です。球速は、130~135キロとやや物足りなく、それほど伸びやキレなどの球質に光るものはありません。

変化球は、110キロ台のカーブとのコンビネーション。ただボールは結構バラツキがあり四死球も少なくないタイプなのですが、比較的低めに集まるのは良いです。牽制は、それほど鋭いものは投げませんが、下手ではありません。クィックは、1.2秒台後半とやや遅いのですが、左投手だけに一塁ランナーが見えやすいので、それほど悲観しなくても良いと思います。

基本的に、お尻を三塁側に落とせるタイプではないので、見分けの難しいカーブや縦の変化は望みに難いフォームです。カーブを結構使って来るのですが、体への負担は少ないないと思いますので、充分注意して欲しいです。

グラブは最後までしっかり抱えられているのですが、足の甲で地面を押し付けられない腰高なフォームです。そのため上体が浮き、低めへの押しこみが心配です。それでも低めにボールは集められておりますが、体重移動が上手く行かない弊害が見られます。

投球の4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」では、「着地」・「球持ち」・「開き」には、大きな問題はありません。ただ「体重移動」が不十分のために、ボールに体重が乗らず、手元まで生きてた球がこないのが気になります。

(今後は)

技巧派のはずの割には、制球や売りになる球がなく、現状はパンチ不足は否めません。何処まで来年は、技巧派としての投球に徹しきれるのかにかかっていると思います。都市対抗では、何の変哲もない左腕になってしまっており残念でした。

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2010年 都市対抗2

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2010年11月23日(火)05時23分8秒
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  皆様今晩はと言うべきか、おはようございます。都市対抗組の寸評は、すでに多くの選手が指名され、個別寸評を作成しているので、意外に少なめで終わるのではないかと勝手にもくろんでおりますが、年内一杯ぐらいまでかかるかもしれませんね(笑)。

△佐々木 大輔(24歳・東京ガス)三塁 178/85 右/右 (日大三-明大出身)

(どんな選手?)

日大三時代は、大型の右三塁手として☆☆を付けたほどの選手でしたが、明大に進学。しかしながら、明大ではレギュラーとして活躍するも、イマイチ粗さを解消されないまま4年間を終えました。社会人東京ガスに進んで2年目の今年も、4番打者として活躍するも、指名までには至りませんでした。

(守備・走塁面)

一塁までの塁間を4.5秒弱(左打者換算で4.2秒弱に相当)ぐらいで走り抜けられるなど、見た目以上に走力があり、プロの基準を満たしています。

三塁手としても、少々危なっかしいようには見えるものの、それなりにこなすだけの動きは魅せています。基準~やや劣る程度の守備力で、大きな破綻はない模様。特に右の大型三塁手を希少価値であり、地肩もまずまずのものがあるのは大きいです。

こと守備・走力には破綻のないレベルにあり、むしろ問題は、打撃にあると考えて好いのではないのでしょうか。

(打撃内容)

パワフルな打撃が持ち味の選手ですが、昨年の主要大会での成績は、115打席で2本塁打ですから、プロの規定打席である446打席で換算すると7.8本程度であり、ボールが上がるタイプではないようです。すなわち二塁打などの野手の間を抜けて行く・越えて行く打球は多くても、スタンドインするタイプではないようです。

スクエアスタンスで、グリップを高めにバットを倒して構えます。腰の座りは好いのですが、センターカメラから見ても背番号が読み取れるなど、かなりクロスに実際は構えております。両目で前を見据える姿勢は並ぐらい。ただ自分のリズムを刻んで体を動かし、力まないことを心がけております。

仕掛けは「早め~平均的な仕掛け」ぐらいで強打者ですが、アベレージ打者~中距離打者の傾向が強いです。足を早めに引き上げ回しこみますので、「間」は取れております。そのため、球速の変化には対応しやすい選手です。ベース側にしっかり踏み込んで来るのですが、インパクトの時に足下がブレてしまいます。上半身の強靱な振りに、下半身が受け止められ降りません。これでは、外角への球の対応が心配になります。

打撃の準備である「トップ」は早く作れており問題はありません。上から振り下ろす意識が強いのですが、ボールを捉える時にバットの先端が下がり、更にフォローでグリップを高い位置まで引き上げているのでアッパースイングになります。ボールを捉えるまでにロスはないのですが、しっかり捉えられない打球が多いのではないのでしょうか。その辺が、対応力の粗さにつながっていると思います。

(今後は)

粗さも解消されておりませんし、長打力を期待したいタイプの割に、本塁打は少ないので指名されるないのは当然かと思います。けして悪い選手ではないのですが、プロを想定してしまうと三拍子売りにできるほどのものがありません。年齢も年齢なので、プロと言う欲は捨てて、チームに更に貢献できるプレーの向上を望みたいところです。

○岡澤 一生(23歳・東京ガス)二塁 173/68 右/左 (近大出身)

(どんな選手?)

近大時代から、快足・好守の巧打者として知られていた選手で、都市対抗でもルーキーながら、2番・二塁手として出場しておりました。

(守備・走塁面)

非常に柔らかいグラブ捌きが特徴で、広い守備範囲も誇ります。ボールの扱いも丁寧ですし地肩も強く、守備に関しては、プロ級だと思います。

今回の観戦では走力は計測できませんでしたが、塁間を3.8秒台で走り抜けられる快足レベルの脚力があります。ただ大学時代は、思ったほど盗塁を決めておらず、脚力の割に盗塁センスに欠けるタイプなのかもしれません。ちなみに都市対抗予選の4試合では、盗塁は1個でした。

ただ守備は、プロ級ですし、走力のポテンシャルは高い選手。ことこの部分だけでも、来年の候補としてマークできる選手です。

(打撃内容)

俊足・巧打型の選手で、当てるのは上手いのですが、非力なのが気になります。その点は、今回の観戦でも充分に改善できているとは言えませんでした。

前足を引いて、グリップの高さは平均的。腰の据わり・全体のバランスは並程度ですが、前を見据える姿勢は悪くありません。ただ自分のリズムを刻めていないので、少し打撃が受け身な印象を受けます。

仕掛けは「平均的な仕掛け」を採用するなど、中距離タイプの打者が多く採用するスタイル。彼のようなアベレージタイプならば、幾分始動を早めても好いような気が致します。

足を引き上げ回しこむなど、着地までの「間」を取ることで、幅広いポイントでボールを捉えられます。踏み込みも、ほぼ真っ直ぐで内角でも外角の球でも捌きたいと言う意志が感じられます。足下もブレませんし、技術的に大きな問題はありません。

ただ打撃の準備段階である「トップ」に関しては、バットを引くのが遅れております。この辺が、差し込まれる最大の要因ではないのでしょうか?ボールを捉えるまでのスイングに問題はありませんが、打撃スタイルの割に、大きなスイングの弧をしております。シャープには振り抜けておりますが、もっとコンパクトで鋭いスイングを心がけても好いかなと思います。

頭の動きも小さく、開きも我慢でき、軸足も安定しております。安定した成績は望めるタイプなので、大きな問題は少ないないと思われます。ただ都市対抗予選では、打率.231厘。やはり数字の上では、まだまだ物足りません。

(今後は)

課題は、明白です。走塁に関しては、盗塁にこだわること。打撃に関しては、トップまでいち早くバットを引き、立ち後れないでスイングすることだと思います。この二つにこだわれば、非力さの解消や足でのアピールができ、プロのスカウトへのアピールも期待できます。解禁となる来年は、ドラフト候補としてマークしたいと思います。

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2010年 都市対抗1

 投稿者:蔵建て男メール  投稿日:2010年11月21日(日)17時41分15秒
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  皆様こんにちは。夏の甲子園の寸評を終えて、更にドラフト後の後追い寸評に追われてしまい、なかなかこちらに書き込むことができませんでした。今日からまた、来年のリスト作りも含めて、都市対抗で個別寸評を行わなかった選手を中心に、ここで取り上げて行きたいと思います。

△梅津 正隆(24歳・NTT西日本)遊撃 173/73 右/右 (樟南-九州共立大出身)

(どんな選手?)

小柄ながら、スピード感のあるプレーヤーで、三拍子バランスの取れたプレーヤーです。残念ながらドラフトでは指名されませんでしたが、更なる上積みが望めれば、まだまだ可能性を残した選手です。都市対抗では、二番・遊撃手として出場致しました。

(守備・走塁面)

一塁までの塁間は、4.3秒前後(左打者換算で4.0秒前後)と、プロレベルに混ぜても俊足レベルの選手です。ただ予選6試合で盗塁は0個と、あまり足を売りにするタイプではないように思えます。

遊撃手としては、冷静な判断力がある選手でもあり、際だってフットワーク・グラブ捌きが上手いと言う印象はありません。それでも深いところから刺せる地肩の強さがあり、やはり中の上レベルの守備力はあります。

現状、走力・守備力共に、プロに混ぜて武器にできるほどの絶対的なものがありません。ただプロレベルでも基準以上のものがあるので、プラスαが見込めるようになると、その評価も変わってくるかもしれません。

(打撃スタイル)

2番打者らしく、ボールをじっくり見てくるスタイルです。昨年はルーキーながら、かなり存在感をアピールできたのですが、一回戦で敗れてしまったこともあり、今年はアピール度に欠けました。元々かなりの確率でミートポイントに当ててくる打撃が持ち味なのですが、東京ガス戦では、2三振を喫するなど持ち味が充分に発揮できないで終わりました。

スクエアスタンスで、グリップを高めにして構えます。左投手の榎田(東京ガス)が相手だったせいか、打席では少し前の肩が入り、クローズスタンス気味に感じられました。仕掛けは、「遅めの仕掛け」を採用するなど、ボールをじっくり見てくる二番打者スタイルに徹していたと思います。

足を小さく上げて、ベース側にインステップしながら踏み込みます。あらかじめ狙い球を絞るタイプで、特に外角の球を強く意識したスタイルのようです。特に足下がブレるなどの欠点は感じませんでしたが、打てるポイントは限られているのかなと思います。

打撃の準備であるトップを作るまでは、大きな問題はありません。ただ気になるのは、少しバットが遠回りに出てポイントが後ろのところでしょうか。それならば、徹底的に右方向にはじき返して欲しかったのですが、サードゴロや三振ばかりで、打撃の意図が見えませんでした。バットの先端が下がらない意識は持てているのですが、ボールを的確に射貫くと言う意味では気になります。

(今後は)

走攻守の三つの、どの部分も特に大きな欠点はありません。逆にプロとなると、売りにできるほどのものがなく、そういった意味では物足りないことは否めません。来年は、待ったなしの3年目を迎えるわけですが、何か一つ武器になるものが欲しいと思います。現状の殻を破って行く何かを期待したいですね。

△吉元 一彦(24歳・NTT西日本)投手 181/74 右/右 (大産大出身)

(どんな選手?)

非常にオーソドックスなフォームから投げ込んでくる、正当派右腕です。大産時代から力のある投手として知られていましたが、ルーキーイヤーの昨年から、主戦投手としてチームを支えてきた実力者です。ただ派手さがないので、どうしてもアピール度に欠けるきらいがあります。

(投球内容)

今年は、春のスポニチ大会でも、不思議なぐらい空振りを取っていました。非常に癖のないオーソドックスなフォームでもあり、球質も際だつほどではないのに不思議でした。ただ勝負どころでの集中力があり、絶妙なところに決められる高い制球力が自慢です。

ただ都市対抗では威圧感こそありませんでしたが、常時140~MAX148キロと、球速表示の厳しい東京ドームでも、かなりの球速を出しておりました。恐らくリリーフでの登場と言うことで、制球力よりも球の威力にこだわったのかもしれません。打者の外角に徹底的に集める粘っこい配球で、スライダーやツーシームなど、微妙にボールを動かしてきたりします。

特に緩急・縦の変化・内角を厳しく突くなどの投球は見られません。投球のメリハリにも乏しく、よどみのない投球を続けます。牽制はそれなりの上手く、クィックは1.10~1.25前後と基準以内でまとめます。この投手の良さは、やはり勝負どころでの制球力にあるのではないのでしょうか。

ノーワインドアップから、足を空中で曲げ伸ばしさせて伸縮させるフォームです。お尻をあまり一塁側に落とせるフォームではないので、将来的に緩急や縦の変化を期待できるタイプではないかもしれません。

ただ無理に腕を引き上げて角度をつけているので、故障などのアフターケアには充分注意して欲しいタイプです。縦の変化を武器にしていないのであれば、あそこまで角度をつけて投げる意味合いは薄いのではないのでしょうか?

グラブを内に最後まで抱えられているので、両サイドへの制球は安定しております。ただ足の甲の押しつけは並なので、角度をつけている割にはボールは低めに来ませんでした。

投球の4大動作である「着地」「球持ち」「開き」「体重移動」では、大きな欠点はありませんでしたが、特に優れた特徴も見出せず。「球持ち」がイマイチで、「体重移動」も充分に前に乗っていると言う感じではないので、この辺が上手く改善できると、もっと手元まで活きた球が行くのではないのでしょうか。

(今後は)

よくまとまっておりますし、それなりに力がある選手です。ただ投球の幅が偏り、特にメリハリ・決め手に欠ける印象があります。勝負の年である3年目になる来季、何か売りにできるものを見出して行かないと、プロは厳しいかもしれません。ただその武器を見出せれば、試合をまとめるセンスがある選手だけに、貴重な先発型右腕として、即戦力の期待を担うことになるかもしれません。その何かを、自分自身に問い直して欲しいと思います。

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釜田行進曲♪~神宮大会編~

 投稿者:DINAMO-JIN  投稿日:2010年11月18日(木)22時18分49秒
返信・引用
  神宮大会は本日高校の部で日大三が、大学の部では早大が優勝を果たしました。

なかなか都合が付かず、スカイAの放送で目にするばかりでしたが、13日に1試合だけ球場で観戦してきました。秋の東北大会優勝校の東北と北信越大会優勝校の金沢の試合です。

実は93年の神宮大会でも対戦しているこの両校。当時、第二球場で行なわれたその試合も、何気に観に行ってたりもします(汗)が、「もう17年も前かよ!?」と過ぎ去った年月の長さを思うと、若干凹み気味にも…(^^;

当時、東北のエースは「赤ゴジラ」こと嶋重宣、金沢は翌春の選抜で史上2人目の完全試合を達成する中野真博がエースでした。競った試合でしたが3-1で東北が勝利、それだけに今回の再戦では母校にリベンジを期待したのですが、結果は周知の通り、返り討ちに遭ってしまいました。9安打も放ちながら完封されたことからも分かるように、この試合の金沢はとにかく拙攻が目立ちました。来春選出が確定的な選抜では、多少やり方を全国仕様に変えないと、なかなか悲願の2勝以上は厳しいかと思います。



【 東北 3-0 金沢 】

◆ 釜田 佳直 ② 投 手(金  沢)177/75 右投右打 MAX150㌔
夏の県大会で151㌔、大会後にMAX152㌔を記録したという“世代最速エース”。
神宮大会でも初回先頭打者をレフトフライに打ち取ったボールが150㌔を記録。同じ回、4番上村に対しても2度150㌔をマークして、噂に違わぬ球速表示を披露した。試合を通してもコンスタントに145㌔前後を出していたが、生観戦の高校生でこれだけのスピードを記録したのは初めて目にしたかもしれない。
最近直に観た投手を思い起こしても、田中将大(駒大苫小牧)でもアベレージは143㌔ぐらいだったし、増渕竜義(鷲宮)やダルビッシュ有(東北)でも表示的にここまでのスピードは出ていなかったと思う。

ただ、以前からいわれている通り、スピード表示のわりには結構捉えられたり打たれているのも事実。この試合でも5回までは3安打に抑え、初回内野安打で許した1点に抑えていたが、6回以降に8安打を浴び加点を余儀なくされていた。

フォームはノーワインドアップの始動から左足を上げたところでタメを作り、そこで捻出した力を素速く腕を振って放ち投じてくる。「腕」というよりも、上体の振りの速さが快速球を生み出している源のようにも映った。
ネット裏で観戦していた際は、四球や不利カウントも少なく、コントロールもまずまず悪くないように見えたが、帰宅後スカイAでマウンド後ろからの映像で見直すと、高めに浮いたり甘いコースに入ったりというボールも結構散見していた。そのあたりが結構安打を喰らった要因かもしれないし、上体を振る動きが微妙なコントロールのブレに繋がっていたのかもしれない。

145㌔ぐらいのボールが結構合わされていたのは東北打線が強力だったことも確かにある。しかし、「球離れが速い」という指摘もどこかで見掛けたが、表示されるスピードは初速で、バッターの手元での終速と差があるのかもしれない。

主な変化球はスライダーとチェンジアップ。スライダーは130㌔台の高速スライダーでなかなか変化も大きく鋭かったが、ちょっと速い系のボールばかりで投球に緩急があまりないようにも感じられた。1,2球100㌔台のカーブも見られたが、これをもっと使えるようだと、投球の幅がかなり拡がるのではないだろうか。

田中マーくんは2年秋のこの段で、既にプロの一軍と遜色ないボールの威力があったが、釜田の速球には時折「オッ!」と目を見張るモノはあったが、まだそこまでの威力は感じられない。現状ではドラフト「候補」の一人と見る向きが正しいだろうが、一冬越えて身体に力強さが出て、伸び・球質・威力がスピード表示に伴ってくるモノになってくると、評価も一気に上がるのではないだろうか。ステップ幅もあまり広くなさそうだったが、もっと下半身でリードしてバッターに近いところでボールを離せるようになると、球質も一変するかもしれない。

大きな期待をしての観戦だったが、結構打たれて敗戦を喫しただけに、やたらと辛口っぽくなってしまったが、順調に育てば来夏の155㌔到達は必至!高校球界注目の右腕なのは間違いない。甲子園で躍動してくれることにも大いに期待しているので、大きく更なる成長を遂げてほしい。

また、この選手、打っても5番に座り、最初の打席であわや本塁打というレフトフェンス直撃の長打を放ったが、打つ方のセンスもチームで一番あるように感じられた。



東北で最も目を惹いたのは3番を打つ小川裕人(②/184-80/右投右打)。体格に恵まれた大型ショートで攻守にスケール感を感じた。身体に力がありそうなのも良い。一冬超えてプレー全体に鋭さが増してくると、恐らくドラフト候補として注目を集めることだろう。

また、こちらは全くの勘だが、金沢の控え捕手成松逸斗(①/183-81/右投右打)も気になった存在。試合前の守備練習で観ただけだが、立ち姿や身のこなしに非常に雰囲気を感じるモノがあった。04年の神宮大会で捕手・田中将大を観て「これは好捕手になる」と思った時に近い感覚だ。名門校の捕手だけに恐らく強肩だろうし、先々の成長をちょっと注目してみたい存在だ。
 
    (蔵建て男) 神宮大会と言う意味では、歴代でも屈指レベルの球速の表示でしたね。ただその分、着地までの粘りに欠けるフォームで、投球の底の浅さが気になりました。

問題はここから、この全国レベルを肌で感じた神宮大会。この反省をいかに選抜につなげられる創意工夫できる努力とセンスが見られるのかに注目しております。

マー君の場合、この2年秋の神宮大会が、高校時代のベストな状態でしたからね。そういった投手が、ドラフトの目玉級になると言うのは、珍しいパターンだった気が致します。

ダルは、投球フォームをいろいろ変えて、能力はありましたが、それこそダルそうに投げておりました。何か集中力に欠ける投手だったなあと言う印象が思い出されます。
 

1年生大会・投手編

 投稿者:半島  投稿日:2010年11月16日(火)23時51分36秒
返信・引用
  蔵さん、こんばんは。明治神宮大会も明日で終わり野球はすっかりオフシーズンですね。沖縄の高校野球は主要な大会としては最後の1年生大会が開催され将来の有力候補達のプレーを見に行きました。今回はその中で目に付いた投手を載せたいと思います。今年の1年生は体格がいい選手が目立ち、小柄な選手が目立つ沖縄なので珍しいくらいです。既に秋季などでプレーしている選手もおりどういう風に成長していくか楽しみです。
1年生なので簡単な感じに纏めました。

山内 大成(嘉手納1年 182・60 左・左 投手)
県内では08・沖尚の上原以来の大型左腕でしょうか。夏のパンフなので体重はそこまでですが、生で見る限りは骨格も太くお尻も大きく結構がっしりとしていました。
肩関節は柔らかそうですがやや腕が遠回り気味に振ってくるのと、かなり上体に頼った投げ方をしてきます。フォームのバランス自体はそこまで悪くないかなと思いました。直球もまずまずですし、カーブを混ぜながら投球をしてきます。スライダーはすっぽ抜けることが多かったです。制球も荒れるほどではなく大まかに内と外に投げ分けますし、そこまで破綻はありませんでした。フィールディングの動きも悪くないですし野球センスは良さそうです。
ただ、一番気になったのは走者出しても牽制なども挟まず、間を外すこともなく終始淡々と投げ込んでいることです。マウンド捌きにあまりセンスは感じられませんでした。
とはいってもこの体格で左腕でもあるのでこれから結構注目されてくるのではないかと思います。

久手堅 一樹(浦添工業1年 180・61 右・右 投手)
秋季では5番ファーストで野手として出場していました。この大会で投手としてみることができました。
結構開きが早いフォームで打者からは見えやすそうですが、その土台自体は良いのかなと感じます。ただ、データ通り体が細いというかひょろいですね。腕の振りやフォームに力強さがなくどうしても筋力不足を感じてしまいます。また体重の乗りもいまいちです。
直球はキレは良いですがやはり軽いです。直球とどろんとした感じのスライダーや腕が緩みますが大きいカーブを織り交ぜ投球を組み立てます。制球もまずまず安定しており、制球面での不安はそれほど感じませんでした。ただ、やはり全体的に威力不足ですね。マウンド捌きは洗練されておりますし、クイックが下手なので走られやすいのを意識してか投げるタイミングを変えてきたりと直球もメリハリをつけるのでセンスは良いものがあります。内野を任されるだけあってフィールディングはいいです。
体を作れば楽しみですし、秋季と比べてスイングを見ても明らかに鋭くなっていたので本人も意識しているのだろうと思います。
映像です。 http://www.youtube.com/watch?v=NULmIiR6fKE

山田 義貴(沖縄尚学1年 176・62 右・右 投手)
岡山との交流試合や秋季でも登板機会に恵まれ1年生の中で経験という点では屈指の投手でしょうね。
エース・與座に似たフォームですが、比べると少し滑らかさには欠けるでしょうか。ただこちらの方が骨格も太く馬力がありそうです。やはり登板機会に恵まれているだけあって他の一年投手と比べると球筋もしっかりとしたものです。手元でしっかりとキレますし制球も良く安定しています。交流試合ではカーブを結構投げていましたが、観戦した試合ではあまり投げずやや球速差に欠け単調な投球という感じでした。
冷静で落ち着いた投球を展開しますし。既にある程度纏まっている投手です。與座と同じような成長曲線を描くのかなと思います。順調に成長すると来秋には140越えが期待できるのではないかとみています。中背なのが残念ですがまだ伸びるかもしれないですし期待したいです。
映像です。 http://www.youtube.com/watch?v=Xzk1ohuY8Is

平良 裕也(前原1年 180・68 右・右 投手)
1年生エースの屋宜と同じくらい期待されている投手だと思います。
深めに振りかぶってゆったりとした感じのフォームで真上から投げ込んできます。癖の無い纏まったフォームという印象で体重もある程度乗りますし、投げ終わりのバランスもいいです。ただ、やはりまだまだ体幹が弱く力強さには欠けますね。直球のキレはまずまずですが、リリースが安定しないのか制球はあんまりで、また3ボールになると必ず大きく外れてしまうなどセルフコントロールはいまいちでしょうか。
牽制やクイック、マウンド捌きも安定しており投手としてそれなりに纏まっているような印象です。ただ、全体的に平均的過ぎるというか、個人的には現状おっと思うのは無かったです。とはいえ体格もあってバランスは良いので成長が楽しみです。
 
    (蔵建て男) 1年生ということで、完全にわかりません(笑)。その分、再来年の注目株と言うことで、これから楽しみな選手達ですね。来年ぜひ沖縄で、彼等に出会いたいと思います。  

戸狩

 投稿者:M&T  投稿日:2010年11月16日(火)21時49分0秒
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  11日の日本新薬戦で1イニングだけ登板したのを見ました。
タイブレークの大乱戦の中の1イニングなのであまり参考にはならないと思ったのですが
一応最後にピシャリと締めてくれました。
急速は130キロ前後。体の線も細く、もうちょっとパワーアップが必要だと思いますね。
あとは落ちる変化球があれば・・・。
 
    (蔵建て男) 都市対抗の時も、球威・球速不足。決めての無さが目につきました。一冬越えて、どんな成長を遂げるのか注目したいです。  

戸狩投手

 投稿者:高校野球ファン  投稿日:2010年11月15日(月)23時02分58秒
返信・引用
  常葉菊川高校の戸狩投手、確かヤマハに進んだと思うのですが社会人選手権に出場していないのでしょうか?蔵さんも彼が二年生のころから評価されていて、私自身も球の速さだけではないなと改めて考えさせられた投手で思い入れがあります。横浜に進んだ田中投手が今年一軍に出てきて、戸狩投手の現状が気になりました。
何か情報をお持ちではないでしょうか?なかなかアマチュア野球の情報は手に入らないので・・・・。
 
    (蔵建て男) 都市対抗では、本戦で先発を任されましたが、確か序盤でK.Oされてしまったと思います。高卒投手としては、順調に実績を重ねていると思いますが、プロ入りとなると、何か武器と言うか特徴が欲しいですね。

個人的には、神宮大会に出場した時のような、左サイドの投球フォームに戻して欲しいと思っております。高校1年生の左腕で、あれだけ実戦的な投球を魅せてくれた投手は、なかなかおりませんでしたから。
 

アイランドリーグ

 投稿者:ちょ  投稿日:2010年11月13日(土)19時46分36秒
返信・引用
  蔵さんはじめまして。
以前から四国に住んでいましてアイランドリーグを見る機会があったのですが、私が注目している選手がいます。
今年ソフトバンクに育成で指名された安田同様、指名が期待されていたのが地元伊野商出身の山中智貴投手です。
彼は去年までさほど名前が上がってこなかったのですが、今年はスピードが格段に上がったようで急成長を遂げました。
最速で140後半を記録するようになり複数球団もマークする存在でしたが結局指名されず。
蔵さんがご覧になられたアイランドリーグ香川対高知戦の5月3日の試合に先発しています。
蔵さんがどういう印象を持たれたか良ければお聞かせ下さい。
 
    (蔵建て男) 個人的には、フォームが大人しいかなと言う印象を受けました。そのため球速は出る割に、打者は苦にならないタイプかと。

アイランドリーグで相当な実績を残した選手でも、NPBでは苦しんでおります。そういった意味では、何かもう一つ武器になるものと言うか、パンチが欲しいかなと言う印象を受けました。
 

日本選手権

 投稿者:M&T  投稿日:2010年11月12日(金)22時14分6秒
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  昨日、文化の日に休日出勤した代休がやっと取れましたので京セラドームの日本選手権の観戦に行って参りました。
第2試合が終わった後飲みに行ったので(危うく終電乗りそびれる所でした・・・)本日感想を書かせていただきます。
第2試合が長引き、第3試合は夜の8時からと聞いて観戦断念。トヨタは見ておきたかったのですが・・・。

第1試合 東邦ガスVS ENEOS
<ENEOS>
・大城基志投手(宜野座高→名桜大、1年目 左投)
ストレートの球速帯は127~134キロぐらい。大学時代から評判だった
縦にドロンと曲がるカーブが大変効果的。コントロールも良。
先発としてゲームメイクに優れているのですが、無死、1死で走者を出した後に若干ダラダラの展開になる点や、2死まで簡単に取った後あっさり走者を出してしまう点などが気になりました。
ドラフト的観点から見ればやはり140キロ出ないと厳しいかな、って感じです。
高橋憲幸コーチ(元日ハム)が育てたと何となく分かるようなピッチャーです。

・大塚リョウ司 投手(聖望学園出身、2年目 右投)
9回に登板もあっさりと三者凡退に終わってしまったので本領を確認できませんでした・・・。
10球も投げてませんが、この日のMAXは139キロ。
高校時代より若干ずんぐりした体型に見えたのは気のせいでしょうか・・・。

・井領雅貴 外野手(桐蔭学園出身 3年目 左打)
高卒3年目で3番に抜擢。この日はスピーディーな3塁打を1本。
打球の速さ、足の速さはピカ一な選手です。
ただ完全に脂が乗るまでに24、5歳位まで待ったほうが良いかも。

・斉賀洋平 内野手(愛工大名電出身 5年目 右打)
8回、代打で背番号5がネクストボックスに構えていたので誰かと思えば斉賀選手でした。
いつの間にか野手に転向していてビックリ。
今後どんなタイプのバッターになるのか楽しみです。

第2試合 日本新薬VSヤマハ
<日本新薬>
・滝谷陣 投手(智弁学園→近大、2年目 左投)
滝谷とナテルの投げ合いを期待して見に行ったのですが、まさかの立ち上がり大乱調で1回4失点でKO。
球速帯は120後半~136キロと大城と同じぐらいでしたが、球威や馬力は滝谷の方がある様に思えました。
が、この日の出来では問題外。
130キロ台のストレートに対して120キロ台の変化球が有効。
せめて落ちる球があればいいのに、と思いました。

<ヤマハ>
・フェリペ・ナテル 投手(カントリーキッズ高出身、右投)
球速帯は120後半~136キロぐらい。南米出身と言うことでパワーピッチングと思われそうだが、
日本の高校や大学にもいそうなストレートとスライダー中心のピッチャー。
前評判で140キロ中盤と聞いてたのでこの急速だとちょっとガッカリ・・・。
でもゲームメイクや投球の組立てなどはしっかりと出来てそうなピッチャーです。
今後は140キロ前半をコンスタントに出せる様にして欲しいですね。
ちょっと球が軽そうな印象を受けましたが・・・。

・永田英之 内野手(県岐阜商→中央学院大、3年目 左打)
大学時代にドラフト候補に上がってました。
2番打者として出塁、つなぐバッティングとコンスタントにこなせる好打者です。
年齢的に来年のドラフトはキツいですが、即戦力度が高い選手だと思います。

・石野雅之 一塁手(横浜隼人→国士大、3年目 左打)
今までドラフト候補とはなってなかった選手ですが、この日は右に左にと打ちまくっていました。
個人的には好きなタイプです。(変な意味じゃなくて。^^)
一塁手を外国人に依存しているチームはこういうタイプの選手が控えにいた方が良いと思います。
 
    (蔵建て男) 斉賀洋平の野手転向は、私も知らないで驚きでした。

大塚の復活は、ドラフト戦線に与える影響も大きいので、ぜひ一年目の速球が蘇ることを期待しております。

ナデルは来年解禁となるのですが、今のようなピッチングスタイルに落ち着いてしまうと、スカウトへの受けは悪いような気が致します。

石野は、横浜隼人・国士舘大と見てきた選手ですが、今は一塁とは驚きです。元々外野でしたが、チーム事情なんですかね?
 

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